髪を太くしたい時に市販の育毛剤を選ぶには?売り場で見る表示と相談の仕方

ドラッグストアで育毛剤の箱の裏の表示を確かめるイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

ドラッグストアの育毛剤の棚の前で、『髪を太くする物はどれだろう』と箱を見比べて、結局よく分からないまま帰ってきた。そんな経験はありませんか。

結論から言うと、髪を太くする育毛剤を市販で探す時は、箱の表のキャッチコピーより、裏の区分・有効成分・効能・効果を読むのが近道です。迷った時は、売り場の薬剤師や登録販売者に、悩みを言葉にして相談してみてください。

この記事では、箱の裏を読む手順、「ハリ・コシ」という表示の読み方、売り場での相談の仕方をお話しします。

目次

髪を太くしたい時、市販の育毛剤はどう選ぶ?先に答え

先に答え
  • 市販の育毛剤の効能・効果に「太くする」という言葉は無い
  • まず「太くしたい」の中身を、細さ・ボリューム・抜け毛のどれかに分ける
  • 箱の裏は、区分、効能・効果、有効成分、使い方、注意の順に読む
  • 「ハリ・コシ」は化粧品でも表示できる手ざわりの言葉
  • 迷ったら、薬剤師か登録販売者に悩みをそのまま伝える

『太くしたい』という悩みは、人によって中身が少しずつ違います。先に自分の悩みを言葉にしておくと、どの棚のどの表示を見ればいいかが決まりますよ。

「太くしたい」の中身近い悩みの言葉見たい表示
1本1本が細くなった気がする薄毛、育毛医薬部外品の効能・効果
根元がぺたんとしてボリュームが出ないハリ・コシ、ボリューム化粧品の効能、商品説明
抜け毛が増えた気がする脱毛の予防、抜け毛医薬部外品の効能・効果
毛先が切れて細く見える切れ毛、枝毛ヘアケア用品の表示
地肌が透けて見える薄毛区分の表示と、相談先

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、中年期になると特に男性で髪の毛が細く短く変化することがあるとされています。その程度には個人差があるので、自分の髪の変化として見ていきましょう。

例えば、朝のスタイリングで根元が立ち上がらないのが一番の悩みなら、ボリュームの話です。シャンプーの時の抜け毛が増えた気がするなら、抜け毛の話になります。

『どれも当てはまる気がする』という方は、一番気になるものを一つだけ選んでおきましょう。売り場で相談する時も、「一番気になるのは〜です」と言えると、話がまとまりやすくなります。

そもそも育毛剤とは何かは、育毛剤の基本のページで先に押さえておくと、売り場で迷いにくくなります。

区分ごとに、太さの悩みとどう関わる?

市販の頭皮ケア用品は、医薬品・医薬部外品・化粧品の3つの区分に分かれます。同じ棚に並んでいても、区分が違えば表示できる効能も違うんです。

区分箱の目印太さの悩みとの関わり相談できる人
医薬品(第1類)「第1類医薬品」の表示発毛剤など。使える人の条件が決まっている薬剤師
医薬品(第2類・第3類)「第2類医薬品」「第3類医薬品」の表示商品ごとに承認された効能がある薬剤師・登録販売者
医薬部外品「医薬部外品」「薬用」の表示育毛・薄毛・脱毛の予防などを表示できる売り場の薬剤師・登録販売者
化粧品区分の表示が無いことが多い「毛髪にはり、こしを与える」のように髪の手ざわりまで売り場の店員さん

東京都が広告の講習会で使っている資料にも、化粧品は「育毛の標ぼうは一切不可」と書かれています。化粧品の頭皮用ローションは、育毛剤の代わりではなく、手ざわりや頭皮をすこやかに保つための物と考えておきましょう。

発毛剤の箱を手に取った時は

ミノキシジル入りの発毛剤は、区分でいうと第1類医薬品になります。薬剤師から説明を受けて買う医薬品で、使える人や使えない人の条件が添付文書で決まっています。

『育毛剤より強そうだから』という理由だけで選ぶのはおすすめしません。気になる時は、薬剤師に自分が対象になるかどうかから聞いてみてください。

箱の裏を読む手順

売り場で箱を手に取ったら、裏をひっくり返して次の順番で読んでいきます。慣れると1箱1分もかかりませんよ。

順番見る欄書いてあることの例メモしておくこと
1区分の表示医薬部外品、第3類医薬品どの区分か
2販売名商品名とは別の、届け出た名前商品名と違う時は両方
3効能・効果育毛、薄毛、脱毛の予防など自分の悩みに近い言葉があるか
4有効成分効能に関わる成分の名前気になる成分があるか
5その他の成分エタノール、香料など刺激や香りが気になる成分
6用法・用量1日2回、1回の量自分の生活で続けられるか
7使用上の注意傷や湿疹がある時は使わない など当てはまる所が無いか
8内容量mL、g1本で何日分か

スマホで箱の裏を撮っておくと、家に帰ってからゆっくり見比べられます。店内での撮影が気になる時は、メモでも十分です。

効能・効果の欄は一字ずつ読む

医薬部外品の育毛剤の箱に書ける効能は、育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛の範囲です。商品によって、この中のどれが書かれているかが違います。

『どれも同じことが書いてあるように見える』と感じる方も多いはずです。そんな時は、効能の欄で差をつけようとせず、有効成分と使い心地で選ぶ方が決めやすいですよ。

効能・効果の欄を読む時のチェック
  • 欄の見出しが「効能・効果」になっているか
  • 自分の悩みに近い言葉が入っているか
  • 表のキャッチコピーと、裏の効能の言葉を混ぜて読んでいないか
  • 「太く」「ボリューム」が、効能の欄ではなく説明文に書かれていないか

有効成分の欄で見ておきたいこと

医薬部外品の育毛剤は、有効成分がほかの成分と分けて書かれています。有効成分は、表示されている効能・効果に関わる成分です。

『成分の名前を見ても、何が何だか分からない』という方も多いですよね。全部を覚える必要はありません。

前に使って合わなかった商品があれば、その箱の有効成分と見比べてみてください。同じ成分が入っていれば、売り場で相談する時の手がかりになります。

市販品の売り場の全体像は、育毛剤は市販・ドラッグストアで買えるかでくわしく紹介しています。

「ハリ・コシ」の表示はどう読む?

髪を太くしたい人の目に一番入りやすいのが、「ハリ・コシ」という言葉ですよね。実はこの言葉、化粧品でも表示できる効能の一つなんです。

化粧品の効能の範囲は、国の通知で56項目に決められています。そのうち頭皮・毛髪については、「毛髪にはり、こしを与える」「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」などがあります。

見かける言い方書かれている場所読み方
毛髪にはり、こしを与える化粧品の効能髪の手ざわり・見た目の話
ハリ・コシのある髪へ商品説明・キャッチコピー効能の欄とは分けて読む
ボリュームアップ商品説明・スタイリング剤見た目を整える話のことが多い
育毛、薄毛、脱毛の予防医薬部外品の効能・効果承認された効能の言葉
根元から太く広告・ポップ効能の欄に同じ言葉があるか確かめる

ここが大事なところです。「ハリ・コシ」と書かれていても、それだけで髪そのものが太くなるという意味にはなりません。

医薬部外品の説明に「ハリ・コシ」とある時

医薬部外品の育毛剤でも、商品説明に「ハリ・コシ」という言葉を使っている物があります。この場合も、承認された効能は裏の効能・効果の欄に書かれている言葉です。

表示を読む時に役立つ考え方
  • 効能・効果の欄と、説明文を分けて読む
  • 説明文の言葉は、使い心地や商品の方向性の参考にする
  • 迷ったら、効能の欄だけを見比べる
迷いやすい読み方
  • 「ハリ・コシ」の大きな文字だけで選ぶ
  • 化粧品のローションを育毛剤だと思って買う
  • 説明文の言葉を、効果の約束だと受け取る

薬剤師・登録販売者への相談の仕方

『こんなことで声をかけていいのかな』とためらう方もいるかもしれません。一般用医薬品を売るお店では、聞かれたら薬剤師か登録販売者が説明するよう法律で決まっているんです。遠慮しなくて大丈夫ですよ。

相談する時は、悩みをそのまま伝えるのが一番です。声のかけ方は、例えばこんな感じです。

「最近、髪が細くなってきた気がして、育毛剤を探しています。医薬部外品の物と化粧品の物はどう違いますか」

「頭皮が乾燥しやすいので、アルコールの刺激が少ない物を知りたいです。この2つで迷っています」

相談の前にメモしておくこと

メモする項目例伝える理由
気になる場所分け目、つむじ、生え際塗りやすい容器の形が変わる
気になり始めた時期半年くらい前から急な変化かどうかの目安になる
頭皮の様子かゆみ、赤み、ふけ使わない方がいい時がある
使っている物シャンプー、ほかの頭皮用品一緒に使えるか確かめられる
持病・飲んでいる薬あれば名前を書く医薬品を選ぶ時に必要
気になる使い心地香り、冷たさ、べたつき続けやすさに関わる

相談できる時間を確かめておく

第1類医薬品は薬剤師しか販売できないので、薬剤師がいない時間は買えません。第2類・第3類医薬品は、薬剤師か登録販売者がいる時間に相談できます。

お店によって相談できる時間は違うので、行く前に店頭やお店のサイトで確かめておくと安心です。

売り場で相談する流れ
  1. 気になる箱を1〜2個まで選んでおく
  2. 薬剤師か登録販売者に声をかける
  3. メモを見ながら悩みと頭皮の様子を伝える
  4. 区分の違いと、使い方・注意を聞く
  5. その場で決めきれなければ、箱の裏を撮って持ち帰る

相談の時に聞いておくと安心なこと

せっかく相談するなら、買った後のことも一緒に聞いておくと安心です。使い始めてから困りやすいのは、次のような場面なんです。

  • 頭皮に合わなかった時、どうすればいいか
  • 今使っているシャンプーや整髪料との順番
  • カラーやパーマをした日に使っていいか
  • 使い忘れた日があった時の続け方

答えは商品ごとに説明書に書かれていることも多いので、「説明書のどこを読めばいいですか」と聞くのも一つの手です。

売り場で迷った時の判断表

それでも迷う時は、次の表を参考にしてみてください。どれも「これが正解」ではなく、選び方の考え方です。

迷っていること考え方確かめる所
医薬部外品と化粧品のどちらにするか育毛・薄毛の悩みなら医薬部外品の表示を見る箱の区分表示
ローションとスプレーのどちらにするか分け目に塗りたいならノズル、広く使うならスプレー用法・用量
男性用と女性用のどちらにするか対象の書き方は商品ごとに違う商品名、使用上の注意
香りがあるか無いか朝使うなら無香料が気楽なことも商品名、その他の成分
大きいサイズにするか合うか分からないうちは小さめから内容量、詰め替えの有無
ネット通販の方がいいか続けて買う場所を決めてから選ぶ公式の販売先

値段の比べ方は、1本の値段ではなく1か月あたりに直して比べるのがおすすめです。考え方は育毛剤の価格の見方で紹介しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

買った後に気をつけたいこと

使い始めたら、まずは箱の用法・用量どおりに続けてみましょう。かゆみや赤み、ヒリヒリが出た時は使うのをやめて、医師や薬剤師に相談してください。

太さの変化は、同じ場所・同じ条件の写真で月ごとに見ていくと分かりやすいです。商品ごとの効能の表示の確かめ方は、カロヤンの効能の表示と太さの記録も参考になります。

売り場で起きやすい失敗
  • 表の「太く」「ボリューム」の文字だけで選ぶ
  • 発毛剤を育毛剤のつもりでかごに入れる
  • 何種類も一度に買って、同時に使い始める
  • 頭皮に赤みがあるのに、そのまま使い始める

候補が2つに絞れたら、家で見比べる

売り場では、つい目の前の箱だけで決めたくなりますよね。でも、候補が2つまで絞れたら、撮っておいた箱の裏を家で見比べるのもおすすめです。

落ち着いて見ると、売り場では気づかなかった違いが見えてきます。次のような見比べ表を作ってみてください。

見比べる項目候補A候補B
区分医薬部外品など、記入する記入する
効能・効果で自分の悩みに近い言葉記入する記入する
有効成分記入する記入する
エタノール・香料の有無記入する記入する
1日の回数と1回の量記入する記入する
内容量と、1本で使える日数記入する記入する
買い続けられる場所近くの店、通販など記入する

全部の欄で差が出るとは限りません。効能の言葉が同じなら、使う回数や香り、容器の使いやすさで決めて大丈夫ですよ。

販売名と商品名がちがう時

箱の裏には、商品名とは別に「販売名」が書かれていることがあります。販売名は、国に届け出た正式な名前です。

メーカーに問い合わせる時や、通販で同じ商品を探す時は、販売名も一緒にメモしておくと取り違えを防げます。

家で見比べる時のチェック
  • 2つの箱の裏の写真が、両方そろっているか
  • 区分が違う物同士を、同じ物として比べていないか
  • 1日の回数が、自分の朝と夜の過ごし方に合うか
  • 使用上の注意で、どちらかに当てはまる所が無いか
  • 次に買う時も、同じ場所で手に入りそうか

決めきれない時は、もう一度売り場に行って、見比べ表を見せながら相談するのも一つの方法です。「この2つで迷っています」と見せれば、話がぐっと早く進みます。

頭皮の様子によっては選ぶ前に相談を

赤みやかゆみが続いている、ふけが急に増えた、円形に抜けている所がある。この場合は、箱を選ぶ前に皮膚科で頭皮を見てもらいましょう。

皮膚科Q&Aでも、抜け毛がある時は専門の医療機関で対策を知ることが勧められています。

よくある質問

市販で髪を太くする育毛剤はありますか?

市販の育毛剤の効能・効果に「太くする」という言葉はありません。医薬部外品の育毛剤は、育毛・薄毛・脱毛の予防などの範囲で効能が表示されています。効き方には個人差があるので、表示を読んで選んでみてください。

「ハリ・コシ」と書かれた物は育毛剤ですか?

「毛髪にはり、こしを与える」は化粧品でも表示できる効能です。育毛剤かどうかは、箱の「医薬部外品」の表示で確かめてください。

ドラッグストアの誰に相談すればいいですか?

医薬部外品や第2類・第3類医薬品は、薬剤師か登録販売者に相談できます。発毛剤のような第1類医薬品は、薬剤師だけが説明・販売できます。

女性でも市販の育毛剤を使えますか?

女性向けの商品もありますし、性別を問わず使える商品もあります。対象は商品ごとに書かれているので、箱の表示を見てください。妊娠中・授乳中の方は、買う前に医師か薬剤師に確かめておくと安心です。

市販と通販で中身は違いますか?

同じ商品なら中身は同じと考えられますが、売り場によって扱う商品やサイズが違うことがあります。通販限定の商品もあるので、メーカーの公式サイトで販売先を確かめてみてください。

どのくらい使えば太さの変化が分かりますか?

継続の目安は商品ごとにメーカーが案内しています。髪は1日約0.4mmずつ伸びるので、週ごとではなく月ごとに記録を見比べると分かりやすいです。

まとめ

この記事の要点
  • 市販の育毛剤の効能・効果に「太くする」という言葉は無い
  • 「太くしたい」の中身を、細さ・ボリューム・抜け毛に分けてから選ぶ
  • 箱の裏は区分、販売名、効能・効果、有効成分、その他の成分、用法、注意、内容量の順に読む
  • 「ハリ・コシ」は化粧品でも表示できる手ざわりの言葉
  • 迷ったらメモを持って、薬剤師か登録販売者に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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