発毛剤は薬剤師に何を聞く?第1類医薬品の買い方と相談のメモ

カウンターに置かれたラベルの無い箱とメモ用紙とペン

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

発毛剤を買おうと思ったら、薬剤師さんと話す必要があると知って、少し身構えてしまった。『何を聞かれるんだろう』『うまく答えられるかな』と不安な方もいますよね。

結論から言うと、発毛剤は第1類医薬品なので、薬剤師から説明を受けて買う決まりになっています。聞かれるのは年齢や飲んでいる薬など決まった項目なので、メモを1枚用意しておけば落ち着いて話せますよ。

この記事を読むと、聞かれることの意味と、こちらから聞いておきたいことが、1枚のメモにまとまります。

目次

発毛剤は薬剤師に何を聞く?先に答え

先に答え
  • 発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師が販売し、書面で説明する決まり
  • 薬剤師は、年齢・他の薬の使用状況・性別・症状などを確かめる
  • こちらからは、使える人かどうか・使い方・やめて相談する目安を聞いておく
  • 買った後も、使い始め・4か月・6か月などの区切りで相談できる

『薬剤師さんに聞かれるのは、恥ずかしい』と感じる方もいるはずです。でも、薬剤師が確かめるのは、あなたが安全に使えるかどうかを見るためなんです。

薄毛の悩みを深く聞き出すための質問ではありません。決まった項目を順に確かめていく、と思っておくと気が楽になりますよ。

発毛剤という医薬品の基本は発毛剤とはに、店頭での買い方の流れは薬局での発毛剤の買い方に書いています。この記事は「何を話すか」にしぼってお伝えしますね。

なぜ薬剤師と話す決まりがあるの?

一般用医薬品には、第1類・第2類・第3類のリスク区分があります。第1類医薬品は、副作用などで日常生活に支障が出るほどの健康被害が起こるおそれがあり、使い方に特に注意が必要な物として国が指定した区分です。

ミノキシジルが第1類に区分された理由として、審議会の資料には、循環器系の副作用に最も注意すべきとの記載が引用されています。だから、売る前に専門家が確かめる仕組みになっているんです。

リスク区分売ることができる人説明の決まり
第1類医薬品薬剤師薬剤師が書面で説明しなければならない
第2類医薬品薬剤師または登録販売者説明するよう努める
第3類医薬品薬剤師または登録販売者相談があれば説明する

表のとおり、発毛剤の説明ができるのは薬剤師だけです。登録販売者の方しかいない時間帯は、第1類医薬品を買うことができません。

薬剤師と登録販売者は何が違う?

ドラッグストアには、薬剤師と登録販売者の両方がいることがあります。名札を見ても違いが分かりにくいですよね。

登録販売者は、第2類・第3類医薬品を売ることができる専門家です。第1類医薬品の販売と書面での説明は、薬剤師の役割と決められています。

『どちらに声をかければいいの?』と迷ったら、「発毛剤のことで薬剤師さんに相談したいです」とレジで伝えれば大丈夫です。

「説明はいりません」と言ったら?

何度も買っている方は、『もう分かっているから』と説明を省きたくなることもありますよね。法律では、説明は不要という意思を伝えても、薬剤師が適正に使えると判断した場合でなければ、説明は省かれないことになっています。

この判断は薬剤師自身が行い、登録販売者やほかのスタッフはできません。2回目以降でも、体調や飲んでいる薬が変わった時は、自分から伝えておきましょう。

薬剤師に聞かれること10項目と、その理由

厚生労働省の資料では、第1類医薬品を売る時に薬剤師が確かめる項目が示されています。それぞれ、なぜ聞かれるのかを並べてみました。

聞かれること発毛剤で聞かれる理由メモしておくこと
年齢成人(20歳以上)向けの製品が多く、65歳以上は相談の対象年齢
他の薬の使用状況飲み薬・塗り薬との関係を確かめるため薬の名前(お薬手帳でも可)
性別男性用と女性用で製品が分かれている使う人の性別
症状・受診の有無抜け方によっては別の脱毛症の可能性があるためいつから・どこが気になるか
今かかっている病気高血圧・心臓・腎臓など、相談が必要な場合がある治療中の病気
妊娠の有無使用上の注意に関わる当てはまるかどうか
授乳の有無使用上の注意に関わる当てはまるかどうか
購入や使用の経験以前に使って困ったことがないかを確かめるため使ったことのある製品名
副作用の経験似た症状が出ないかを考えるため以前に出た症状
その他薬剤師が必要と考えること気になっていること

どれも、答えられる範囲で正直に伝えれば十分です。分からないことは「分かりません」と言ってかまいません。

抜け方について聞かれるのはなぜ?

ミノキシジル5%の外用液の説明書には、使わない人として、壮年性脱毛症以外の脱毛症の人や、脱毛が急激だったり髪が斑状に抜けたりしている人が挙げられています。だから薬剤師は、どんなふうに抜けているかを確かめるんです。

家族に同じような薄毛の人がいない時も、説明書では相談の対象になっています。『家族のことまで聞かれるの?』と驚かないように、心の準備をしておくといいですよ。

65歳以上の方や未成年の方は

発毛剤の多くは、成人(20歳以上)が使う物として用法が決められています。大正製薬のリアップのよくある質問では、未成年者(20歳未満)は国内での使用経験がない、と案内されています。

65歳以上の方は、使えないわけではないものの、一般にかぶれ等が出やすくなるとして相談の対象です。年齢の欄は、思っている以上に大事な項目なんです。

聞かれる前にメモしておくこと
  • 年齢と、使う人の性別
  • 飲んでいる薬・塗っている薬(お薬手帳があれば持参)
  • 治療中の病気(特に血圧・心臓・腎臓)
  • 抜け毛が気になりだした頃と、気になっている場所
  • 以前に使った育毛剤・発毛剤と、その時に困ったこと

答えにくい質問があった時

持病や飲んでいる薬のことは、人前で話しにくいこともありますよね。そんな時は、メモを見せて「ここに書いてあります」と伝える方法もあります。

「周りに聞こえるのが気になるので、メモで見てもらえますか」

こう伝えると、声の大きさや場所に気を配ってもらえることもあります。遠慮して伝えないより、メモで伝えるほうがずっと安心ですよ。

こちらから聞いておきたいこと

聞かれるだけでなく、こちらから聞いておくと後で困らないことがあります。タイミング別にまとめました。

タイミング聞いておきたいこと
買う前自分はこの製品を使える人か、男性用・女性用のどちらか
買う時1日の回数と1回の量、塗る時間の目安
買う時ほかの育毛剤やシャンプー、整髪料との使い分け
買う時どんな症状が出たら使うのをやめて相談するか
使い始め抜け毛が増えた気がした時、どう考えればいいか
4か月ごろ説明書の目安の期間に入った時の見方
6か月ごろ変化が分かりにくい時、続けるか相談したい
やめる時やめる前に知っておくこと、育毛剤に替えてよいか

全部を一度に聞く必要はありません。買う時は上の4つだけ聞いて、残りは使いながら相談すれば大丈夫です。

聞き方の例

言葉に迷ったら、こんなふうに聞いてみてください。

「毎朝早く家を出るのですが、1日2回はどの時間に塗ればいいですか」

「ワックスを毎日使っています。発毛剤とどちらを先に付ければいいですか」

具体的な生活の場面を添えると、薬剤師も答えやすくなります。説明書の中で、あなたに関係の深い所を教えてもらえることも多いですよ。

整髪料やカラーとの順番を聞いた時の答え

毎日の生活と重なる質問は、聞いておくと後で迷いません。発毛剤の説明書には、例えば次のような注意が書かれています。

気になること説明書に書かれている内容の例
整髪料整髪料・ヘアセットスプレーは、発毛剤を塗ってから使う
ヘアカラー染毛剤を使う時は、完全に染毛を終えた後に発毛剤を使う
ほかの育毛剤発毛剤を使う間は、他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用は避ける
量決められた量より多く、回数を増やして使っても効果はあがらない

製品によって書き方が少し違うこともあります。手元の説明書で、自分に関係のある行に印を付けておくと便利です。

受け取る書面には何が書いてある?

第1類医薬品を売る時、薬剤師は書面で説明します。書面に限らず、タブレットなどの画面で示すこともできるとされています。

書面に書かれること読む時のポイント
名称箱の販売名と同じか確かめる
有効成分の名称と分量男性用・女性用で分量が違う製品がある
用法・用量1日の回数と1回の量、年齢の条件
効能・効果承認された効能の言葉
使用上の注意使わない人、使わない頭皮の状態、相談する目安
薬剤師が必要と判断することあなたの状況に合わせた補足

書面は、その場で全部読めなくてもかまいません。家に帰ってから、使用上の注意の欄だけでもゆっくり読んでおきましょう。

書面と箱はとっておく

副作用が疑われる時、説明書には「この説明書を持って医師又は薬剤師に相談」と書かれています。捨てずに、発毛剤と同じ場所に置いておくと安心です。

効能・効果の欄も一度読んでおく

ミノキシジル5%の外用液の効能・効果は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」です。その他の注意には、本剤は誰にでも効果があるわけではありません、とも書かれています。

『使えば変わるはず』と思い込まないためにも、この2か所は先に読んでおきたいところです。分からない言葉があれば、その場で薬剤師に聞いてみてください。

販売した薬剤師の名前と連絡先も伝えられる

第1類医薬品を売る時は、販売した専門家の名前や、薬局の名前・連絡先を伝えることも求められています。レシートや書面に書かれていることが多いので、確かめておいてください。

使い始めてから質問したくなった時、どこに連絡すればいいかが分かります。同じ店に聞けると、前に話した内容もふまえて答えてもらいやすいですよ。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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1枚にまとめる相談メモの書き方

ここまでの内容を、1枚のメモにまとめておきましょう。スマホのメモでも、紙でもかまいません。

相談メモを作る流れ
  1. 上の段に、年齢・性別・治療中の病気・飲んでいる薬を書く
  2. 中の段に、抜け毛が気になり始めた時期と場所を書く
  3. 下の段に、こちらから聞きたいことを3つまで書く
  4. 店に着いたら、メモを見ながら話すか、画面をそのまま見せる
  5. 聞いた答えを、その場で一言ずつ書き足す

『メモを見せるのは失礼かな』と気にする方もいますが、そんなことはありません。伝え漏れがないほうが、薬剤師にとっても確かめやすいんです。

2回目以降に書き足すこと

2本目、3本目を買う時は、前回からの変化を書き足しておきます。使い始めた日、使えた日数、頭皮の調子、新しく始めた薬などです。

使い続ける間の見直し方は、発毛剤を何ヶ月続けるかでも紹介しています。

ネットで買う時は、どこで薬剤師とやりとりする?

第1類医薬品は、決まりを守った通販サイトでも買えます。この場合も、薬剤師による説明が必要です。

例えばロート製薬のリグロの公式ストアでは、第1類医薬品の注文は薬剤師が確認してからメールが送られる、と案内されています。質問の画面に答えて、薬剤師の確認を待つ形の通販が多いです。

ネットで買う時に見ておくこと
  • 厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で見つかるサイトか
  • サイトに、勤務している薬剤師の名前と相談の時間が表示されているか
  • 質問の画面で、年齢や飲んでいる薬を正直に答えたか
  • 薬剤師からのメールや説明を読んでから注文を確定したか

質問の画面で迷いやすい項目

通販の質問の画面には、頭髪以外の体毛が抜けていないか、急に抜けていないか、甲状腺の病気や血圧の治療をしていないか、などの項目が並ぶことがあります。当てはまるか分からない時は、空欄のままにせず「分からない」と問い合わせてみてください。

答えた内容は、薬剤師が使えるかどうかを確かめる材料になります。迷った項目こそ、正直に伝えておきたいですね。

通販のサイトには、薬局の許可の内容や、勤務する薬剤師の名前、相談の時間などを表示することが決められています。表示が見当たらないサイトでは、買うのを見送ったほうが安心です。

薬剤師に相談するときのよくある失敗

最後に、相談の場面でつまずきやすいことをまとめておきます。

よくある失敗困ること防ぎ方
飲んでいる薬を伝え忘れる注意が必要か確かめられないお薬手帳を持っていく
家族の分を代わりに買いに行く使う人の状態を答えられない使う人のメモを預かる
説明を急いで聞き流す相談の目安が分からなくなる書面を持ち帰って読み直す
抜け方を詳しく話さない別の脱毛症の可能性を見落とす時期と場所をメモで伝える
薬剤師がいない時間に行くその日に買えない店の相談時間を電話で確かめる

家族の分を買う時は、使う人の年齢や飲んでいる薬を聞かれます。本人に代わって答えられるよう、メモを預かっていくと話が早いですよ。

相談しやすい店の見つけ方

いつも同じ店で買うと、前回の話をふまえて相談に乗ってもらいやすくなります。初めての店なら、電話で「発毛剤の相談ができる時間」を聞いてから行くと、待たずに済むこともありますよ。

混み合う時間を避けるのも一つの工夫です。ゆっくり話せる時間帯を、店の人に聞いてみてください。

薬剤師以外の相談先

頭皮の赤みやかゆみ、まだらな抜け方が気になる時は、薬剤師だけでなく皮膚科での相談も考えてみてください。日本皮膚科学会は、抜け毛がある時は皮膚科など専門の医療機関で対策を知ることが大切としています。

育毛剤(医薬部外品)と発毛剤の違いから考えたい方は、育毛剤とはもあわせて読んでみてください。

よくある質問

発毛剤を買う時、薬剤師と話をしないといけませんか?

第1類医薬品なので、薬剤師が年齢などを確かめ、書面で説明して販売する決まりです。説明は不要と伝えても、薬剤師が適正に使えると判断した場合でなければ省かれません。

薬剤師がいない時間に行ったらどうなりますか?

第1類医薬品は買えません。登録販売者の方がいても、発毛剤は薬剤師しか売ることができないので、事前に相談できる時間を確かめておきましょう。

家族の発毛剤を代わりに買いに行けますか?

使う人の年齢や飲んでいる薬などを聞かれるので、本人の情報を答えられるよう準備していきます。状況によっては、本人に来てもらうよう案内されることもあります。

女性も発毛剤を薬剤師に相談できますか?

できます。女性用の発毛剤もあり、男性用とは製品が分かれています。妊娠中・授乳中の方は、使用上の注意に関わるので忘れずに伝えてください。

買った後に質問したくなったらどうすればいいですか?

レシートや書面にある薬局の連絡先に問い合わせてみてください。箱と説明書を手元に用意して聞くと、話が早く進みます。

2本目からは説明を受けずに買えますか?

2本目以降でも、薬剤師が確かめたうえで販売します。体調や飲んでいる薬が変わった時は、聞かれる前に自分から伝えておきましょう。

薬剤師に「発毛剤より育毛剤がいいか」を聞いてもいいですか?

聞いてかまいません。あなたの年齢や頭皮の状態、続けやすさを伝えると、区分の違いをふまえて考えるヒントをもらえます。

まとめ

この記事の要点
  • 発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師が確かめてから書面で説明して売る
  • 聞かれるのは年齢・他の薬・性別・症状・病気・妊娠・授乳などの決まった項目
  • こちらからは、使える人か・使い方・やめて相談する目安を聞く
  • 書面と箱はとっておき、困った時に持って相談する
  • 相談メモを1枚作っておくと、伝え漏れを防げる
  • ネットで買う時も、販売サイト一覧と薬剤師の表示を確かめる
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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