ノンシリコンの育毛剤とは?成分表示の見方とシャンプーとの関係

ラベルの無いスポイト瓶とボトル、ノートが置かれた洗面台のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

「ノンシリコン」と書かれた育毛剤を見て、『シリコンが入っていない方が頭皮にいいのかな』と気になった方も多いはずです。

結論から言うと、ノンシリコンの育毛剤とは「その他の成分にシリコーンを入れていない」と表示している育毛剤のことです。育毛の効能を決めるのは区分と有効成分なので、ノンシリコンかどうかは使い心地や好みで選ぶ時の目安の一つと考えてください。

この記事を読むと、成分表示のどこにシリコーンが書かれるか、シャンプーとの違い、選ぶ前に見ておきたい点が分かります。

目次

ノンシリコンの育毛剤とは?先に答え

『ノンシリコンって、そもそも何が入っていないの?』というところから始めますね。

先に答え
  • 「ノンシリコン」は、シリコーン(シリコン)という種類の成分を配合していないという表示
  • 育毛剤では、シリコーンは有効成分ではなく「その他の成分」に入る物
  • 育毛剤の効能は区分と有効成分で決まり、ノンシリコンだから効能が変わるわけではない
  • 入っているかどうかは、全成分の表示を見れば自分で確かめられる

シリコーンは、髪や肌の表面をなめらかにしたり、さらっとした感触を出したりするために使われる成分の仲間です。シャンプーやコンディショナーの話題でよく聞きますよね。

育毛剤がどんな物かのおさらいは、育毛剤とはどんな商品?特徴は?をのぞいてみてください。ここでは「ノンシリコン」という表示の読み方に話を絞ります。

「シリコン」と「シリコーン」は同じ?名前の整理

「シリコン」と「シリコーン」、どちらも見かけますよね。実は、化粧品やヘアケアの話で出てくるのは「シリコーン」の方なんです。

呼び方意味よく出てくる場所
シリコーンケイ素を含む油や樹脂の仲間。化粧品の成分として使われる成分の説明、メーカーの資料
シリコン本来は元素のケイ素のこと。日常ではシリコーンの意味で使われることが多い「ノンシリコン」などの商品の表示
ノンシリコン・シリコーンフリーシリコーンを配合していないという表示パッケージ、商品ページ
シリコーン不使用・無配合同じくシリコーンを入れていないという表示商品ページの特長の欄

表示の言い方はメーカーによってばらばらです。「ノンシリコン」「シリコーンフリー」「シリコーン不使用」は、どれも同じことを言っていると読んでかまいません。

ただ、何を「シリコーン」に含めているかの細かい線引きは、商品ページに書かれていないことがほとんどです。気になる時は、次の章の方法で全成分を見てみてください。

成分表示のどこにシリコーンが書かれる?

育毛剤の多くは医薬部外品です。医薬部外品の成分は、「有効成分」と「その他の成分」の2つに分けて書かれるのが一般的なんです。

成分表示でシリコーンを探す手順
  1. 外箱か商品ページで「医薬部外品」か「化粧品」かを確かめる
  2. 医薬部外品なら「有効成分」の欄を先に読み、その後に「その他の成分」を見る
  3. その他の成分の中に、下の表にある名前があるかを探す
  4. 見つからず「ノンシリコン」と書かれていれば、表示どおりと読む
  5. 分からない名前は、メーカーの窓口に「これはシリコーンですか」と聞く

医薬部外品の全成分表示は、業界団体の自主基準で行われています。化粧品は法律で全成分の表示が決められていて、基本は配合量の多い順に並びます。

医薬部外品の「その他の成分」は、並び順を各社が決めます。だから、名前が後ろの方にあっても量が少ないとは言い切れないんです。

シリコーンの表示名の例

シリコーンは、名前に「〜コン」「〜シロキサン」と付くことが多いです。代表的な名前を表にしました。

化粧品でよく見る表示名医薬部外品の原料規格での名前の例名前の見分け方
ジメチコン高重合メチルポリシロキサン(1)「〜コン」で終わる
シクロペンタシロキサンデカメチルシクロペンタシロキサン「シロキサン」が入る
アモジメチコンアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体「ジメチコン」「シロキサン」が入る

シリコーンのメーカーの資料を見ると、同じ成分でも化粧品と医薬部外品で名前が違うことがあります。医薬部外品では長い名前で書かれることもあるので、「シロキサン」の文字を目印にすると探しやすいですよ。

ここに挙げたのは一部です。名前だけで判断がつかない成分は、無理に決めつけず問い合わせてみてください。

店頭と通販で、成分表示を見る場所

成分表示は、どこで買うかによって見る場所が変わります。迷いやすいところなので、表にしておきますね。

買う場所成分表示を見る所見つからない時
ドラッグストアの店頭外箱の裏や側面、容器のラベル小さな容器は、台紙や添付の説明書を見る
メーカーの公式通販商品ページの「全成分」「成分」の欄ページ下部や「商品詳細」のタブを開く
大手の通販モール商品説明の「原材料」「成分」の欄出品者が書いていない時は、公式ページで照らし合わせる
手元にある商品外箱。捨てた後は容器のラベルメーカーの窓口に商品名を伝えて聞く

店頭で外箱を見る時は、スマートフォンで写真を撮っておくと、家でゆっくり見比べられて便利です。2つの商品で迷った時も、写真を並べれば違いがひと目で分かりますよ。

通販モールの商品説明は、出品している人が書いています。書き写しの間違いもありえるので、気になる時はメーカーの公式ページの表示と比べてみてください。

育毛剤にもシリコーンは入っているの?

『育毛剤は水みたいな液体だし、シリコーンなんて入っていないでしょ?』と思うかもしれません。実は、薬用の育毛剤の「その他の成分」にジメチコンが書かれている例もあるんです。

たとえば、育毛サロンのバイオテックが販売する薬用ナノ長春毛精や、《ボタニカル》スカルプローションの全成分には、その他の成分としてジメチコンが載っています。どちらも有効成分は別に書かれていて、ジメチコンは有効成分ではありません。

一方で、「ノンシリコン」を特長として案内している頭皮用のスプレーやトニックもあります。どちらが正しいということではなく、メーカーごとの処方の考え方の違いなんです。

補足

シリコーンが入っているかどうかで、医薬部外品として表示できる効能が変わることはありません。効能は、その商品が承認を受けた範囲で表示されています。

育毛剤の成分全体の読み方は、育毛剤の成分はどう働く?有効成分の一覧と成分表示の読み方で詳しく紹介しています。

シャンプーの「ノンシリコン」とは意味が違う

ノンシリコンという言葉は、もともとシャンプーの宣伝でよく聞くようになった言葉ですよね。ただ、シャンプーと育毛剤では、使い方も役割も違います。

シャンプーの場合
  • 頭皮と髪に付けて、洗い流す物
  • シリコーンは主に髪のすべりやまとまりのために使われる
  • ノンシリコンは「洗い上がりの髪の感触」に関わることが多い
  • 選ぶ時は、髪のきしみやすさや好みで考える
育毛剤の場合
  • 頭皮に付けて、洗い流さない物
  • シリコーンが入る時は、その他の成分の一つ
  • ノンシリコンは「付けた後の感触」の好みに関わる
  • 選ぶ時は、まず区分と有効成分を見て、その次に感触

シャンプーの宣伝で聞くノンシリコンのイメージを、そのまま育毛剤に当てはめないのがコツです。育毛剤は頭皮に残る物なので、付けた後のベタつきやさらさら感の好みで考えるとすっきりします。

「ノンシリコンのシャンプー」と育毛剤を組み合わせる時

『シャンプーをノンシリコンにしたなら、育毛剤もそろえた方がいい?』と迷う方もいます。組み合わせを決めるルールはないので、それぞれの使い心地で選んでかまいません。

ただ、一度に両方を替えると、頭皮に合わなかった時にどちらが原因か分からなくなります。替える時は1つずつにしておきましょう。

コンディショナーやトリートメントはどこに付ける?

シリコーンが話題になりやすいのは、実はコンディショナーやトリートメントです。髪のすべりを良くする目的で入っていることが多いんですね。

育毛剤を付ける頭皮に、コンディショナーがたくさん残っていると気になるという方もいるはずです。メーカーによっては、コンディショナーを頭皮に付けず毛先からなじませるよう案内している例もあります。

「髪に付ける物は髪に、頭皮に付ける物は頭皮に」と分けて考えると、すっきりしますよ。すすぎ残しが無いように、生え際や耳の後ろまで流しておきましょう。

育毛シャンプーと育毛剤の役割の違いは、育毛シャンプーとはどんな商品?を参考にしてみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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ノンシリコンの育毛剤を選ぶ時のチェック

ノンシリコンかどうかは、選ぶ時の最後の方で見る項目です。先に見ておきたい順番でチェック表にしました。

選ぶ前のチェック
  • 区分(医薬部外品・化粧品・医薬品)を外箱か商品ページで確かめた
  • 医薬部外品なら、有効成分の名前を確かめた
  • 表示されている効能・効果の文言を読んだ
  • エタノールやメントール、香料など、ほかに気になる成分がないかを見た
  • 「ノンシリコン」の表示と、その他の成分の中身が合っているかを見た
  • 1日の使用量と、1本でどのくらい持つかを確かめた

自分に合うかの目安

ノンシリコンを選ぶかどうかは、使う人の好みや頭皮の様子で考えると決めやすいです。

こんな人見ておきたいこと
さらっとした付け心地が好きノンシリコンかどうかに加え、エタノールの有無と量の感じ
付けた後に髪がペタッとするのが気になる付ける量と、髪ではなく頭皮に付けているか
頭皮が乾燥しやすい保湿の成分がその他の成分に入っているか
肌が敏感で、成分を減らしたい無添加の表示が「何を入れていないか」まで書かれているか
成分よりも続けやすさを重視したい容器の使いやすさ、香り、1日の回数

使い始めの2週間で見ておきたいこと

ノンシリコンの育毛剤に替えた時は、付け心地と頭皮の様子を少しメモしておくと、合っているかが分かりやすくなります。

替えた後に見ておきたいこと
  • 付けた直後のベタつきや、乾くまでの時間
  • 朝のスタイリングのしやすさ(髪が寝てしまわないか)
  • 頭皮の赤み・かゆみ・フケが増えていないか
  • 香りや、ひんやり感が気にならないか

『前の育毛剤の方がしっとりしていたな』と感じることもありますよね。そんな時は、量や付け方を見直してから、続けるかどうかを考えてみてください。

アルコールが気になる方は、アルコールフリーの育毛剤はある?成分表示の見方と市販で探す手順もあわせて読んでみてください。

よくある勘違いと、その防ぎ方

ノンシリコンという言葉は耳なじみがいいので、つい期待しすぎてしまうこともありますよね。よくある勘違いをまとめました。

よくある勘違い
  • ノンシリコンだから、頭皮の毛穴に良いと思い込む
  • ノンシリコンなら、肌に合わないことはないと考える
  • シリコーンが入っている育毛剤は、効能が低いと考える
  • ノンシリコンの表示だけで、ほかの成分を見ずに選ぶ

実際には、こんな会話になることもありますよね。

「ノンシリコンの方が毛穴にいいって聞いたけど、本当?」
「育毛剤の効能は有効成分で決まるから、まずはそこを見てみたら?」

どの成分でも、肌に合うかどうかは人によって違います。ノンシリコンでも、使って赤みやかゆみに気づいたら、その時点で使うのをやめ、皮膚科で診てもらいましょう。

「無添加」と並んで書かれている時

「ノンシリコン・無香料・無着色」のように、いくつかの「〜を使っていない」が並んでいる商品もありますよね。これは、何を入れていないかを並べて見せている表示です。

並んでいる言葉が多いほど良い、というわけではありません。自分が避けたい成分が、その中に入っているかどうかを見てみてください。無添加の表示の読み方は、オーガニック・無添加の育毛剤とは?でも紹介しています。

広告の言い方を見る時は

「ノンシリコンだから安心」のような言い方を見かけたら、少し立ち止まってみてください。国の広告の基準では、安全性を保証するような言い方は認められていません。

「何が入っていないか」と「その商品の区分と効能」は、別々に確かめるのが安心です。

成分表示の周りで出てくる言葉

成分表示を読んでいると、見慣れない言葉が次々に出てきますよね。ノンシリコンの話でよく出てくる言葉を、表に並べておきますね。

言葉意味
医薬部外品育毛や脱毛の予防などを目的とする、作用がおだやかな物。薬用育毛剤の多くがこれ
有効成分医薬部外品で、承認を受けた効能のために配合される成分
その他の成分有効成分以外の成分。溶かす・保湿する・感触を整えるなどの役割
全成分表示配合している成分をすべて書くこと。化粧品は法律で、医薬部外品は自主基準で行われている
表示名称成分表示に書くための決まった名前。原料の商品名とは違うことがある
シリコーンケイ素を含む油や樹脂の仲間。なめらかな感触を出すために使われる

言葉の意味が分かると、商品ページの読み方がぐっと楽になりますよ。区分の違いは育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちら?でも紹介しています。

よくある質問

ノンシリコンの育毛剤の方が効果はありますか?

育毛剤の効能は、区分と有効成分によって表示されている物です。ノンシリコンかどうかで効能が変わるわけではないので、まずは区分と有効成分、表示されている効能を確かめてみてください。

シリコーンが入っている育毛剤は避けた方がいいですか?

避けるべきだという決まりはありません。シリコーンはその他の成分の一つで、感触を整える目的などで使われます。付け心地の好みや、肌に合うかどうかで選んでかまいません。

成分表示にシリコーンがあるかは、どう見分けますか?

「〜コン」「〜シロキサン」と付く名前が目印です。ジメチコン、シクロペンタシロキサンなどがよく見る例です。分からない名前は、メーカーの窓口に聞くのが確実です。

医薬部外品の育毛剤にも全成分は書いてありますか?

多くの商品では、業界団体の自主基準に沿って「有効成分」と「その他の成分」に分けて書かれています。小さな容器では、外箱や添付の説明に書かれていることもあります。

ノンシリコンのシャンプーと一緒に使った方がいいですか?

組み合わせの決まりはありません。シャンプーと育毛剤は役割が違うので、それぞれ使い心地で選んでください。替える時は1つずつにすると、合わなかった時に原因が分かりやすくなります。

商品ページに「ノンシリコン」と書いていない育毛剤は、シリコーン入りですか?

そうとは限りません。もともとシリコーンを入れていなくても、表示していない商品はあります。気になる時は、全成分の欄に「〜コン」「〜シロキサン」の名前があるかを見てみてください。

ノンシリコンなら肌が弱くても使えますか?

ノンシリコンでも、肌に合わないことはあります。初めて使う時は使用上の注意を読み、赤みやかゆみが出たら使うのをやめて皮膚科で相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • ノンシリコンの育毛剤は、その他の成分にシリコーンを入れていないと表示している物
  • 育毛剤の効能は区分と有効成分で決まり、ノンシリコンかどうかは感触の好みの目安
  • シリコーンは「〜コン」「〜シロキサン」の名前が目印。医薬部外品では長い名前のこともある
  • シャンプーのノンシリコンとは役割が違うので、イメージをそのまま当てはめない
  • 選ぶ時は、区分と有効成分を先に見て、ノンシリコンは最後に確かめる
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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