当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
育毛剤の広告やパッケージで「1番」の文字を見ると、『それなら間違いなさそう』と気持ちが傾きますよね。でも、その1番が何の1番なのか、すぐに説明できる方は少ないはずです。
結論から言うと、育毛剤の1番表示は、近くにある小さな注記の「調査元・期間・対象」の3つを読めば中身が分かります。3つのどれかが書かれていない表示は、参考程度にとどめておくのが安心です。
この記事では、1番の言い方ごとの意味と、注記を3つに分けて読むコツ、読んだ後に自分で確かめることをお伝えします。
育毛剤の1番表示はどう読む?先に結論
- 1番の表示には、たいてい近くに小さな注記がある
- 注記は「調査元」「期間」「対象」の3つに分けて読む
- 3つのどれかが見つからない表示は、判断の材料にしすぎない
- 1番であることと、自分の頭皮や暮らしに合うことは別の話
注記の3つの項目から分かることを、先に表にしておきますね。
| 注記の項目 | ここで分かること | ここで見落としやすいこと |
|---|---|---|
| 調査元 | だれが数えた・聞いたのか | 自社の集計か、外部の調査か |
| 期間 | いつの時点の1番か | 何年も前の数字が今も使われていないか |
| 対象 | 何の中で、だれに聞いた1番か | 比べた商品の範囲と、答えた人の条件 |
この3つは、表示の大きな文字ではなく、小さな注記の側に書かれています。ここを読む習慣を付けるだけで、広告の見え方がずいぶん変わりますよ。
育毛剤の基本的な区分や役割は、育毛剤とはどんな商品かで紹介しています。
「1番」にはどんな言い方がある?
同じ「1番」でも、言い方が少し違うだけで、数えている物が変わります。まずは言葉の違いに目を向けてみましょう。
| 言い方の例 | 数えている物 | 注記で特に見たい所 |
|---|---|---|
| 売上で1番 | ある範囲での販売金額 | 金額か個数か、どの売り場の数字か |
| 販売本数で1番 | ある期間に売れた本数 | 累計か、決まった1年か |
| 満足度の1番 | 回答した人の評価 | 使った人に聞いたのか |
| 「選ばれている」で1番 | アンケートで多く選ばれた | 何を見せて、何を聞いたのか |
| ○○部門で1番 | 決まったカテゴリの中の順位 | 部門の分け方がどれだけ細かいか |
| ○年連続で1番 | 何年分かを続けて数えた | 毎年同じ範囲・同じ方法で数えたか |
例えば「○○部門」は、部門を細かく分けるほど1番になりやすくなります。『育毛剤全体の1番』と『ある条件で絞った中の1番』では、意味がまったく違うんです。
「1番」「トップ」「最多」は同じ意味?
広告では、「1番」のほかに「トップ」「最多」「首位」といった言葉も使われます。言葉は違っても、何かの物差しで最も多かった、という意味では同じ仲間です。
言葉が変わっても、読む所は変わりません。どの言葉を見ても、近くの注記で調査元・期間・対象を探してみてください。
「満足度」と「選ばれている」は特に注意
消費者庁は令和6年9月に、ナンバーワン表示についての実態調査報告書を公表しました。報告書では、「顧客満足度」のような主観的な評価を物差しにした1番表示が近ごろ多いと指摘しています。
主観的な評価は、聞き方や答えた人の条件で結果が大きく動きます。満足度や「選ばれている」の1番を見たら、対象の欄をいつもより丁寧に読んでみてください。
調査元の読み方:だれが数えた1番?
注記でまず探したいのが、調査元の名前です。調査元の種類によって、読む時の目の付け所が変わります。
| 調査元の種類 | 書かれ方の例 | 読む時のポイント |
|---|---|---|
| 外部の調査会社 | 調査会社の社名と調査名 | 社名と調査名の両方があるか |
| 自社調べ | 「当社調べ」「自社集計」 | 自社で数えた数字として受け止める |
| 通販サイトの集計 | サイト名とランキングの名前 | そのサイトの中だけの順位 |
| 雑誌・アワード | 媒体名と企画名、号数 | 選んだ基準と、選んだ人がだれか |
| 店頭のPOP | 「当店売れ筋」など | その店の、その時期の売れ方 |
自社調べの数字が悪いわけではありません。ただ、外部の人が同じ方法で確かめられるかどうかは分からないので、「そういう集計もある」くらいの受け止め方がちょうどいいんです。
調査元が見つからない時は
注記そのものが見当たらない時は、ページの一番下や、バナー画像のすみ、商品ページの「よくある質問」の欄も見てみてください。スマホなら、画像を拡大すると小さな文字が読めることがあります。
消費者庁の報告書では、表示の根拠を読む人が確かめられるように、調査方法の概要を表示物に書くか、QRコードで見られるようにするのが望ましいとしています。QRコードが付いていたら、その先のページまで読んでおきましょう。
雑誌やアワードの1番を読む時
雑誌の企画やアワードの1番は、売上やアンケートとは別の物差しで選ばれています。選んだ人が編集部なのか、読者なのか、専門家なのかで、意味が変わります。
選ぶ基準が誌面やサイトに書かれていれば、それを読んでから受け止めましょう。雑誌の評価の読み方は雑誌の評価は信頼できるかでも紹介しています。
期間の読み方:いつの時点の1番?
次に見たいのが期間です。育毛剤は、商品の改良や新しい商品の発売で、売れ方や評価が年ごとに変わります。
- 調査や集計をした年と月が書かれているか
- 1か月だけか、1年間か、発売からの累計か
- 「○年連続」なら、どの年からどの年までか
- 表示を見ている今から、どれくらい前の数字か
例えば、数年前の1年間だけの数字が、今も大きく使われていることがあります。その間に商品の中身やパッケージが変わっていることもあるので、最新の情報は公式で確かめておきたいですね。
「調査の期間」と「集計の期間」は別のことも
アンケートの1番では、「調査をした期間」だけが書かれていることがあります。売上の1番では、「集計の対象にした期間」が書かれるのが一般的です。
どちらの期間なのかが分からない時は、無理に読み解こうとせず、販売元の窓口に聞いてみるのが早いですよ。報告書では、1番になったタイミングで調査を終える例も問題になる例として挙げられています。
商品の改良の時期と合わせて読む
育毛剤は、成分の見直しやパッケージの変更で、同じ名前のまま中身が新しくなることがあります。1番の期間が改良の前なら、今売られている物の1番とは言い切れません。
改良の時期は、公式サイトのお知らせや商品ページの「リニューアル」の案内で確かめられることがあります。期間の欄と並べて見ると、その1番がどの時期の商品の話かがはっきりしますよ。
対象の読み方:何の中で、だれに聞いた1番?
3つ目の対象は、2つの意味があります。「比べた商品の範囲」と「答えた人の条件」です。
比べた商品の範囲
「育毛剤」と書かれていても、どこまでを育毛剤として数えたかは調査によって違います。医薬部外品の育毛剤だけなのか、頭皮用の化粧品や発毛剤(医薬品)も含むのかで、1番の意味は変わります。
消費者庁の報告書の概要版では、1番をうたう以上、原則として主要な競合の商品を比べる相手に入れる必要があるとしています。比べた範囲が狭すぎると感じたら、その1番は割り引いて受け止めましょう。
答えた人の条件
アンケートの1番なら、答えた人がどんな人かを確かめます。実際にその商品を使った人なのか、商品のサイトを見ただけの人なのかで、結果の意味は大きく違います。
報告書では、商品や競合のサイトを見せて「満足度が高いと思うものは?」と聞くような調査を「イメージ調査」と呼んでいます。使った人に聞いたように見せて、実際はイメージ調査だけ、という例は問題になる例として挙げられています。
- 比べた商品のグループ名(育毛剤、頭皮ケアなど)を探す
- 発毛剤や化粧品が一緒に数えられていないかを見る
- 答えた人の人数と、年代・性別の条件を探す
- 答えた人が「使った人」か「サイトを見た人」かを確かめる
- 自分と条件が近い人の答えかどうかを考える
人数の欄はどう見る?
答えた人の人数も、注記に書かれていることが多い項目です。人数が多いほど安心、と感じやすいですが、人数だけでは中身は分かりません。
人数よりも先に、「だれに」「どうやって」聞いたかを見るのがおすすめです。何百人に聞いていても、商品のサイトを見せて印象を聞いただけなら、使った人の満足度とは別物ですから。
5番目は意外と大事です。例えば、答えた人が20〜30代の男性だけなら、50代の女性にとっての参考度は下がりますよね。
注記の例文を分解してみる
ここまでの3つの見方を、注記の例文で練習してみましょう。どれも説明用に作った例で、実在の商品の表示ではありません。
例1は「(注)○○リサーチ調べ ○年○月○日〜○月○日 全国の20〜60代男女○名を対象にしたインターネット調査(イメージ調査)」です。
例2は「(注)当社調べ ○年度 当社通販サイトの頭皮ケアカテゴリにおける販売本数」です。
| 見る所 | 例1 | 例2 |
|---|---|---|
| 調査元 | 外部の調査会社 | 自社の集計 |
| 期間 | 数日間の調査 | 1年度分 |
| 比べた範囲 | 書かれていない | 自社サイトの頭皮ケアカテゴリだけ |
| 答えた人 | 20〜60代男女、使ったかは不明 | アンケートではない |
| 調査の方法 | サイトの印象で選ぶイメージ調査 | 販売本数の集計 |
| 読み取れること | 「良さそうに見えた」の1番 | 自社サイトの中でよく売れた1本 |
例1は、イメージ調査と書かれているので、実際に使った満足度の1番ではないと読めます。例2は、自社サイトの中だけの1番なので、ほかの売り場での売れ方は分かりません。
『注記を読むと、思っていた1番と全然違う』と感じたかもしれません。それこそが、注記を読む意味なんです。
通販サイトの1位はどう読む?
通販サイトのランキングで1位と書かれている時は、注記の代わりに、ランキングのページに集計の説明が載っていることがあります。「1時間ごと」「1日ごと」「週間」など、集計の長さを見てみてください。
集計が短いほど、セールやまとめ買いの日に順位が動きやすくなります。画面を見た時刻の順位なのか、決まった期間の順位なのかを分けて考えておきましょう。
読み取った内容はメモに残す
迷っている候補が複数あるなら、注記の中身を同じ形でメモしておくと比べやすくなります。調査元・期間・比べた範囲・答えた人の4つを、1行ずつ書くだけで十分です。
メモを並べてみると、どの1番が自分の判断に役立つかが見えてきますよ。
1番の表示を見た後に確かめること
注記を読んだら、次は表示から離れて、育毛剤そのものを確かめます。1番の表示は、候補に入れるきっかけくらいに考えておくのがちょうどいいんです。
- 外箱か商品ページで、医薬部外品・医薬品・化粧品の区分を確かめた
- 有効成分の欄を読み、前に合わなかった成分がないか見た
- 1日の回数と付け方が、自分の生活で続けられそうか考えた
- 使用上の注意に、自分が「使用しない人」として書かれていないか見た
- 定期で申し込むなら、最終確認画面で休止・解約の条件を読んだ
自分にとっての1番を決める方法は、1番いい育毛剤を選ぶ採点表でくわしく紹介しています。区分の違いは育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちらかも参考にしてみてください。
区分によって、1番の表示の決まりも違う
医薬品の広告には、厚生労働省の医薬品等適正広告基準があり、売上げの1番を示す表現は認められていません。ただし、この項目は新指定医薬部外品以外の医薬部外品と化粧品を対象から外しています。
一方で、景品表示法は区分に関係なくかかります。根拠の無い1番表示は、医薬部外品でも化粧品でも、不当表示として問題になりえます。
候補のどれにも1番の表示がある時は
売り場を見ていると、候補の育毛剤のどれにも何かの1番が書かれている、ということもありますよね。そんな時は、1番の表示を判断の材料から一度外してみてください。
どれも1番なら、1番は差を作る材料になりません。外したうえで、1日の回数・付け方・使い心地・買える場所など、自分の暮らしに関わる項目で比べるほうが、ずっと選びやすくなります。
『せっかくの表示なのにもったいない』と思うかもしれません。でも、表示は商品を知るきっかけとして十分に役目を果たしているんです。
販売元に聞く時の聞き方
注記が分かりにくい時は、販売元の窓口に聞いてみましょう。例えば、こんな聞き方です。
「広告の1番の表示について、調査した会社と期間、比べた商品の範囲を教えてもらえますか?」
「答えた人は、実際に商品を使った方ですか?」
丁寧に答えてくれる窓口なら、ほかの疑問も聞きやすいですよね。定期の条件や使い方の相談も、同じ窓口でまとめて聞いておくと安心です。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る1番の表示でよくある失敗と防ぎ方
最後に、1番の表示につられて起きやすい失敗をまとめておきます。
| 1番表示での失敗 | その後に困ること | 先回りの工夫 |
|---|---|---|
| 大きな文字だけを見て決める | 何の1番か分からないまま買う | 注記の3つを先に読む |
| 1番の数を数えて比べる | 表示の多さで選んでしまう | 1つずつ注記を分解する |
| 古い1番を今のことだと思う | 改良前の情報で判断する | 期間と最新の公式情報を見る |
| 発毛剤と育毛剤を同じ土俵で見る | 区分の違いを見落とす | 外箱の区分表示を確かめる |
| 1番だから自分にも合うと思う | 頭皮や生活に合わない | 採点表や使用上の注意で確かめる |
| 定期の条件を読まずに申し込む | 2回目以降の代金で驚く | 最終確認画面を保存する |
国民生活センターは、「定期縛りなし」の広告を見て育毛剤を注文したら2回目の分が届いた、という相談事例を紹介しています。1番の表示に気持ちが動いた時ほど、申し込みの画面を落ち着いて読んでおきたいですね。
契約で困った時は、消費者ホットライン188に電話すると、地域の消費生活センターなどを案内してもらえます。
家族が「1番の物を買ってきた」時は
家族が「1番って書いてあったから」と育毛剤を買ってきてくれることもありますよね。その気持ちはありがたく受け取りつつ、使う前に外箱の区分と使用上の注意だけは一緒に確かめておきましょう。
頭皮に傷や湿疹がある時、通院中の時は、使う前に医師か薬剤師に相談しておくと安心です。
よくある質問
育毛剤の1番の表示はうそなのですか?
うそとは限りません。ただ、何の中で、いつ、だれに聞いた1番かで意味が変わるので、注記の調査元・期間・対象を読んでから受け止めるのがおすすめです。
注記が小さすぎて読めません。どうすればいいですか?
スマホで画像を拡大するか、ページの下の方やよくある質問の欄を探してみてください。見つからない時は、販売元の窓口に調査の中身を聞いてみましょう。
「自社調べ」の1番は信じないほうがいいですか?
信じてはいけないわけではありません。自社で数えた数字なので、外部の人が同じ方法で確かめられるかは分からない、という前提で読んでおくのがちょうどいいです。
1番の表示が多い商品ほど良い商品ですか?
表示の数と商品の良さは別の話です。1番の表示は1つずつ中身が違うので、数ではなく注記の中身で読んでみてください。
発毛剤にも1番の表示はありますか?
医薬品の広告では、売上げの1番を示す表現は医薬品等適正広告基準で認められていません。発毛剤を選ぶ時は、表示より薬剤師の説明と使用上の注意を優先しましょう。
1番の表示を見て買った育毛剤が合わなかった時は?
頭皮に赤みやかゆみが出たら、使うのをやめて皮膚科か薬剤師に相談してください。定期で申し込んでいる時は、休止・解約の連絡期限を確かめておきましょう。
まとめ
- 育毛剤の1番表示は、注記の「調査元・期間・対象」の3つで中身が分かる
- 満足度や「選ばれている」の1番は、答えた人と調査の方法を丁寧に読む
- 期間は年と長さ、対象は比べた商品の範囲と答えた人の条件を確かめる
- 注記を読んだ後は、区分・有効成分・使い方・使用上の注意で商品そのものを確かめる
- 定期で申し込む時は、最終確認画面の条件を読んで保存しておく





コメント