エタノールフリーの育毛剤とは?成分表示での見分け方と選ぶ時の確認

スポイト瓶と虫めがねで成分を確かめるイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

アルコールのにおいやしみる感じが苦手で、『エタノールフリーの育毛剤ってどうやって探せばいいの?』と困っている方も多いはずです。

結論から言うと、エタノールフリーの育毛剤は「フリー」の表示だけで決めず、成分表示を自分の目で見て確かめるのがいちばん確実です。表示の言葉は商品ごとに意味の幅があり、成分表のほうがごまかしがきかないからなんです。

この記事では、「フリー」表示の読み方と、全成分表示でエタノールの有無を見分ける手順が分かります。

目次

エタノールフリーの育毛剤とは?先に答え

先に答え
  • エタノールフリーは、成分にエタノールを使っていないと案内している商品のこと
  • 「エタノール不使用」「ノンアルコール」「アルコールフリー」など、言い方は商品で違う
  • 「フリー」の表示は、何を使っていないかを示しているだけで、肌に合うことの保証ではない
  • 見分ける時は、全成分表示に「エタノール」「無水エタノール」が無いかを見る
  • 名前に「エタノール」が入っていても、エタノールとは別の成分もある

育毛剤にエタノールが入っている理由や、刺激が気になる人の選び方の全体は、育毛剤のエタノールの記事で紹介しています。ここでは「フリー」の見分け方に絞ってお話ししますね。

実際に、エタノールを使っていないことを案内している薬用育毛剤もあります。例えば、医療用ウィッグ専門店で売られている「トットエール」(医薬部外品)は、商品ページで「エタノール不使用のノンアルコール処方」と案内しています。

表示の言い方何について言っているか成分表で確かめること
エタノール不使用エタノールを使っていない「エタノール」「無水エタノール」が無いか
ノンアルコールアルコール(多くはエタノール)を使っていない同上。何を指すか分からなければ問い合わせ
アルコールフリー同上同上
○種のフリー処方決まった数の成分を使っていない内訳が書かれているか。エタノールが入っているか
無添加何かを添加していない何を添加していないのかが書かれているか

「フリー」「無添加」の表示はどう読む?

『フリーって書いてあれば安心なんでしょ?』と感じますよね。ただ、「フリー」や「無添加」は、何を使っていないかを伝える言葉で、それ以上の意味はありません。

厚生労働省の「医薬品等適正広告基準の解説」では、医薬部外品や化粧品で成分を含んでいないことを伝える時は、その旨を伝えるだけにとどめ、必要以上に強調しないこととされています。「肌のトラブルの原因になりがちな成分を含んでいない」のような言い方は不正確だ、とも書かれています。

日本化粧品工業会の広告ガイドラインでも、「無添加」と言う時は添加していない成分を明示するよう求めています。「パラベン無添加」はよくても、ただの「無添加」だけでは何のことか分からない、という考え方です。

「フリー」表示を見た時に確かめる
  • 何を使っていないのか、成分の名前が書かれているか
  • 「○種のフリー」なら、その内訳が書かれているか
  • 内訳に「エタノール」が入っているか
  • 全成分表示と照らして、本当にその成分が無いか
  • 肌に合うかどうかは別の話だと分かっているか

例えば「6種のフリー処方」と書かれていても、内訳がページで見つからないことがあります。そんな時は、エタノールが内訳に入っているのかを販売元に聞いてみてください。

「合成香料無添加」と「香料」の関係

「フリー」の範囲が限られている、分かりやすい例が香りの表示です。ある薬用スカルプローションは「合成香料無添加」と案内していますが、全成分には「香料」と書かれています。

これは間違いではなく、「合成の香料」を使っていないという意味なんですね。エタノールの表示も同じで、何についての「フリー」なのかを言葉どおりに読むことが大事なんです。

「低刺激」「やさしい」という言葉も一緒に見かけたら

エタノールフリーの商品では、「低刺激」「頭皮にやさしい」といった言葉が並ぶこともあります。厚生労働省の適正広告基準の解説では、「刺激が少ない」「副作用が少ない」などの表現は、安全性を誤解させるおそれがあるとして使わないこととされています。

だからこそ、言葉の印象よりも成分表と注意書きを見るのが確実なんです。『やさしいと書いてあるから大丈夫』と思い込まず、最初は少量から試してみてくださいね。

全成分表示でエタノールの有無を見分ける手順

ここからが本題です。成分表は外箱やボトルの裏、通販なら商品ページの「全成分」の欄に書かれています。

エタノールフリーかを確かめる手順
  1. 箱の表か商品ページの上のほうで、医薬部外品か化粧品かを確かめる
  2. 医薬部外品なら「有効成分」の欄と「その他の成分」の欄の両方を見る
  3. 「エタノール」と「無水エタノール」の文字を探す
  4. 「アルコール」と書かれた成分が無いかも見る
  5. 名前に「エタノール」が入った別の成分(フェノキシエタノール等)と見分ける
  6. 分からない名前があれば、販売元の問い合わせ先に成分名を伝えて聞く

いちばん見落としやすいのは、2番の「その他の成分」です。医薬部外品は「有効成分」が目立つように書かれていますが、エタノールが入るのはふつう「その他の成分」のほうなんです。

通販の商品ページに全成分が載っていない時もありますよね。その場合は、届いた外箱で確かめるか、注文前に問い合わせておくと安心です。

どこで見る見つけやすさ気をつけたいこと
外箱・ボトルの裏現物があれば確実小さな容器は台紙や添付文書に書かれることがある
メーカーの商品ページ買う前に見られる「全成分」の欄が無い、または画像の中にしか無いことも
通販モールの商品ページ手軽古い表示のままのことがある。メーカーの表示と見比べる
店頭のテスターや見本手に取れる実物の箱の表示を優先する

持田ヘルスケアの成分表示の解説では、50mL以下の小さな容器などは、台紙や添付文書に表示することもあると説明されています。旅行用やお試しサイズは、箱を捨てる前に一度見ておきましょう。

ドラッグストアの店頭で確かめる時

店頭では、箱を手に取って裏の成分表を見るのがいちばん早い方法です。ただ、文字が小さくて読みにくいこともありますよね。

そんな時は、スマートフォンで成分表を撮っておくと、あとで拡大してゆっくり読めます。気になる商品を2〜3個撮って、家で見比べるのもおすすめですよ。

薬用育毛剤の売り場に薬剤師や登録販売者がいれば、『エタノールが入っていない物を探しています』と声をかけてみるのもひとつです。裏の表示を一緒に読んでもらえる場合もあります。

店頭で見るポイント
  • 箱の「医薬部外品」の文字を見る
  • 裏の成分表で「エタノール」「無水エタノール」を探す
  • 迷った商品は成分表を撮っておく
  • 分からない時はお店の人に声をかける

化粧品と医薬部外品で成分表の書かれ方はどう違う?

成分表の並び方は、区分によって変わります。ここを知らないと、エタノールが書かれている場所を見落としてしまうことも。

区分成分表示のきまりエタノールを探す場所
化粧品(頭皮用ローション等)法律で全成分の表示が義務。原則として配合量の多い順全成分の中。前のほうなら多めに入っている
医薬部外品(薬用育毛剤)業界の自主基準で全成分を表示。「有効成分」「その他の成分」の順主に「その他の成分」の中

持田ヘルスケアの解説によると、化粧品は2001年4月の制度改正で全成分表示が義務になりました。医薬部外品は対象外でしたが、一部を除いて2006年4月から、業界団体の自主基準に基づいて全成分を外箱などに表示しているそうです。

つまり、薬用育毛剤でも多くは全成分を確かめられる、ということなんです。ただ「一部を除き」とあるので、表示が見当たらない時は販売元に聞いてみてください。

同じ成分でも名前が変わることがある

同じ解説では、化粧品と医薬部外品で、同じ成分でも表示名称が違うことがあるとも書かれています。例えば甘草由来の成分は、化粧品では「グリチルリチン酸2K」、医薬部外品では「グリチルリチン酸ジカリウム」と書かれることがあります。

エタノールそのものは、どちらでも「エタノール」と書かれていることが多いです。ただ、ほかの成分は名前が違って見えることがあるので、気になる成分は区分も一緒に確かめておきましょう。

名前が似ている成分はどう見分ける?

成分表を見て、『エタノールって書いてある!』と驚いた経験はありませんか。実は、名前の一部に「エタノール」が入っていても、エタノールとは別の成分があるんです。

成分表の名前エタノールと同じ?見方
エタノール同じエタノールフリーなら書かれていないはず
無水エタノール同じ仲間(水分をほとんど含まない)これも書かれていないかを見る
フェノキシエタノール別の成分名前は似ているが、エタノールそのものではない
BG(1,3-ブチレングリコール)別の成分名前にエタノールは入らない。エタノールとは別
ペンチレングリコール別の成分成分表でよく見かける。エタノールとは別

例えば、トットエールの全成分にはBG・ペンチレングリコール・フェノキシエタノールなどが並んでいます。それでも、商品としては「エタノール不使用」と案内されているんです。

『アルコールっぽい名前はぜんぶ避けたい』という方もいるかもしれません。その場合は、どの成分まで避けたいのかを自分の中で決めてから探すと迷いにくいですよ。

分からない時は

成分名だけで刺激の強さを判断するのは難しいものです。肌が敏感な方は、気になる成分名をメモして、皮膚科や薬剤師に相談してみてください。

エタノールフリーの育毛剤を選ぶ時の確認

エタノールが入っていない、と分かったら、次は自分に合うかの確認です。エタノールフリーかどうかは、選ぶ基準のひとつにすぎません。

選ぶ時のチェックリスト
  • 区分は医薬部外品か化粧品か(育毛の効能が表示できるのは医薬部外品)
  • 有効成分と、表示されている効能・効果は何か
  • メントールなど、ほかに刺激を感じやすい成分が入っていないか
  • 使い方(1日の回数・1回の量・濡れた頭皮か乾いた頭皮か)が自分の生活に合うか
  • 使用上の注意(傷や湿しんのある頭皮に使わない等)を読んだか
  • 定期購入なら、2回目以降の代金と解約の方法を最終確認画面で見たか

例えばトットエールは、お風呂上がりの濡れた頭皮に使うよう案内しています。髪を乾かしてから使うよう案内している育毛剤もあるので、商品を替えると使うタイミングが変わることもあるんです。

育毛剤の区分の違いは、医薬品・医薬部外品・化粧品の違いの記事で詳しく紹介しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る
こんな方エタノールフリーを考える理由あわせて見たいこと
アルコールでしみた経験があるしみる原因になりうる成分を避けたい頭皮に傷や荒れが無いか
アルコールのにおいが苦手においが気になって続かない香料の有無
家族と共用したい肌の強さが違う人が使う使う人全員の肌の状態
頭皮の乾燥が気になる使用感の好みで選びたい保湿をうたう成分の配合目的

家族で共用する時に気をつけたいこと

家族で同じ育毛剤を使う時は、いちばん肌が敏感な人に合わせて選ぶと失敗が少なくなります。エタノールフリーを選ぶ理由として、ここを挙げる方も多いんです。

ただ、使う人の年齢や体の状態によっては、区分や使い方の注意が変わります。妊娠中・授乳中の方や持病がある方は医師に、子どもに使わせたい時は販売元の案内を確かめてからにしてください。

よくある失敗と防ぎ方

『エタノールフリーを選んだのに、しみた』という声を聞くこともあります。原因はエタノール以外にあることも多いので、よくある失敗をまとめておきます。

よくある失敗なぜ起きるか防ぎ方
「フリー」の表示だけで決めた何が「フリー」なのかを見ていなかった内訳と全成分を見る
有効成分の欄だけ見たエタノールは「その他の成分」に入るその他の成分まで読む
通販の古い成分表を信じたリニューアルで中身が変わっていた届いた外箱で見直す
爪を立ててマッサージした小さな傷にしみた指の腹でやさしく
頭皮が荒れたまま使い始めた荒れた所はどんな物でもしみやすい荒れがおさまってから使う

エタノールが入っていなくても、肌に合わない成分がほかにあれば赤みやかゆみは出ます。使ってみておかしいと感じたら、使うのをやめて皮膚科に相談してください。

異常が出たら

赤み・はれ・かゆみ・刺激などを感じたら、すぐに使うのをやめましょう。使った商品の箱を持って皮膚科へ行くと、全成分を見てもらえます。

エタノールフリーを探す時に出てくる言葉

成分表示や商品ページでよく見かける言葉を、短くまとめておきます。意味が分かると、表示の読み違いがぐっと減りますよ。

言葉意味
全成分表示配合されている成分をすべて書いた表示。化粧品は法律で義務、医薬部外品は業界の自主基準
有効成分医薬部外品で、効能・効果のもとになる成分として表示される成分
その他の成分医薬部外品で、有効成分以外の成分。エタノールはふつうここに入る
無水エタノール水分をほとんど含まないエタノール
ノンアルコールアルコール(多くはエタノール)を使っていないという案内。範囲は商品で違う
無添加何かを加えていないという表示。何を加えていないかを確かめる
表示名称成分表に書く時の名前。化粧品と医薬部外品で違うことがある

『言葉が多くて覚えられない』と感じたら、まずは「全成分」「その他の成分」「無水エタノール」の3つだけ覚えておけば大丈夫です。

よくある質問

エタノールフリーの育毛剤なら、頭皮にしみませんか?

しみにくいと感じる方もいますが、しみないことを約束するものではありません。メントールなどほかの成分や、頭皮の状態でもしみることがあります。

「ノンアルコール」と「エタノールフリー」は同じ意味ですか?

多くはエタノールを使っていないという意味で使われていますが、言葉の範囲は商品ごとに違います。全成分表示で「エタノール」が無いかを確かめてみてください。

フェノキシエタノールが入っていたら、エタノールフリーではないのですか?

フェノキシエタノールはエタノールとは別の成分です。名前が似ているだけなので、エタノールフリーと書かれた商品に入っていることもあります。

エタノールフリーの育毛剤は効果が弱いのですか?

エタノールの有無で効能が決まるわけではありません。医薬部外品なら、表示されている効能・効果と有効成分を見て選んでください。

成分表が商品ページに無い時はどうすればいいですか?

販売元の問い合わせ先に、エタノールや無水エタノールが入っているかを聞いてみてください。届いた商品の外箱でも確かめられます。

妊娠中や授乳中はエタノールフリーを選んだほうがいいですか?

区分や成分によって考え方が違うので、使う前にかかりつけの医師か薬剤師に相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • エタノールフリーは、エタノールを使っていないと案内している商品のこと
  • 「フリー」「無添加」は何を使っていないかを示すだけ。内訳を確かめる
  • 全成分表示で「エタノール」「無水エタノール」が無いかを見る。医薬部外品は「その他の成分」まで
  • フェノキシエタノールやBGはエタノールとは別の成分
  • エタノールフリーでも肌に合うとは限らない。異常が出たら中止して皮膚科へ

成分の話の前に育毛剤の基本を押さえたい方は、育毛剤の基本をまとめた記事から読んでみてください。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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