発毛剤の情報をNHKなどのテレビで見た時は?番組情報と広告の見分け方

発毛剤の情報をテレビで見た後にノートで確かめるイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

テレビで髪の特集を見て、『あの番組で言っていた発毛剤って、どれのこと?』と気になった方もいますよね。NHKの番組だと、なおさら信頼できそうに感じるものです。

結論から言うと、NHKの番組は広告ではないので、特定の発毛剤をすすめる場ではありません。番組で知った話は、PMDAの添付文書やメーカーの公式ページで、商品ごとに確かめ直すのが近道です。

この記事では、番組と広告の違い、過去の番組の調べ方、発毛剤を確かめる手順、買う時の注意をお話しします。

目次

NHKで発毛剤の話を見た時は?先に答え

先に答え
  • NHKは放送法で、他人の営業に関する広告の放送が禁止されている
  • 番組で見たのは「仕組み」や「相談先」の話で、商品のおすすめとは別物
  • 民間放送のCMやテレビショッピングは広告として見る
  • 発毛剤は第1類医薬品。中身は添付文書で確かめ、買う時は薬剤師の説明を受ける
  • 過去の番組は、NHKアーカイブスの「NHKクロニクル」で番組表を調べられる

ここで言う発毛剤は、ミノキシジルを配合した塗り薬の第1類医薬品のことです。医薬部外品の育毛剤とは、区分も買い方も違います。育毛剤の基本は育毛剤とは何かの記事で確かめておくと安心です。

『番組で専門の先生が話していたから、その通りにすれば大丈夫』と思ってしまいがちですよね。ただ、番組は多くの人に向けた一般的な話です。自分に合うかどうかは、自分の状態を見てもらって決めることなんです。

番組と広告は何が違う?

テレビで発毛剤の話を目にする場面は、大きく分けると「番組」と「広告」の2つです。同じ画面に映っていても、ルールがまったく違います。

比べること番組(情報)広告(CM・テレビショッピング)
目的視聴者に情報を伝える商品やサービスを知ってもらう・売る
お金の流れ広告主から対価を受けて流す物ではない広告主が対価を払って流す
商品名必要な時だけ出ることがある商品名を前面に出す
見る時の姿勢一般論として受け止める広告として、条件を自分で確かめる

放送法12条では、放送事業者が対価を得て広告放送を行う時は、受信する人がそれを広告だと明らかに識別できるようにしなければならない、とされています。

NHKについては、放送法83条で他人の営業に関する広告の放送をしてはならないと定められています。ただし、番組を作るうえで必要で、広告のためでないと認められる場合に、会社や商品の名前を放送することは妨げない、とも書かれています。

法律の本文

放送法の条文は、e-Gov法令検索で読むことができます。

医薬品の広告には、さらにルールがある

医薬品の広告には、放送のルールとは別に、国の「医薬品等適正広告基準」があります。対象は、新聞や雑誌、テレビ・ラジオ、ウェブサイト、SNSまで、媒体を問わずすべての広告です。

基準では、テレビやラジオの提供番組などで、出演者が特定の医薬品の品質や効能効果、安全性に言及したり暗示したりしてはならないとされています。ワイドショーなどで司会者がCMを行う時は、「これからCMです」などと示すよう解説されています。

画面で見分けるポイント
  • 番組の途中で「ここからCM」と切り替わっているか
  • 画面の端に商品名や問い合わせ先の電話番号が出続けていないか
  • 「今だけ」「お電話を」など、注文をうながす言葉が出ていないか
  • 提供の表示(〇〇の提供でお送りします)があるか
  • 出演者が商品の効き目について話していないか

ネットの動画で流れるCMも広告

最近は、テレビだけでなく動画サイトの公式チャンネルで、メーカーが発毛剤のWeb CMを公開している例もあります。テレビで見たのか、動画で見たのか、あとから思い出せなくなることもありますよね。

どこで見たとしても、商品名を出して紹介している映像は広告として受け止めましょう。広告を見て気になったら、次にやることは同じです。添付文書で中身を確かめ、薬剤師に相談してから決めてください。

例えばこんな場面です。情報番組の中で髪の話が終わった直後に、発毛剤のCMが流れた。並んで見えても、番組とCMは別物として受け止めてください。

番組で見た発毛剤の話を確かめる手順

番組で知った話を自分の買い物に生かすなら、次の順に確かめていくのがおすすめです。ここが大事なところで、番組の説明だけで商品を決めないのがポイントです。

番組の情報を確かめる流れ
  1. 番組名・放送日・気になった場面をメモする
  2. 番組で話していたのが「仕組み」「成分」「相談先」のどれかを分ける
  3. 発毛剤の商品名が分かっていれば、PMDAの添付文書検索で販売名を入れる
  4. 添付文書で、区分・有効成分・効能・効果・使用しない人を読む
  5. 使う前に、店頭や通販ショップの薬剤師に自分の状態を伝えて相談する

PMDAには、一般用医薬品の添付文書を販売名・成分名・効能効果・メーカー名・リスク区分などで検索できるページがあります。PMDAの一般用医薬品の添付文書検索から探してみてください。

添付文書で見る所

見る所何が分かる?
リスク区分第1類医薬品かどうか。薬剤師が説明して売る区分か
効能・効果どんな脱毛症に使う医薬品として承認されているか
用法・用量1日の回数と1回の量、使う人の年齢・性別
次の人は使用しないでください使えない人の条件
相談すること使う前に医師や薬剤師へ相談しておきたい人の条件
その他の注意効果がわかるまでの期間の目安など

ミノキシジル5%外用液の添付文書では、効能・効果は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」です。用法は、成人男性(20歳以上)が1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布する、とされています。

使用しない人として、女性、未成年者(20歳未満)、壮年性脱毛症以外の脱毛症の人などが挙げられています。番組で髪の話を見た人なら、みんなが使える医薬品ではないということなんです。

過去の番組はどうやって調べる?

『何年か前に見た番組だけど、番組名を忘れてしまった』ということもありますよね。そんな時に使えるのが、NHKアーカイブスの「NHKクロニクル」です。

NHKクロニクルは、放送番組表を番組の公式記録としてデータベースにした物で、過去の番組表を番組名・出演者名・日付で検索できます。

NHKクロニクルで探す流れ
  1. NHKアーカイブスのサイトで「NHKクロニクル」を開く
  2. 覚えている言葉(髪・薄毛・頭皮など)や、出演者の名前を入れる
  3. 放送したおおよその年や日付で絞り込む
  4. 見つかった番組名と放送日をメモする
  5. 番組のページがあれば、取り上げたテーマを読む

番組表で分かるのは、いつ、どんな番組が放送されたかです。番組の中でどんな話をしたかまでは、番組ページなどで確かめる必要があります。

気をつけたいこと

番組のページが見つからない時や、終わった番組の古いページが開けない時もあります。その場合は、番組名と放送日をメモしておき、話の中身ではなく「今、手元の商品の添付文書に何と書かれているか」を判断の軸にしましょう。

番組の話をメモする時のコツ

番組を見ている最中は、話がどんどん進んでしまいますよね。あとで確かめやすいように、次の形でメモしておくと便利です。

メモする項目書き方の例
番組名とチャンネル総合テレビの健康番組、など分かる範囲で
放送日と時間帯「10月の平日の夜」くらいでもよい
取り上げたテーマ髪の生え変わり、頭皮の手入れ、受診の目安 など
出てきた言葉成分名・薬の区分・相談先の名前
自分が気になった点自分にも当てはまるか、聞いてみたいこと

番組で聞いた言葉は、聞き間違いもよくあります。成分名や区分の名前は、メモした後に添付文書や公的機関のページで正しい表記を確かめておきましょう。

古い情報を今に当てはめない

番組の放送日から時間がたっていると、商品が改良されたり、名前が変わったり、販売が終わったりしていることもあります。

番組で見た時期と、今売っている商品の情報は分けて確かめましょう。今の商品の中身は、添付文書の最新の版で見るのが確かです。

「テレビで紹介」の広告文句はどう読む?

ネットの広告や販売ページで、「テレビで話題」「〇〇で紹介」という言葉を見かけることがありますよね。発毛剤の場合は、次の点を確かめておくと安心です。

広告で見る言葉確かめたいこと
テレビで紹介された成分紹介されたのは成分の話か。商品の効能は添付文書の文言か
番組で話題番組名と放送日が書かれているか。NHKクロニクルで調べられるか
医師もすすめる医薬関係者の推せんをうたう広告は、基準で不適当とされている
有名人が愛用体験談的な広告は、基準で原則認められていない
個人輸入で同じ成分が買える国内の医薬品としての確認がされていない物かもしれない

医薬関係者の推せんをうたう広告は、適正広告基準で、事実であっても不適当とされています。体験談的な広告も、目薬や外皮用剤などで使用感を説明する場合や、タレントが単に製品の説明をする場合を除いて、行ってはならないとされています。

『テレビに出ていた先生が名前を出しているなら安心』と思ってしまいますよね。でも、広告にその言葉があること自体が、立ち止まるサインになるんです。

SNSや動画のまとめに注意

番組の一部を切り取った投稿や、「テレビで見た発毛剤まとめ」のような動画を見かけることもあります。広告であることを隠した表示は、令和5年10月1日から景品表示法の不当表示とされ、テレビや雑誌の表示も対象です。

投稿に「PR」「広告」などの表示があるかを見て、番組そのものの情報とは分けて受け止めてください。

雑誌の評価も同じ考え方で

LDKなどのテスト雑誌の評価を見て、発毛剤が気になる方もいるかもしれません。雑誌の評価も、その号の時点で何をどう比べたかの記録です。

発毛剤の場合は、使い心地の評価より先に、添付文書で自分が使える人に当てはまるかを確かめましょう。テレビや雑誌の情報の受け止め方は、NHKや雑誌の情報を扱った記事にもまとめています。

テレビで見た発毛剤を買う時の注意

テレビで発毛剤を知って「買ってみよう」と思った時は、買い方のルールも知っておくと慌てずに済みます。

買う場所買い方の流れ気をつけること
ドラッグストア・薬局薬剤師から書面で説明を受けて買う薬剤師がいない時間は買えないことがある
メーカーや販売店の通販質問に答え、薬剤師が確認してから注文が確定する確認のメールに返信しないと進まないことがある
ネット通販のモール出店している販売店ごとに上と同じ確認販売店の名前と許可の表示を見る
テレビショッピング通信販売に当たり、クーリング・オフはない返品の条件は広告や電話口で確かめる

第1類医薬品は、薬剤師が販売し、買う人の年齢や他の薬の使用状況などを確かめたうえで、書面で情報を提供する決まりです。ネットで買う時も、薬剤師が販売する点は変わりません。

国民生活センターは、テレビショッピングは通信販売に当たるためクーリング・オフはなく、返品・解約の条件は特約に基づく、と注意を呼びかけています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

定期購入の申し込みは条件を先に見る

通販では、定期購入のコースが用意されていることもあります。申し込む前の最終確認画面で、各回の分量と代金、支払いの時期、解約の方法と期限を確かめてください。

困った時は、消費者ホットライン188で地方公共団体の消費生活センターなどを案内してもらえます。定期購入の確かめ方は発毛剤の定期購入の記事にまとめています。

女性・20歳未満の方へ

男性向けのミノキシジル5%外用液は、女性と20歳未満の人は使用しないと添付文書に書かれています。女性向けの発毛剤は別の商品として売られていて、使える条件も違います。

番組で見て気になった時は、自分で買う前に薬剤師や皮膚科に相談してみてください。

番組の情報で起こりがちな失敗

よくある失敗どうなる?防ぎ方
番組で聞いた成分名だけで商品を選ぶ区分や使えない人の条件を見落とす添付文書を読み、薬剤師に相談する
番組とCMを同じ話だと思う広告の言葉を番組の情報と取り違える画面の切り替わりと提供表示を見る
何年も前の番組の話を信じ続ける今の商品と中身がずれていることも放送日を調べ、最新の添付文書を見る
「テレビで紹介」の広告で即決する定期購入の条件などを見落とす最終確認画面とスクリーンショットを残す
海外の同じ成分の製品を取り寄せる品質や安全性が確かめられない国内の医薬品を薬剤師に相談して選ぶ

厚生労働省は、個人輸入される医薬品は品質や有効性、安全性について国内の法律に基づく確認がされておらず、偽造製品かもしれないと注意を呼びかけています。個人輸入品で健康被害が起きた場合、医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。

この記事で出てくる言葉

言葉ひと言でいうと
放送法テレビ・ラジオの放送のルールを定めた法律
広告放送放送局が対価を得て流す広告の放送
NHKクロニクルNHKの過去の番組表を検索できるデータベース
添付文書医薬品の説明書。区分・効能・使い方・注意が書かれている
第1類医薬品薬剤師が文書で説明してから売る決まりになっている医薬品

よくある質問

NHKで紹介された発毛剤はありますか?

NHKは放送法で他人の営業に関する広告の放送が禁止されているので、番組が特定の発毛剤をすすめることはありません。番組で商品名が出たとしても、おすすめの意味ではないので、中身は添付文書で確かめましょう。

番組で専門家が話していた方法を試してもいいですか?

番組の話は多くの人に向けた一般論です。発毛剤のような医薬品を使う時は、自分が使える人に当てはまるかを添付文書で確かめ、薬剤師に相談してから決めてください。

何年か前に見た番組を調べる方法はありますか?

NHKアーカイブスのNHKクロニクルで、過去の番組表を番組名・出演者名・日付で検索できます。分かるのは番組表なので、話の中身は番組のページなどで確かめましょう。

テレビショッピングで発毛剤を買った後に、返品はできますか?

テレビショッピングは通信販売の扱いなので、クーリング・オフの制度はありません。返品できるかどうかは、広告などで示された返品の特約によるので、注文前に条件を確かめてください。

「医師もすすめる発毛剤」という広告は信用していいですか?

医薬品の広告基準では、医薬関係者が推せんしている旨の広告は、たとえ事実であっても不適当とされています。その言葉より、添付文書の区分や使えない人の条件を判断の軸にしましょう。

テレビで見た発毛剤は、女性も使えますか?

男性向けのミノキシジル5%外用液は、女性は使用しないと添付文書に書かれています。女性向けの発毛剤は別の商品です。使う前に薬剤師や皮膚科に相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • NHKは他人の営業に関する広告を放送しない。番組は一般的な情報として受け止める
  • 民間放送のCMやテレビショッピングは広告。対価を得た広告は識別できるようにする決まり
  • 番組で知った発毛剤は、PMDAの添付文書で区分・効能・使用しない人を確かめる
  • 過去の番組はNHKクロニクルで番組表を調べられる
  • 買う時は薬剤師の説明を受け、定期の条件や返品の特約を先に確かめる

テレビの情報は、髪のことを知るきっかけとしてはとても役立ちます。そのうえで、自分の買い物は添付文書と薬剤師への相談で決める。この順番を覚えておけば、情報に振り回されずに済みますよ。

育毛剤と発毛剤の区別をおさらいしたい方は、2つの違いをまとめた記事もどうぞ。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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