陰毛(アンダーヘア)に育毛剤は使える?使用部位の表示と相談先

洗面台のボトルとタオルと、説明書を持つ手元

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『頭に使っている育毛剤、ほかの場所の薄さにも使えたりしないかな』と、ふと思ったことはありませんか。人に聞きにくい悩みだからこそ、一人で考えてしまいますよね。

結論から言うと、頭皮用の育毛剤を陰毛(アンダーヘア)に使うのはやめておきましょう。育毛剤は使う場所が表示で決まっていて、表示に無い部位には使わないのが基本です。

この記事では、使用部位の表示をどこで確かめるか、頭皮用を他の部位に使わない理由、気になる時にどこへ相談すればいいかが分かります。

目次

陰毛(アンダーヘア)に育毛剤は使える?先に答え

先に答え
  • 市販の育毛剤・発毛剤は、頭皮に使う前提で作られている
  • 使用上の注意に「頭皮以外には使わない」「頭部用」と書かれている物がある
  • 表示に無い部位には使わない。迷ったら薬剤師やメーカーに聞く
  • 薄さや毛の変化が気になる時は、皮膚科で相談する

育毛剤を選ぶ時、効き目や香りには目が行っても、「どこに使う物か」はあまり意識しないかもしれません。実はここが一番大事なところなんです。

育毛剤の区分や表示の基本は育毛剤とはどんな商品かの記事にまとめてあります。この記事では「使う場所」の話に絞ってお伝えしますね。

よくある考え実際のところ
毛を育てる物なら、どこの毛にも使える表示された部位(多くは頭皮)だけに使う
医薬部外品だから刺激は弱いはず作用が穏やかな区分でも、使う場所は表示どおり
少しだけなら問題ない量に関係なく、表示に無い部位には使わない
説明書に書いていなければ自由書いていない時は、使ってよいと決めつけず問い合わせる

使用部位はどこに書いてある?表示の確かめ方

『そもそも、どこを見れば使う場所が分かるの?』という方も多いはずです。区分によって、書いてある場所が少し違います。

区分主に見る場所使用部位が書かれやすい欄
発毛剤(第1類医薬品など)外箱・添付文書用法・用量、してはいけないこと
育毛剤(医薬部外品)外箱・容器の裏・商品ページ使用方法、使用上の注意
頭皮用の化粧品外箱・容器・商品ページ使用方法、使用上の注意

医薬品の場合は、添付文書という説明書が箱に入っています。その中の「してはいけないこと」の欄に、使ってはいけない部位が書かれていることが多いんです。

医薬部外品や化粧品は、外箱や容器の裏にある「使用方法」「使用上の注意」を読みます。字が小さい時は、メーカーの商品ページで同じ内容を確かめられることもあります。

使用部位を確かめる手順
  1. 外箱か容器の裏で「医薬品」「医薬部外品」などの区分の表示を見る
  2. 医薬品なら添付文書の「用法・用量」と「してはいけないこと」を読む
  3. 医薬部外品・化粧品なら「使用方法」と「使用上の注意」を読む
  4. 「頭皮」「頭部」など、書かれている部位の言葉を書き出す
  5. 書かれていない部位に使いたい時は、使う前に薬剤師かメーカーに聞く

「頭皮に」と書いてあるだけでも意味がある

使い方の欄に「頭皮にふりかけ」「頭皮に塗布」と書いてあれば、それがその商品の使う場所です。「頭皮以外には使わない」とはっきり書いていなくても、ほかの部位に広げてよいという意味にはなりません。

ネットで買う時は、商品ページのどこを見る?

通販では、箱を手に取って裏を読むことができませんよね。その代わりに、商品ページの下のほうにある「使用方法」「使用上の注意」「全成分」の欄を開いてみてください。

ページによっては、画像の中に小さく書かれていることもあります。見つからない時は、買う前に問い合わせフォームで「使える部位を教えてください」と聞いておくと安心です。

医薬品をネットで買う場合は、販売サイトに薬剤師へ相談できる窓口が用意されています。使う場所に迷ったら、注文前にそこで聞いてしまいましょう。

実際の使用上の注意には、どう書かれている?

具体的な書き方の例を見ておくと、イメージがつかみやすいですよね。公式の添付文書や商品ページには、次のような表示があります。

商品・区分使う場所に関わる表示
千萬之素(第2類医薬品)してはいけないことに「頭皮以外」には使用しない、用法の注意に「頭皮にのみ使用」
レディース加美乃素PREMIUM(医薬部外品)「本品は頭部用です。他の部位には使用しないでください。」
リアップリジェンヌプラス(第1類医薬品)「頭髪以外の体毛(まゆ毛など)が脱毛している」人は使用しない
ミノキシジル配合の発毛剤(第1類医薬品)用法に「脱毛している頭皮に塗布」

このように、医薬品でも医薬部外品でも、頭に使う物として表示されています。発毛剤では、頭髪以外の体毛が抜けている人は使わないと書かれている物まであるんです。

補足

商品ごとに表示の言葉は違います。ここに挙げた物以外は、手元の商品の表示で確かめてください。

部位の表示が見当たらない商品はどう考える?

中には、使用方法の欄に「適量を地肌に」とだけ書かれていて、部位がはっきりしない商品もあるかもしれません。そんな時は、商品名や売り場のカテゴリが「頭皮ケア」「育毛剤」になっているかも見てみましょう。

頭皮ケアとして売られている物なら、頭に使う物と考えるのが自然です。それでも迷う時は、メーカーの相談窓口に商品名を伝えて聞いてみてください。

頭皮用を他の部位に使わない理由

『同じ毛なんだから、使っても変わらないのでは?』と思うのは自然なことです。ただ、使わないほうがいい理由はいくつかあります。

効能は「頭皮に使った時」の話だから

医薬品や医薬部外品は、効能・効果や使い方を決めたうえで世に出ています。育毛剤(医薬部外品)の効能として表示されている「育毛」「脱毛の予防」なども、表示された使い方をした時の話です。

ほかの部位に使った時のことは、表示の前提に入っていません。東京都の広告に関する講習会資料でも、頭皮用の育毛剤をまつ毛に使えるとうたうことは承認された効能から外れる、という例が挙げられています。

眉毛用の商品でさえ、使う場所が決まっている

頭以外の毛に使う商品には、眉毛用の美容液のように、その部位用として作られた物があります。例えば医薬部外品の眉毛用美容液の中には、使用方法に「まつ毛には使用しないでください」と書かれている物もあるんです。

すぐ近くにある眉毛とまつ毛でも、使う場所はきっちり分けられています。それだけ「どこに使うか」は、商品にとって大事な決まりだということですね。

商品のタイプ使う場所の考え方
頭皮用の育毛剤・発毛剤頭皮・頭部だけ
眉毛用の美容液眉毛だけ(まつ毛には使わないと書く物もある)
まつ毛用の美容液まつ毛の表示どおり
体用の除毛剤表示された体の部位だけ

成分が頭皮向けに組まれているから

育毛剤には、エタノールやメントールのように、すっとする使い心地を出す成分が入っている物があります。頭皮では気にならなくても、下着でこすれやすく汗がこもりやすい場所では、感じ方が違うことも。

アンダーヘアのまわりは、粘膜が近い場所でもあります。頭皮用の液が付くとしみたり、かゆくなったりしても不思議ではありません。

「医薬部外品」という区分は、使う場所を決めていないから

医薬部外品の使用目的には「脱毛の防止、育毛又は除毛」がまとめて書かれています。つまり、同じ医薬部外品でも、頭に使う育毛剤もあれば、体に使う除毛剤もあるんです。

区分の名前だけでは、どこに使えるかは分かりません。使う場所は、商品ごとの表示で決まっています。

合わなかった時に、原因が分かりにくくなる

表示どおりに使っていれば、もし赤みやかゆみが出ても「この商品を、この使い方で使った」と医師や薬剤師に伝えられます。表示に無い場所に使っていると、その前提が崩れてしまうんです。

相談する側にとっても、使い方が分かっていることは大きな手がかりになります。自分を守るためにも、表示どおりの使い方を続けておきましょう。

表示どおりに使う
  • 頭皮用は頭皮だけに使う
  • ほかの部位は、その部位用の表示がある物か医療機関で考える
自己判断で広げる
  • 頭皮用を体毛のある場所に塗る
  • しみたり赤くなったりしても、原因が分かりにくい

「アンダーヘア用」とうたう商品を見かけた時のチェック

ネットで探していると、アンダーヘアをうたう商品を見かけることがあるかもしれません。その時は、名前や広告の言葉ではなく、表示を確かめてみてください。

買う前に見ておきたいこと
  • 外箱や商品ページに「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」のどれかが書かれているか
  • 医薬部外品なら、有効成分と効能・効果の表示があるか
  • 使用方法の欄に、使う部位がはっきり書かれているか
  • 販売元の会社名・所在地・問い合わせ先が書かれているか
  • 定期購入なら、最終確認画面で回数や解約の条件が書かれているか

表示の言葉と広告の言葉が食い違う時は、表示のほうを信じましょう。化粧品は、頭皮や毛髪を健やかに保つといった範囲の効能しか表示できない区分です。

自己処理の後に何か塗りたくなった時

剃ったり抜いたりした後は、肌が敏感になっていることがあります。『整えすぎて薄くなった気がする』と、何かを塗りたくなる気持ちも分かります。

ただ、その時に頭皮用の育毛剤を塗るのはやめておきましょう。ひりひりや赤みが出た時は、まず刺激を避けて様子を見て、続くようなら皮膚科で相談してください。

広告で見かける言葉確かめたいこと
「濃くなる」「増える」区分と、表示されている効能の言葉
「デリケートな部分にも」使用方法の欄に、その部位が書かれているか
「医師も注目」誰がどう関わっているのか、表示や会社概要で確かめられるか
「海外で話題」国内で売られている商品として、区分の表示があるか

海外の商品や、日本語の表示が無い商品は、使う場所や注意を正しく読み取りにくくなります。個人輸入の注意は海外の育毛剤を個人輸入する時の注意点の記事が参考になります。

うっかり付いてしまった時はどうする?

頭に使う時に液が手に残って、ほかの場所に付いてしまうこともありますよね。慌てなくて大丈夫です。

付いてしまった時の流れ
  1. ぬるま湯で、こすらずにやさしく洗い流す
  2. タオルで押さえるように水気を取る
  3. 赤み・かゆみ・ひりひりが無いか、その日のうちに様子を見る
  4. 症状が出たり続いたりする時は、商品の箱を持って皮膚科や薬剤師に相談する

医薬品の発毛剤なら、添付文書に「異常が出たら使用を中止し、この説明書を持って医師又は薬剤師に相談」という形で書かれています。相談の時に箱や説明書を見せると、成分がすぐ伝わります。

手に残った液をほかへ広げないコツ

頭皮に塗った後は、手を洗ってから着替えるようにしましょう。ノズルを直接頭皮に当てるタイプなら、指に付く量そのものを減らせます。

場面付きやすい理由防ぎ方
入浴後に塗る塗ったまま着替える塗った後に手を洗ってから服を着る
液だれした首や肩へ流れる少しずつ付けてなじませる
寝る前に塗る手に残ったまま寝具に触れる塗り終えたら手を洗い、乾いてから横になる

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

気になる時は、どこに相談する?

アンダーヘアが薄い、前より減った気がする、という悩みは、育毛剤で何とかしようとする前に、まず相談してみるのがおすすめです。

相談先こんな時に伝えるとよいこと
皮膚科毛の量の変化や、かゆみ・赤みが気になるいつ頃から、どの範囲か、ほかの体毛や頭髪の変化
薬剤師・登録販売者手元の商品をどこに使えるか知りたい商品名、区分、使いたい部位
メーカーの相談窓口使用部位の表示が分かりにくい商品名と、知りたいこと
かかりつけ医持病や飲んでいる薬がある飲んでいる薬の名前

毛の変化には、体調や皮膚の状態が関わることもあります。原因を自分で決めつけず、専門の人に見てもらうのが近道です。

『こんなことで受診していいのかな』と感じる方もいるかもしれませんね。皮膚科は、皮膚や毛の悩みを相談する場所です。気になっていることを、そのまま伝えて大丈夫ですよ。

頭髪の薄さと一緒に気になる時

アンダーヘアの変化と同じ時期に、頭髪や眉毛の抜け方も気になっているなら、それも合わせて伝えてください。いくつかの場所の変化は、まとめて見てもらったほうが話が早く進みます。

その場合も、頭皮用の育毛剤を体に広げて使うのではなく、まず受診して相談するのが先です。頭髪のケアは、相談のあとで頭皮用の物を頭皮に使えば十分ですよ。

受診の結果、特に心配いらないと言われることもあります。それが分かるだけでも、モヤモヤした気持ちはずいぶん軽くなるはずです。

相談する時の言い方の例

言葉に迷う時は、次のように伝えれば十分です。

「最近、アンダーヘアが前より少なくなった気がして、皮膚の様子も見てもらいたいです」

「頭に使っている育毛剤を、ほかの場所に使ってもいいのか知りたいです」

薬局で聞く時は、商品の箱を見せながら「この商品は頭以外にも使えますか」と聞けば、表示を一緒に確かめてもらえます。

受診の前にメモしておくこと

受診前のメモ
  • 気になり始めた時期と、きっかけになりそうな出来事
  • 頭髪・眉毛など、ほかの毛にも変化があるか
  • かゆみ・赤み・痛みなど、皮膚の症状があるか
  • 自己処理(剃る・抜く・除毛剤)をしているか
  • 使っている育毛剤やスキンケア用品、飲んでいる薬

使用部位の話で出てくる言葉

表示を読む時に出てくる言葉を、ここでまとめておきますね。

言葉意味
使用部位その商品を使ってよいと表示されている体の場所
添付文書医薬品の箱に入っている説明書。用法・用量や注意が書かれている
してはいけないこと医薬品の添付文書で、使ってはいけない人・部位などを書いた欄
使用上の注意医薬部外品・化粧品で、使う時の注意をまとめた欄
用法・用量使う量・回数・使う場所の決まり
医薬部外品作用が穏やかな物として、効能を表示できる区分
登録販売者第2類・第3類の一般用医薬品を売ることができる資格の持ち主

よくある質問

頭皮用の育毛剤を、陰毛(アンダーヘア)に少しだけ塗るのもだめですか?

量に関係なく、表示に無い部位には使わないでください。頭皮用として表示されている物は、頭皮で使う前提で作られています。

女性用の育毛剤なら、体に使っても大丈夫ですか?

女性用でも、使用方法は頭皮・頭部として表示されている物がほとんどです。「頭部用です。他の部位には使用しないでください」と書かれている商品もあります。

発毛剤なら使えますか?

市販の発毛剤は、用法に「脱毛している頭皮に塗布」と書かれています。頭髪以外の体毛が抜けている人は使わないと書かれている物もあるので、使わないでください。

体毛用とうたう商品は使っても大丈夫ですか?

区分の表示、効能の言葉、使用方法の欄に書かれた部位を確かめてから考えてください。表示がはっきりしない時は、買う前にメーカーへ問い合わせると安心です。

どの診療科に行けばいいか分かりません。

毛の量や皮膚の状態が気になる時は、まず皮膚科で相談してみてください。持病や飲んでいる薬がある時は、かかりつけ医にも伝えておきましょう。

付けてしまってかゆくなりました。

ぬるま湯でやさしく洗い流し、こすらないようにしてください。症状が続く時や強い時は、商品の箱を持って皮膚科か薬剤師に相談しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 頭皮用の育毛剤・発毛剤は、陰毛(アンダーヘア)に使わない
  • 使う場所は、添付文書や使用上の注意、使用方法の欄で確かめる
  • 「頭皮以外には使わない」「頭部用」と表示している商品がある
  • 区分の名前だけでは、使える場所は決まらない
  • 薄さや変化が気になる時は、皮膚科や薬剤師に相談する

頭皮の育毛剤の使い方そのものは、育毛剤の使い方・正しい塗り方の記事にまとめています。頭に使う時の参考にしてみてください。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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