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薄毛が気になってきて、発毛剤を試してみようかと調べ始めた。でも種類が多くて、『結局、発毛剤は何がいいの?』と手が止まっている方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、発毛剤に「誰にとっても、これがいい」という1本はありません。発毛剤は第1類医薬品で、使える人の条件が決まっているので、まず育毛剤との違いを知り、自分の悩みを整理してから薬剤師に相談するのがいちばんの近道です。
この記事では、区分の違いの表、悩みの整理シート、薬剤師に伝えることを順番にお話しします。
発毛剤は何がいい?先に答え
- 発毛剤は第1類医薬品なので、薬剤師の説明を受けて買うことになっている
- 使えない人の条件(年齢・性別・脱毛のタイプなど)が添付文書で決まっている
- 「何がいい」は、使えるかどうかを薬剤師と確かめてから考える
- 育毛剤(医薬部外品)とは、区分も目的も違う
- 急に抜けた・丸く抜けた・頭皮に異常がある時は皮膚科が先
『ネットのランキングで上の物を買えばいいんじゃないの?』と思いますよね。ただ、発毛剤は医薬品なので、人気や評判よりも「自分が使ってよい人かどうか」が先に来るんです。
この記事では、特定の発毛剤をすすめたり、効き目を比べたりはしません。その代わりに、薬剤師と話す時に迷わないための準備をまとめました。
発毛剤・育毛剤・頭皮用化粧品はどう違う?
「発毛剤」「育毛剤」「ヘアトニック」は、売り場で近くに並んでいることがあります。でも、法律上の区分が違い、表示できる効能や売る人まで変わってきます。
| 区分 | 主な呼び名 | 表示できる効能の範囲 | 売る人 | 年齢の条件 |
|---|---|---|---|---|
| 第1類医薬品 | 発毛剤 | 例: 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防 | 薬剤師 | 成人(20歳以上) |
| 第2類・第3類医薬品 | 頭皮用の外用液の一部 | 製品ごとの添付文書のとおり | 薬剤師か登録販売者 | 製品ごとに違う |
| 医薬部外品 | 育毛剤・薬用育毛トニック | 育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛 | 決まりはない | 記載が無いことが多い |
| 化粧品 | ヘアトニック・スカルプエッセンス | 頭皮・毛髪をすこやかに保つ など | 決まりはない | 記載が無いことが多い |
医薬部外品は、法律で「人体に対する作用が緩和なもの」と定められていて、使用目的の一つに「脱毛の防止、育毛」が挙げられています。化粧品は、育毛をうたうことはできません。
発毛剤(ミノキシジルを含む外用液)は、厚生労働大臣が指定する第1類医薬品に入っています。副作用などに特に注意が必要な医薬品として、薬剤師だけが売れる決まりなんです。
「発毛促進」と「発毛剤」は別の話
医薬部外品の育毛剤の効能にも、「発毛促進」という言葉が入っていますよね。紛らわしいのですが、これは医薬部外品として認められた効能の言い方の一つです。
商品の箱に「発毛促進」とあっても、それだけで発毛剤(第1類医薬品)というわけではありません。区分は、箱の「医薬部外品」「第1類医薬品」の表示で見分けましょう。区分の違いは、医薬品と医薬部外品の違いで詳しく紹介しています。
第2類・第3類の頭皮用医薬品もある
ドラッグストアには、ミノキシジルを含む発毛剤のほかに、第2類・第3類医薬品の頭皮用の外用液も並んでいます。有効成分にカルプロニウム塩化物を含む物が多く、効能・効果は製品ごとの添付文書に書かれています。
例えば、第一三共ヘルスケアの「カロヤン プログレ EX D」は第3類医薬品で、使えるのは成人(15歳以上)です。同じ医薬品でも、区分によって売る人や年齢の条件が違うので、ここでも添付文書を読むことが大切です。
「第1類」「第2類」「第3類」は、副作用などのリスクの大きさで分けた一般用医薬品の区分です。数字が小さいほど注意が必要な区分で、第1類は薬剤師だけが売ることができます。
「何がいい」の前に:発毛剤を使えない人の条件
発毛剤選びで最初に確かめたいのは、自分が使ってよい人かどうかです。市販の発毛剤の使用上の注意には、使わない人の条件がはっきり書かれています。
| 添付文書によく書かれている条件 | 意味 | どうする? |
|---|---|---|
| 未成年者(20歳未満)は使用しない | 20歳になるまで使えない | 皮膚科や保護者に相談 |
| 男性用は女性が使用しない | 性別で製品が分かれている | 女性用の表示がある物か薬剤師に聞く |
| 壮年性脱毛症以外の脱毛症の人は使用しない | 円形の脱毛などは対象外 | 皮膚科で診てもらう |
| 脱毛が急激、髪が斑状に抜けている人 | 別の原因の可能性がある | 皮膚科で診てもらう |
| きず・湿疹・炎症がある頭皮 | 頭皮の状態が使う条件に合わない | 頭皮を先に診てもらう |
| 高血圧・低血圧、心臓や腎臓に障害がある人など | 使う前に相談が必要 | 医師・薬剤師に相談 |
どの条件も、製品によって細かい書き方が違います。手に取った発毛剤の添付文書を、薬剤師と一緒に読むのが確かです。
『自分は大丈夫だと思うけど』という時でも、持病や飲んでいる薬は伝えておきましょう。第1類医薬品は、売る前に使う人の年齢や、ほかの薬の使用状況などを確かめることが法律で決められています。
皮膚科で相談した方がいい時
- 一部分だけ丸く抜けている
- 短い間に急に抜け毛が増えた
- 頭皮にかゆみ・赤み・湿疹・傷がある
- 20歳未満で抜け毛が気になる
日本皮膚科学会も、抜け毛が気になる時は皮膚科などの専門医療機関で対策を聞くことをすすめています。発毛剤の対象かどうかを、先に診てもらうと安心です。
自分の悩みの整理シート
薬剤師に相談する前に、自分の悩みを書き出しておくと話がスムーズです。下の表の左の質問に、自分の言葉で答えてみてください。
| 質問 | 書き方の例 |
|---|---|
| どこが気になる? | 頭のてっぺん/生え際/分け目/全体 |
| いつ頃から? | 半年くらい前から、少しずつ |
| どんなふうに変わった? | 地肌が透けて見えるようになった |
| 急に増えた・丸く抜けた所はある? | ない/ある(ある時は皮膚科へ) |
| 頭皮の調子は? | かゆみ・赤み・フケはない |
| 年齢・性別 | 満年齢と性別 |
| 持病・飲んでいる薬 | お薬手帳の内容 |
| 今使っている頭皮用品 | 育毛剤・シャンプーの名前 |
| これまでにかぶれた物 | 化粧品・毛染めなど |
『こんなに書く必要ある?』と感じるかもしれません。でも、この中身こそ、発毛剤が使えるかどうかを判断する材料になるんです。
- 「急に」「丸く」「かゆみ・赤み」に当てはまる答えがないか
- 20歳未満ではないか
- 持病や飲んでいる薬を書き漏らしていないか
- 使っている頭皮用品の名前が正確か
写真もあると伝わりやすい
気になる所を、同じ明るさ・同じ角度で撮った写真があると、言葉だけより状態が伝わりやすくなります。月に1回くらい撮っておくと、変化も見比べられますよ。
写真は、相談する時に見せるための物です。毎日見比べると不安が大きくなりやすいので、撮る日を決めておくのがおすすめです。
薬剤師に伝えること・聞いておくこと
整理シートができたら、いよいよ薬剤師への相談です。第1類医薬品は、薬剤師が書面などで必要な情報を説明してから売ることになっています。
- 薬剤師がいる時間を確かめて、店頭か相談窓口へ行く
- 「発毛剤を考えている」と伝え、整理シートを見せる
- 年齢・性別・持病・飲んでいる薬を伝える
- 添付文書の「使用しない人」に自分が入っていないか一緒に見る
- 使い方・量・回数、使用上の注意の説明を受ける
- 分からない所はその場で聞き、納得してから決める
いきなり話しかけるのが不安な方は、こんなふうに切り出してみてください。
「発毛剤を考えているんですが、自分が使っていいか相談させてもらえますか」
「毎日血圧の薬を飲んでいます。それでも使えますか」
説明の中で「皮膚科で一度診てもらってください」と言われることもあります。それは断られたのではなく、あなたに合った相談先を教えてもらえた、ということなんです。
相談に持っていくと便利な物
整理シートのほかに、いくつか持っていくと話が早く進む物があります。忘れがちなので、出かける前に確かめてみてください。
- お薬手帳(飲んでいる薬が一目で分かる)
- 気になる所を撮った写真
- 今使っている育毛剤やシャンプーの箱、または成分表の写真
- 過去にかぶれた化粧品や毛染めの名前のメモ
お薬手帳がない時は、飲んでいる薬の名前をスマホのメモに書いておくだけでも十分です。薬の袋や説明書を写真に撮っておくのも一つの方法ですよ。
聞いておきたいこと
| 聞くこと | なぜ聞く? |
|---|---|
| 自分は使えない人に当てはまらないか | 使用上の注意の条件を確かめるため |
| 1日の回数と1回の量 | 多く使っても効果はあがらないと書かれているため |
| ほかの育毛剤と一緒に使っていいか | 頭皮へのほかの外用剤は避けるよう書かれた製品があるため |
| どんな症状が出たらやめるか | 副作用に早く気づくため |
| いつ頃まで続けて様子を見るか | 製品ごとに添付文書の案内があるため |
発毛剤の添付文書には、誰にでも効果があるわけではないこと、使うのをやめると徐々に元に戻ることなども書かれています。良い面だけでなく、こうした注意も一緒に聞いておくと、始めてから慌てずに済みますよ。
店頭・ネットで買う時の確かめ方
発毛剤は、ドラッグストアの店頭のほか、薬局・薬店の許可を持つ店のネット販売でも買えます。どちらの場合も、薬剤師が関わる流れになっています。
| 買い方 | 流れの特徴 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| ドラッグストアの店頭 | 薬剤師が説明してから売る | 薬剤師がいる時間 |
| 許可を持つ店のネット販売 | 質問票などで年齢や体の状態を確かめる | 許可の表示・薬剤師の氏名・相談の連絡先 |
| 海外からの個人輸入 | 国内の法律の確認を受けていない | すすめない |
ネットで買う時は、厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で、自治体に届け出のあるサイトか確かめられます。販売サイトには、許可の区分や店舗の名称、勤務する薬剤師の氏名などを表示することになっています。
買った後に取っておきたい物
発毛剤を買ったら、箱の中の説明書(添付文書)は捨てずに取っておきましょう。使い方や、やめるべき症状を、あとで何度でも読み返せます。
添付文書には、副作用の可能性がある症状が出たら、すぐに使うのをやめて説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。医薬品を正しく使っても重い健康被害が出た時には、PMDAの医薬品副作用被害救済制度という公的な仕組みもあります。
海外の発毛剤を個人輸入するのはやめておきましょう。厚生労働省は、個人輸入の医薬品は品質や安全性が国内の法律で確認されておらず、偽造品のおそれもあり、健康被害が出ても医薬品副作用被害救済制度の対象外だと注意しています。
「何がいい」の情報を見る時の注意
発毛剤について調べると、ランキングや口コミ、比較記事がたくさん出てきますよね。そうした情報を読む時に、気をつけたいことがあります。
医薬品の広告では、効き目を保証する言い回しや、使用前後の写真、体験談を並べることは、国の基準で原則として認められていません。強い言葉が並んでいる時ほど、一歩引いて添付文書を読んでみてください。
『有名な人が使っているなら安心かな』と思うこともありますよね。でも、医薬品の使える条件は人によって違うので、あなたの年齢や体の状態で確かめることが大切です。
同じシリーズでも区分が違うことがある
発毛剤と同じブランド名で、医薬部外品の育毛剤やシャンプーが売られていることもあります。名前が似ていても、区分が違えば、使える人の条件も使い方も変わります。
買う前に、箱の「第1類医薬品」「医薬部外品」の表示を見て、自分が手に取っている物がどちらなのかを確かめましょう。
発毛剤を使えない時、育毛剤(医薬部外品)を選ぶなら
年齢や性別、体の状態によっては、発毛剤を使えないこともあります。そんな時の選択肢の一つが、医薬部外品の育毛剤です。
| 選ぶ時の物差し | 見る所 |
|---|---|
| 区分 | 箱に「医薬部外品」とあるか |
| 有効成分 | 有効成分として何が並んでいるか |
| 使い方 | 1日の回数・1回の量・付けるタイミング |
| 使い心地 | アルコール・清涼成分・香りの有無 |
| 買い方 | 店頭で買えるか、定期の条件と解約方法 |
育毛剤の効能は、医薬部外品として認められた範囲の言葉で表示されています。どの商品も、髪の変化には個人差があることを前提に選びましょう。育毛剤という商品の全体像は、育毛剤とはどんな商品かで紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る選び方の基準をもっと知りたい方は、育毛剤の選び方とおすすめも参考にしてみてください。付け方の基本は育毛剤の使い方にまとめました。
よくある質問
発毛剤は何がいいですか?
誰にとってもこれがいい、という1本はありません。発毛剤は第1類医薬品で使える人の条件が決まっているので、年齢・性別・持病などを薬剤師に伝えて、使えるかどうかから確かめてください。
発毛剤と育毛剤の違いは何ですか?
発毛剤は第1類医薬品で薬剤師が説明して売り、育毛剤は医薬部外品です。表示できる効能の範囲や、使える人の条件も違います。
女性も発毛剤を使えますか?
男性用の発毛剤には、女性は使用しないと明記されています。女性用の表示がある製品もあるので、薬剤師に相談してください。
20歳未満でも発毛剤を使えますか?
使えません。市販の発毛剤は成人(20歳以上)が対象で、未成年者は使わないと書かれています。気になる時は皮膚科で相談しましょう。
発毛剤と育毛剤は重ねて使えますか?
製品によっては、ほかの育毛剤や外用剤を頭皮に使うのは避けるよう書かれています。自己判断で重ねず、薬剤師に確かめてください。
発毛剤を使ってみて合わないと感じたら、どうすればいいですか?
頭皮の発疹や赤み、かゆみなど気になる症状が出たら、使うのをやめて説明書を持って医師か薬剤師に相談してください。自己判断で量を増やしたり、ほかの物と重ねたりしないでおきましょう。
ネットで発毛剤を買っても大丈夫ですか?
薬局・薬店の許可を持つ店のネット販売なら、薬剤師が質問票などで確かめる流れになっています。海外からの個人輸入はすすめられません。
まとめ
- 発毛剤に「誰にとってもこれがいい」という1本はない
- 発毛剤は第1類医薬品なので、薬剤師の説明を受けて買う
- 20歳未満・性別・脱毛のタイプ・頭皮の状態など、使えない人の条件がある
- 相談前に、気になる所・時期・持病・飲んでいる薬を整理シートに書く
- 買うのは店頭か許可を持つ店のネット販売で、個人輸入はしない
- 使えない時は、医薬部外品の育毛剤を区分と使い方で選ぶ
「何がいい」と迷うのは、真剣に悩んでいる証拠ですよね。自分の悩みを整理して、薬剤師と一緒に、納得できる選び方をしてみてください。





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