発毛対策は何から始める?育毛剤・発毛剤・医療機関の違いと順番

机の上で順番を書き出す手元とくし・ラベルの無いボトル

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

髪のボリュームが気になり始めると、『発毛対策って、結局なにからやればいいの?』と手が止まってしまいますよね。

結論から言うと、まず「急いで医療機関に行くべき抜け方ではないか」を確かめ、次に生活と頭皮ケアを整え、そのうえで育毛剤・発毛剤・医療機関のどれに進むかを選ぶ、という順番がおすすめです。選択肢ごとに、使える人の条件も相談先も、続ける期間も違うからです。

この記事を読むと、5つの選択肢の違いと、自分に合った始める順番の決め方が分かります。

目次

発毛対策は何から始める?先に答え

先に答え
  • 円形に抜ける・急に抜ける・頭皮が赤いなどは、何かを買う前に皮膚科へ
  • 生活と洗い方の見直しは、どの選択肢を選んでも土台になる
  • 育毛剤(医薬部外品)、発毛剤(第1類医薬品)、医療機関は、区分も相談先も別
  • 始めたら「いつ見直すか」を先に決めておくと、回り道しにくい

「発毛対策」という言葉はよく使われますが、中身は人によってさまざまです。シャンプーを変えることも、育毛剤を使うことも、医療機関で相談することも、すべて「対策」と呼ばれています。

例えば、ドラッグストアでこんなやりとりになることがあります。

「髪が薄くなってきた気がして、何か対策したいんですが」
「いつ頃からですか。急に抜けた感じですか、それとも少しずつですか」

このように、売り場の薬剤師も最初に「抜け方」や「時期」を聞くことが多いです。答えによって、すすめられる選択肢が変わるからなんですね。

だからこそ、選択肢を並べて比べてみるのが近道なんです。次の見出しで、5つの選択肢を1枚の表にまとめますね。

「対策」という言葉に振り回されないために

ネットでは「これさえやれば」「最短で」といった強い言葉の対策もよく目にします。ただ、どの選択肢にも、できることの範囲と使える人の条件があります。

まずは「自分の抜け方」「年齢と性別」「持病の有無」の3つをメモに書き出してみてください。それだけで、選べる物はかなり絞られますよ。

5つの選択肢を整理するとどうなる?

まずは、よく話に出る5つの選択肢を、区分・できること・相談先で並べてみましょう。

選択肢区分表示・できること主な相談先
生活と洗い方の見直しなし頭皮と髪のために習慣を整える必要に応じて医師
頭皮用の化粧品化粧品頭皮・毛髪をすこやかに保つ など売り場・メーカー
育毛剤医薬部外品育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛薬剤師・登録販売者
発毛剤第1類医薬品製品ごとに承認された効能(例:壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防)薬剤師
医療機関(皮膚科など)医療医師が状態を見て判断する医師

育毛剤と化粧品の違いは、法律で決められた区分の違いです。東京都の資料では、化粧品では「育毛の標ぼうは一切不可」と書かれています。

発毛剤は、薬剤師が書面で説明して売る医薬品です。医療機関の治療については、日本皮膚科学会が男性型脱毛症について「有効な治療法の多くは保険診療で受けることができません」と説明しています。

区分の基本をもっと知りたい方は、医薬品・医薬部外品の違いの記事も参考にしてみてください。

費用の考え方も選択肢で違う

お金の面も、選ぶ時に気になるところですよね。金額は商品や医療機関ごとに違うので、ここでは「何で決まるか」だけ押さえておきましょう。

育毛剤や発毛剤は、1本の容量と1日に使う量から「1本で何日もつか」を出し、1か月あたりに直して比べると分かりやすいです。医療機関は、診察や検査、治療の内容で変わるので、受診する前に費用の目安を問い合わせておくと安心です。

選択肢ごとの「始めやすさ」と「条件」は?

区分だけでは、自分がどれから始められるかは見えにくいですよね。そこで、始めやすさや使える人の条件の面から比べてみます。

選択肢始めやすさ使える人の条件続ける期間の考え方
生活と洗い方の見直し今日から始められる特になしずっと続ける土台
頭皮用の化粧品売り場で選べる肌に合うか使い心地で判断
育毛剤売り場で選べる製品の注意書きを確かめるメーカーの案内する目安で見直す
発毛剤薬剤師の説明が必要製品ごとに性別・年齢(20歳以上)などが決まっている添付文書の目安(少なくとも4か月など)で判断
医療機関予約・受診が必要医師が判断医師の方針に合わせる

『発毛剤がいちばん手っ取り早そう』と思う方もいるかもしれません。ただ、男性用の発毛剤は女性や20歳未満は使わないことになっていて、急な脱毛や斑状の脱毛の人も使わないと書かれています。

始めやすさだけで決めず、「自分がその条件に当てはまるか」を先に確かめるのがポイントですよ。

先に条件を確かめた時
  • 自分が使える物だけが候補に残る
  • 薬剤師や医師に何を聞けばいいかがはっきりする
  • 途中で使えないと分かってやめる、という回り道が減る
条件を見ずに選んだ時
  • 買ってから使えない製品だと気づくことがある
  • 自分に合わない物を続けてしまうことがある
  • 相談のタイミングが遅れやすい

今すぐ医療機関に行ったほうがいいのはどんな時?

順番を考える前に、まず確かめてほしいことがあります。次のような時は、育毛剤や発毛剤を選ぶ前に、皮膚科など医療機関で相談してください。

先に医療機関へ行きたいサイン
  • 円形や楕円形に、くっきりと抜けているところがある
  • 短い期間に、急に抜け毛が増えた
  • まゆ毛など、頭髪以外の毛も抜けている
  • 頭皮に赤み・痛み・強いかゆみ・ただれがある
  • 大きな病気や手術、急なダイエットのあとから抜けやすくなった

日本皮膚科学会も、抜け毛が気になる時は皮膚科などで受診し、対策を知ることをすすめています。脱毛症が心配な時は、できるだけ早く受診するとよい、とも書かれています。

発毛剤の添付文書でも、脱毛が急激だったり髪が斑状に抜けている人は、壮年性脱毛症以外の脱毛症である可能性が高いとして、使わないことになっています。

『病院に行くほどでもないかな』と迷う気持ちは自然です。ただ、上のサインがある時は、先に相談したほうが結果的に早く落ち着くことが多いですよ。

受診する時に持って行きたい物

医療機関で相談する時は、手ぶらで行くより少し準備しておくと、話が具体的になります。

  • いつ頃から、どこが気になり始めたかのメモ
  • 気になる部分の写真(あれば時期ごとに数枚)
  • ふだん使っている頭皮・髪のケア用品の名前
  • お薬手帳や、飲んでいる薬・サプリメントの名前

『うまく説明できるか不安』という方も、メモを見せながら話せば大丈夫ですよ。

始める順番はどう決める?今日・1か月・半年で考える

医療機関へ急ぐサインがなければ、次は時間の流れで順番を決めてみましょう。一度に全部やろうとせず、「今日」「1か月以内」「半年後」に分けると続けやすくなります。

時間で分けた始める順番
  1. 今日: 気になる部分の写真を撮り、洗い方・整髪料・睡眠の今の様子をメモする
  2. 1週間以内: 年齢・性別・持病から、使える選択肢を表で絞り込む
  3. 1か月以内: 育毛剤か発毛剤か医療機関かを決め、薬剤師や医師に相談する
  4. 始めた日: 見直す日をカレンダーに書いておく
  5. 半年後まで: 決めた日に写真と記録を見比べ、続けるか相談するかを決める

今日できる生活の見直し

まず知っておきたいのは、日本皮膚科学会が「これをすれば髪の毛が抜けなくなるという、特別な予防法があるわけではありません」と書いていることです。同じ解説では、髪を強く引っ張る髪型や、あまりに頻繁なカラーリングはさけるよう書かれています。

洗髪は、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で、とされています。バランスのとれた食生活と規則正しい生活も、どの選択肢を選ぶにしても続けたい土台です。

1か月以内に選択肢を決める

選択肢を決める時は、「自分が使える物か」と「誰に相談するか」をセットで考えると迷いにくいです。例えば、20歳以上の男性で頭頂部がゆっくり薄くなってきたと感じるなら、発毛剤の説明を薬剤師に聞いてみるのも一つの方法です。

一方、まだ抜け毛が少し増えた気がする段階なら、育毛剤(医薬部外品)から考える方も多いはずです。女性の方、産後の方、持病がある方は、使う前に医師か薬剤師に相談してくださいね。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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半年後の見直しでは何を見る?

見直す日が来たら、始めた日の写真と今の写真を、同じ明るさ・同じ髪型で見比べてみましょう。あわせて、塗り忘れの多さや、かゆみなどの症状がなかったかも振り返ります。

発毛剤の添付文書では、6か月で見る目安として「脱毛状態の程度、生毛・軟毛の発生、硬毛の発生、抜け毛の程度」が挙げられています。どれにも改善がなければ使うのをやめて、説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。

育毛剤の場合も、メーカーの案内する期間を目安に、続けるか、別の選択肢を相談するかを決めるといいですね。

状況別に見ると、どこから始める?

状況によって、最初の一歩は変わります。自分に近い行を探してみてください。

状況最初の一歩次に考えること
抜け毛が少し増えた気がする写真と生活のメモ育毛剤(医薬部外品)を売り場で相談
20歳以上の男性で頭頂部や生え際が気になる発毛剤の使える人の条件を確かめる薬剤師に説明を聞く、皮膚科で相談
女性で分け目が目立ってきた女性用の製品かを確かめる薬剤師か皮膚科で相談
出産のあとから抜けやすい産後の抜け毛の時期を知る1年ほど様子を見て続く時は皮膚科
20歳未満で気になる洗い方と生活の見直し保護者と一緒に皮膚科や薬剤師へ
持病があり薬を飲んでいるお薬手帳を用意する主治医か薬剤師に先に相談

産後の抜け毛について、日本産婦人科医会の記事では、出産後2〜4か月頃から始まり、6か月から1年程度続くといわれると説明されています。同じ記事では、1年ほどたっても落ち着かない時は皮膚科に行くよう案内しています。

20歳未満の方は、男性用の発毛剤は使わないことになっています。気になる時は、ひとりで悩まず保護者に話して、一緒に相談先を考えてみてください。

迷った時に聞く相手を決めておく

どの行にも当てはまらない、または2つ以上に当てはまる、ということもあるはずです。そんな時は、「市販品のことは薬剤師、体や頭皮の状態のことは医師」と覚えておくと、聞く相手に迷いません。

ドラッグストアの薬剤師や登録販売者は、相談があれば情報を提供することが法律で決められています。気軽に声をかけてみてください。

組み合わせてもいい物・相談が必要な物は?

『いろいろ組み合わせたほうが早いのでは?』と考える方も多いですよね。ただ、組み合わせ方によっては注意が必要なものもあります。

組み合わせ考え方気をつけたいこと
生活の見直し+育毛剤どの選択肢でも土台になる育毛剤は製品の用法どおりに
育毛剤+育毛シャンプーシャンプーは洗う物、育毛剤はつける物それぞれの使い方の表示を確かめる
発毛剤+ほかの育毛剤添付文書で頭皮への併用をさけるよう書かれている重ねる前に薬剤師に相談
発毛剤+整髪料・毛染め製品ごとに順番が書かれている整髪料は発毛剤のあと、毛染めは染め終わってから
医療機関の治療中+市販品医師の方針が優先市販品を足す前に主治医に相談

特に気をつけたいのが、発毛剤とほかの育毛剤の組み合わせです。ミノキシジル配合の発毛剤の添付文書には「他の育毛剤及び外用剤(軟膏、液剤等)の頭皮への使用は、さけてください」と書かれています。

育毛剤と発毛剤の違いをもう少しくわしく知りたい方は、育毛剤と発毛剤の違いの記事を読んでみてください。

回り道しないためのコツ

発毛対策では、焦るほど回り道をしてしまうことがあります。よくあるつまずきと、その防ぎ方を見ておきましょう。

よくある回り道
  • 1か月ごとに商品を替えて、どれが合っていたか分からなくなる
  • 量や回数を増やせば早く変わると思い、用法を守らない
  • 急な抜け毛を「そのうち落ち着く」と放っておく
  • 広告の「すぐ」「これ1本で」といった言葉を信じて選ぶ

商品をころころ替えない

育毛剤も発毛剤も、変化を見るまでに時間がかかります。発毛剤の添付文書には「効果がわかるようになるまで少なくとも4ヵ月間、毎日使用してください」とあります。

途中で替えたくなったら、始めた日に決めた「見直す日」まで待てるかを考えてみてください。かゆみや赤みなど気になる症状がある時は、待たずに相談しましょう。

広告の言葉より区分の表示を見る

医薬品等の広告では、効き目を保証する表現や「すぐ効く」といった表現は原則として認められていません。もし強い言葉ばかりが並ぶ広告を見かけたら、一度立ち止まって区分の表示を確かめてみてください。

定期購入は条件まで読む

通販の定期購入は、最終確認画面で各回の分量や代金、解約の方法を確かめることが大切です。契約で迷ったら、消費者ホットライン「188」から地域の消費生活センターに相談するのも一つの手です。

よくある質問

発毛対策は、育毛剤と発毛剤のどちらから始めればいいですか?

年齢・性別・抜け方・持病で使える物が変わるので、一概には決まりません。急な抜け毛などがなければ、使える人の条件を確かめたうえで、薬剤師に相談しながら選ぶのがおすすめです。

生活習慣を変えるだけで十分ですか?

日本皮膚科学会は、特別な予防法があるわけではないとしたうえで、髪に負担をかけない習慣やバランスのよい食生活をすすめています。気になる抜け毛がある時は、皮膚科で相談してみてください。

医療機関に行くのはどんな時ですか?

円形に抜ける、急に抜け毛が増えた、頭皮に赤みや痛みがある、頭髪以外の毛も抜けるといった時は、何かを買う前に皮膚科などで相談してください。

女性が発毛対策を始める時に気をつけることは?

男性用の発毛剤は女性は使わないことになっています。女性用として承認された製品や女性向けの育毛剤があるので、妊娠中・授乳中・産後かどうかも含めて医師か薬剤師に相談してください。

いくつかの対策を同時に始めてもいいですか?

生活の見直しと育毛剤の組み合わせは一般的ですが、発毛剤とほかの育毛剤は頭皮への併用をさけるよう書かれています。組み合わせたい時は、始める前に薬剤師に相談してください。

どのくらい続けたら見直せばいいですか?

発毛剤なら添付文書に少なくとも4か月、6か月で改善がなければ相談、といった目安があります。育毛剤はメーカーの案内を確かめ、始めた日に見直す日を決めておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 急な抜け毛や円形の脱毛などがある時は、何かを買う前に皮膚科へ
  • 選択肢は「生活の見直し・頭皮用化粧品・育毛剤・発毛剤・医療機関」の5つで、区分も相談先も別
  • 始めやすさだけでなく、使える人の条件を先に確かめる
  • 今日・1か月・半年の時間軸で順番を決め、見直す日を先に決めておく
  • 発毛剤とほかの育毛剤の重ね使いは、薬剤師に相談してから

育毛剤そのものの基本から知りたい方は、育毛剤とはどんな商品かを解説した記事から読んでみてください。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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