育毛剤で体毛が濃くなる?塗った所以外に付いた時の注意と使い方

洗面台で手を洗う手元とラベルの無いボトルと白いタオル

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

育毛剤を使い始めたら、『腕やおでこの毛まで濃くなったらどうしよう』と心配になりますよね。液が顔や首に垂れた時は、なおさら気になるものです。

結論から言うと、育毛剤で体毛が濃くなると決めつける必要はありません。大事なのは、どの区分の商品も「頭皮に使う物」として作られているので、塗った所以外に付いたら早めに洗い流すことです。

この記事を読むと、区分ごとの使う場所の表示、付いてしまった時の対処、発毛剤で体毛が濃くなるのか気になる時の確かめ方が分かります。

目次

育毛剤で体毛が濃くなる?先に答え

先に答え
  • 育毛剤も発毛剤も、使う場所は頭皮と決められている
  • 体毛が濃くなるかを心配するより、頭皮以外に付けないことが先
  • 付いてしまったら、こすらずに洗い流せば大丈夫なことがほとんど
  • 体の変化が気になる時は、使うのをやめて箱を持って相談する

『体に付いたら、そこも体毛濃くなるんじゃないか』と考える方もいます。そう思うのは自然なことです。

ただ、医薬部外品の育毛剤に表示できる効能は、厚生労働省の通知で「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲と示されています。どれも頭髪と頭皮についての言葉で、体の毛についての効能はありません。

心配していること実際に見ておきたいこと確かめる場所
腕やすねの毛が濃くなる頭皮以外に付けない使い方ができているか箱の使用方法・使用上の注意
顔の産毛が増える生え際から液が垂れていないか塗った後の鏡
眉毛やひげが変わる顔に付いた液をそのままにしていないか洗面所での手順
発毛剤なら体毛も変わる発毛剤の添付文書の「使用する場所」添付文書・薬剤師の説明

表の右側を見ると分かるとおり、心配の多くは使い方で防げることなんです。ここから、区分ごとの表示を見ていきましょう。

なぜ「体毛が濃くなる」と心配になるの?

心配のきっかけは、人によってさまざまです。よく聞くのは、次のような場面ですね。

  • 塗った後に、おでこや首すじに液が垂れていた
  • 手に残った液のまま、腕や顔を触ってしまった
  • 「髪を育てる物なら、体の毛にも効くはず」と感じた
  • 発毛剤の話を聞いて、育毛剤も同じだと思った

どれも「頭皮以外に付いた時にどうなるか」という不安です。だから、答えも「付けない工夫」と「付いた時の対処」の2つでほとんど足りるんです。

実は、育毛剤と発毛剤では区分も買い方も違います。この2つを混ぜて考えると、必要以上に不安がふくらんでしまいます。この記事では、まず育毛剤の話をして、発毛剤は後半で分けてお話ししますね。

区分ごとに「使う場所」はどう書かれている?

育毛剤のまわりには、化粧品・医薬部外品・医薬品の3つの区分があります。違いの全体像は医薬品・医薬部外品の違いの記事で紹介しているので、ここでは「どこに使うか」の書き方に絞りますね。

区分よくある呼び方使う場所の書き方の例
化粧品ヘアトニック、スカルプエッセンス頭皮・毛髪用として売られている
医薬部外品薬用育毛剤「髪と地肌以外の部位には使わない」「本品は頭部用です」
第2類医薬品毛髪用の外用液「頭皮以外」には使用しない
第1類医薬品発毛剤(ミノキシジル配合)「頭皮にのみ使用し、内服しないでください」

例えば、医薬部外品の育毛剤には「本品は頭部用です。他の部位には使用しないでください」と書かれた商品があります。発毛剤の添付文書では、もっとはっきり「頭皮にのみ使用」と書かれています。

「頭部用」の表示はなぜあるの?

頭皮用の液は、頭皮で使うことを前提に成分や量が決められています。顔や体の皮膚は、頭皮と厚さも汗や皮脂の出方も違いますよね。

だから、「頭皮に使う物を体にも使う」のは、商品の想定の外になります。表示を守るのが、肌トラブルを避けるいちばんの近道です。

眉毛やまつ毛に使うのも想定の外

『それなら眉毛に塗ったらどうなるの?』と考える方もいるかもしれません。東京都の講習会資料では、育毛剤(医薬部外品)をまつ毛に使えるとうたうことは承認された効能から外れると説明されています。

眉毛やまつ毛の手入れには、専用の美容液があります。違いは眉毛に育毛剤を使う時の記事で紹介しています。

塗った所以外に付いた時の対処

どんなに気をつけていても、液が垂れたり、手に残ったりすることはあります。慌てずに、次の順番で洗い流しておきましょう。

付いてしまった時の手順
  1. こすらずに、付いた場所を確かめる
  2. 顔や首なら、水かぬるま湯でやさしく洗い流す
  3. 目に入った時は、すぐに水かぬるま湯で洗う
  4. 手は石けんでよく洗い、指の間や爪のまわりも流す
  5. 赤み・かゆみ・ヒリヒリが出たら、使うのをやめて箱を持って相談する

発毛剤の添付文書には、「薬液のついた手で、目などの粘膜にふれると刺激がある」ので、手についた薬液はよく洗い落とすよう書かれています。医薬部外品の育毛剤でも、顔などに付いたらすぐに洗い流すよう案内している商品があります。

付いた場所すること様子を見たいこと
おでこ・こめかみぬるま湯で洗い流す赤みやかゆみが出ないか
目のまわり・目の中すぐに水かぬるま湯で洗う異物感や痛みが残らないか
首すじ・耳の後ろ濡らしたタオルでふき、洗い流すかぶれが出ないか
手のひら・指石けんで洗う手荒れが続かないか
枕カバー・衣類早めに洗濯するシミが残らないか

目に入った後に違和感が残る時は、眼科で相談してください。くわしい対処は育毛剤が目に入った時の記事でも紹介しています。

体に付いた所の毛が気になる時

『腕に付いたまま寝てしまった』という日もありますよね。1回付いたことを気にしすぎる必要はありませんが、気になるならその場所を写真に残しておくと安心です。

もし同じ場所に何度も付いていたなら、使い方のどこで付いているのかを見直すのが先です。次の章で、付きやすい場面を見ていきます。

頭皮以外に付きやすい場面と防ぎ方

育毛剤が体に付くのは、だいたい決まった場面です。自分の使い方に当てはまる所がないか、表で確かめてみてください。

付きやすい場面付く場所防ぎ方
生え際に勢いよく出すおでこ・眉・目顔を少し上に向け、少量ずつ出す
スプレーを遠くから吹きかける顔・首・肩分け目に近づけて、ゆっくり出す
一度にたくさん出す首すじ・背中1か所の量を少なめにする
マッサージした手で顔を触る目のまわり・頬塗り終わったらすぐ手を洗う
塗ってすぐ横になる頬・首・枕少し時間をあけてから寝る
濡れた髪にたっぷりつける首すじ・肩水気をふき取ってからつける

『つい量を多めにしてしまう』という方も多いはずです。発毛剤の添付文書でも、量を増やしたり回数を増やしたりしても効果はあがらないと書かれています。

容器のタイプで付きやすい場所が変わる

育毛剤の容器には、スプレー、ノズルを頭皮に当てるタイプ、とろみのある液を出すタイプなどがあります。容器によって、液が飛びやすいか、垂れやすいかが変わるんです。

スプレーは、離して吹きかけるほど顔や肩に広がりやすくなります。ノズルタイプは、出しすぎると髪をつたって首すじに流れることがあります。

自分の容器のくせが分かると、どこに気をつければいいかが見えてきます。初めて使う日は、塗った後に鏡で顔と首を一度確かめておくと安心ですよ。

生え際につける時のひと工夫

生え際は、顔にいちばん近い場所です。ヘアバンドで前髪を上げておくと、液が髪をつたって眉に流れるのを防ぎやすくなります。

指先にとってから生え際に置くように塗るのもおすすめです。つけ方の基本は育毛剤の塗り方の記事にまとめています。

もみあげやうなじにつける時

もみあげやうなじは、頬や首の皮膚とつながっています。境目まで塗ろうとすると、どうしても肌に付きやすくなるんです。

髪の生えている頭皮の内側を中心にして、肌との境目は無理に塗らないようにしておきましょう。顔に近い場所の注意はもみあげに育毛剤を使う時の記事でも紹介しています。

汗をかく日・帽子をかぶる日は

塗った後すぐに運動したり、暑い中を歩いたりすると、汗と一緒に液がおでこや首へ流れることがあります。『朝つけたのに、昼には顔がべたべた』という時は、汗が原因かもしれません。

汗をかく予定がある日は、塗ってから出かけるまでに少し時間をとっておきましょう。帽子をかぶる日は、内側のあせ取りの部分をこまめに洗うと、肌に触れる物を清潔に保てます。

汗をふく時は、こすらずにタオルで押さえるのがコツです。顔をふいたタオルで頭までふかないように、別々にしておくとより安心ですね。

よくある失敗

「全体にしっかり行き渡らせたい」と、一度にたっぷり出して首まで垂らしてしまう。量は箱の目安を守り、少しずつ出して指の腹でなじませましょう。

発毛剤で体毛は濃くなる?育毛剤との違い

『育毛剤は大丈夫でも、発毛剤だと体毛濃くなるのでは?』と心配する方もいます。ここは育毛剤と分けて考えておきましょう。

発毛剤は、ミノキシジルなどを配合した一般用医薬品で、多くは第1類医薬品です。買う時には薬剤師から説明を受け、添付文書を読んでから使います。違いの全体は育毛剤と発毛剤の違いの記事で確かめられます。

育毛剤(医薬部外品)
  • 効能は「育毛」「脱毛の予防」などの範囲
  • ドラッグストアのヘアケア売り場で買える
  • 使う場所は頭皮・頭部
  • 異常が出たら中止して皮膚科などに相談
発毛剤(第1類医薬品)
  • 効能は承認された範囲(例:壮年性脱毛症における発毛など)
  • 薬剤師の説明を受けて買う
  • 「頭皮にのみ使用し、内服しない」と添付文書にある
  • 気になる症状が出たら中止して、文書を持って医師・薬剤師に相談

添付文書の「副作用」の欄に書かれていること

ミノキシジル5%の発毛剤の添付文書を見ると、副作用の可能性がある症状として、頭皮の発疹・発赤・かゆみ・かぶれ・ふけ・使用部位の熱感、頭痛やめまい、胸の痛みや心拍が速くなる、原因の分からない急激な体重増加や手足のむくみが挙がっています。発疹・発赤は「頭皮以外にあらわれることもあります」とも書かれています。

これらの症状が出た時は、すぐに使うのをやめて、説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。体毛のことも含めて、気になる体の変化は自己判断せずに相談するのが安心です。

量を増やさないことが大事な理由

『早く変化を見たいから多めに塗ろう』と考えるのは、体に付く量を増やすことにもつながります。発毛剤の添付文書には、決められた以上に多く使っても効果の増加はほとんどなく、副作用が出る可能性が高くなると書かれています。

1回の量と回数の決まりは、商品ごとの添付文書に書かれています。買う時に薬剤師から説明を受けたら、量と回数をその場でメモしておきましょう。

女性用の発毛剤には体毛についての注意がある

女性向けの発毛剤の中には、「頭髪以外の体毛(まゆ毛など)が脱毛している」人は使用しない、と書かれている商品があります。これは体毛が濃くなるという話ではなく、頭髪以外も抜けている時は別の原因の可能性があるためです。

発毛剤の添付文書でも、使っている間に頭髪以外の脱毛や斑状の脱毛が見られたら、使うのをやめて相談するよう書かれています。頭以外の毛の変化は、皮膚科で相談する目安と覚えておきましょう。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

体毛の変化が気になった時の相談先

使い方を見直しても、体の毛の変化が気になる時もありますよね。その時は、ひとりで抱えずに相談してみてください。

状況相談先持っていく物
育毛剤(医薬部外品)を使っていて肌が荒れた皮膚科商品の箱・使い始めた日のメモ
発毛剤を使っていて体の変化が気になる買ったお店の薬剤師・医師添付文書・買った日のメモ
医療機関で処方された薬を使っている処方した医師お薬手帳
頭以外の毛が抜けてきた皮膚科気づいた時期の写真
妊娠中・授乳中・持病があるかかりつけの医師・薬剤師使っている商品の名前

医療機関で処方された薬を使っていて体毛が気になる時は、自分の判断で薬をやめたり、量を変えたりしないでください。処方した医師に、そのまま気持ちを伝えれば大丈夫です。

相談する時はこう伝えてみよう

例えば、こんな伝え方なら気軽に話せます。

「頭皮に使っている育毛剤があって、最近、腕の毛が気になります」
「いつから使っていますか。箱を見せてもらえますか」

使い始めた日・1日の回数・付きやすい場所をメモしておくと、話がスムーズに進みます。

受診する前にメモしておきたいこと

皮膚科では、いつから・どこが・どう変わったかを聞かれることが多いです。思い出しながら話すと抜けやすいので、次の3つを書いておきましょう。

  • 育毛剤を使い始めた日と、1日に使う回数
  • 気になる場所(腕・首・顔など)と、気づいた時期
  • 同じ時期に始めた物(新しいシャンプー・薬・サプリなど)

写真があると、言葉で伝えにくい変化も見てもらいやすくなります。同じ明るさ・同じ角度で撮っておくと、前後の比べもしやすいですよ。副作用の考え方は育毛剤の副作用の記事にもまとめています。

季節による見え方の違い

夏は半袖で腕を見る機会が増え、毛が目立って見えることもあります。気になり始めた時期と、育毛剤を使い始めた時期が重なっているかを、メモで見比べてみてください。

体毛の心配を減らす使い方チェック

最後に、今日から確かめられるチェックリストを置いておきます。全部できていれば、頭皮以外に付く場面はかなり減らせますよ。

体に付けないための確認
  • 箱の「使用方法」と「使用上の注意」を一度読んだ
  • 1回の量と1日の回数を、箱の目安に合わせている
  • 生え際につける時は顔を少し上に向けている
  • 塗り終わったら、すぐに手を石けんで洗っている
  • 塗ってから少し時間をあけて寝ている
  • 顔や首に付いたら、こすらずに洗い流している
  • 異常が出たら使うのをやめて、箱を持って相談すると決めている

用語のおさらい

記事に出てきた言葉を、表でおさらいしておきます。

言葉意味
医薬部外品作用がおだやかで、決められた効能を表示できる区分。薬用育毛剤はここ
第1類医薬品買う時に薬剤師の説明が要る一般用医薬品。発毛剤の多くはここ
添付文書医薬品に付いている説明書。使う人の条件や副作用の欄がある
用法・用量1回の量と1日の回数の決まり
使用上の注意使ってはいけない人や場所、異常が出た時の対応が書かれた欄

育毛剤の基本から知りたい方は、育毛剤とはどんな商品かの記事を先に読んでおくと分かりやすいですよ。

よくある質問

育毛剤が腕に付いたまま寝てしまいました。大丈夫ですか?

まずは付いた場所を洗い流し、赤みやかゆみが出ていないか見ておきましょう。肌に異常が出た時は、使うのをやめて箱を持って皮膚科で相談してください。

眉毛やひげに育毛剤を塗っても大丈夫ですか?

育毛剤は頭皮・頭部に使う物なので、眉毛やひげに使うのは想定の外です。眉毛には眉毛用の美容液があるので、そちらを選んでみてください。

発毛剤を使ったら体毛が濃くなりますか?

発毛剤は「頭皮にのみ使用」と添付文書に書かれた医薬品です。体の変化が気になる時は、使うのをやめて添付文書を持って薬剤師か医師に相談しましょう。

手に付いた育毛剤はどう洗えばいいですか?

石けんで指の間や爪のまわりまで洗い流しておきましょう。洗う前に目や口のまわりを触らないようにするのが大事です。

家族に液が付いてしまった時はどうすればいいですか?

付いた場所を水かぬるま湯で洗い流してください。子どもの手の届かない場所に保管し、使った後はキャップをしっかり閉めておきましょう。

塗った後、枕に付くのが気になります。

塗ってから少し時間をあけて寝ると、枕に付きにくくなります。枕にタオルを敷いて、こまめに替えるのもおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 育毛剤も発毛剤も、使う場所は頭皮・頭部と決められている
  • 体毛が濃くなるかを心配するより、頭皮以外に付けない使い方が先
  • 付いたらこすらずに洗い流し、手は石けんでよく洗う
  • 量を増やすと体に付きやすくなるので、箱や添付文書の目安を守る
  • 体の変化が気になる時は、使うのをやめて箱や添付文書を持って相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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