当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
広告や売り場で「売上ナンバーワン」の文字を見ると、『一番売れてる育毛剤なら間違いないかも』と思いますよね。
結論から言うと、一番売れてる育毛剤を1つに決める共通のものさしはありません。どの表示も「どこで・いつ・何を数えたか」で答えが変わるので、注記を読んでから、自分に合うかを別に確かめるのが近道です。
この記事では、ナンバーワン表示の注記の読み方と、売れ行きの情報を自分の選び方に生かすコツが分かります。
一番売れてる育毛剤はどれ?先に答え
- 「一番売れてる」は、調べた機関・期間・売り場・商品の範囲によって変わる
- ナンバーワンの表示を見たら、近くの小さな注記を先に読む
- 注記が見当たらない、または中身があいまいな表示は、参考程度にとどめる
- 売れていることと、自分の頭皮や目的に合うことは別の話
『じゃあ結局、どの商品が一番なの?』と思った方も多いはずです。ただ、育毛剤の売れ行きを全商品・全売り場でまとめて数えた公的な統計は、一般向けには見当たりません。
そのため、この記事では商品に順位を付けません。代わりに、広告に書かれたナンバーワンを自分で読み解く方法をお伝えしますね。
| よく見る言い方 | 何を比べているか | 先に確かめたいこと |
|---|---|---|
| 売上ナンバーワン | ある期間・ある範囲の販売金額や個数 | 調査した機関、期間、どの売り場の数字か |
| 販売本数ナンバーワン | 決まった期間に売れた本数 | 累計か単年か、比べた商品の範囲 |
| 通販サイトのランキング1位 | そのサイト内の、その時点の売れ方 | 集計の期間(時間・日・週)とカテゴリ |
| 満足度・おすすめ度ナンバーワン | 回答者の印象や評価 | 実際に使った人に聞いたのかどうか |
同じ「ナンバーワン」でも、数えている物がまったく違うんです。ここを押さえておくだけで、広告の見え方がぐっと変わりますよ。
「売上ナンバーワン」の表示は何を数えている?
注記に書かれる4つの情報
ナンバーワンの表示には、たいてい近くに小さな文字で注記が付いています。読むべき所は大きく4つです。
| 注記の項目 | 書かれ方の例 | 読む時のポイント |
|---|---|---|
| 調査した機関 | 調査会社の名前、自社調べ | 第三者の調査か、自社の集計か |
| 期間 | ○年○月〜○月、○年度 | 古い年の数字が今も使われていないか |
| 範囲(市場・売り場) | 国内の育毛剤市場、ある通販サイト内 | 店頭も通販も含むのか、一部の売り場だけか |
| 比べた商品の分け方 | 医薬部外品の育毛剤、女性用の頭皮ケア | 発毛剤や化粧品と一緒に数えているか |
例えば、まつ毛美容液を出しているメーカーの公式ページには、売上シェアの出典として調査会社の資料名が書かれています。このように出典がはっきりしていると、読む側も中身を確かめやすくなります。
「範囲」がいちばん見落とされやすい
注記の中でも、見落としやすいのが範囲です。『国内で一番売れてる』のか、『ある通販サイトの、ある日のランキングで1位』なのかで、意味はまったく違いますよね。
育毛剤は、ドラッグストアの店頭、メーカーの公式通販、通販モールなど、売り場がいくつにも分かれています。どこか1つの売り場の1位は、ほかの売り場では順位が変わることもあるんです。
通販モールのランキングは、集計の期間が短いことがあります。セールやまとめ買いのあった日だけ順位が上がることもあるので、「いつの順位か」も一緒に見ておきましょう。
注記の小さな文字を読む手順
注記は、ページの下の方やバナーのすみに、かなり小さく書かれていることが多いです。スマホで見ている時は、画像を拡大して読むのがおすすめです。
- 表示の近くにある小さな記号や注記の文字を探す(バナーの下、ページの末尾も見る)
- 調査した機関の名前を確かめる。「自社調べ」なら自社で数えた数字と受け止める
- 期間を確かめる。何年前の数字かを見て、今の売れ方と同じとは限らないと考える
- 範囲を確かめる。どの売り場、どの商品グループの中での1番かを読む
- 比べた相手を確かめる。発毛剤(医薬品)や化粧品と同じ土台で比べているかを見る
- 分からない所はメモして、メーカーのお問い合わせ窓口で聞く
全部をきっちり読めなくても大丈夫です。まずは「機関」「期間」「範囲」の3つが書かれているかどうかだけでも見てみてください。
例えばこんなやりとりで、店頭でも確かめられます。
「この売上ナンバーワンって、どこの数字ですか?」
「箱の横に書いてある調査の期間と範囲を見てみましょうか。発毛剤とは別のグループで数えたものですね」
こうして聞いてみると、表示の意味がはっきりしますよ。
消費者庁が問題にしたナンバーワン表示の例
合理的な根拠に必要な4つの条件
消費者庁は令和6年9月にナンバーワン表示についての実態調査報告書を公表しました。そこでは、ナンバーワン表示が合理的な根拠に基づかず、事実と違う場合は、景品表示法の不当表示として問題になると書かれています。
報告書の概要版では、根拠として認められるために次の4点が必要だとしています。
- 比べる相手の商品が、適切に選ばれている
- 調査の対象者が、適切に選ばれている
- 調査が、公平な方法で行われている
- 表示の内容と、調査の結果がきちんと対応している
さらに、ナンバーワンをうたう以上、原則として主要な競合商品を比べる相手に入れる必要があるとも書かれています。主な商品を外して比べていたら、それは「一番」とは言いにくいですよね。
問題になる例を知っておく
概要版には、問題になる例もいくつか挙げられています。広告を読む時のヒントになるので、表にしておきますね。
| 問題になる例 | どこがよくないか | 読者が気づくヒント |
|---|---|---|
| 主要な競合が比べる相手に入っていない | 一部の中での1番にすぎない | 注記の「比べた商品」の範囲が狭い |
| 使った人に聞いたように見せて、実はイメージ調査だけ | 実際の満足度とは対応しない | 「イメージ調査」「サイトを見た印象」の文字 |
| 自社の商品を選択肢の上に固定して選ばせる | 公平な方法とは言えない | 調査の方法が書かれていない |
| 1位になった時点で調査を終える | 都合のいい期間だけを切り取っている | 期間が不自然に短い |
イメージ調査とは、商品のサイトを見せて「満足度が高いと思うものは?」と聞くような調査のことです。実際に使った感想ではないので、満足度のナンバーワンとは中身が違うんです。
同じ調査では、新しい商品を買う時にナンバーワン表示が影響すると答えた人が約半数いたことも紹介されています。それだけ、私たちの選び方に影響しやすい表示だということですね。
消費者庁は、表示の根拠を読者が確かめられるように、調査方法の概要を表示物に書くか、QRコードで見られるようにするのが望ましいとしています。注記やQRコードがある広告は、その先まで読んでみてください。
詳しくは消費者庁の調査報告書のページでも読めます。
医薬部外品と発毛剤で、表示のルールはどう違う?
医薬品には「売上げナンバーワン」の表示ができない
医薬品などの広告には、厚生労働省の「医薬品等適正広告基準」があります。この基準では、「最高のききめ」のような最大級の表現と並んで、売上げのナンバーワンを示す表現も認められていません。
ただし、この項目には注があり、新指定医薬部外品以外の医薬部外品と化粧品は対象から除かれています。つまり、薬用育毛剤(医薬部外品)や頭皮用の化粧品は、この項目の対象外なんです。
それでも景品表示法はすべての商品にかかる
『医薬部外品ならナンバーワンと書いても自由なの?』と思うかもしれません。実は、そうではないんです。
景品表示法は、区分に関係なくすべての商品の表示にかかります。根拠のないナンバーワン表示は、薬用育毛剤でも化粧品でも不当表示として問題になります。
| 区分 | 売上げのナンバーワン表示 | 読む時に気をつけること |
|---|---|---|
| 医薬品(発毛剤など) | 適正広告基準で認められていない | 見かけたら、どこが出した情報かを確かめる |
| 医薬部外品(薬用育毛剤) | 適正広告基準のこの項目は対象外 | 景品表示法の考え方で、注記と根拠を読む |
| 化粧品(頭皮用ローションなど) | 適正広告基準のこの項目は対象外 | 同じく注記と根拠を読む。育毛はうたえない |
発毛剤の広告で「一番売れてる」と強くうたう物を見かけたら、メーカー以外の販売サイトの表現ということもあります。区分の違いは育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちらかで詳しく紹介しています。
「売上ナンバーワン」と「生える」「〇か月で実感」のような言葉がセットになった広告は、一度立ち止まりましょう。育毛剤(医薬部外品)が表示できるのは、決められた効能の範囲だけです。
一番売れている物が、自分に合うとは限らない理由
売れ行きを決めるのは効き目だけではない
売れ行きには、広告の量、売り場の数、価格の付け方、新商品の時期など、いろいろなことが関わります。たくさん売れている理由が「広く知られているから」ということも多いんです。
例えば、店頭で目立つ場所にずっと並んでいる商品は、手に取る人が多いぶん売れ行きも伸びやすくなります。それは選ばれやすい理由の1つではあっても、自分の頭皮に合う理由とは別なんですね。
家族や友人に「これが一番売れてるらしいよ」とすすめられた時も同じです。まずは区分と有効成分の欄を見て、自分の目的に合うかを一緒に確かめてみてください。
それに、育毛剤の効き方には個人差があります。どの商品でも、使えば髪が増えると言い切れる物はありません。
自分に合うかを確かめる確認表
ナンバーワンの表示で気になる商品を見つけたら、次の表で自分に合うかを確かめてみてください。
| 確認すること | 見る場所 | 合わないサイン |
|---|---|---|
| 区分(医薬部外品・医薬品・化粧品) | パッケージ、商品ページ | 発毛剤(医薬品)なのに、年齢や性別の条件に当てはまらない |
| 有効成分 | 成分表示の「有効成分」欄 | 過去にかぶれた成分が入っている |
| 使い方と回数 | 使用方法の欄 | 1日2回が続けられない生活リズム |
| 香り・清涼感・アルコール | 商品説明、全成分 | 香りや強い清涼感が苦手 |
| 容器の形 | 商品画像、説明 | 髪が長くて地肌に届けにくい形 |
| 買い方と定期の条件 | 最終確認画面、特定商取引法の表示 | 解約の連絡期限や回数の条件が分からない |
この表で「合わないサイン」が2つ以上当てはまったら、ほかの商品も比べてみるのがおすすめです。選ぶ基準を一通り知りたい方は、育毛剤の選び方も参考にしてみてください。
- ナンバーワン表示の注記(機関・期間・範囲)を読んだ
- 区分と有効成分を、自分の目で確かめた
- 使い方の回数が、今の生活で続けられる
- 定期の解約方法と連絡の期限を、最終確認画面で見た
- 肌が弱い人は、使う前に腕の内側などで様子を見る準備をした
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るナンバーワン表示につられた時によくある失敗
失敗と防ぎ方
表示に引っぱられて選んだ時のつまずきは、だいたい決まった形をしています。先に知っておくと、同じ失敗を防げますよ。
| つまずき | なぜ起きる? | 先回りの対策 |
|---|---|---|
| 発毛剤と育毛剤を取り違えて買った | 同じ売れ筋コーナーに並んでいた | 箱の区分表示と「第1類医薬品」の文字を見る |
| 思っていたより続かなかった | 1日の回数や塗る手間を見ていなかった | 使い方の欄を買う前に読む |
| 定期購入で2回目が届いた | 「お試し」の言葉だけを見て申し込んだ | 最終確認画面の回数・解約条件を保存する |
| 香りや清涼感が合わなかった | 売れ筋の評判だけで決めた | 全成分と商品説明で香料・メントールを見る |
| 家族と同じ物を使ったが肌に合わなかった | 人気の物を家族で回し使いした | 自分の肌に合うかを個別に確かめる |
定期購入については、国民生活センターが育毛剤の相談事例も紹介しています。「縛りなし」と書かれていても1回限りとは限らないので、最終確認画面の内容をスクリーンショットで残しておきましょう。
困った時は、消費者ホットラインの188に電話すると、近くの消費生活センターにつないでもらえます。
使い始めてからの見直し方
選んだ後は、「売れているから続ける」ではなく、自分の頭皮の様子で判断するのが大切です。かゆみや赤みが出たら使うのをやめて、皮膚科や薬剤師に相談してください。
効き目の感じ方は、短い期間では分かりにくいものです。メーカーが続ける目安を案内している商品もあるので、使い方と一緒に確かめておくと安心ですよ。正しい塗り方は育毛剤の使い方で紹介しています。
ナンバーワン表示の周りで出てくる言葉
広告の注記には、ふだん聞き慣れない言葉もよく出てきます。意味が分かると、小さな文字もぐっと読みやすくなりますよ。
| 言葉 | 意味 | 読む時のひとこと |
|---|---|---|
| 景品表示法 | 実際より良く見せる表示などを禁じる法律 | 区分に関係なく、すべての商品にかかる |
| 優良誤認 | 品質などを実際より著しく良いと見せる表示 | 根拠のないナンバーワンはここに当たりうる |
| 不実証広告規制 | 消費者庁が表示の根拠となる資料を求められる仕組み | 出せなければ不当表示とみなされることがある |
| イメージ調査 | サイトを見せて印象を聞く調査 | 使った人の感想ではない |
| 自社調べ | メーカーが自分で集計した数字 | 調べ方が書かれているかを見る |
| ステルスマーケティング | 広告であることを隠した宣伝 | 令和5年10月から景品表示法の不当表示 |
| 医薬品等適正広告基準 | 医薬品などの広告のルール | 医薬品は売上げのナンバーワン表示ができない |
『ステマって、ナンバーワンとどう関係あるの?』と思った方もいるかもしれません。口コミやランキングの記事が、実はメーカーの広告だったということもあるので、「PR」「広告」の表示があるかも一緒に見ておくと安心です。
言葉を全部覚える必要はありません。「誰が・いつ・どこで数えたか」が書かれているかどうか、この1点だけでも確かめる習慣をつけておきましょう。
よくある質問
一番売れてる育毛剤は、結局どれですか?
調べた機関や期間、売り場によって答えが変わるため、1つには決められません。ナンバーワン表示の注記を読み、自分の目的に合うかを別に確かめるのがおすすめです。
「売上ナンバーワン」と書いてあれば、効き目も高いということですか?
売れ行きは広告の量や売り場の数などでも変わるので、効き目の高さとは別の話です。育毛剤の効き方には個人差があり、表示できる効能も区分ごとに決まっています。
注記が見つからないナンバーワン表示は、信用しないほうがいいですか?
注記が見つからない時は、根拠を確かめられないので参考程度にとどめておきましょう。気になる時は、メーカーのお問い合わせ窓口で調査の内容を聞いてみてください。
通販サイトのランキング1位は、ナンバーワン表示と同じですか?
通販サイトのランキングは、そのサイト内のある期間の売れ方を表したものです。集計の期間やカテゴリによって順位が入れ替わるので、いつの順位かも一緒に見ておきましょう。
発毛剤の売れ筋と育毛剤の売れ筋は、一緒に比べていいですか?
発毛剤は医薬品、育毛剤は医薬部外品で、区分も使える人の条件も違います。同じ土台では比べず、まず自分がどちらを検討しているのかをはっきりさせましょう。
満足度ナンバーワンの表示はどう読めばいいですか?
実際に使った人に聞いたのか、サイトを見た印象を聞いたのかを注記で確かめてください。消費者庁は、使っていない人の印象だけで満足度をうたう例を問題として挙げています。
まとめ
- 一番売れてる育毛剤を1つに決める共通のものさしはない
- ナンバーワン表示は、注記の機関・期間・範囲・比べた相手を読む
- 消費者庁は、根拠に必要な4つの条件と問題になる例を示している
- 医薬品は売上げのナンバーワン表示ができないが、景品表示法はすべての区分にかかる
- 売れていることと自分に合うことは別。区分・成分・使い方・定期の条件で確かめる
育毛剤がどんな商品なのかを基本から知りたい方は、育毛剤とはどんな商品かから読んでみてくださいね。





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