発毛剤の5chのスレッドを読む前に?匿名の体験談と自分の状況を分ける方法

洗面台の横でノートにメモを書く手元とラベルの無いボトルのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

発毛剤の5chのスレッドを開くと、「使ってみたらこうだった」という話がたくさん並んでいますよね。読んでいるうちに、自分も同じようになると思えてくることもあるかもしれません。

結論から言うと、匿名の体験談は、書いた人の年齢・抜け方・体質・使い方がほとんど分からないので、そのまま自分に当てはめることはできません。

この記事では、体験談と自分の状況を分けて考える方法と、薬剤師に伝える「自分の状況メモ」の作り方を紹介します。

目次

発毛剤の5chのスレッドを読む前に?先に答え

先に結論
  • 匿名の体験談には、書いた人の条件がほとんど書かれていない
  • 発毛剤は、使える人・使えない人・相談が必要な人が製品ごとに決まっている
  • 体験談より先に、自分の状況をメモにまとめておく
  • メモを持って薬剤師に相談すれば、自分に合うかどうかを確かめられる

体験談で語られやすいことと、語られにくいことを並べてみると、違いがよく分かります。

体験談でよく語られること体験談で語られにくいこと
使った製品の名前書いた人の年齢・性別
使った期間の感想抜け毛が気になる場所と抜け方
抜け毛が増えた・減ったという感想持病や飲んでいる薬
「効いた」「意味がなかった」という結論決められた回数・量を守っていたか
どこで買ったかほかに使っていた育毛剤やシャンプー

右側の情報がそろっていないと、その体験が自分にも起きるかは分からないんです。

ミノキシジルを配合した外用の発毛剤の添付文書にも、毛髪が育つ程度には個人差があり、誰にでも効果があるわけではないと書かれています。

匿名の体験談を、自分に当てはめにくい理由

『同じ製品を使えば、同じ結果になるはず』と考えたくなりますよね。でも、発毛剤は使う人の条件がはっきり決められている医薬品なんです。

ここでは、体験談と自分の間にありがちな違いを、添付文書でどう扱われているかと合わせて見てみましょう。

違いの種類例えばこんな違い添付文書での扱い(ミノキシジル外用液の例)
年齢書いた人は20代、自分は60代未成年者(20歳未満)は使用しない。65歳以上は相談の対象
性別男性の体験談を女性が読む男性用の製品では女性は使用しない
抜け方少しずつ薄くなった人と、急に抜けた人急激な脱毛や斑状の脱毛がある人は使用しない
頭皮の状態頭皮に湿疹があるかどうかきず・湿疹・炎症のある頭皮には使わない
体質・持病血圧や心臓の持病があるかどうか使う前に医師か薬剤師に相談する
家族のこと家族に壮年性脱毛症の人がいるかいない人は相談の対象

この表を見ると、体験談の結果がどれだけ条件に左右されるか分かりますよね。

「年齢」が違うと、読み方が変わる

体験談の多くは、書いた人の年齢が分かりません。分かっても、自分と同じとは限りませんよね。

発毛剤は、製品の表示で使える年齢が決められています。民法の成年年齢は18歳ですが、発毛剤の「未成年者(20歳未満)は使用しない」は、製品の書き方どおりに読みましょう。

大正製薬のリアップのよくある質問では、高齢者(65歳以上)について、使えないわけではないものの、一般にかぶれなどの好ましくない症状が出やすいと説明しています。

「性別」が違うと、製品そのものが違う

男性の体験談を女性が読んで参考にするのは、とくに注意が必要です。男性用の発毛剤では、女性は使用しない人とされています。

女性向けには、大正製薬のリアップリジェンヌプラスのような女性用の第1類医薬品があります。男性用とは別の製品なので、添付文書も別に読む必要があります。

抜け方・気になる場所が違う時は、どう考える?

体験談で一番見落としやすいのが、抜け方の違いです。『自分の抜け方は、この人と同じだろうか』と立ち止まって考えてみてください。

発毛剤の効能・効果は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」です。リアップのよくある質問では、壮年性脱毛症について、一般に遺伝性の薄毛や抜け毛で、ゆっくりと何年もかけて進むものと説明しています。

体験談と比べる前に、自分の抜け方を見る
  • 何年もかけて少しずつ気になってきたか、急に抜けたか
  • 円い形や、まだらに抜けている所がないか
  • 頭の毛だけでなく、眉毛や体の毛も抜けていないか
  • 頭皮に赤み・かゆみ・湿疹がないか
  • 家族に、同じような薄毛の人がいるか

急に抜けた、円く抜けた、頭髪以外も抜けている、という時は、発毛剤の対象から外れる場合があります。体験談を探すより先に、皮膚科で相談しましょう。

日本皮膚科学会の一般向けの解説でも、抜け毛がある時は皮膚科など専門の医療機関を受診し、対策を知ることが大切とされています。

「気になる場所」も人によって違う

頭頂部が気になる人、生え際が気になる人、全体のボリュームが気になる人。体験談では、どこが気になっていたのかが書かれていないことが多いですよね。

用法・用量の欄には、塗る場所が「脱毛している頭皮」と決められています。自分が気になる場所が製品の対象に当たるかは、薬剤師に見てもらうと安心です。

体験談の言葉と、添付文書の言い方は違う

スレッドでは、くだけた言い方や略語がよく使われますよね。同じことを話しているつもりでも、添付文書の言葉に直すと意味がずれていることがあります。

スレッドでよく見る言い方添付文書や公式の言い方に近いもの確かめる欄
「ミノキ」ミノキシジル(有効成分の名前)成分・分量
「初期脱毛」添付文書には見当たらない言葉相談すること
「てっぺん」「つむじ」脱毛している頭皮用法・用量
「リバウンド」使用をやめると徐々に元に戻るその他の注意
「かぶれた」頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ相談すること

言葉を置き換えてから読むと、体験談の中の「自分にも関係がありそうな所」と「書いた人だけの話」を分けやすくなります。

体質・持病・飲んでいる薬が違う時は?

体験談を書いた人の体質や持病は、まず分かりません。ここが、自分に当てはめにくい大きな理由の一つです。

ミノキシジル外用液の添付文書の「相談すること」には、使う前に医師か薬剤師に相談する人として、次のような条件が挙げられています。

相談する人の条件(添付文書の例)自分のメモに書くこと
薬などでアレルギー症状を起こしたことがあるいつ、何で症状が出たか
高血圧・低血圧の人診断されているか、薬を飲んでいるか
心臓・腎臓に障害のある人通院しているか
むくみのある人いつ頃から気になるか
甲状腺機能障害の診断を受けた人治療中か
65歳以上の人年齢
家族・兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人家族の様子

ミノキシジルが第1類医薬品に区分された理由として、厚生労働省の審議会資料には、循環器系の副作用が最も注意すべき事項だという記載が引用されています。体験談で「何ともなかった」と書かれていても、自分の体質で同じとは限らないんです。

持病がある方、通院中の方は、自己判断で始めず、主治医か薬剤師に相談してから決めてくださいね。

使っている間に体の変化が出たら

体験談では「特に何もなかった」と書かれていても、自分にも同じことが言えるわけではありません。添付文書には、使った後に次のような症状が出たら、すぐに使用をやめて説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。

症状の種類添付文書に挙げられている例
皮膚頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使った所の熱感
精神神経系頭痛・気が遠くなる感じ・めまい
循環器胸の痛み、心拍が速くなる
代謝系理由の思い当たらない急な体重増加・手足のむくみ

ここに当てはまる時に、スレッドで「同じ症状の人がいるか」を探す必要はありません。まず使うのをやめて、相談を優先しましょう。副作用の考え方は育毛剤の副作用でも紹介しています。

使い方・続けた期間が違う時は?

体験談の結果は、使い方や続けた期間によっても変わります。ただ、その部分はたいてい省かれていますよね。

体験談と比べられる条件
  • 同じ製品(販売名が同じ)
  • 決められた回数・量を守っていた
  • 添付文書にある期間、毎日続けた
  • ほかの育毛剤・外用剤を頭皮に使っていなかった
体験談では分からない条件
  • 回数や量を自分で変えていたか
  • 途中で何日も休んでいたか
  • ほかの物を一緒に使っていたか
  • 同じ時期に生活が大きく変わっていたか

ミノキシジル外用液の添付文書には、効果が分かるまでに少なくとも4か月ほど毎日使うこと、6か月使っても改善が見られない時は使用をやめて相談することが書かれています。

体験談の「1か月で変わった」「3か月で何もなかった」は、この期間とずれていることがあります。比べるなら、自分の記録と添付文書の期間です。

「やめた後」の体験談も、条件しだい

「やめたらこうなった」という体験談もよく見かけますよね。ただ、いつ・どんな理由でやめたのかは、たいてい書かれていません。

添付文書の「その他の注意」には、効果を保つには続けて使うことが必要で、使用をやめると徐々に元に戻ること、本剤は壮年性脱毛症の原因を取り除くものではないことが書かれています。やめるかどうか迷った時も、体験談ではなく薬剤師に相談して決めてください。

毎日の塗り方は育毛剤の使い方・正しい塗り方も参考にしてください。

自分の状況メモを作ろう

体験談と自分を分けて考えるいちばんの方法は、自分の状況を書き出しておくことです。ここが大事なところです。

厚生労働省の資料では、第1類医薬品を売る時に薬剤師が確認する事項として、年齢やほかの薬の使用状況、性別、症状、持病、妊娠・授乳の有無、使用経験、副作用の経験などが挙げられています。これに合わせてメモを作っておくと、相談がスムーズです。

メモの項目書き方の例
年齢・性別40代・男性
気になる場所頭頂部。数年前から少しずつ
抜け方急に抜けた感じはない。円い形もない
頭皮の様子かゆみ・赤みはない
持病・通院血圧の薬を飲んでいる
飲んでいる薬・サプリお薬手帳を持って行く
アレルギー・かぶれの経験毛染めでかぶれたことがある
今使っている育毛剤・シャンプー医薬部外品の育毛剤を使っている
発毛剤の使用経験初めて
家族の様子父も同じような薄毛

『こんなに書くの?』と思うかもしれませんね。全部埋めなくても大丈夫です。分かる所だけ書いて、分からない所は薬剤師に聞けばいいんです。

メモに書かなくていいこと

スレッドで読んだ体験談の内容は、メモに写さなくてかまいません。相談で必要なのは、ほかの人の結果ではなく自分の状況です。

どうしても気になる話題があれば、「使い始めに抜け毛が増えることはありますか」のように、自分の疑問の形で1行だけ書いておきましょう。

メモは、使い始めた後も続ける

発毛剤を使うことになったら、状況メモはそのまま記録帳にしてしまいましょう。月に1回、同じ条件で書き足すだけで十分です。

書き足すこと書き方のコツ
使った日数休んだ日があれば書いておく
頭皮の様子かゆみ・赤みがあったか
体の様子気になる変化があったか
写真同じ場所・同じ明るさで撮る
相談したこと薬剤師に聞いた日と内容

この記録があれば、6か月の時点で相談する時にも話がしやすくなります。比べる相手は、スレッドの誰かではなく、先月の自分です。

メモを持って薬剤師に相談する流れ

メモができたら、薬局やドラッグストアの薬剤師に相談してみましょう。ネットで買う時も、第1類医薬品は薬剤師の確認を受けてから届く流れです。

相談の流れ
  1. 薬剤師がいる時間に薬局へ行く(ネットなら質問票に答える)
  2. 自分の状況メモを見せる
  3. 使えない条件・相談が必要な条件に当たらないかを確かめてもらう
  4. 書面で説明を受け、分からない所はその場で聞く
  5. 使う場合は、相談の目安(中止して相談する症状・期間)を聞いておく

例えば、こんなふうに切り出せば十分です。

「ネットの体験談を読んで気になっているんですが、自分が使えるか見てもらえますか?」

「血圧の薬を飲んでいます。この発毛剤は使っても大丈夫でしょうか?」

薬剤師から「医療機関で相談したほうがいい」と言われることもあります。それも大事な答えの一つです。

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店頭とネットで、伝え方はどう違う?

買い方伝え方気をつけること
店頭メモとお薬手帳を見せて口頭で伝える薬剤師がいない時間は買えない
ネット質問票の項目に答える正直に答えないと確認の意味がなくなる

ネットで買う時は、厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で、正規の販売サイトかを確かめておくと安心です。

スレッドを読んで気持ちが揺れた時は

体験談を読み続けていると、『自分だけうまくいかないかも』と不安になったり、焦ったりすることもありますよね。

気持ちが揺れた時に試したいこと
  • 読む時間を決めて、だらだら読み続けない
  • 自分の記録(写真やメモ)と比べ、他人の結果とは比べない
  • 不安が強い時は、皮膚科で今の状態を見てもらう
  • 人の見た目をからかう書き込みは読み流す

発毛剤を使うかどうかは、体験談の多さで決めるものではありません。育毛剤(医薬部外品)で頭皮をいたわる方法もあるので、違いは育毛剤と発毛剤の違いで確かめてみてください。

よくある質問

発毛剤の5chの体験談は、まったく参考になりませんか?

「どんなことに迷うのか」を知る材料にはなります。ただ、書いた人の年齢・抜け方・体質が分からないので、結果を自分に当てはめることはできません。

体験談と同じ製品を使えば、同じ結果になりますか?

そうとは限りません。添付文書にも、毛髪が育つ程度には個人差があり、誰にでも効果があるわけではないと書かれています。

女性が男性の体験談を参考にしてもいいですか?

男性用の発毛剤では、女性は使用しない人とされています。女性用の製品は別にあるので、その添付文書を確かめ、薬剤師に相談してください。

自分の状況メモは、どこまで書けばいいですか?

年齢・性別・気になる場所・持病・飲んでいる薬・今使っている育毛剤が分かれば十分です。分からない所は空欄のまま、薬剤師に聞いてみてください。

持病がありますが、体験談では平気だったと書いてありました。

体験談を書いた人と体質が同じとは限りません。高血圧・低血圧や心臓の持病などは、添付文書で相談の対象とされています。自己判断で始めず、主治医か薬剤師に相談しましょう。

急に抜け毛が増えました。体験談を探したほうがいいですか?

体験談より先に皮膚科で相談しましょう。急激な脱毛や斑状の脱毛は、発毛剤の対象から外れる場合があります。

まとめ

この記事の要点
  • 発毛剤の5chの体験談は、書いた人の条件が分からないので自分に当てはめにくい
  • 年齢・性別・抜け方・頭皮の状態・体質・使い方の違いで、読み方は変わる
  • 急に抜けた・円く抜けた時は、体験談より先に皮膚科へ
  • 自分の状況メモを作り、薬剤師に見せて相談する
  • 比べるなら、他人の結果ではなく自分の記録と添付文書の期間

育毛剤と発毛剤の基本は、育毛剤とはどんな商品かでまとめています。

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育毛剤えらび 編集部

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