育毛剤を使っていると献血できない?献血を控える薬の確かめ方

机の上のラベルの無いボトルとノートにメモを書く手元

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

会社に献血バスが来る日、ふと『毎日使っている育毛剤のせいで献血できないってことはある?』と気になった。そんな方は意外と多いはずです。

結論から言うと、育毛剤を使っているだけで献血できないと決まっているわけではありません。日本赤十字社は、献血できるかどうかは当日の医師が判断するとしていて、塗り薬は感染を伴わない場合に当日の使用でも献血できる例として挙げています。

一方で、薄毛の治療で処方される飲み薬の中には、飲むのをやめてから一定期間は献血できない物があります。この記事では、その違いと、当日の申告の仕方をお伝えします。

目次

育毛剤を使っていると献血できない?先に答え

先に答え
  • 献血できるかどうかの最終判断は、当日の献血会場の医師がする
  • 医薬部外品の育毛剤について、日本赤十字社が個別に書いた案内は見当たらない
  • 塗り薬は、感染を伴わない場合に限り当日の使用でも献血できる例として挙がっている
  • 処方される飲み薬の一部は、飲むのをやめた後も一定期間は献血できない
  • 迷ったら、使っている物の名前を問診で伝えるのが一番確か

『育毛剤はダメ』『育毛剤なら大丈夫』と、どちらかに決めつけたくなりますよね。ただ、献血の可否は、使っている物の種類と、その日の体の状態を合わせて医師が判断する仕組みなんです。

まずは、自分が使っている物がどの区分かを知ることから始めましょう。

使っている物区分の例献血との関係で知っておきたいこと
薬用育毛剤・育毛トニック医薬部外品日本赤十字社の個別の案内は見当たらない。問診で伝える
頭皮用エッセンス・ヘアトニック化粧品同じく個別の案内は見当たらない。気になれば伝える
ミノキシジル配合の発毛剤(塗るタイプ)第1類医薬品医薬品の塗り薬。名前を伝えて医師の判断を受ける
薄毛の治療で処方される飲み薬医療用医薬品一部は服薬をやめた後も一定期間は献血できないとされる

なぜ薬によって献血できないことがあるの?

献血の前に薬のことを聞かれるのには、理由があります。日本赤十字社は、問診を「献血いただく方の健康を守るため」と「血液を必要としている患者さんをウイルスなどの感染から守るため」に行っていると説明しています。

血液は、病気やけがの治療を受けている患者さんの体に入ります。だからこそ、献血する人が何を使っているかを、医師が一人ひとり確かめているんです。

育毛剤と発毛剤の区分の違いは、育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちらかで詳しく説明しています。

献血できるかは誰が決める?日本赤十字社の公開情報

日本赤十字社の「献血をご遠慮いただく場合」のページでは、最終的な献血の可否は、当日の献血会場の健診医師が総合的に判定すると書かれています。

同じページには、当日の体調不良や服薬中などが、献血を遠慮してもらう場合の1つとして並んでいます。服薬中であれば一律にだめ、という意味ではなく、薬の種類によって判断が分かれるということです。

内服していても特に支障のない薬は、ビタミン剤およびごく一般的な胃腸薬などの類。それ以外は病気の種類や薬の種類によって献血をご遠慮いただくことがあります。

出典:日本赤十字社「献血と服薬について」

さらに、外用薬・坐薬・点眼薬・点鼻薬についても、その内容によって献血できない場合があり、その判断は医師が行うと書かれています。

当日に使っていても献血できる例

福岡県赤十字血液センターの「服薬と献血について」では、当日に服用していても献血できる医薬品の例が挙げられています。代表的な物をまとめると、次のとおりです。

当日使っていても献血できる例条件
ビタミン剤・ミネラル剤貧血の治療薬・ビタミンKを除く
胃腸薬・抗潰瘍薬感染性の下痢・消化性潰瘍の場合は不可
漢方薬肝臓の病気・かぜ・ぜんそく等のために飲んでいる場合は不可
点鼻薬・点眼薬・塗り薬・湿布など感染を伴わない場合に限る

同じページの冒頭には、献血できるかどうかは当日の健診医が最終的に判断すること、薬の名前を伝えるかお薬手帳を持ってくるようにとの案内があります。

『塗り薬はOKと書いてあるから、何も言わなくていい』と考えるのは早いです。条件つきの例なので、使っている物は伝えておきましょう。

塗る物と飲む物で、扱いはどう違う?

ここが大事なところです。薄毛のケアで使う物は、頭皮に塗る物と、飲む物で、献血との関係が大きく変わります。

頭皮に塗る物(育毛剤・発毛剤の塗るタイプ)
  • 医薬部外品の育毛剤について、日本赤十字社の個別の案内は見当たらない
  • 医薬品の塗り薬は、感染を伴わない場合に当日の使用でも献血できる例として挙がっている
  • それでも最終判断は医師。名前を伝えておく
飲む物(処方される薄毛の治療薬)
  • 日本赤十字社のページで、服薬をやめた後も一定期間は献血できない薬として挙がっている物がある
  • 期間は薬ごとに違う
  • 献血のために自己判断で飲むのをやめない

福岡県赤十字血液センターのページでは、男性型脱毛症の治療薬として、フィナステリドは服薬中止後1カ月、デュタステリドは服薬中止後6カ月、献血できないと書かれています。

こうした飲み薬は、医療機関で処方される薬です。薬の飲み方や続け方は処方した医師と決める物なので、献血の予定があっても自分の判断で飲むのをやめないでください。飲み薬と育毛剤の違いは、育毛剤とフィナステリドの違いで説明しています。

「育毛サプリ」を飲んでいる時は

育毛をうたうサプリメントは食品で、医薬品ではありません。ただ、飲んでいる物の名前が分からないまま献血会場に行くと、説明に困りますよね。

パッケージを写真に撮っておくか、商品名をメモしておくと安心です。

医薬部外品か医薬品か、箱で見分ける方法

『自分の育毛剤が、医薬品なのか医薬部外品なのか分からない』という方もいるはずです。区分は、外箱や容器の表示で見分けられます。

箱の表示医薬部外品の育毛剤第1類医薬品の発毛剤化粧品のトニック
区分の文字「医薬部外品」「第1類医薬品」区分の文字は無い
成分の書き方有効成分とその他の成分有効成分と分量・添加物全成分を表示
効能・効果育毛・脱毛の予防など壮年性脱毛症における発毛など頭皮をすこやかに保つなど
説明書使用上の注意添付文書(使用上の注意)使用上の注意
買い方ドラッグストア・通販など薬剤師から説明を受けて買うドラッグストア・通販など
区分を確かめる手順
  1. 外箱の表か裏で「医薬部外品」「第1類医薬品」の文字を探す
  2. 成分の欄に「有効成分」と書かれているかを見る
  3. 箱が無ければ、ボトル本体の裏の表示を見る
  4. それでも分からなければ、商品名でメーカーの公式ページを探す
  5. 処方された物なら、お薬手帳や薬の説明書を確かめる

発毛剤を買った時の説明書は取っておこう

第1類医薬品は、薬剤師が書面などで必要な情報を伝えて販売する決まりになっています。買った時に受け取る説明書(添付文書)には、商品名や成分がまとまって書かれています。

献血の問診で名前を聞かれた時も、この説明書があれば答えに迷いません。使い終わるまでは、箱と一緒に保管しておくのがおすすめです。

ミノキシジル配合の発毛剤は第1類医薬品で、購入の時に薬剤師から説明を受ける決まりがあります。医薬品の塗り薬にあたるので、献血の時は名前を伝えておきましょう。

献血の当日、何をどう伝える?

献血の流れは、日本赤十字社の案内では、受付で本人確認と同意、体重測定と質問への回答、問診と血圧・脈拍・体温の測定、ヘモグロビン濃度の測定などの順に進みます。

使っている物を伝えるのは、質問への回答と問診の場面です。日本赤十字社は、プライバシーは厳重に保護されるとしたうえで、質問事項への正しい回答をお願いしています。

当日の伝え方の流れ
  1. 質問への回答で、薬の使用について聞かれたら正直に答える
  2. 迷う物(育毛剤・発毛剤・サプリ)も「使っている物」として書いておく
  3. 問診で、商品名と区分(医薬部外品か医薬品か)を伝える
  4. 処方された薬があれば、お薬手帳を見せる
  5. 医師の判断に従う(その日は見送りになることもある)

『育毛剤のことを言うのは恥ずかしい』という気持ち、分かります。でも、問診は献血する人の健康と、血液を受け取る患者さんを守るための物です。医師は毎日たくさんの申告を聞いているので、気にしすぎなくて大丈夫ですよ。

例えば、こんなふうに伝えれば十分です。

「頭皮に塗る育毛剤を毎日使っています。箱には医薬部外品と書いてありました」
「分かりました。ほかに飲んでいる薬はありますか?」

事前に確かめておきたい時は

『当日行ってから見送りになるのは避けたい』という方もいますよね。気になる時は、行く予定の献血ルームや血液センターに、使っている物の名前を伝えて問い合わせる方法もあります。

ただし、最終的な判断は当日の医師がするので、問い合わせで「大丈夫そう」と言われても、当日の問診では同じように伝えてください。

申告メモを作っておこう

献血会場で急に聞かれると、商品名が出てこないことがありますよね。スマホのメモに、次の項目を書いておくと安心です。

メモする項目書き方の例
商品名・販売名箱に書かれている名前をそのまま
区分医薬部外品/第1類医薬品/化粧品/処方薬
塗る物か、飲む物か頭皮に塗る・飲む
使い始めた時期だいたいの月でよい
最後に使った日献血の前日・当日の朝など
処方した医療機関処方薬がある場合だけ
出かける前のチェック
  • 使っている育毛剤・発毛剤・サプリの名前をメモした
  • 処方薬がある人は、お薬手帳を持った
  • 箱が無い物は、ボトルの表示を写真に撮った
  • 当日の体調がいつも通りか確かめた

物ごとの伝え方の例

何をどう言えばいいか分からない時は、次の言い方を参考にしてみてください。区分と、塗るか飲むかが伝われば十分です。

使っている物伝え方の例
薬用育毛剤「頭皮に塗る育毛剤を使っています。医薬部外品です」
発毛剤(塗るタイプ)「薬局で買った発毛剤を頭皮に塗っています。第1類医薬品です」
頭皮用エッセンス「頭皮用の化粧品を使っています」
処方された飲み薬「薄毛の治療で薬を飲んでいます。お薬手帳はこちらです」
育毛サプリ「サプリメントを飲んでいます。商品名はこれです」

区分ごとの育毛剤の基本は、育毛剤とはどんな商品かで確かめられます。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

育毛剤以外にも、献血を控える場面はある

献血を見送ることになる理由は、薬だけではありません。日本赤十字社の「献血をご遠慮いただく場合」には、ほかにも次のような項目が並んでいます。

項目の例内容
当日の体調体調不良・服薬中・発熱など
歯の治療出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)
予防接種一定期間内に受けた場合
ピアス・いれずみ6か月以内に開けた・入れた場合
妊娠・授乳妊娠中・授乳中など
海外渡航海外旅行や海外で生活したことがある場合

細かい条件や期間は項目ごとに決められているので、日本赤十字社の公式ページで確かめてみてください。

『育毛剤が気になっていたけど、実は別の理由で見送りだった』ということもあります。体調や最近の予定も含めて、まとめて確かめておくといいですよ。

気をつけたいこと・よくある失敗

最後に、育毛剤と献血まわりでよくある失敗をまとめておきます。

献血の前後でやってしまいがちなこと
  • 塗り薬なら大丈夫と思い込み、発毛剤を使っていることを伝えない
  • 献血のために、処方された飲み薬を自己判断でやめる
  • 献血の直前に、新しい育毛剤を使い始める(かぶれが出た時に区別しにくい)
  • 頭皮に傷やかぶれがあるのに、気にせず塗り続ける

献血の前後に限らず、育毛剤で頭皮に赤みやかゆみが出たら、使うのをやめて皮膚科や薬剤師に相談しましょう。副作用が心配な時の相談先は、育毛剤に副作用の心配はあるかでも紹介しています。

献血を見送ることになったら

見送りになっても、がっかりしすぎなくて大丈夫です。日を改めたり、使っている物や体調が変わった後にもう一度相談したりできます。

処方薬が理由の時は、次の献血の予定を処方した医師に伝えておくと、話がスムーズです。

献血と薬の話で出てくる言葉

献血会場や説明書で出てくる言葉を、かんたんにまとめておきます。

言葉意味
健診医献血会場で問診をして、献血できるかを判断する医師
問診質問への回答をもとに、医師が体調や薬のことを確かめること
外用薬塗り薬・湿布・点眼薬など、体の外から使う薬
内服薬口から飲む薬
医薬部外品医薬品より作用がおだやかで、決められた効能を表示できる物
第1類医薬品一般用医薬品のうち、薬剤師が説明して売る区分
お薬手帳処方された薬や市販薬の記録をまとめる手帳

定期的に献血する人は

献血を習慣にしている方は、育毛剤や発毛剤を新しく始めた時や替えた時に、申告メモを書き直しておくと楽です。

商品を替えたことを忘れて、前の商品名を伝えてしまうこともあります。替えた日をメモに書き足しておくだけで、問診の時に迷わなくなりますよ。

献血の後に育毛剤を使ってもいい?

献血の後に育毛剤を使ってよいかについて、日本赤十字社の個別の案内は見当たりません。献血の後は、会場で説明される過ごし方の注意をまず守りましょう。

気になる時は、献血会場のスタッフに「帰ってからいつも通り育毛剤を使っていいですか」と聞いておくと安心ですよ。

よくある質問

市販の育毛剤を使っていると献血できませんか?

育毛剤を使っているだけで献血できないとは決まっていません。日本赤十字社は献血の可否を当日の医師が判断するとしているので、使っている物の名前を問診で伝えてください。

発毛剤(ミノキシジルの塗り薬)を使っていても献血できますか?

発毛剤は医薬品の塗り薬です。赤十字の案内では、塗り薬は感染を伴わない場合に当日の使用でも献血できる例に挙がっていますが、判断するのは当日の医師です。名前を伝えて判断を受けましょう。

薄毛の治療で飲み薬を処方されています。献血はどうなりますか?

日本赤十字社の血液センターのページでは、男性型脱毛症の治療薬の一部が、服薬をやめた後も一定期間は献血できない薬として挙がっています。自己判断でやめず、処方した医師と献血会場の医師に相談してください。

献血の前日は育毛剤を使わないほうがいいですか?

前日に使ってはいけないという赤十字の案内は見当たりません。いつも通り使い、問診で伝えれば十分です。頭皮に傷やかぶれがある時は、使用をやめて医師に伝えましょう。

お薬手帳に育毛剤は書かれていません。どうすればいいですか?

ドラッグストアや通販で買った育毛剤は、お薬手帳に載らないことが多いです。商品名と区分をメモするか、箱の写真を見せられるようにしておきましょう。

育毛サプリを飲んでいても献血できますか?

サプリメントは食品ですが、献血の可否は当日の医師が判断します。迷ったら、飲んでいる物の名前を問診で伝えてください。

まとめ

この記事の要点
  • 育毛剤を使っているだけで献血できないとは決まっていない
  • 献血の可否を最終的に判断するのは、当日の献血会場の医師
  • 塗り薬は条件つきで当日も献血できる例に挙がり、処方の飲み薬は一定期間できない物がある
  • 区分は箱の「医薬部外品」「第1類医薬品」の表示で見分ける
  • 商品名・区分・最後に使った日をメモして、問診で正直に伝える
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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