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育毛剤やスカルプエッセンスの広告で「アナゲイン配合」という言葉を見て、『アナゲインって商品の名前?成分の名前?』と首をかしげた方もいますよね。
結論から言うと、アナゲインは、スイスの原料メーカーが作った化粧品原料に付けられた名前です。成分表示では「エンドウ芽エキス」という名前で書かれるので、外箱でアナゲインの文字を探しても見つからないことがあるんです。
この記事では、アナゲインという名前の意味と、配合されている育毛剤を成分表示で確かめる手順を紹介します。
アナゲインとは?先に答え
- アナゲイン(AnaGain)は、スイスのMibelle Biochemistryの化粧品原料の名前
- 原料はオーガニックのエンドウ豆の新芽(スプラウト)
- 化粧品の成分表示での名前は「エンドウ芽エキス」
- 原料の名前なので、アナゲインという名前だけで商品の区分や効能は分からない
アナゲインは、原料メーカーのMibelle Biochemistryが「Hair & Scalp」向けとして紹介している原料です。日本ではエイチ・ホルスタイン株式会社が取り扱っていて、用途区分は化粧品原料とされています。
| 確かめたこと | 内容 |
|---|---|
| 名前 | AnaGain(アナゲイン) |
| 原料メーカー | Mibelle Biochemistry(スイス) |
| 原料の元 | オーガニックのエンドウ豆の新芽 |
| 化粧品の表示名称 | エンドウ芽エキス |
| 国際的な表示名(INCI) | Pisum Sativum (Pea) Sprout Extract |
| 用途区分 | 化粧品原料 |
『じゃあ、アナゲインが入っていれば育毛剤なの?』と思いますよね。実はそうとは限らないんです。どんな区分の商品になるかは、それぞれの商品の作り方と届け出・承認で決まります。
育毛剤そのものの考え方は、育毛剤とはどんな商品かで先に読んでおくと分かりやすいですよ。
原料メーカーと商品のメーカーは別の会社
アナゲインを作っているのは原料メーカーで、それを使って育毛剤やスカルプエッセンスを作るのは、商品のメーカーです。原料メーカーは、いろいろな会社に原料を届ける立場なんです。
なので、同じアナゲインが入っていても、商品によって配合のしかたや、組み合わせるほかの成分はまったく違います。『アナゲイン入りだから、どれも同じ』とは考えないようにしましょう。
原料メーカーの公式ページでは、液体の水溶性のタイプのほかに、保存料を使わないタイプや粉末のタイプも紹介されています。原料にも種類があるので、商品ごとの成分表示を見ることが大切です。
育毛剤の「名前」には種類がある
- それは商品名か、販売名か、原料の名前か
- 外箱の成分表示に、同じ名前があるか
- 名前の横に「TM」や「®」などの記号がないか
- 説明が原料メーカーの資料か、商品のメーカーの説明か
育毛剤のまわりには、いくつもの種類の名前が出てきます。アナゲインがどれにあたるかが分かると、広告の読み方がぐっと楽になります。
| 名前の種類 | 誰が付けるか | どこで見るか | アナゲインは? |
|---|---|---|---|
| 商品名 | 商品のメーカー | パッケージの大きな文字 | あてはまらない |
| 販売名 | 商品のメーカー(届け出・承認の名前) | 外箱の小さな文字 | あてはまらない |
| 原料の名前(商標) | 原料メーカー | 広告・成分紹介のページ | これにあたる |
| 表示名称 | 業界のルールで決まった名前 | 外箱の成分表示 | エンドウ芽エキス |
| INCI名 | 国際的なルールで決まった名前 | 海外の商品の成分表示 | Pisum Sativum (Pea) Sprout Extract |
原料メーカーの公式ページでは、名前に「TM」の記号が付いています。商標として使われている原料の名前だと読み取れますね。
商品名とは違うので、「アナゲイン」という名前の育毛剤を探すより、「アナゲイン配合」とうたう商品を探して、その成分表示を見るほうが近道なんです。
似た仕組みの名前はほかにもある
育毛剤の広告では、キャピキシルやリデンシルのように、原料メーカーが付けた名前がよく出てきます。考え方は同じで、成分表示では別の名前で書かれることが多いんです。
原料名の読み方の例は、リデンシル配合の育毛剤とはやキャピキシル配合の育毛剤とはでも紹介しています。
成分表示ではどう見える?エンドウ芽エキスを探す手順
- 外箱か容器の「成分」「全成分」の欄を探す
- 医薬部外品なら「有効成分」と「その他の成分」の区切りを見る
- 「エンドウ芽エキス」の文字を探す
- 見つからなければ、メーカーの商品ページの成分欄も見る
- それでも分からない時は、メーカーに問い合わせる
日本の取扱い会社の資料では、アナゲインの表示の構成は「エンドウ芽エキス、フェノキシエタノール、安息香酸Na、水」とされています。原料が、エキスと保存のための成分などを組み合わせた形で作られているからです。
つまり、成分表示には「エンドウ芽エキス」がほかの成分と別々に並ぶことになります。アナゲインの文字がそのまま書かれるわけではないので、探す時は表示名称のほうを目印にしましょう。
化粧品と医薬部外品で、表示の場所が違う
| 区分 | 成分表示の並び方 | エンドウ芽エキスが載る場所の目安 |
|---|---|---|
| 化粧品 | 全成分が配合量の多い順(少量の物は順不同) | 全成分の中のどこか |
| 医薬部外品 | 「有効成分」の後に「その他の成分」 | その他の成分の欄 |
化粧品は、全成分を表示することが義務になっています。医薬部外品は、業界の自主基準で全成分を外箱などに表示しているのが一般的です。
医薬部外品と化粧品では、同じ成分でも表示の名前が違うことがあります。エンドウ芽エキスの文字が見当たらない時も、すぐに「入っていない」と決めつけず、メーカーに確かめてみてください。
海外の商品の成分表示では
海外で売られている商品では、成分が英語のINCI名で書かれています。アナゲインの場合は「Pisum Sativum (Pea) Sprout Extract」が目印です。
ただ、海外の商品を個人で輸入して使うことには注意が必要です。厚生労働省は、個人輸入される医薬品などは日本の法律にもとづく確認がされていないこと、健康被害のおそれがあることを呼びかけています。
表示が外国語だと、使い方や注意書きを正しく読み取るのも難しいですよね。日本で正規に売られている商品の中から選ぶほうが、外箱の日本語の表示を確かめられて安心です。
有効成分とは別物:区分によって言えることが違う
- 効能を表示する根拠になる成分
- 外箱の「有効成分」の欄に書かれる
- 育毛・脱毛の予防などの効能を表示できる
- 製品の特徴として配合される成分
- 全成分やその他の成分の欄に書かれる
- 原料だけで効能をうたうことはできない
医薬部外品の育毛剤では、効能・効果を表示する根拠になるのは「有効成分」です。アナゲインは化粧品原料なので、有効成分の欄ではなく、その他の成分の欄に載るのが一般的な見つけ方になります。
化粧品の場合、表示できる効能は国が決めた範囲に限られていて、育毛をうたうことはできません。アナゲインが入った化粧品のスカルプエッセンスでも、効能として言えるのは「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」といった範囲なんです。
| 商品の区分 | アナゲイン配合の時に表示できる効能 | 確かめる欄 |
|---|---|---|
| 医薬部外品の育毛剤 | その商品の有効成分にもとづく表示効能 | 効能・効果の欄 |
| 化粧品のスカルプエッセンス | 化粧品の効能の範囲(すこやかに保つ等) | 商品の説明・全成分 |
| 発毛剤(医薬品) | 原料の話とは別に、添付文書の効能 | 添付文書 |
医薬部外品と化粧品の違いは、医薬品・医薬部外品の違いでくわしく紹介しています。
原料メーカーの説明は、商品の効能ではない
原料メーカーの資料には、どんな研究から生まれた原料かが書かれています。ただ、それは原料についての説明で、その原料を使った商品の効能とは別の話です。
『原料の資料にこう書いてあったから、この育毛剤も同じように効くはず』と考えてしまいがちですよね。でも、商品の効き方は配合のしかたや使い方、頭皮の状態で変わるので、そのまま当てはめることはできないんです。
広告で「アナゲイン配合」を見た時の確かめ方
- 商品の区分(医薬部外品か化粧品か)が書かれているか
- 効能の言葉が、区分の範囲に収まっているか
- 原料の研究の話と、商品の説明が分けて書かれているか
- 成分表示に「エンドウ芽エキス」があるか
広告では、アナゲインのほかにも原料の名前がいくつも並んでいることがあります。名前がたくさん並んでいると、なんだかすごそうに見えますよね。
でも、原料の名前の数は、商品の良し悪しを決める物ではありません。区分、有効成分、使い心地、続けやすさといった、いつもの物差しで見比べるのが一番です。
| 広告で見る言い方 | どう読むか | 確かめること |
|---|---|---|
| アナゲイン配合 | 原料が入っているという説明 | 成分表示のエンドウ芽エキス |
| 話題の成分 | 原料の知名度の説明 | 区分と効能の欄 |
| 発毛を助ける成分 | 区分によっては言えない表現 | 医薬部外品か化粧品か |
| 高配合 | 量の多さの説明 | 数字の根拠が示されているか |
| 植物由来 | 原料の元の説明 | 肌に合うかは別に確かめる |
配合量の数字が書かれていても、成分表示から量を読み取ることはできません。気になる時は、根拠をメーカーに問い合わせてみてください。
SNSで「アナゲイン入り」を見かけた時
SNSでは、アナゲイン入りの商品を紹介する投稿を見かけることもあります。広告であることを隠した宣伝は景品表示法で禁止されているので、広告の投稿には「PR」などの表示があるはずです。
投稿の中で「これで髪が変わった」のような話を見ても、その人の使い方や期間は分からないことが多いですよね。気になった商品は、投稿の言葉ではなく、外箱の区分と成分表示で確かめるようにしましょう。
食品原料のアナゲインと、豆苗の話
| 物 | 区分 | 表示の例 | 考え方 |
|---|---|---|---|
| アナゲイン(化粧品原料) | 化粧品原料 | エンドウ芽エキス | 頭皮につける製品に使う原料 |
| アナゲインNu(食品原料) | 健康食品原料 | 発芽エンドウ豆エキス末 など | 食品であり効能はうたえない |
| 豆苗(野菜) | 食べ物 | 豆苗 | 毎日の食事の一つとして楽しむ |
日本の取扱い会社では、健康食品の原料として「アナゲインNu」という名前の原料も扱っています。表示名の例として、発芽エンドウ豆エキス末、エンドウ芽エキス末、豆苗エキス末が挙げられています。
サプリメントなどの健康食品は食品なので、髪や頭皮への効能を表示することはできません。飲む物の説明で「育毛」などの言葉を見かけたら、少し立ち止まって考えてみてくださいね。
豆苗を食べれば同じこと?
『エンドウ豆の新芽なら、豆苗をたくさん食べればいいのでは』と思った方もいるかもしれません。ただ、原料のエキスと、野菜として食べる豆苗は、別の物として考えておきましょう。
特定の食べ物で髪が増える、ということはありません。食事は、頭皮と髪のために、かたよりなく続けることのほうが大切なんです。飲む育毛剤やサプリの考え方は飲む育毛剤・サプリとはで紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る名前で探して迷った時と、問い合わせの仕方
- 気になる商品の名前と販売元を控える
- 外箱や商品ページの成分表示を写真に撮る
- 「アナゲインは成分表示ではどの名前で書かれていますか」と聞く
- 医薬部外品か化粧品か、区分もあわせて聞く
- 答えを控えて、ほかの商品と比べる時に使う
「アナゲイン 育毛剤」で検索すると、アナゲイン配合をうたう商品や、成分の解説ページがいろいろ出てきます。公式の情報として確かめられるのは原料メーカーや取扱い会社の説明で、アナゲインという名前そのものの育毛剤の公式ページは見当たらないので、名前だけで商品を探すのは遠回りになりがちです。
名前の似た物にも気をつけたいところです。例えば「アナジン」のように音の近い名前もあるので、検索結果のつづりをよく見ておきましょう。
問い合わせの時は、こんなふうに聞くとスムーズです。「アナゲイン配合と書かれていたのですが、成分表示のどこに書かれていますか?」
商品ページで原料の名前だけが目立つ時
商品ページによっては、原料の名前が大きく書かれていて、区分や有効成分がページの下のほうにしか載っていないこともあります。そんな時は、ページを最後までスクロールして「医薬部外品」「化粧品」の文字と成分の欄を探してみてください。
定期コースで申し込む時は、最終確認画面で、分量、2回目以降の代金、解約の条件を見ておきましょう。その画面はスクリーンショットで残しておくと、後で条件を見返せます。困った時は、消費者ホットライン188で相談先を案内してもらえますよ。
使う前に気をつけたいこと
- 外箱の区分と使用上の注意を読んだ
- 植物のエキスでかぶれたことがある時は、全成分を見て相談した
- 頭皮に傷や湿疹がない
- 妊娠や授乳、持病の治療中なら、使う前に医師や薬剤師へ確認した
アナゲインは植物の新芽から作られた原料ですが、植物由来だから肌に合う、とは言い切れません。肌に合うかどうかは、商品ごと、人ごとに違います。
使っている間に、赤み、かゆみ、刺激などを感じたら、使用をやめて皮膚科で相談しましょう。急に抜け毛が増えた時や、円形に抜けた所がある時も、育毛剤を選ぶより先に相談するのがおすすめです。
ほかの育毛剤と重ねて使わない
アナゲイン配合のスカルプエッセンスと、医薬部外品の育毛剤を重ねて使いたくなることもありますよね。ただ、何種類も重ねると、頭皮に合わない時にどれが原因か分からなくなってしまいます。
まずは1種類から始めて、しばらく様子を見るのがおすすめです。頭皮へのつけ方は育毛剤の使い方・正しい塗り方を参考にしてみてください。
よくある質問
アナゲインは育毛剤の商品名ですか?
商品名ではなく、スイスの原料メーカーが作った化粧品原料の名前です。成分表示では「エンドウ芽エキス」と書かれます。
成分表示にアナゲインと書かれていないのはなぜですか?
成分表示には、原料の名前ではなく表示名称で書くルールがあるからです。アナゲインの場合は、エンドウ芽エキスの文字を探してみてください。
アナゲインは医薬部外品の有効成分ですか?
アナゲインは化粧品原料として扱われている原料です。医薬部外品の育毛剤の効能は、外箱の「有効成分」の欄にある成分にもとづいて表示されます。
アナゲイン配合なら発毛剤と同じように使えますか?
発毛剤は医薬品で、区分も買い方も違います。発毛剤を使うか迷ったら、自分で決める前に薬剤師や医師の意見を聞いてみてください。
豆苗を食べるのと同じですか?
原料のエキスと、野菜の豆苗は別の物です。特定の食べ物で髪が増えることはないので、食事はかたよりなく続けることを大切にしましょう。
アナゲインが入っているか分からない時は?
外箱の成分表示を写真に撮って、販売元に「アナゲインはどの名前で書かれていますか」と問い合わせてみてください。
まとめ
- アナゲインは、スイスのMibelle Biochemistryの化粧品原料の名前
- 成分表示では「エンドウ芽エキス」と書かれるので、表示名称で探す
- 原料の名前だけでは、商品の区分も効能も分からない
- 医薬部外品の効能は有効成分にもとづき、化粧品は育毛をうたえない
- 分からない時は、成分表示の写真を撮ってメーカーに問い合わせる





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