当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
育毛剤の説明書を読んで、『適量ってどのくらい?』と手が止まったことはありませんか。プッシュ数で書いてある物もあれば、mLの物、「適量」とだけの物もあって、迷いますよね。
結論から言うと、育毛剤の適量とは、その商品の用法に書かれた「1回の量」と「1日の回数」のことです。多く付けるほど良いわけではなく、少なすぎても頭皮全体に行き渡りません。
この記事では、1回量の表示の読み方と、「適量」としか書かれていない時の確かめ方、自分の量が合っているかの点検表をお話ししますね。
育毛剤の適量とは?先に答え
- 適量とは、商品の用法に書かれた1回量と1日の回数のこと
- 1回量の書き方は、プッシュ・mL・滴・秒・分け目の本数などさまざま
- 「適量」とだけある時は、内容量と何日分かの案内から1日量の目安をつかむ
- 量を増やせば効能が上がる、とは言えない
- 合っているかは、液だれ・べたつき・減り方で点検できる
『多めに付けたほうが効きそう』と思う方もいるかもしれません。気持ちは分かりますが、育毛剤は用法どおりの量で使うように作られています。
医薬品の発毛剤の中には、回数や1回量を増やしても効果は上がらず、副作用が起きやすくなるおそれがあると案内している物もあります。育毛剤でも、決められた量を守るのが基本と考えておきましょう。
育毛剤がどういう物かを先に押さえたい方は、育毛剤の基本の解説から読むと流れがつかめます。
「適量」と「目安」はどう違う?
用法には「適量」「目安」「程度」など、少しずつ違う言葉が使われます。どれも「このくらいの量で使ってほしい」というメーカーの案内です。
数字が書いてあれば、それがその商品の基準になります。数字が無く「適量」だけの時は、次の章の方法で目安をつかんでみてください。
1回量はどう書かれている?表示の種類
1回量の書き方は、容器の形によって変わります。まずは、自分の育毛剤がどのタイプかを外箱で確かめてみてください。
| 書き方 | 容器の例 | 公式の案内の例 | 読む時のポイント |
|---|---|---|---|
| mLとプッシュの両方 | スプレー・ポンプ | 薬用育毛剤アルガス「1度の使用量の目安は2ml、スプレー20プッシュ分」 | どちらで数えてもいい |
| mLだけ | ノズル・ボトル | サクセス バイタルチャージ「適量(2ml程度)」 | 慣れるまで計って感覚をつかむ |
| プッシュ数と回数の合計 | スプレー | 薬用M-1育毛ローションS「1回10〜15プッシュ、1日合計45プッシュを目安」 | 1日の合計を超えないようにする |
| 分け目の本数 | スプレー | アスタリフト スカルプフォーカス エッセンス「分け目1本につき7〜10プッシュ・分け目6〜7本が目安」 | 分け目を作る数で量が決まる |
| 滴(スポイト) | スポイト瓶 | AKNIR 薬用ヘアスカルプセラム「4〜5滴(スポイト4〜5回分)を目安」 | スポイトで数える |
| 秒 | エアゾール | 柑気楼スパークリング育毛エッセンス「1回2秒使用で約40回分」 | 長く押しすぎない |
| 「適量」だけ | いろいろ | 「適宜適量を頭皮に塗布」と書く商品もある | 次の章の方法で目安をつかむ |
こうして並べると、同じ「1回分」でも、数え方がずいぶん違いますよね。ほかの商品のプッシュ数を自分の育毛剤に当てはめないことが大事なんです。
プッシュ1回の量は商品で違う
ポンプやスプレーは、1回押した時に出る量が容器ごとに違います。ある商品では2〜3プッシュで1mLと案内していますし、別の商品では20プッシュで2mLです。
『前の育毛剤は10プッシュだったから、今度も10プッシュ』と同じ感覚で使うと、量が大きくずれることがあります。替えた時は、まず新しい商品の用法を読み直しましょう。
1日の回数も適量の一部
1回量と同じくらい大事なのが、1日に何回使うかです。朝晩2回の商品もあれば、1日1回を目安にしている商品もあります。
1回量だけ守っていても、回数が多ければ1日の量は増えてしまいます。適量とは「1回量×回数」で考えると覚えておくと迷いません。
エアゾールとスポイトの量のつかみ方
エアゾールのスプレーは、押している時間で出る量が変わります。「1回2秒」のように秒で書かれている商品は、頭の中で「いち、に」と数えながら押すと量がそろいやすいですよ。
スポイト瓶は、1回吸い上げた量を「1滴」「スポイト1回分」と数える商品があります。どちらの数え方かは商品で違うので、用法の言葉をそのまま読んでおきましょう。
| 容器 | 量がずれやすい場面 | そろえるコツ |
|---|---|---|
| エアゾール | 押す時間が長くなる | 秒を声に出さずに数える |
| スポイト | 吸い上げる量がばらつく | 毎回同じ目盛りまで吸う |
| ポンプ | 押し切らずに止める | 最後まで押し切る |
| ノズル | 1か所に出しすぎる | 線を引くように少しずつ出す |
「適量」とだけ書かれている時の確かめ方
用法に「適量」としか書かれていないと、困ってしまいますよね。そんな時は、内容量と「約〇日分」「約〇か月分」の案内を手がかりにすると、1日の量の目安がつかめます。
- 外箱で内容量(mLやg)を確かめる
- 公式の案内で「約〇日分」「約〇か月分」の記載を探す
- 内容量を日数で割って、1日の量の目安を出す
- 1日の回数で割って、1回の量の目安にする
- 案内が見つからない時は、販売元に1回量を問い合わせる
たとえば「150mLで約60日分」と書かれていれば、1日あたり2.5mLくらいが目安になります。朝晩2回なら、1回はその半分ほどです。
ただし、これは「使う人がこのくらいの量で使う前提で何日分」という計算の逆算です。実際の量は、用法やメーカーの案内に合わせてください。
公式の日数の案内から逆算してみる
内容量と日数の案内がある商品で、実際に1日の量を逆算してみるとこうなります。あくまで計算の目安なので、用法に1回量が書かれていればそちらを優先してください。
| 公式の案内 | 1日の量の目安 | 1日2回なら1回は |
|---|---|---|
| 150mLで約60日分(リリィジュ) | 約2.5mL | 約1.25mL |
| 50mLで約20日分・1日2回(柑気楼) | 約2.5mL | 約1.25mL |
| 120mLで1日2回・1回2mL(アルガスの用法) | 約4mL | 2mL |
同じくらいの日数でも、商品によって1日の量は違いますよね。だからこそ、自分の商品の案内で計算することが大切なんです。
問い合わせる時の聞き方
日数の案内も見当たらない時は、販売元に聞いてしまうのが早いです。外箱に書かれた問い合わせ先に、こんなふうに聞いてみてください。
「〇〇(商品名)の1回の使用量の目安を教えてください。髪が肩くらいまであるのですが、量は変わりますか。」
髪の長さや、気になる場所を一緒に伝えると、より具体的な答えが返ってきやすいですよ。
自分の量が合っているかの点検表
ここが一番使ってほしいところです。適量で使えているかは、毎日の小さなサインで点検できます。
- 付けた後、液が額や首に垂れてこない
- 頭皮全体に行き渡っている感じがある
- 乾いた後、髪がべたついたり束になったりしない
- 枕や衣類に液の跡が残らない
- 1本の減り方が、案内の日数と大きくずれていない
- 1日の回数を守れている
点検で引っかかった項目があれば、次の表で多すぎか少なすぎかを見分けてみてください。
| サイン | 多すぎの可能性 | 少なすぎの可能性 | 見直すこと |
|---|---|---|---|
| 液が垂れてくる | 高い | 低い | 数回に分けてなじませる |
| 乾いた後に髪がべたつく | 高い | 低い | 髪ではなく頭皮に付けているか |
| 頭皮の一部しか湿らない | 低い | 高い | 分け目を増やして配る |
| 案内の日数より早く無くなる | 高い | 低い | プッシュ数と回数を数え直す |
| 案内の日数より長くもつ | 低い | 高い | 付け忘れの日が無いか振り返る |
1週間の記録の例
点検表は、毎日つけなくても大丈夫です。週に1回、同じ曜日に振り返るだけでも、量のずれに気づきやすくなります。
| 曜日 | 記録すること | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 使い始めの日 | 開けた日と1回量 | 「10月1日開封・朝晩20プッシュ」 |
| 1週間後 | 液だれ・べたつき | 「朝に1回、額に垂れた」 |
| 2週間後 | 残りの量 | 「ボトルの半分より少し上」 |
| 1か月後 | 案内の日数との差 | 「案内どおりのペース」 |
減り方を見る時は、使い始めた日を容器にメモしておくと便利です。案内の日数と比べて大きくずれていたら、量か回数のどちらかが違っているサインです。
量が合っているか自信が持てない時
点検表を見てもはっきりしない時は、ひとりで悩まずに聞いてみるのがいちばんです。買ったお店の薬剤師や登録販売者、または外箱に書かれた販売元の窓口に相談できます。
その時は「何プッシュを1日何回」「1本が何日でなくなったか」をメモして持っていくと、話がぐっと早くなりますよ。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る多すぎる時に起きやすいこと
『たくさん付ければ安心』と思って量を増やすと、困ることがいくつかあります。量を守る理由を知っておくと、つい多めにしてしまうのを防げますよ。
| 多すぎる時に起きやすいこと | 理由 | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 液が額や目に垂れる | 頭皮が吸いきれない量になる | 数回に分けてなじませる |
| 髪がべたつく・まとまらない | 髪に液が残る | 頭皮に直接付ける |
| 衣類や寝具に跡が付く | 乾ききらない | なじませてから乾かす |
| 1本が早く無くなる | 1日の量が増える | 回数と1回量を数える |
| 頭皮に刺激を感じやすくなる | 成分に触れる量が増える | 用法の量に戻す |
公式の案内でも、一度に全部の量を出すと液だれしやすいので、数回ずつ出して頭皮になじませるのを繰り返すよう書いている商品があります。量が多めの商品ほど、分けて付けるのがコツです。
目に入ってしまった時は
液が垂れて目に入った時は、こすらずに水かぬるま湯で洗い流しましょう。ごろごろした感じが残るようなら、眼科で診てもらいましょう。
前髪の生え際に付ける時は、少し上から付けて下に垂れないようにすると安心です。
整髪料と重ねる時
整髪料を使う日は、育毛剤を多めに付けると髪がまとまりにくくなることがあります。育毛剤は用法どおりの量にして、なじんでから整髪料を使いましょう。
多くの育毛剤の用法でも、整髪料は育毛剤の後に使う流れになっています。順番を守るだけで、べたつきの悩みが減ることもありますよ。
少なすぎる時に起きやすいこと
反対に、量が少なすぎるのもよくありません。『もったいないから少しずつ』と思う気持ちも分かりますが、少ない量では頭皮全体に届かないことがあります。
| 少なすぎる時に起きやすいこと | なぜ困るか | 見直し方 |
|---|---|---|
| 一部にしか付いていない | 気になる所以外に届かない | 分け目を作って順番に付ける |
| 続けた期間の判断がずれる | 用法どおりに使った期間にならない | 用法の量で数え直す |
| 減り方が遅く、使用期限が近づく | 開けてから長く置くことになる | 案内の日数で使い切る |
気になる所だけに付けるのはどう?
『薄いのは頭のてっぺんだけだから、そこだけでいい』と思う方もいますよね。けれど、用法で頭皮全体に付けるよう書かれている商品は、全体に配るのが前提の量になっています。
気になる所から付け始めて、残りを全体に配る、という順番にすると両方を満たせます。気になる部分を中心に、と書かれている商品はその案内に従ってください。
メーカーが「〇か月は続けて」と案内している期間は、用法どおりの量で使った場合の話です。量が少ないまま続けていると、その期間で見直しても判断がしにくくなります。
付け忘れた日の量はどうする?
『昨日付け忘れたから、今日は2回分付けよう』と考える方もいるかもしれません。ただ、付け忘れた分をまとめて付けるのはやめておきましょう。
1回に付ける量が増えると、液だれやべたつきのもとになります。付け忘れた日は気にせず、次の回からいつもの量に戻せば十分です。
量を減らしたくなる時は費用を見直す
量を減らしたくなる理由が「費用」なら、量ではなく買い方を見直すほうが近道です。容量の大きい物や、続けやすい買い方があるかを公式で確かめてみてください。
1か月あたりで比べる考え方は、育毛剤のコスパの考え方で詳しく紹介しています。
髪の長さ・季節・部位で量は変えていい?
『髪が長いから多めに』『夏は汗をかくから少なめに』と、量を変えたくなる場面もありますよね。基本は、用法の範囲の中で「配り方」を変えると考えておきましょう。
| 場面 | 量はどうする? | 工夫できること |
|---|---|---|
| 髪が長い・量が多い | 用法の範囲で | 分け目を増やして頭皮に届かせる |
| 短髪 | 用法の範囲で | ノズルを頭皮に近づけて付ける |
| 生え際だけ気になる | 用法どおり頭皮全体に | 気になる所から付け始める |
| 夏で汗をかく | 用法どおり | 汗を拭いてから付ける |
| 冬で乾燥する | 用法どおり | 付けた後にしっかりなじませる |
用法に「気になる部分を中心に」と書かれている商品もあります。その場合でも、量そのものは書かれた範囲にとどめておきましょう。
妊娠中・授乳中の方、お子さん、頭皮に持病がある方は、量の前に使ってよいかを医師・薬剤師に相談してください。対象の人や使わない人の条件は、外箱の使用上の注意に書かれています。
分け目の作り方やなじませ方は、育毛剤の正しい塗り方の解説で順番に紹介しています。
適量を毎日守るための小さな工夫
量の決まりが分かっても、毎日同じ量を守るのは意外と難しいものです。ちょっとした工夫で、量のぶれはぐっと減らせます。
- 付ける場所を洗面台など毎日同じ所に決める
- 容器に使い始めた日と1回量をメモしたシールを貼る
- 鏡の前で、分け目を作る順番を決めておく
- 声に出さずに数えながら付ける
- 付け終わったら、手を洗ってからなじみ具合を確かめる
『朝は急いでいて、つい数をごまかしちゃう』という方もいますよね。そんな時は、量の多い商品なら朝と夜で付ける場所の順番を変えず、同じリズムで手を動かすと数えやすくなります。
育毛剤を替えた時は、最初の1週間だけでも、数えながら付けてみてください。手の感覚が新しい容器に慣れれば、あとは自然に適量で付けられるようになりますよ。
家族で同じ育毛剤を使う時
家族で1本を使う時は、髪の長さや付ける場所が違うので、減り方も人によって違ってきます。それぞれが用法どおりの量で使えているかを、別々に数えておくと安心です。
1本を2人で使うと、案内の日数より早く無くなるのは当然です。点検表で「早く無くなる」に当てはまっても、慌てず人数で考えてみてくださいね。
よくある質問
育毛剤の適量とは、どのくらいの量のことですか?
その商品の用法に書かれた1回量と1日の回数のことです。プッシュやmLなど書き方は商品で違うので、外箱の用法の欄を読んで確かめてください。
量を倍にしたら効果も上がりますか?
用法より多く使えば効能が上がる、とは言えません。液だれやべたつきが増えたり、頭皮に刺激を感じやすくなったりすることもあるので、用法の量を守りましょう。
「適量」としか書いていない時はどうすればいいですか?
内容量と「約〇日分」の案内から1日量の目安を出してみてください。案内が無い時は、販売元に1回量を問い合わせるのが確実です。
1本が案内の日数より早く無くなります。
プッシュ数か回数が多くなっている可能性があります。1回の付け方を数えながら一度やってみて、用法と比べてみてください。
2種類の育毛剤を一緒に使う時、量はどうしますか?
併用できるかは商品ごとに違うので、まず販売元の案内を確かめてください。併用する時も、それぞれの用法の量を守るのが基本です。
育毛剤を替えたら、前と同じ量で使ってもいいですか?
1回に出る量や回数は商品ごとに違うので、新しい商品の用法を読み直してください。前の商品のプッシュ数をそのまま使うと、量がずれることがあります。
発毛剤も量を自分で調整していいですか?
発毛剤は医薬品なので、添付文書の用法・用量を守ってください。量を変えたい時は自己判断せず、薬剤師や医師に相談しましょう。
まとめ
- 育毛剤の適量とは、用法に書かれた1回量と1日の回数のこと
- 1回量の書き方は商品で違うので、ほかの商品の数を当てはめない
- 「適量」だけの時は、内容量と日数の案内から目安をつかむ
- 液だれ・べたつき・減り方で、量が合っているかを点検する
- 量は増やさず、髪の長さや季節は配り方で工夫する





コメント