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今はまだ大丈夫だけど、将来のために髪が薄くならない方法を知っておきたい。そう考えて調べ始めた方も多いはずです。
結論から言うと、「これを続ければ髪が薄くならない」と言い切れる方法はありません。ただ、頭皮と髪に負担をかけにくい習慣を続けることはできますし、変化に早く気づく準備もできるんです。
この記事では、今の習慣を自分で採点できるチェック表と、続けやすい予防の習慣の見直し方が分かります。
髪が薄くならない方法はある?先に答え
- 髪が薄くならないと約束できる方法や商品はない
- それでも、頭皮と髪に負担をかけにくい毎日の習慣は自分で続けられる
- 習慣は「全部完璧に」より「続けられる物から」がうまくいく
- 変化に早く気づけるよう、写真で記録しておくのも予防のひとつ
- 急に抜けた、丸く抜けた、頭皮に異常がある時は習慣より先に皮膚科へ
日本皮膚科学会の一般向けの解説にも、抜け毛を防ぐ特別な予防法があるわけではない、という趣旨の説明があります(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。そのうえで、髪に負担のかかる髪型や極端に頻繁なカラーリングを避けること、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度で洗うこと、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心がけることが挙げられています。
『じゃあ、何をしても意味がないの?』と思ってしまいますよね。そんなことはありません。
約束はできなくても、頭皮と髪をいたわる習慣は、今日からでも始められます。大事なのは、断定的な「予防法」を探すより、自分の毎日を少しずつ整えていくことなんです。
予防の習慣チェック:今の自分を採点してみよう
まずは、今の習慣を採点してみましょう。できていれば2点、時々なら1点、できていなければ0点で数えてみてください。
| 習慣 | 2点 | 1点 | 0点 |
|---|---|---|---|
| 洗う前に、お湯だけで頭皮を流している | 毎回 | 時々 | していない |
| 指の腹で、こすらずに洗っている | 毎回 | 時々 | 爪を立てている |
| 寝る前に根元まで乾かしている | 毎日 | 時々 | 自然乾燥が多い |
| 結ぶ位置や髪型を日によって変えている | 変えている | 時々 | 毎日同じ |
| カラーやパーマの間隔をあけている | あけている | 少し短め | 頻繁 |
| 整髪料をその日のうちに落としている | 毎日 | 時々 | 付けたまま寝る |
| 睡眠の時間を確保できている | できている | 平日は短い | 足りていない |
| 食事で主食・主菜・副菜をそろえている | ほぼ毎日 | 時々 | 偏りがち |
| 帽子やヘルメットの蒸れを放っておかない | 気をつけている | 時々 | かぶりっぱなし |
| 月に1回ほど、頭の写真を撮っている | 撮っている | たまに | 撮っていない |
点数は、あくまで今の習慣を見直すための目安です。合計の点数で、次にすることを考えてみてください。
| 合計 | 今の状態の見方 | 次にすること |
|---|---|---|
| 16〜20点 | 習慣はかなり整っている | 今のまま続けて、写真の記録を習慣にする |
| 10〜15点 | 整っている所と抜けている所がある | 0点の項目から1つだけ選んで変える |
| 0〜9点 | 見直せる所がたくさんある | 洗い方と乾かし方の2つから始める |
点数が低かったからといって、髪が薄くなると決まったわけではありません。反対に、点数が高くても安心しきれるわけでもないので、変化に気づく記録は続けておきましょう。
0点だった項目は、小さな一歩から
0点の項目をいきなり2点にしようとすると、続かないことが多いです。まずは1点を目指すくらいの小さな一歩に分けてみてください。
| 0点だった項目 | 最初の小さな一歩 | 慣れてきたら |
|---|---|---|
| 自然乾燥が多い | 根元だけ乾かしてから寝る | 毛先まで乾かして、最後に冷風を当てる |
| 毎日同じ位置で結ぶ | 週に1日だけ位置を変える | 家に帰ったらすぐほどく |
| 整髪料を付けたまま寝る | 付ける量を減らす | 夜のうちにシャンプーで落とす |
| 写真を撮っていない | スマホに専用のフォルダを作る | 月に1回、同じ場所で撮る |
予防の習慣を長く続けるコツ
予防の習慣は、何か月、何年と続けてこそ意味があります。がんばりすぎて途中でやめてしまうより、少し手を抜いても続くほうがずっといいんです。
- 新しい習慣は、今ある習慣のすぐ後にくっつける(歯みがきの後にブラッシング、など)
- 一度に変えるのは1つだけにして、2週間たったら次を足す
- できなかった日があっても、翌日から戻せばいいと決めておく
- 月に1回、写真とチェック表で今の習慣をふり返る
- 季節が変わったら、頭皮の様子に合わせて洗い方や回数を見直す
『三日坊主になりそう』と不安な方もいますよね。そんな時は、チェック表を月に1回やり直すだけでも十分です。
点数が少しずつ上がっていくのが見えると、続けるはげみになります。家族と一緒に採点してみるのもいいですよ。
点数を書いたチェック表は、写真と同じフォルダに入れておきましょう。後で見返す時に、習慣と頭の写真を一緒に見比べられます。
洗う・乾かす習慣で見直したいこと
毎日のシャンプーとドライヤーは、一番回数が多い習慣です。ここを整えるだけでも、頭皮と髪への負担はかなり変わりますよ。
- ブラシで髪のからまりをほどいてからお湯で頭皮をしっかり流す
- シャンプーは先に手で泡を作り、その泡を頭皮にのせる
- 指の腹を頭皮に当て、小さく動かしながら洗う
- 生え際・えり足・耳の後ろまで、長めにすすぐ
- タオルで押さえるように拭き、ドライヤーで根元から乾かす
洗う回数は、頭皮の様子を見ながら決めるのが基本です。日本皮膚科学会も、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくなったりしない頻度を目安にしています。
『1日に2回洗ったほうが清潔で予防になりそう』と考える方もいますよね。でも、洗いすぎると頭皮が乾燥しやすくなることもあるので、回数より洗い方を意識してみてください。
頭皮のタイプ別の洗い方は頭皮タイプ別のケアと後退を防ぐ習慣で詳しく紹介しています。
髪型・カラー・帽子は負担を減らす工夫を
髪型やおしゃれも、続け方しだいで頭皮や髪の負担になることがあります。やめる必要はなく、負担を減らす工夫で十分なんです。
日本皮膚科学会は、ポニーテールや編み込み、お団子など一定の髪型を続けると、毛が引っぱられて抜けやすくなることがあると説明しています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A)。引っぱる力が強い場合は、エクステンションやヘアアイロンの習慣も関わることがあるそうです。
| 負担 | 続けがちな場面 | 減らし方 |
|---|---|---|
| 引っぱる力 | 仕事中に毎日同じ位置で結ぶ | 結ぶ位置を変え、家ではほどく |
| カラー・パーマ | 根元が伸びるたびに全体を染める | 根元だけ染める、間隔をあける |
| 熱 | 毎朝ヘアアイロンを使う | 温度を上げすぎず、同じ所に長く当てない |
| 蒸れ | 帽子やヘルメットを長時間かぶる | 外せる時に外して、汗を拭く |
| 整髪料 | ワックスを付けたまま寝る | その日のうちにシャンプーで落とす |
カラーをする方は、染める前にパッチテストをすることも大切です。かぶれたことがある方は、ヘアカラーを使わないようにしてくださいね。
- 結ぶ位置を、今日から日によって変えてみる
- 次のカラーの予約を、いつもより少しあけて取る
- ヘアアイロンの温度を一段下げてみる
- 帽子をかぶる日は、外した時に汗を拭く
睡眠・食事は体の土台として見直そう
頭皮と髪も体の一部なので、体の調子を整える習慣は無視できません。ただし、何かを食べれば髪が増える、寝れば薄くならない、という話ではないんです。
睡眠については、厚生労働省の睡眠ガイドで、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することがすすめられています(厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023)。適正な睡眠時間には個人差があるとも書かれています。
食事については、厚生労働省と農林水産省が決めた「食事バランスガイド」が参考になります。主食・副菜・主菜・牛乳乳製品・果物をそろえる考え方です。
「この食べ物で髪が増える」という話を見かけることがありますが、特定の食べ物だけで髪が増えるわけではありません。偏りなく食べることを意識して、極端なダイエットは避けておきましょう。
食べ物と髪の関係は頭皮と髪のための食事の考え方でもくわしく書いています。毎日の食事を大きく変えるより、足りない物を1つ足すくらいから始めてみてください。
忙しい日でもできる小さな工夫
仕事や家事で忙しい時期は、睡眠も食事も後回しになりがちですよね。そんな日は、全部を整えようとしなくて大丈夫です。
寝る時間だけ先に決めておく、コンビニでもサラダや汁物を1品足す、といった小さな工夫から始めてみてください。完璧を目指すより、崩れた日に戻せるほうが長続きします。
よく聞く「予防法」、本当のところは?
髪が薄くならない方法を調べていると、いろいろな「予防法」が目に入ります。中には、言い切りすぎているものもあるので、少し落ち着いて読んでみましょう。
| よく聞く話 | 本当のところ | どうするといいか |
|---|---|---|
| 「シャンプーは1日2回が予防になる」 | 洗いすぎると頭皮が乾燥しやすいこともある | 頭皮の様子を見て回数を決める |
| 「頭皮を強くもむほど効く」 | 強くこすると頭皮に傷やかゆみが出やすい | 指の腹でやさしく動かす |
| 「この食べ物を食べれば髪が増える」 | 特定の食べ物だけで髪が増えるわけではない | 偏りなく食べることを意識する |
| 「育毛剤を早く始めれば一生安心」 | 薄くならないと約束できる育毛剤はない | 目的と続け方を決めてから使う |
| 「育毛シャンプーだけで予防できる」 | シャンプーは頭皮と髪を清潔に保つ物 | 洗い方とあわせて考える |
| 「家族が薄いから何をしても同じ」 | 程度には個人差がある | できる習慣を続け、心配なら相談する |
『みんなが言っているから本当なのかな』と思うことほど、一度立ち止まってみてください。言い切っている情報ほど、根拠を確かめたいところです。
ネットの情報で迷った時は、皮膚科や薬剤師に聞いてみるのが確実です。「こういう話を見たのですが、本当ですか?」と、そのまま聞いて大丈夫ですよ。
予防のつもりで育毛剤を使うなら
医薬部外品の育毛剤には、効能・効果として「脱毛の予防」と表示されている物があります。予防のために使い始める方もいますが、使えば薄くならないという意味ではありません。
育毛剤の効能・効果として表示できる範囲は「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」です。どの言葉も、効き方には個人差があります。
- 頭皮にかゆみや赤みがなく、調子が落ち着いている
- 毎日同じ時間に付ける習慣を作れそう
- 続ける期間と、かかる費用の目安を決められる
- 頭皮のかゆみ・赤み・ふけがおさまらない
- 抜け毛が急に増えた、円形に抜けた部分がある
- 持病の治療や服薬をしている、妊娠中・授乳中である
続ける期間は、メーカーによって案内が違います。例えば加美乃素Aなら、注意書きにある継続のめやすは概ね6か月間です。
予防で使うなら、続けられる費用かどうかも大事です。価格は内容量と1日の量で1か月あたりにかかる分が変わるので、公式の価格ページで確かめてから決めましょう。
予防で使う場合も、付ける量と回数は説明書に書かれた範囲を守ります。多めに付けても良いとは限らず、べたつきや液だれの原因になることもあるんです。
使い始める前には、腕の内側などに少量を付けて、肌に合うかを確かめておきましょう。赤みやかゆみが出たら使うのをやめて、医師や薬剤師に相談してください。
発毛剤(医薬品)は、予防のつもりで使う物ではありません。使える人の条件が決まっているので、気になる方は薬剤師に相談してくださいね。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る習慣だけで様子を見ないほうがいい時
予防の習慣は、髪や頭皮に大きな異常がないことが前提です。次のような様子がある時は、習慣の見直しより先に皮膚科で相談してみてください。
- 急に抜け毛が増えた、短い期間で髪が少なくなった
- 円形やまだらに抜けた部分が見つかった
- かゆみや赤み、痛みが頭皮から引かない
- 産後の抜け毛が、1年近くたっても続いている
- 薬を飲み始めてから髪が気になり始めた
治療中の方は、自己判断で薬をやめないでくださいね。処方した医師や薬剤師に、髪のことも気になっていると伝えれば大丈夫です。
受診の時は、こんなふうに伝えると話しやすいですよ。
「将来の薄毛が心配で、今の習慣を見直しています。今の頭皮の状態で気をつけたほうがいいことはありますか?」
年代ごとに今できることや、相談の分かれ目は髪の毛が薄くならない方法を年代別にでまとめています。
よくある質問
髪が薄くならない方法は本当にありますか?
薄くならないと約束できる方法はありません。頭皮と髪に負担をかけにくい習慣を続けることと、変化に早く気づけるよう記録しておくことが、今からできることです。
予防のために、今から育毛剤を使ったほうがいいですか?
使うかどうかは自分の目的で決めて大丈夫です。医薬部外品の育毛剤には「脱毛の予防」と表示された物もありますが、効き方には個人差があります。続ける期間と費用を決めてから始めましょう。
毎日シャンプーしたほうが薄毛の予防になりますか?
洗う回数より、洗い方とすすぎ方を意識するのがおすすめです。頭皮が乾燥しすぎたり、べたついたりしない頻度を目安に決めてください。
帽子をかぶると髪が薄くなりますか?
帽子そのものより、長い時間の蒸れや汗をそのままにすることに気をつけたいところです。外せる時に外して汗を拭き、帰ったら頭皮を清潔にしておきましょう。
家族に薄毛の人がいても、習慣で変わりますか?
髪の変化の程度には個人差があります。習慣で約束はできませんが、頭皮をいたわる習慣は続けられます。心配な時は、皮膚科で今の状態を見てもらうと安心です。
予防の習慣は、何から始めればいいですか?
チェック表で0点だった項目から、1つだけ選んで変えてみてください。迷ったら、洗い方と乾かし方の見直しが始めやすいですよ。
まとめ
- 髪が薄くならないと約束できる方法はないが、頭皮と髪をいたわる習慣は続けられる
- チェック表で今の習慣を採点し、0点の項目から1つずつ変える
- 洗い方・乾かし方、髪型やカラー、睡眠や食事を、無理のない範囲で見直す
- 言い切りすぎた「予防法」は、一度立ち止まって確かめる
- 急に抜けた、頭皮に異常がある時は、習慣より先に皮膚科へ
そもそも育毛剤とは何かを知りたい方は育毛剤の基本も読んでみてください。できることから1つずつ、気長に続けてみてくださいね。





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