皮膚科でAGAかどうかは分かる?診察で見ることと他の相談先との違い

皮膚科で薄毛の相談をする前に準備をするイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

薄毛が気になって皮膚科に行こうか迷った時、『皮膚科でAGAか分かるか、ちゃんと見てもらえるのかな』と不安になりますよね。

結論から言うと、皮膚科は抜け毛や薄毛の理由を探る診察ができる場所です。ただ、一度の受診ではっきり言い切れないこともあり、経過を見ながら判断が進むこともあります。

この記事では、診察で医師が見ること、ほかの相談先との違い、受診前に準備しておくことをお話しします。

目次

皮膚科でAGAかどうかは分かる?先に答え

先に答え
  • 皮膚科は、髪と頭皮も見る診療科。薄毛の理由を探る相談ができる
  • 医師は、抜ける理由と毛包の状態を見ていくことが大切とされている
  • 薄毛の原因は一つではないので、一度で言い切れないこともある
  • 皮膚科・AGA専門クリニック・オンライン診療は、得意な所が違う
  • 経過のメモと写真を持って行くと、医師が判断しやすくなる

『分かるか分からないか、どっちなの?』と思いますよね。正直なところ、答えは「状態による」なんです。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、脱毛症になった時は、なぜ毛が抜けるのかその理由をつきとめ、毛包の状態を評価することが大切だと書かれています。皮膚科はまさに、その「理由を探る」ための場所です。

なお、この記事では診断の方法そのものを決めつけて説明することはしません。どんな診察をするかは医師や医療機関によって違うので、受診する所で確かめてくださいね。

診察の説明でよく出てくる言葉

診察では、聞き慣れない言葉が出てくることがあります。先に意味をざっくり知っておくと、説明が頭に入りやすくなりますよ。

言葉ひと言でいうと
毛周期毛が伸びる時期・休む時期・抜ける時期をくり返すサイクル
休止期毛が伸びずにお休みしている時期。皮膚科Q&Aでは2〜3か月とされる
毛包皮膚の中で毛をつくっている袋のような所
ミニチュア化毛が短く細くなっていくこと
保険診療・自由診療健康保険が使える診療か、全額自己負担の診療か

よくある相談:皮膚科の診断はどこまで確かなの?

知恵袋でよく見かけるのが、「皮膚科でAGAと言われたけれど、本当に確かなのか」「見ただけで分かるものなのか」という相談です。中には、別の所で違う説明をされて混乱した、という声もあります。

こうした相談への答えとして、まず知っておきたいのは次の3つです。

診断の確かさが気になった時に考えたいこと
  • 薄毛や抜け毛の原因は一つの病気とは限らない
  • 医師は今日の状態だけでなく、これまでの経過も手がかりにする
  • 説明に納得できない時は、同じ医師に理由を聞き直してよい

皮膚科Q&Aでは、脱毛症は一つの病気ではなく、原因として感染症や甲状腺・膠原病などの内科的な病気、薬剤や放射線治療の副作用などもあると説明されています。だから、医師は他の可能性も考えながら見ていくんですね。

『それなら一回で決めてほしい』という気持ちも分かります。ただ、経過を見てから判断した方がいい場面もあるので、「次はいつ頃見せればいいか」を聞いておくと安心です。

ネットの写真やセルフチェックで決めない

ネットには「この写真ならAGA」のような画像やチェックリストが多くあります。でも、自分で当てはめて決めてしまうのはやめておきましょう。

薄毛の見え方は、髪の濡れ具合や光の当たり方、髪型でも大きく変わります。自分で判定するより、そのまま医師に見せる方が確かなんです。

別の所で違う説明をされた時は

『A院とB院で言われたことが違う』と混乱することもありますよね。受診した時期が違えば髪や頭皮の状態も違うので、説明が変わること自体はめずらしくありません。

そんな時は、前の医療機関で言われたことをメモにして、今の医師にそのまま見せてみてください。「前はこう言われたのですが、今の状態ではどう見えますか」と聞けば、違いの理由を説明してもらいやすくなります。

皮膚科の診察で、医師はどんなことを手がかりにする?

診察の中身は医療機関によって違いますが、医師に伝わると助かる情報はだいたい共通しています。自分で準備できることと合わせて表にしました。

医師の手がかりになりやすいこと自分で用意できること
薄くなってきた場所と広がり方気になる場所を写真で残す
いつ頃から、どのくらいの速さで変わったか気になり始めた時期をメモする
抜けた毛の様子(細い・短いなど)抜けた毛を見たままメモする
頭皮のかゆみ・赤み・フケ症状が出る時期や頻度を書く
最近の体調や生活の変化手術・病気・ダイエット・出産などの時期
飲んでいる薬・使っている物お薬手帳と、使っている育毛剤やシャンプー

皮膚科Q&Aには、大きな手術や重い感染症、妊娠、過激なダイエットなどのあとに、抜け毛が増える「休止期脱毛」という現象も知られている、と書かれています。最近の出来事のメモが役に立つのは、このためです。

男性型と女性型の違いも知っておく

皮膚科Q&Aでは、男性型脱毛症は髪の成長期が短くなり、短く細い毛に変わる「ミニチュア化」で薄毛になると説明されています。女性型脱毛症は、前髪が残り、その奥から頭頂にかけて薄くなることが多いとされています。

ただ、これを読んで自分で当てはめるのはおすすめしません。似た見え方でも別の理由のこともあるので、判断は医師にまかせてくださいね。

抜けた毛を見る時のコツ

枕や排水口に残った毛を見て、不安になる方も多いはずです。メモに残すなら、本数より「どんな毛が抜けているか」を書いておく方が役に立ちます。

見る所メモの例
太さ前より細い毛が混じっている気がする
長さ短い毛が多い/長い毛がほとんど
抜けた場面洗髪の時・朝の枕・ブラッシングの時
量の変化先月より増えた気がする/変わらない

ここでも自分で判断はしません。気づいたことを書きとめて、診察の時に医師に渡すための材料にしておきましょう。

一度で答えが出ないこともあるのはなぜ?

『皮膚科に行ったのに、はっきり言ってもらえなかった』とがっかりする方もいます。でも、それは診察が雑だったからとは限りません。

一度で言い切りにくい理由どうすればいい?
原因が一つとは限らない他の病気や薬の影響も含めて相談する
気になり始めたばかりで変化が小さい写真を同じ条件で撮り、経過を見せる
頭皮に炎症など別の症状がある先にその症状の手当てをしてから見直す
最近の出来事の影響が考えられる時期をメモして、しばらく様子を見る
体の検査が必要なこともある医師に必要かどうかを聞く

例えばこんなやり取りも、よくある流れです。

「今日の状態だけだと、はっきりとは言えないですね。写真を撮っておいて、少し期間をあけてもう一度見せてください」

「分かりました。次はどのくらいあけて来ればいいですか」

こうして経過を一緒に見てもらえるのは、むしろ心強いことですよ。

皮膚科・AGA専門クリニック・オンライン診療の違い

薄毛の相談先は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を並べてみました。

見る点皮膚科薄毛の治療を扱うクリニックオンライン診療
得意なこと頭皮や皮膚の症状も含めて理由を探る薄毛の治療の相談に絞っている通院の手間を減らせる
保険症状によって保険診療になることがある自由診療が中心のことが多い保険診療か自由診療かは医療機関による
頭皮のかゆみ・赤み相談しやすい医療機関による画面越しでは見えにくいことも
費用の確かめ方受付・公式サイトで聞く治療内容と費用の説明を受ける申し込み前に条件を確かめる
気をつけたいこと医療機関で対応が違う定期の申し込みになっていないか対面に切り替わることがある

男性型脱毛症について、皮膚科Q&Aでは「有効な治療法の多くは保険診療で受けることができません」と書かれています。治療の相談をするなら、どの相談先でも費用の考え方を先に聞いておきましょう。

自由診療を広告する医療機関は、治療の内容や費用、主なリスクや副作用などの情報を示すことが、厚生労働省の医療広告ガイドラインで求められています。公式サイトで、そうした説明があるかも見ておくと安心です。

クリニックの公式サイトで見ておきたいこと

薄毛の治療を扱うクリニックを考える時は、予約の前に公式サイトを落ち着いて読んでおきましょう。

予約前に公式サイトで見ること
  • 診察する医師の名前や診療科が書かれているか
  • 治療の内容と費用の説明があるか
  • 主なリスクや副作用について説明があるか
  • 薬が定期で届く仕組みか、解約の条件はどうか
  • 問い合わせ先が書かれているか

ここが分かりにくい時は、電話やメールで聞いてから予約しても遅くはありません。

オンライン診療を選ぶ時の注意

厚生労働省の案内では、オンライン診療はメールやチャットだけではできず、医師が適切でないと判断した場合は対面の診療に切り替えるとされています。本人確認書類や、保険診療なら保険証も必要です。

国民生活センターは、オンライン診療で処方薬が定期購入になっていたトラブルに注意を呼びかけています。申し込む前に、解約の条件まで確かめておきましょう。契約で困ったら、消費者ホットライン「188」につながる地域の窓口に相談してみてください。

どこから相談すればいい?状況別の目安

今の状況まず考えたい相談先
かゆみ・赤み・フケが長引いている皮膚科
丸く抜けた所や、急に増えた抜け毛がある皮膚科
持病があり、薬を飲んでいる皮膚科と、処方した医師
頭皮の症状はなく、治療の相談をしたい皮膚科か、薄毛の治療を扱うクリニック
近くに通える医療機関がない対面できる所を探しつつオンライン診療も検討

育毛剤とAGA治療の違いそのものは、育毛剤とAGA治療の違いで詳しくお話ししています。

診察で聞かれることの準備

診察の時間は限られています。聞かれそうなことを先にまとめておくと、短い時間でも中身の濃い相談ができますよ。

受診前の準備
  1. 気になり始めた時期と、気になる場所を書く
  2. 最近の体調・生活の変化(手術・病気・ダイエット・出産など)を書く
  3. 飲んでいる薬をお薬手帳で確かめる
  4. 使っている育毛剤・シャンプーを箱ごと用意する
  5. 同じ条件で撮った頭の写真をスマホにまとめる
  6. 医師に聞きたいことを3つに絞って書く

聞きたいことは、例えばこんな形にしておくと伝わりやすいです。

  • 今の状態で、考えられる理由はどんなことですか
  • 他の病気の可能性も考えた方がいいですか
  • 次はいつ頃、もう一度見せに来ればいいですか

『家族に薄毛の人がいるけど、言った方がいいの?』と迷う方もいますよね。分かる範囲で伝えておくと、医師が経過を考える手がかりになることがあります。

予約の時に確かめておくこと

確かめること聞き方の例
薄毛の相談を受けているか抜け毛や薄毛の相談はできますか
保険診療か自由診療か初めての診察は保険が使えますか
持って行く物育毛剤やシャンプーは持って行くべきですか
当日の髪の状態整髪料は付けずに行った方がいいですか

当日は、地肌が見えやすいように整髪料は控えめにしておくと安心です。帽子をかぶって行く時も、診察の前には外しておきましょう。

説明に納得できない時はどうする?

診察を受けても、もやもやが残ることはあります。そんな時の動き方を、やりがちなことと比べてみましょう。

おすすめの動き方
  • 同じ医師に「どうしてそう考えたのか」を聞き直す
  • 写真とメモを続け、次の受診で経過を見てもらう
  • 説明を受けたうえで、別の医療機関の意見を聞く
避けたい動き方
  • ネットの画像と比べて、自分で答えを決める
  • 説明を聞かないまま、医療機関を次々に替える
  • 個人輸入の薬を自分の判断で使い始める

個人輸入の医薬品について、厚生労働省は品質や安全性が国内の法律にもとづいて確かめられていないと注意を呼びかけています。不安な時ほど、自分だけで決めずに医師や薬剤師に相談してくださいね。

結果を聞いたあとの毎日のケア

診察のあと、市販の育毛剤(医薬部外品)を使っていいか迷う方も多いです。治療を受けている人は、処方した医師に聞いてから使いましょう。

医薬部外品の育毛剤は、育毛・薄毛・脱毛の予防・発毛促進などの効能の範囲で表示されている物です。医療機関の治療とは役割が違うので、「どちらか一つ」ではなく、医師の話を聞いたうえで考えるのが安心です。

結果を聞いたあと毎日のケアの考え方
治療を始めることになった市販品を足す前に、処方した医師に聞く
しばらく様子を見ることになった写真とメモを続け、頭皮をやさしく洗う
頭皮の症状の手当てが先になった使っている物を医師に見せて続けるか決める
特に問題ないと言われた気になる時は、時期をあけてまた相談する

育毛剤の基本は育毛剤とはどんな商品かに、区分の線引きは医薬品と医薬部外品の違いにまとめています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

受診の前後で、よくある失敗

よくある失敗防ぎ方
不安で何度も鏡を見て、気持ちが沈む写真は月に1回、同じ条件で撮るだけにする
説明を聞かないまま治療の契約をする内容・費用・リスクの説明を受けてから決める
市販品と処方薬を自分の判断で重ねる足す前に処方した医師か薬剤師に聞く
結果が出ないと決めて受診をやめる次の受診の目安を聞いて、経過を見せる

『早くはっきりさせたい』と焦る気持ちは自然です。ただ、焦って決めたことほど後で迷いやすいので、一つずつ確かめていきましょう。

家族に相談する時の伝え方

受診の結果を家族に話すのは、少し勇気がいりますよね。『心配をかけたくない』と黙ってしまう方もいます。

でも、受診の付き添いや、通院の予定を合わせてもらうなど、家族の協力が助けになる場面もあります。例えばこんな言い方なら、重くならずに伝えられます。

「髪のことが気になって皮膚科で見てもらったんだ。しばらく様子を見ることになったから、写真を撮るのを手伝ってくれる?」

よくある質問

皮膚科で「AGAですね」と言われたら確定ですか?

医師の説明をよく聞いて、気になる点は理由を聞き直してみましょう。経過を見て判断が変わることもあるので、写真とメモを続けておくと安心です。

皮膚科とAGA専門クリニック、どちらが詳しく分かりますか?

どちらが上ということではなく、得意な所が違います。頭皮のかゆみや赤みがある時、急に抜けた時は皮膚科が向いています。

一度の受診で答えが出なかったのは、行った意味がない?

そんなことはありません。最初の状態を見てもらえたことが、次の受診で経過を比べる時の大事な基準になります。

オンライン診療だけで相談しても大丈夫ですか?

利用はできますが、画面越しでは頭皮の状態が分かりにくいこともあります。医師が必要と判断すれば対面の診療に切り替わります。

皮膚科に行く前に育毛剤を使っていたら、診察に影響しますか?

使っている物は、箱ごと持って行って医師に伝えましょう。使い始めた時期も書いておくと、経過を考える手がかりになります。

20歳未満でも皮膚科で薄毛の相談はできますか?

相談できます。保護者と一緒に行くか、予約の時に同意が必要かを確かめておきましょう。市販の発毛剤は20歳未満の人は使わないと決められています。

まとめ

この記事の要点
  • 皮膚科は、薄毛や抜け毛の理由を探る相談ができる場所
  • 原因は一つとは限らず、一度で言い切れないこともある
  • 皮膚科・薄毛の治療を扱うクリニック・オンライン診療は得意な所が違う
  • 経過のメモ・写真・お薬手帳・使っている物を持って受診する
  • 納得できない時は、同じ医師に理由を聞き直し、自分で決めつけない

「分かるかどうか」を心配するより、分かりやすい材料を持って行く方が、ずっと前に進めます。まずはメモと写真の準備から始めてみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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