当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
『プロがすすめる育毛剤なら、自分で迷わずに済むかも』と考えて検索した方も多いはずです。
結論から言うと、どの人にも同じ1本をすすめるプロはいません。プロのすすめが役に立つのは、あなたの頭皮や生活を聞いたうえで出てくる答えだけなんです。
この記事を読むと、広告の「専門家が推薦」の受け止め方と、薬剤師・美容師などに相談する時の聞き方が分かります。
プロがすすめる育毛剤とは?先に結論
- 広告で見る「医師や薬剤師が推薦」は、事実でも広告のルールでは不適当とされている
- 頼りになるのは、目の前のプロが自分の状態を聞いてから出すアドバイス
- 誰に何を聞くかを分けると、相談の答えがぐっと具体的になる
- 相談の前にメモを1枚作っておくと、聞き漏れが減る
「プロがすすめる」という言葉には、2つの意味が混ざっています。1つは広告やネット記事の中の言葉、もう1つはお店や美容院で実際に聞けるアドバイスです。
この2つは、中身の重さがまったく違います。まずは見分け方から押さえておきましょう。
| 「プロがすすめる」を見た場所 | 中身の正体 | 受け止め方 |
|---|---|---|
| 商品の広告・バナー | 売り手が作った宣伝の言葉 | 推薦の言葉より、区分と使用上の注意を読む |
| まとめ記事・ランキング | 書き手が選んだ基準での評価 | 基準が自分に合うかを先に見る |
| SNSや動画の投稿 | 投稿者の考え、または依頼を受けた宣伝 | 「PR」「広告」の表示があるかを見る |
| 店頭・美容院での会話 | あなたの話を聞いたうえでの助言 | 理由まで聞いて、自分で決める材料にする |
いちばん役に立つのは、表のいちばん下の「会話の中のすすめ」です。ここからは、その会話をうまく引き出すコツを中心にお話ししますね。
「医師・薬剤師が推薦」の広告はどう読む?
『お医者さんがすすめているなら安心』と感じるのは自然なことです。ただ、医薬品・医薬部外品・化粧品の広告には、厚生労働省の「医薬品等適正広告基準」というルールがあります。
この基準では、医師や薬剤師などの医薬関係者が推薦している旨の広告は、たとえ事実であっても不適当とされています。事実でない推薦なら、法律で禁じられた誇大な広告にあたる扱いです。
基準の対象は、テレビや雑誌だけではありません。ウェブサイトやSNSの広告も含まれています。
- 推薦している人の名前や肩書きがあいまいではないか
- 「○○の医師の多くがすすめる」など、人数や割合だけで語っていないか
- その人の専門分野が、頭皮や髪の悩みと関係しているか
- 推薦の言葉の近くに「PR」「広告」の表示があるか
- 推薦の話ばかりで、区分や有効成分が書かれていないことはないか
消費者庁が公表したナンバーワン表示の調査報告書でも、「医師の多くが推奨」とうたいながら、医師の専門分野が対応していない例が問題として挙げられています。肩書きの響きより、中身を見ておきたいですね。
広告の読み方全般はナンバーワン表示の読み方でも詳しく紹介しています。
「監修」「推奨」「愛用」は同じ意味?
広告には、「専門家監修」「○○推奨」「プロも愛用」など、似た言葉がいくつも出てきます。どれも響きは似ていますが、指している中身は別物です。
| 言葉 | 多い使われ方 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 監修 | 記事や説明文の内容を専門家が確認した | 誰が、どの部分を確認したのか |
| 推奨・推薦 | 専門家がその商品をすすめている | 広告のルールで不適当とされる形になっていないか |
| 愛用 | 使っている人がいるという紹介 | 使い心地の話か、効き目をにおわせていないか |
言葉の違いが分かると、広告の中で本当に読むべき所が見えてきます。区分と使用上の注意は、どの言葉が付いていても自分の目で確かめましょう。
相談できるプロは誰?それぞれに聞けること
育毛剤のことを相談できるプロは、主に4つの職業です。それぞれ得意な話題がはっきり分かれています。
| 相談できる人 | 聞きやすいこと | 答えにくいこと | 会える場所 |
|---|---|---|---|
| 薬剤師 | 医薬品(発毛剤)と育毛剤の違い、使用上の注意、今飲んでいる薬との関係 | 頭皮を見ての診断 | 薬局、ドラッグストア |
| 登録販売者 | 第2類・第3類医薬品や育毛剤の売り場での選び方、使い方 | 第1類医薬品(発毛剤)の販売と説明 | ドラッグストア |
| 美容師・理容師 | 頭皮の見た目の状態、洗い方、髪型での見え方の工夫、サロンで扱う商品 | 薬の相談、病気かどうかの判断 | 美容院、理容室 |
| 皮膚科の医師 | 抜け毛や頭皮の症状の原因、治療が必要かどうか | 市販品どうしの細かい好みの比較 | 皮膚科などの医療機関 |
ここが大事なところです。「どの育毛剤がいい?」という同じ質問でも、聞く相手によって返ってくる答えの種類が変わります。
例えば、美容師さんには「私の頭皮は乾いて見えますか?」と聞くと、見た目に基づいた答えが返ってきます。薬剤師さんには「この発毛剤と、今飲んでいる薬は一緒で大丈夫ですか?」と聞くのが向いています。
円形に抜けている、急に抜け毛が増えた、かゆみや赤みが続く。こうした時は、育毛剤を選ぶより先に皮膚科で相談しましょう。受診の目安は皮膚科で育毛剤の相談はできるかの記事にまとめています。
プロとの会話でよく出てくる言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 医薬部外品 | 育毛や脱毛の予防など、決められた範囲の効能を表示できる区分。薬用育毛剤はここ |
| 第1類医薬品 | 一般用医薬品のうち、特に注意が必要な区分。薬剤師だけが販売する |
| 登録販売者 | 都道府県の試験に合格し、第2類・第3類医薬品の販売を任される人 |
| 使用上の注意 | 使ってはいけない人や、相談してから使う人が書かれた欄 |
| サロン専売品 | 美容院などで扱うことを前提に作られた商品 |
| 有効成分 | 医薬部外品や医薬品で、効能の元になる成分として表示される物 |
言葉の意味が分かっていると、プロの説明がすっと入ってきます。分からない言葉が出たら、その場で聞き返して大丈夫ですよ。
相手別、すすめてもらう時の聞き方
同じ「すすめてください」でも、相手によって伝えるとよいことが少しずつ違います。ここでは3つの相談先ごとに、聞き方のコツを紹介しますね。
薬剤師・登録販売者に聞く時
ドラッグストアでは、医薬品の区分によって相談できる人が決まっています。発毛剤に多い第1類医薬品を販売できるのは薬剤師だけで、第2類・第3類は薬剤師か登録販売者が販売します。
また、お客さんから相談があった時は、どの区分の一般用医薬品でも、薬剤師か登録販売者が必要な情報を伝えることになっています。『こんなこと聞いていいのかな』と遠慮しなくて大丈夫なんです。
- 売り場で「育毛剤のことで相談したい」と声をかける
- 発毛剤(医薬品)も考えているなら、薬剤師がいる時間かを確かめる
- 気になる場所、いつから気になるか、今使っている物を伝える
- 飲んでいる薬や通院中の病気があれば、正直に伝える
- すすめられた物の区分と、すすめる理由を聞く
- 使用上の注意で自分に当てはまる所がないか、一緒に確かめてもらう
第1類医薬品を買う時は、薬剤師が年齢やほかの薬の使用状況などを確かめてから説明します。聞かれることが多いので、メモを持っていくと落ち着いて答えられますよ。
売り場の分かれ方や、店頭とネットの使い分けはドラッグストアで育毛剤・発毛剤を買う時の記事をあわせて読んでみてください。
美容師・理容師に聞く時
美容師さんや理容師さんは、毎日たくさんの頭皮と髪を見ているプロです。自分では見えない頭頂部や後頭部の様子を教えてもらえるのは、大きな強みですよね。
美容は髪型や化粧などで容姿を美しくすること、理容は頭髪の刈り込みなどで容姿を整えることと法律で定められています。病気かどうかの判断や薬の相談は、もともとの仕事の外にあると考えておきましょう。
- 前回来た時と比べて、頭皮や髪の様子に変わった所はあるか
- 頭皮が乾いて見えるか、皮脂が多く見えるか
- 分け目やつむじが目立ちにくい髪型やブローのしかた
- 今のシャンプーの洗い方で気になる所はあるか
- サロンで扱う頭皮用の商品の区分(医薬部外品か化粧品か)
サロン専売の商品をすすめられることもあります。一部のメーカーは、美容師のカウンセリングを前提に販売していると案内しています。
すすめられた時は、区分と使い方、店以外でも買えるかを聞いておくと安心です。美容院での相談の受け方は美容院で育毛剤の相談はできるかで詳しく紹介しています。
皮膚科の医師に聞く時
皮膚科では、育毛剤の銘柄選びより先に「今の抜け毛や頭皮の状態がどういうものか」を見てもらえます。ここが、ほかのプロとの一番の違いです。
- 抜け毛が増えたと感じた時期と、その頃の生活の変化
- 頭皮のかゆみ・赤み・フケが続いているか
- これまでに使った育毛剤やシャンプーと、合わなかった物
- 市販の育毛剤を使い続けてよいか知りたいこと
『育毛剤のことを皮膚科で聞いてもいいの?』と迷う方もいますよね。使っている物を持っていけば、続けてよいかどうかも相談しやすくなりますよ。
誰に聞いても使える「相談メモ」の作り方
プロに相談する時に一番困るのが、『何から話せばいいか分からない』ことです。話す内容を1枚にまとめておくと、どの相手にもそのまま見せられます。
| メモに書く項目 | 書き方の例 | どのプロに特に役立つか |
|---|---|---|
| 気になる場所 | 分け目、つむじ、生え際、全体 | 全員 |
| 気になり始めた時期 | 半年くらい前から、季節の変わり目から | 皮膚科、薬剤師 |
| 頭皮の症状 | かゆみ、赤み、フケ、においの有無 | 皮膚科、美容師 |
| 今使っている物 | シャンプー、育毛剤、整髪料の名前 | 美容師、薬剤師 |
| 飲んでいる薬・通院中の病気 | 薬の名前、お薬手帳 | 薬剤師、皮膚科 |
| 肌に合わなかった物 | 以前かぶれた化粧品や成分 | 薬剤師、登録販売者 |
| 続けられる使い方 | 朝晩2回は無理、夜1回なら続く | 全員 |
| 買い方の希望 | 近くの店で買いたい、通販でもいい | 薬剤師、登録販売者 |
メモの最後に「聞きたいこと」を3つまで書いておきましょう。質問をしぼっておくと、短い時間でも答えが具体的になります。
妊娠中・授乳中の方、持病がある方、20歳未満の方は、そのこともメモの一番上に書いてください。使える物が変わることがあるので、プロに先に伝えるのが大切です。
メモの記入例
例えば、分け目が気になり始めた場合なら、こんなふうに書けます。
- 気になる場所: 分け目が前より目立つ
- 時期: 半年くらい前から
- 頭皮: 夕方にかゆくなることがある
- 今使っている物: 市販のシャンプーだけ
- 続けられる使い方: 夜のお風呂上がりに1回
- 聞きたいこと: 区分の違い、かゆみがある時に使ってよいか、夜1回で使える物
これだけでも、プロの側は話の入り口をつかみやすくなります。きれいに書く必要はないので、スマホのメモでも十分ですよ。
聞き方で答えが変わる?よい聞き方の例
同じプロに聞いても、質問のしかたで答えの役立ち方が変わります。
- 「夜1回しか使えないのですが、その使い方に合う物はありますか?」
- 「アルコールで肌がピリピリしたことがあります。成分のどこを見ればいいですか?」
- 「すすめてくださった理由を教えてもらえますか?」
- 「一番効く育毛剤はどれですか?」
- 「みんなが使っている物をください」
- 「とにかく生えてくる物がいいです」
「一番効く物は?」と聞かれても、プロは答えにくいんです。育毛剤(医薬部外品)が表示できる効能は決められた範囲だけで、効き方にも個人差があるからです。
例えばこんなやりとりなら、自分に合う話になりやすいですよ。
「朝は忙しくて、夜しか使えません。香りが強いのも苦手です」
「それなら、1日1回の使い方が書かれている物から、無香料の物を見てみましょうか」
すすめてもらったら、最後に「区分」「使い方」「やめた方がいい時」の3つを聞いておきましょう。この3つが分かれば、家に帰ってからも迷いにくくなります。
すすめられた後、家で確かめること
その場では納得しても、家に帰ると細かい所を忘れてしまうものです。買う前に、次のことを箱や公式サイトで見直しておきましょう。
- 箱か商品ページで、医薬部外品・化粧品などの区分を見つけた
- 有効成分の欄に、前に合わなかった成分が入っていない
- 使用上の注意を読み、「使わない人」に自分が入っていない
- 書かれた回数と量を、毎日続けられそう
- 通販で買うなら、定期の条件と止め方を最終確認画面で読んだ
SNSや動画の「プロのおすすめ」はどう受け止める?
最近は、美容師さんや薬剤師さんを名乗る人が、SNSや動画で育毛剤を紹介していることもありますよね。
令和5年10月から、広告であることを隠した表示は景品表示法の不当表示になりました。企業から頼まれた紹介なら、「PR」「広告」などの表示が分かりやすく付いているはずです。
| 投稿で見る所 | 分かること | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 「PR」「広告」「提供」の表示 | 企業の依頼による紹介かどうか | 返信欄だけに書かれていると気づきにくい |
| 紹介している人の肩書き | 本人が名乗っている専門 | 肩書きと話の内容が合っているか |
| 商品の区分の説明 | 医薬部外品か化粧品か医薬品か | 区分に触れず「生える」と言っていないか |
| 投稿の日付 | いつの時点の話か | 商品が変わっている可能性 |
投稿のプロは、あなたの頭皮を見ていません。参考にするなら「選び方の考え方」までにして、実際に選ぶ時は自分の条件で確かめるのがおすすめです。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るプロによって言うことが違う時は?
『美容師さんと薬剤師さんで、すすめられた物が違った』ということもあります。これは、どちらかが間違っているとは限りません。
見ている物が違うので、答えが分かれるのは自然なんです。美容師さんは頭皮の見た目、薬剤師さんは成分や薬との関係を中心に考えています。
- それぞれの「すすめた理由」をメモに書き出す
- 理由が「頭皮の状態」「成分」「使いやすさ」のどれかを分ける
- 自分にとって一番ゆずれない条件はどれかを決める
- 使用上の注意で、どちらかに当てはまる注意がないか確かめる
- それでも迷う時は、両方の理由を伝えて薬剤師にもう一度聞く
体調や頭皮の症状に関わる話は、医師や薬剤師の意見を優先しましょう。使い心地や見え方の工夫は、美容師さんの意見がとても役に立ちます。
選ぶ時の基準の立て方は育毛剤の選び方にもまとめています。そもそも育毛剤がどんな物かは育毛剤とはの記事から読めます。
よくある質問
薬剤師にすすめてもらった育毛剤なら、効果は確かですか?
薬剤師は区分や使用上の注意をふまえて、あなたに合いそうな物を一緒に選んでくれます。ただ、効き方には個人差があり、効果を約束できる物はありません。使い始めたら、メーカーの案内する期間を目安に様子を見ましょう。
美容院ですすめられた育毛剤を断っても大丈夫ですか?
大丈夫です。「区分と使い方を家で調べてから決めます」と伝えれば十分です。気になる時は、商品名をメモしておきましょう。
ドラッグストアで相談するのにお金はかかりますか?
売り場での相談は、商品を選ぶための会話として受けられることがほとんどです。発毛剤の相談をしたい時は、薬剤師がいる時間を店に確かめておくとスムーズです。
薬を飲んでいても育毛剤は使えますか?
人によって違うので、自己判断せず、薬を出した医師か薬剤師に聞いてください。お薬手帳を持っていくと話が早いです。
女性でもプロに相談して選んでいいですか?
もちろんです。女性向けと書かれた物や男女兼用の物から選ぶことになります。妊娠中・授乳中なら、使い始める前に医師か薬剤師へ一度相談しておくと安心です。
「専門家監修」と書かれた商品は、医師がすすめている物ですか?
監修の中身は商品ごとに違います。誰が、どこを監修したのかが書かれているかを見て、区分と使用上の注意は自分で確かめましょう。
まとめ
- 広告の「医師・薬剤師が推薦」は、事実でも広告のルールでは不適当とされている
- 頼りになるのは、自分の状態を聞いたうえでのプロの助言
- 薬の話は薬剤師、見た目と洗い方は美容師、症状は皮膚科と、聞く相手を分ける
- 相談メモを1枚作り、聞きたいことを3つまでにしぼる
- すすめられたら「区分」「使い方」「やめた方がいい時」を聞いて自分で決める





コメント