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抜け毛が気になってくると、『リンスも育毛用に替えたほうがいいのかな』と考えますよね。売り場で「スカルプ」「薬用」と書かれたリンスを見ると、なおさら迷うはずです。
結論から言うと、リンスやコンディショナーは髪を整えるための物で、育毛を受け持つのは育毛剤です。薬用リンスに表示できる効能にも「育毛」は入っていないんです。
この記事では、育毛とリンスの役割の違い、頭皮につけるかどうか、育毛剤との順番を紹介します。
育毛リンスとは?先に答え
- リンス・コンディショナーの主な役割は、髪をなめらかに整えること
- 薬用リンス(医薬部外品)でも、表示できる効能に育毛は含まれない
- 育毛や脱毛の予防を目的にするなら、医薬部外品の育毛剤を使う
- 順番は、シャンプー、リンス、すすぎ、タオルドライ、育毛剤
まずは、お風呂場と洗面台に並ぶ物の役割を整理してみましょう。
| 種類 | 主な役割 | よくある区分 | つける場所 |
|---|---|---|---|
| シャンプー | 髪と頭皮の汚れを落とす | 化粧品・医薬部外品 | 頭皮と髪 |
| リンス・コンディショナー | 髪の表面を整え、指どおりをよくする | 化粧品・医薬部外品 | 毛先が中心 |
| トリートメント | 髪の内側まで補うことをうたう物が多い | 化粧品・医薬部外品 | 毛先が中心 |
| 育毛剤 | 育毛、脱毛の予防、頭皮のかゆみ・ふけ など | 医薬部外品 | 頭皮 |
リンスとコンディショナーは、売り場では似た物として扱われることが多い言葉です。どちらも、洗った後の髪を整える物と考えて大丈夫ですよ。
「育毛リンス」という言葉は区分の名前ではない
『育毛リンスって書いてあるんだから、育毛できるんでしょ?』と思うのも無理はありません。ただ、「育毛リンス」は売り場や検索で使われる呼び方で、法律で決まった区分の名前ではないんです。
育毛と名乗れるのは、医薬部外品の育毛剤や医薬品の決まった範囲だけです。商品を見る時は、呼び方より箱の区分表示を見てみてください。
リンスより先に見直したいのは洗い方
日本皮膚科学会は、自分に合ったシャンプーやコンディショナーを使い、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うよう呼びかけています。リンス選びより、洗う回数や洗い方のほうが頭皮には影響しやすいんです。
『リンスを替えれば何とかなるかも』と思った時ほど、洗う頻度やすすぎの時間を一度振り返ってみてください。
リンスで表示できること・できないこと
リンスに書ける効能は、区分ごとに決まっています。ここを知っておくと、パッケージの言葉に振り回されなくなりますよ。
| 区分 | 表示できる主な効能 | 育毛の表示 |
|---|---|---|
| 化粧品のリンス | 毛髪をしなやかにする、クシどおりをよくする、裂毛・切毛・枝毛を防ぐ、毛髪の帯電を防止する など | できない |
| 薬用リンス(医薬部外品) | ふけ・かゆみを防ぐ、毛髪・頭皮の汗臭を防ぐ、毛髪の水分・脂肪を補い保つ、裂毛・切毛・枝毛を防ぐ、毛髪・頭皮をすこやかに保つ、毛髪をしなやかにする | 範囲に含まれない |
| 医薬部外品の育毛剤 | 育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛 | できる |
医薬品等の広告について東京都がまとめた資料でも、化粧品で育毛をうたうことは一切認められないとされています。化粧品のリンスが育毛をうたうことはできない、ということなんです。
薬用リンスは「頭皮のふけ・かゆみ」寄り
薬用リンスの効能の範囲を見ると、ふけ・かゆみを防ぐ、汗のにおいを防ぐといった、頭皮を清潔に保つ方向の言葉が並びます。頭皮のかゆみやふけが気になる人には、検討の価値がある区分ですね。
例えば、コラージュフルフルのリンスは医薬部外品で、抗真菌成分のミコナゾール硝酸塩が有効成分として配合されています。一方で、同じブランドの育毛シリーズにはミコナゾール硝酸塩は配合されていません。リンスと育毛剤は、同じブランドでも役割が別なんです。
- 箱に「医薬部外品」の表示があるか
- 効能・効果の欄に何が書かれているか(育毛の文言はあるか)
- 有効成分の欄があるか
- 「スカルプ」は頭皮という意味の言葉で、効能ではないと知っておく
広告の言葉はここを見る
薬用リンスは、医薬部外品の効能に加えて、化粧品の効能を併せて書くことが認められています。ただし、化粧品の効能を医薬部外品として承認された効能のように見せることは認められていません。
つまり、パッケージに並ぶ言葉の中には、承認された効能と、使い心地や化粧品としての説明が混ざっていることがあるんです。迷ったら、箱の「効能・効果」の欄だけを読むのが確実ですよ。
リンスは頭皮につける?毛先だけ?
ここは迷う人が多いところです。結論から言うと、多くのリンス・コンディショナーは毛先を中心につける物として案内されています。
例えば、ミューノアージュのコンディショナーは、頭皮につけず毛先からなじませるよう案内しています。一方で、オルビスのスカルプ リファイニング コンディショナーは医薬部外品で、シャンプー後になじませて2〜3分おいてすすぐ使い方です。
- 髪の表面を整えるのが主な役割
- 根元から少し離した所からつける
- 頭皮に残らないようにすすぐ
- ふけ・かゆみを防ぐ等を目的にした物がある
- 商品ごとの使い方の案内に合わせる
- すすぎ残しが無いよう、とくに丁寧に流す
どちらのタイプも、使い方は商品ごとの案内が一番の正解です。『なんとなく頭皮まで塗り込んでいた』という方は、一度ボトルの裏を読んでみてください。
頭皮に残るとどうなる?
シャンプーについて、洗い残しはフケ、かゆみの原因になると案内しているメーカーもあります。リンスも同じように、頭皮に残さないよう流すのが基本です。
とくに、えり足や耳の後ろはすすぎ残しやすい場所です。シャワーを当てる向きを変えて、根元まで流しましょう。
育毛剤とリンスの順番は?
育毛剤を使っている人にとって、一番気になるのが順番ですよね。基本の流れは次のとおりです。
- シャンプーで頭皮と髪を洗って、泡をきれいに流す
- リンス・コンディショナーを毛先中心につけ、時間をおく物はその時間だけおく
- 根元まで、すすぎ残しが無いように流す
- タオルで髪と頭皮の水分をふき取る
- 育毛剤を頭皮につけて、指の腹でなじませる
育毛剤は、洗い流す物がすべて終わってから使います。リンスの前に育毛剤をつけてしまうと、その後のすすぎで流れてしまうからです。
| タイミング | 流れ | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 夜の入浴 | シャンプー、リンス、すすぎ、タオルドライ、育毛剤 | 育毛剤は最後 |
| 朝シャン | シャンプー、リンス、すすぎ、タオルドライ、育毛剤、整髪料 | 整髪料は育毛剤の後 |
| 洗い流さないトリートメントも使う | 育毛剤を頭皮に、トリートメントは毛先に | 商品の案内を優先 |
洗い流さないトリートメントと重ねる時
洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使う人は、頭皮と毛先で場所を分けると重なりにくくなります。コラージュフルフルの育毛シリーズでは、頭皮につけるタイプのトリートメントと併用する時は育毛シリーズを先に使うよう案内しています。
順番の案内は商品ごとに違うので、迷った時はメーカーのQ&Aを確かめてみてください。ほかのヘアケアとの順番は、シャンプー・整髪料との順番の記事でも紹介しています。
朝にリンスまでする時間がない日は
朝シャンの日に時間がない時は、リンスを毛先だけにして手早く流すのも一つの方法です。育毛剤は、タオルドライの後に落ち着いてつけましょう。
整髪料を使う人は、育毛剤の後に整髪料、という順番だけは崩さないようにしてください。
育毛剤の前に髪を乾かすタイプなら
育毛剤によっては、ドライヤーで乾かした後の頭皮に使うよう案内している物もあります。その場合は、リンスを流してタオルドライし、乾かしてから育毛剤です。
使い方の基本は、育毛剤の正しい塗り方の記事で確かめられます。
髪の長さや悩みで変わるリンスの使い方
リンスのつけ方は、髪の長さでかなり変わります。自分に近い行を見てみてください。
| 髪の状態 | つける量と場所の目安 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 短髪(刈り上げ・ベリーショート) | 少量を手のひらに広げ、髪の表面に軽く | 頭皮に塗り込まない |
| 耳が隠れるくらい | 耳の高さから毛先へ | えり足のすすぎ残し |
| 肩より長い | 毛先を中心に、手ぐしでなじませる | 根元につけすぎない |
| 産後で抜け毛が気になる | いつもの量で、こすらずになじませる | 気になる時は医師に相談 |
短髪の男性はリンスがいらない?
『短いからリンスは使っていない』という男性も多いですよね。髪のからまりやパサつきが気にならなければ、無理に使わなくてもかまいません。
ただ、整髪料をよく使う人や、髪が硬くてまとまりにくい人は、少量のリンスで指どおりが変わることもあります。使うなら、頭皮に塗り込まずに表面に軽くなじませる程度にしておきましょう。
産後の抜け毛が気になる時
日本産婦人科医会の解説では、産後の抜け毛は出産後2〜4か月頃に始まり、6か月から1年程度続くといわれています。リンスで防げる物ではないので、髪を引っぱらずにやさしく扱うことを優先しましょう。
1年ほどたっても落ち着かない時は、皮膚科で相談するのがおすすめです。授乳中に育毛剤を始めたい時は、事前に医師か薬剤師に確かめておきましょう。
リンスインシャンプー・リンス不要シャンプーとの付き合い方
『リンスを別に使うのが面倒』という方には、リンスインシャンプーや、リンス不要をうたうシャンプーもあります。育毛剤との相性で気になる点を見てみましょう。
| タイプ | 例 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| リンスのいらない薬用シャンプー | サクセス リンスのいらない薬用シャンプー スムースウォッシュ(医薬部外品) | 効能は「フケ・かゆみ・汗臭を防ぐ」等の範囲 |
| リンスインシャンプー | リアップ スムースリンスインシャンプー(化粧品) | 区分は化粧品。育毛の表示はできない |
| リンス不要と案内するシャンプー | 薬用 アミノ酸シャンプー 爽快柑(医薬部外品) | 使い方の案内に合わせる |
どのタイプを選んでも、その後に育毛剤を使う流れは同じです。シャンプーで洗って流し、タオルドライしてから育毛剤、と覚えておきましょう。
リンスインシャンプーで気をつけたいこと
リンスインシャンプーは、洗う成分と髪を整える成分が1本に入っている物です。1本で済むぶん、すすぎが短くなりがちなので、いつもより少し長めに流すのがおすすめです。
頭皮のかゆみやふけが気になり始めたら、シャンプーとリンスを分けて、頭皮を洗うことに集中してみるのも一つの方法ですよ。
ボリュームを出したい人は
花王は、サクセスのボリュームアップタイプのシャンプーについて、リンスやコンディショナーを使うとふんわり効果が少なくなると案内しています。根元のふんわり感を優先したい人は、リンスを毛先だけにするのも一つの方法ですね。
見た目のボリュームの悩みは、薄毛対策の基本の記事もあわせて読んでみてください。
リンスでよくある失敗と防ぎ方
リンスは毎日使う物だからこそ、小さな癖が積み重なります。よくある失敗を表にまとめました。
| ありがちなこと | そうなる理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 頭皮にたっぷり塗り込む | 頭皮にも良さそうに感じる | 案内が無ければ毛先中心に |
| すすぎが短い | ぬるっとした感触が好き | 根元まで指を通して流す |
| 育毛剤をリンスの前につける | 順番を意識していない | 洗い流す物が終わってから育毛剤 |
| 濡れた髪を強くこする | 早く乾かしたい | タオルで押さえるように水気を取る |
| 合わないのに使い続ける | もったいない | かゆみや赤みが出たら中止 |
「すすいだつもり」を防ぐコツ
すすぎの目安は、髪を指でとかした時に引っかかりや、ぬめりが残っていないことです。後頭部やえり足は、頭を少し前に傾けてシャワーを当てると流しやすくなります。
洗い流した後にタオルドライをしたら、そこで初めて育毛剤の出番です。順番を守るだけで、育毛剤を頭皮に届けやすくなりますよ。
自分に合うリンスの選び方
リンスを選ぶ時は、「髪の悩み」と「頭皮の悩み」を分けて考えると決めやすくなります。育毛は育毛剤に任せて、リンスは髪と頭皮の状態で選びましょう。
| 悩み | 選ぶ時の目安 | 一緒に見直したいこと |
|---|---|---|
| 毛先のパサつき・からまり | 化粧品のリンス・コンディショナー | すすぎ残しが無いか |
| 頭皮のふけ・かゆみ | 薬用リンス(医薬部外品)の効能の欄を見る | シャンプーの洗い方 |
| 根元のボリューム | 毛先だけにつける・量を控える | 乾かし方 |
| 頭皮がしみやすい | 香料やアルコールの有無を成分の欄で見る | 合わなければ皮膚科へ |
- 箱の区分表示(化粧品か医薬部外品か)
- 効能・効果の欄と、有効成分の欄
- 使い方(頭皮につけるか、毛先だけか、時間をおくか)
- 今使っているシャンプー・育毛剤とのメーカーの案内
育毛剤そのものの選び方や基本は、育毛剤とは何かをまとめた記事で紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るリンスの話で出てくる言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| リンス | 洗った後の髪の表面を整え、指どおりをよくする物 |
| コンディショナー | リンスとほぼ同じ役割で使われる呼び方 |
| 薬用リンス | 医薬部外品のリンス。ふけ・かゆみを防ぐ等の効能の範囲がある |
| 洗い流さないトリートメント | 乾かす前後の髪につけて、流さずに使う物 |
| 抗真菌成分 | カビの仲間の増殖を抑える目的で配合される成分 |
シリーズでそろえる必要はある?
『育毛剤と同じブランドのリンスじゃないとダメ?』と聞かれることがあります。同じシリーズでそろえるかどうかは好みで決めて大丈夫です。
大切なのは、それぞれの区分と役割を分かったうえで使うことです。こんなやりとりを想像してみてください。
「育毛剤を始めたから、リンスも育毛用にしたほうがいい?」
「リンスは髪を整える物だから、使い心地が好きな物で大丈夫。育毛は育毛剤に任せよう」
合わない時は
リンスを替えてから頭皮にかゆみや赤みが出たら、使うのをやめて様子を見ましょう。かゆみが引かない時や抜け毛が目立って増えた時は、皮膚科に相談してみましょう。
よくある質問
育毛リンスで髪が育ちますか?
リンス・コンディショナーは髪を整える物で、薬用リンスでも表示できる効能に育毛は含まれません。育毛や脱毛の予防を目的にするなら、医薬部外品の育毛剤を使いましょう。
リンスは頭皮につけてもいいですか?
多くのリンス・コンディショナーは毛先中心につける物として案内されています。頭皮にもつける薬用リンスは、商品の使い方の案内に合わせてください。
育毛剤はリンスの前と後、どちらに使いますか?
リンスを流してタオルドライした後です。リンスの前に使うと、すすぎで流れてしまいます。
リンスとコンディショナーは違いますか?
どちらも洗った後の髪を整える物で、売り場では似た物として扱われることが多いです。区分や効能は商品ごとに箱で確かめてください。
リンスインシャンプーでも育毛剤は使えますか?
使えます。シャンプーで洗って流し、タオルドライした後に育毛剤をつける流れは同じです。
リンスを使うと抜け毛が増えますか?
リンスを使うこと自体で抜け毛が増えると断定できる情報はありません。すすぎ残しが無いように流し、頭皮に異常があれば皮膚科で相談してください。
まとめ
- リンス・コンディショナーは髪を整える物で、育毛を受け持つのは育毛剤
- 薬用リンスの効能はふけ・かゆみ・汗臭などの範囲で、育毛は含まれない
- 多くのリンスは毛先中心につけ、頭皮に残さないよう流す
- 順番は、シャンプー、リンス、すすぎ、タオルドライ、育毛剤
- リンスは髪と頭皮の悩みで選び、区分は箱の表示で確かめる





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