育毛剤のパッチテストのやり方は?腕の内側で試す手順と判定の目安

綿棒とコットン、ラベルの無いスポイト瓶、ノートが並ぶテーブルのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

新しい育毛剤を買ったものの、『肌が弱いから、いきなり頭皮に付けるのはちょっと怖い』と感じている方も多いはずです。

結論から言うと、育毛剤のパッチテストは、腕の内側など目立たない所に少量を塗り、説明書に書かれた時間、赤みやかゆみが出ないかを見る方法です。時間の目安は商品によって違うので、まず説明書を読むところから始めましょう。

この記事では、パッチテストの準備から手順、判定の目安と記録のつけ方、異常が出た時の動き方までが分かります。

目次

育毛剤のパッチテストのやり方は?先に答え

『パッチテストって、どのくらいの量を、何時間見ればいいの?』と迷いますよね。まずは全体の流れを短くまとめます。

先に答え
  • まず説明書や公式サイトで、パッチテストの方法と時間の指定を確かめる
  • 腕の内側など、目立たず荒れていない所に少量を塗る
  • 塗った所をこすらず、洗わずに、指定の時間ようすを見る
  • 赤み・かゆみ・腫れ・ブツブツが出たら、すぐに洗い流してその商品は頭皮に使わない
  • 何も出なくても、頭皮では少量から始める

例えば、ある医薬品の育毛剤(ヘアーグロアーS)は、アレルギー体質の人や皮膚の弱い人に、腕の内側に塗って48時間ようすを見るパッチテストを案内しています。こうした指定がある時は、その方法がいちばんの基準です。

育毛剤がどういう商品かは、育毛剤とはどんな商品?で紹介しています。

パッチテストは何のためにする?

パッチテストは、その育毛剤が自分の肌に合うかどうかを、頭皮に使う前に小さな範囲で確かめるためのものです。

頭皮は髪に隠れていて、赤みや湿疹に気づきにくいですよね。腕なら毎日目に入るので、変化を見つけやすいんです。

『合うかどうかを確かめる』のが目的で、効き目を確かめるものではありません。ここは混同しないようにしておきましょう。

パッチテストをすすめている商品は多い

育毛剤の公式サイトでは、「お肌が弱い方は主治医にご相談の上、パッチテストをしてから」といった案内をよく見かけます。

スカルプD ボーテのQ&Aでは、妊娠中はパッチテストをしてから、授乳中はかかりつけの医師に相談のうえパッチテストを、とすすめています。体の状態によって相談先も変わるんですね。

始める前に準備するもの・確かめること

パッチテストは、準備が半分と言ってもいいくらいです。始める前に、次のことをそろえておきましょう。

準備するものなぜ必要?
試したい育毛剤テストした物と同じ商品を頭皮に使うため
説明書・商品ページ時間の指定や、使えない人の条件を確かめるため
綿棒かコットン指でこすらず、少量を塗るため
スマホ(カメラ)塗った直後と後の様子を同じ角度で撮るため
メモ(紙かスマホ)塗った時刻と、変化を記録するため
テストを始める前のチェック
  • 塗る場所に、傷・湿疹・日焼け・虫刺されがない
  • 体調がよく、汗をたくさんかく予定がない日を選んだ
  • 説明書の「使用上の注意」で、使えない人に当てはまらない
  • 妊娠中・授乳中・持病がある場合は、医師か薬剤師に事前に聞いた
  • 同じ時期に、ほかの新しい化粧品を試していない

いくつもの新しい物を同時に試すと、もし赤くなった時にどれが原因か分からなくなりますよね。テストは1つずつが基本です。

テストに向いている日・向いていない日

塗った後は、指定の時間その場所を洗わずにおく商品もあります。運動や長風呂の予定がある日は、テストを別の日にずらしておくと安心です。

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでも、医療機関で貼るパッチテストの間は、シャワー・入浴・スポーツ・汗の多い労働を控えると説明されています。汗や水でテストの結果が分かりにくくなるためですね。

妊娠中・授乳中・持病がある時

妊娠中や授乳中、持病で薬を飲んでいる時は、パッチテストの前に医師や薬剤師に相談しておきましょう。テストで何も出なくても、その時期に使ってよい商品かどうかは別の話なんです。

相談する時は、試したい商品の箱か、成分の欄の写真を見せると話がスムーズですよ。

腕の内側で試す手順

準備ができたら、いよいよテストです。説明書に方法が書かれている時はそちらを優先し、書かれていない時の一般的な流れとして参考にしてください。

腕の内側で試す流れ
  1. 塗る場所(腕の内側のやわらかい所)を石けんで洗い、よく乾かす
  2. 綿棒やコットンに育毛剤を少量とり、小さく丸く塗る
  3. 塗った時刻をメモし、塗った直後の様子をスマホで撮る
  4. こすらず、そのまま自然に乾かす
  5. 説明書に書かれた時間、塗った所を洗わずにようすを見る
  6. 途中でかゆみや赤みが出たら、その時点で水かぬるま湯でやさしく洗い流す

『量はどのくらい?』と迷ったら、硬貨くらいの小さな範囲に、うっすら広がる程度で十分です。たっぷり塗る必要はありません。

塗る場所の選び方

説明書に場所の指定がない時は、次のような条件の所を選ぶとテストしやすくなります。

選びたい場所の条件理由
皮膚がやわらかく、毛が少ない変化が見えやすい
服や時計でこすれにくいこすれた赤みと区別しやすい
自分で毎日見られる記録の写真が撮りやすい
傷・湿疹・日焼けがないもとからある赤みと区別しやすい

腕の内側のひじに近いあたりは、この条件にあてはまりやすい場所です。左右どちらか一方にして、反対の腕は何も塗らずに比べると違いが分かりやすいですよ。

つまずきやすいポイント

手順は簡単ですが、ちょっとしたことで結果が分かりにくくなります。よくあるつまずきと対処を表にしました。

つまずき起きやすいこと対処
塗った場所を忘れるどこを見ればいいか分からない塗った所の近くに小さく印をつける、写真を撮る
服でこすれるこすれて赤くなったのか分からない袖がゆったりした服を着る
スプレー缶で直接噴射量が多くなる・周りに広がる一度コットンに出してから塗る
時間がたつ前に洗った遅れて出る反応を見逃す指定の時間まで待つ
寝ている間に掻いた掻き傷と反応の区別がつかない寝る前に一度様子を見てメモ

時間が書かれていない時は

説明書に時間の指定がない商品もあります。その時は自己判断で短く切り上げず、販売元の窓口に「パッチテストはどのくらいの時間ようすを見ればいいですか」と聞いてみてください。

ドラッグストアで買った物なら、薬剤師や登録販売者に相談するのも近道です。

判定の目安と記録表

テストの間は、何度かに分けて様子を見ます。見た目と感じ方ごとに、判定と次の動き方をまとめました。

見た目・感じ方判定の目安次にすること
何も変化がない腕では反応が出なかった頭皮で少量から使い始める
塗った直後だけスースーして、すぐ消える清涼成分などの使い心地のことが多い赤みが出なければ様子を見る
うっすら赤いが、かゆみはない判断に迷う洗い流して、日を改めるか相談する
赤み・かゆみがある合っていない可能性洗い流し、頭皮には使わない
腫れる・ブツブツ・水ぶくれ合っていない可能性が高い洗い流し、皮膚科で相談する

『少し赤いけど、たぶん大丈夫かな』と迷う時ほど、無理に使い始めないのが安心です。迷ったら、その商品の写真と腕の写真を持って相談してみてください。

記録表の書き方

記録は、決まった時間ごとに同じことを書くと見比べやすくなります。例えばこんな形です。

見るタイミング赤みかゆみ腫れ・ブツブツメモ
塗った直後なしなしなし少しスースーする
数時間後なしなしなし
その日の夜(寝る前)なしなしなし服でこすれていない
翌日の朝なしなしなし
説明書の時間が過ぎた時なしなしなし頭皮で少量から開始

写真は毎回同じ明るさ・同じ角度で撮っておくと、うっすらした変化にも気づきやすくなりますよ。

テスト中によくある失敗

せっかくテストしても、やり方がずれると結果が当てになりません。よくある失敗をまとめました。

よくある失敗
  • 腕に何も出なかったので、初日から頭皮全体にたっぷり使った
  • かゆくなったのに「様子見」でそのまま放置した
  • 別の新しいシャンプーも同じ日に使い始めた
  • 傷のある所や日焼けした所でテストした
  • 前にかぶれたことのある成分を確かめずに試した

特に気をつけたいのは、以前に化粧品やヘアカラーでかぶれたことがある方です。その時の商品の成分の欄を写真で残しておくと、次に選ぶ時の大事な手がかりになります。

成分表示の見方は、育毛剤の成分はどう作用する?も参考にしてみてください。

季節によって気をつけたいこと

夏は汗で塗った所がぬれやすく、冬は乾燥で肌がもともと荒れやすくなります。季節によって、テストの結果が分かりにくくなることもあるんです。

汗をかきやすい時期は涼しい部屋で過ごせる日を、乾燥する時期は腕のかさつきがない日を選ぶと安心ですね。

腕で問題がなかった後、頭皮で使い始める進め方

『腕で何も出なかったから、もう安心』と思いたくなりますよね。ただ、腕と頭皮では皮膚の状態が違うので、頭皮では少しずつ慣らしていくのがおすすめです。

頭皮で使い始める流れ
  1. 最初の数日は、説明書の目安より少なめの量で、狭い範囲から始める
  2. 付けた翌朝、頭皮の赤み・かゆみ・ふけの増え方を見る
  3. 問題がなければ、目安の量・範囲まで少しずつ広げる
  4. 途中でかゆみや赤みが出たら、使うのをやめて様子を見る
  5. やめても続く時は、商品を持って皮膚科で相談する

頭皮への塗り方の基本は、育毛剤の使い方・正しい塗り方は?で手順を紹介しています。

使い始めの1〜2週間も記録を続ける

頭皮で使い始めてからも、しばらくは簡単なメモを続けておくのがおすすめです。「かゆみなし」「ふけが少し増えた」など、ひと言で十分ですよ。

育毛剤は毎日続けて使うものなので、使い始めの様子が分かっていると、後で変化があった時に比べやすくなります。

付けた時のパチパチ・スースーは?

泡タイプやメントール入りの育毛剤は、付けた時にパチパチ・スースーと感じることがあります。すぐ消えるなら使い心地のことが多いのですが、続く時は見直しが必要です。

感じ方の見分け方は、育毛剤がパチパチする感じは?でくわしくまとめています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

ヘアカラーや医療機関のパッチテストとの違い

パッチテストという言葉は、ヘアカラーや皮膚科でも使われます。何が違うのかを知っておくと、育毛剤のテストの位置づけが分かりやすくなりますよ。

種類どんなもの?時間の目安
育毛剤のパッチテスト自分で腕などに少量を塗って様子を見る商品の説明書の指定に従う
ヘアカラー(染毛剤)のパッチテスト業界の注意表示で、毎回染める前に行うよう案内されている皮膚アレルギー試験業界の表示では染める48時間前
医療機関のパッチテスト原因を調べるため、背中や腕の外側に貼って判定する通常は48時間貼ったままにし、はがしてからも何日か後に判定

自分でするパッチテストは、あくまで「頭皮に使う前の目安」です。何度もかぶれる時や、原因の成分を知りたい時は、皮膚科で調べてもらえるか相談してみてください。

ヘアカラーのテストと同じ日に試さない

美容院でヘアカラーをする予定がある時、そのパッチテストと育毛剤のテストを同じ日に重ねるのは避けておきましょう。両方を同じ時期に試すと、赤みが出た時にどちらが原因か分からなくなってしまいます。

先に育毛剤のテストを終わらせるか、カラーの施術が終わって頭皮が落ち着いてから試すと、結果が読みやすくなりますよ。

「パッチテスト済み」と書いてある時は

商品に「パッチテスト済み」と書かれていても、多くの商品で「すべての方に皮膚刺激が起きないというわけではありません」と添えられています。自分の肌に合うかは、自分で確かめる必要があるんですね。

テスト済みの表示をどう受け止めるかは、低刺激の育毛剤とは?でくわしく紹介しています。

異常が出た時の対応と相談先

赤みやかゆみが出た時は、次のように動いてみてください。

異常が出た時にすること
  • 塗った所をすぐに水かぬるま湯でやさしく洗い流す
  • こすらず、掻かないようにする
  • 赤みの様子をスマホで撮っておく
  • その商品は頭皮に使わない
  • 赤みが広がる・腫れる・おさまらない時は皮膚科で相談する

皮膚科では、「何を・いつ・どこに塗ったか」が分かると話が早く進みます。

持っていくもの・伝えること例
塗った商品実物か、箱の成分の欄の写真
塗った時刻と、変化が出た時刻記録表のメモ
変化の写真直後と、変化が出た後
以前にかぶれた物化粧品・ヘアカラー・湿布など

「この育毛剤を腕に塗ったら、翌日赤くなりました」と、記録を見せながら伝えるだけで十分です。

医薬品の発毛剤を使う時は

ミノキシジルを配合した発毛剤(第1類医薬品)は、買う時に薬剤師から説明を受けることになっています。添付文書には、頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれなどが出た時は使うのをやめて、説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。

肌が弱くて心配な時は、買う時に「パッチテストをしてから使った方がいいですか」と薬剤師に聞いてみてください。

よくある質問

育毛剤のパッチテストは何時間見ればいいですか?

商品によって違うので、説明書や公式サイトの指定に従ってください。例えば腕の内側に塗って48時間見るよう案内している商品があります。指定がない時は販売元に聞いてみましょう。

腕以外の場所でテストしてもいいですか?

説明書に場所の指定があればそれに従ってください。指定がない時は、腕の内側のような皮膚がやわらかく、目立たず、こすれにくい所がよく使われます。

腕で大丈夫なら、頭皮でも大丈夫ですか?

腕で何も起きなくても、頭皮で赤みやかゆみが出るケースはあります。最初の数日は少なめの量から始め、頭皮の様子を見ながら広げてください。

テスト中にお風呂に入ってもいいですか?

塗った所を洗わずにおくよう指定がある商品もあります。汗や水で結果が分かりにくくなるので、塗った所をぬらさない、強くこすらないようにしておくと安心です。

スプレータイプの育毛剤はどうやってテストすればいいですか?

腕に直接噴射すると量が多くなりがちです。一度コットンや綿棒に出してから、小さな範囲に塗るとテストしやすくなります。

家族が使っている育毛剤を試す時もテストした方がいいですか?

家族に合っていても、自分の肌に合うとは限りません。初めて使う商品なら、同じようにテストしてから少量で始めると安心です。

以前もかぶれたことがあります。それでもテストすれば使えますか?

かぶれたことがある方は、使用上の注意で使えない人に当てはまる場合もあります。テストの前に、以前の商品の成分を持って皮膚科や薬剤師に相談するのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • パッチテストの方法と時間は、まず説明書や公式サイトで確かめる
  • 腕の内側など、荒れていない目立たない所に少量を塗り、こすらずに様子を見る
  • 塗った時刻と変化を記録し、写真で見比べる
  • 赤み・かゆみが出たらすぐ洗い流し、その商品は頭皮に使わない
  • 腕で問題がなくても、頭皮では少量から慣らしていく
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次