小学生に育毛剤は使える?子どもの抜け毛が気になる時の受診と家でのケア

子どもの髪を白いタオルでやさしく拭く大人の手元のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

お子さんの髪を乾かしている時に、抜け毛の多さや地肌の見える所に気づくと、心配になりますよね。『家にある育毛剤を少し使ってみようかな』と考える保護者の方もいるかもしれません。

結論から言うと、小学生に大人向けの育毛剤を使うのはおすすめできません。子どもの抜け毛が気になる時は、まず小児科か皮膚科で相談するのが近道です。

この記事では、対象年齢の表示の見方と、受診する時の準備、家でできる髪と頭皮のケアをまとめています。

目次

小学生に育毛剤は使える?先に答え

『少しなら大丈夫かな』と迷いますよね。まずは要点から見ていきましょう。

先に答え
  • 育毛剤・発毛剤は、大人の悩みに向けて作られている物がほとんど
  • 発毛剤(医薬品)は20歳未満は使わないと表示されている
  • 育毛剤(医薬部外品)は年齢の書き方が商品ごとに違うので、自己判断で使わない
  • 子どもの抜け毛は、原因を確かめることが先。小児科か皮膚科へ

子どもの抜け毛には、頭皮の状態、髪型のくせ、体の病気、毛を触ったり抜いたりする癖など、いろいろな理由が考えられます。育毛剤をつけても、原因が分からないままでは対処になりません。

育毛剤がどんな商品で、どんな区分があるのかは育毛剤とは?の記事で紹介しています。この記事では、小学生のお子さんがいるご家庭向けに話を絞りますね。

中学生・高校生とは何が違う?

中学生や高校生になると、本人が自分で調べて育毛剤を買おうとすることもあります。小学生の場合は、保護者の方が「使っていいのか」を判断する場面がほとんどですよね。

本人が言葉で症状を伝えにくい年齢なので、保護者の方が様子をメモして、医療機関に伝えることが大事になります。中学生の場合の考え方は中学生と育毛剤の記事にまとめています。

対象年齢はどこに書いてある?表示の見方

『子どもに使えるかどうか、どこを見れば分かるの?』と思いますよね。区分によって、年齢の書かれ方が違うんです。

区分年齢の書かれ方の例小学生への考え方
発毛剤(第1類医薬品)20歳未満は使わない、と添付文書や外箱に書かれている使わない
一般用医薬品(ほかの区分)小児は保護者の指導監督のもとで使う、15才未満は服用しない等、商品ごとに違う自己判断で使わず、薬剤師・医師に相談
育毛剤(医薬部外品)年齢の記載が無い物が多い。未成年は保護者の同意を求める通販もある記載が無くても子ども向けとは限らない
頭皮用の化粧品年齢の記載が無い物が多い大人向けの物は使う前に相談

発毛剤のミノキシジル配合の外用液は、市販の物でも20歳未満は使わないと表示されています。家族が使っている物を子どもに使うことは避けてください。

育毛剤(医薬部外品)は、年齢の制限が書かれていないことが多いです。ある販売会社のコラムでは、医薬部外品の育毛剤に一般的な年齢制限は無いとしつつ、成長過程の敏感な肌には強い刺激になることがあると注意しています。

「年齢の記載が無い」は「子どもにOK」ではない

ここが大事なところです。年齢が書かれていないのは、子どもに使うことを想定していないから、という場合もあります。

迷った時は、外箱に書かれている販売元に問い合わせるか、薬剤師に相談してみてください。

外箱で確かめる順番

家にある物が何なのか分からない時は、外箱を次の順で見てみてください。

  1. 外箱の表か裏で、「医薬部外品」や「第1類医薬品」といった区分の文字を探す
  2. 「使用上の注意」「してはいけないこと」の欄に年齢の記載があるか見る
  3. 「小児」「乳幼児」という言葉がどこに出てくるか確かめる
  4. 分からない点は、外箱の販売元の問い合わせ先に聞く

「乳幼児の手の届かない所に置く」という注意は、子どもに使ってよいという意味ではありません。置き場所の注意として読んでおきましょう。

医薬品・医薬部外品・化粧品の区分の見分け方は区分の違いの記事で紹介しています。

子どもに大人用を使わない方がいい理由

『大人と同じ物で、量を減らせばいいのでは?』と考える方もいますよね。量を減らしても、気になる点は残るんです。

先にしたいこと
  • 小児科か皮膚科で、抜け毛の原因を見てもらう
  • 頭皮に赤み・かゆみ・ふけがないか確かめる
  • 髪型や触る癖など、家で見直せることを探す
避けたいこと
  • 家族の育毛剤や発毛剤を子どもにつける
  • 通販の大人向け商品を子ども用に買う
  • 海外の薬を取り寄せて使う

大人向けの育毛剤には、エタノール(アルコール)やメントールなどの清涼成分が入っている物が多くあります。清涼感の強い製品もあり、子どもの頭皮には刺激が強すぎることも考えられます。

また、子どもの毛は成長とともに変わっていきます。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、毛は成長が進むにつれて太くなり、小学生頃には大人とほぼ同じくらいの太さになると説明されています。成長の途中にある子どもの髪に、大人の薄毛の悩み向けの物を使う理由は見つけにくいですよね。

海外の薬や個人輸入は使わない

ネットで調べていると、海外の発毛剤や飲む薬の情報が出てくることがあります。厚生労働省は、個人輸入した医薬品には品質や安全性が確認されていない物があると注意を呼びかけています。

個人輸入の医薬品は、日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていません。偽造品の可能性や、表示が外国語で正しく読み取れないこともあります。

さらに、個人輸入した物による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象外とされています。子どもに使うのはもちろん、家族が使う場合も、医療機関や薬剤師に相談してからにしましょう。

大人用を使わない方がいい理由のまとめ

ここまでの理由を、表にまとめておきますね。家族で話し合う時の材料にしてみてください。

気になる点内容
作られた目的大人の薄毛・抜け毛の悩みに向けた物がほとんど
年齢の表示発毛剤は20歳未満は使わない。育毛剤は記載が無い物が多い
刺激エタノールや清涼成分が多く、子どもの頭皮には強いことも
原因子どもの抜け毛の理由を確かめないまま使うことになる
相談のしやすさ使った後に症状が出ると、元の様子が分かりにくくなる

最後の点は意外と見落としがちです。受診の前に何かをつけてしまうと、医師が元の頭皮の状態を見にくくなることもあるんです。

子どもの抜け毛、様子で見るポイント

受診の前に、どんな様子かを見ておくと相談しやすくなります。『どこを見ればいいの?』という方は、次の表を参考にしてみてください。

お子さんの様子考えられること相談の目安
円形や斑状に抜けた所がある皮膚の病気など、医師の診察が必要なことがある早めに皮膚科へ
抜けた所が増えたり広がったりしている進んでいる可能性がある早めに皮膚科へ
頭皮に赤み・かゆみ・ふけ・かさぶた頭皮のトラブル皮膚科へ
髪を結ぶ所やつむじの周りだけ薄い髪型や触る癖が関係していることも髪型を見直しつつ相談
熱や体調不良の後から抜け毛が多い体調の変化の影響も考えられるかかりつけの小児科で相談
毛をいじる・抜く癖がある癖による抜け毛のこともある叱らずに皮膚科で相談

日本皮膚科学会は、円形の脱毛が何度もくり返したり、数が増えたり広がったりする時は、早めに受診したほうがよいとしています。

毛を抜く癖があるように見える時

子どもが髪を触ったり抜いたりしている様子に気づくと、つい注意したくなりますよね。でも、日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、子どもの場合は叱ったりせず、慌てずに温かく見守ることが大切だとしています。

皮膚科専門医の診察をすすめていて、心の負担が大きい時は心療内科などで相談するとよいとも書かれています。癖そのものより、子どもが安心できる声かけを優先してみてください。

写真とメモで残しておくこと
  • 気になる所の写真(同じ明るさ・同じ角度で)
  • 気づいた日と、その後の変化
  • 頭皮の赤み・かゆみ・ふけの有無
  • 最近の体調(熱・かぜ・食欲など)
  • 髪型や、髪を触る様子があるか

小児科と皮膚科、どちらに相談する?

『小児科と皮膚科、どっちに行けばいいの?』と迷いますよね。どちらでも相談はできますが、様子によって向いている方があります。

こんな時相談先理由
抜けた所がはっきりある・頭皮に症状がある皮膚科頭皮や毛の状態を詳しく見てもらえる
熱や体調不良と重なっているかかりつけの小児科体全体の様子から相談できる
どこに行けばいいか分からないかかりつけの小児科必要に応じて紹介してもらえる
夜間・休日に急な体調の変化がある子ども医療電話相談(#8000)小児科医・看護師に電話で相談できる
心の負担が大きそう皮膚科やかかりつけ医に相談のうえ心療内科など気持ちの面も含めて支えてもらえる

厚生労働省の案内では、#8000は休日・夜間に子どもの症状への対処や、受診したほうがよいかを小児科医・看護師に電話で相談できる窓口です。抜け毛だけで急ぐことは少ないですが、体調の変化と重なった時のために知っておくと安心ですよ。詳しくは厚生労働省の#8000の案内で確かめてみてください。

受診前の準備と、子どもへの声かけ

受診する時は、少し準備しておくと短い診察時間でも伝えやすくなります。子どもが不安にならないような声かけも一緒に考えておきましょう。

受診までの流れ
  1. 気になる所の写真を、数日おきに同じ条件で撮っておく
  2. 気づいた日・様子・体調をメモにまとめる
  3. 使っているシャンプーやヘアケア用品の名前を書き出す
  4. 飲んでいる薬があれば、お薬手帳を用意する
  5. 子どもには「髪と頭の皮膚を見てもらおうね」と短く伝える
  6. 診察では、メモを見ながら保護者が説明する

医師に伝える時は、例えばこんなふうに話してみてください。

「2週間くらい前に、つむじの近くに地肌が見える所があるのに気づきました。かゆがる様子はありません。」

子どもへの声かけで気をつけたいこと

保護者が心配そうにしていると、子どもも不安になりますよね。髪のことを何度も確かめたり、鏡の前で見比べたりするのは控えめにしてみてください。

言い方を変えたい例言いかえの例
「また抜けてるよ」「頭の皮膚を一度見てもらおうか」
「触っちゃだめ」「手が寂しい時はこれを持っていようか」
「どうしてこうなったの?」「いつ頃から気になってた?」

友達にからかわれていないかも、さりげなく気にかけておきましょう。学校で困っている様子があれば、担任や保健室の先生に相談するのも一つの方法です。

家でできる髪と頭皮のケア

受診の結果を待つ間や、相談した後も、家でできることがあります。どれも特別な物は要りません。

毎日の見直しポイント
  • 子ども用か、肌にやさしいシャンプーを使い、すすぎを丁寧にする
  • 爪を立てず、指の腹で洗う
  • 洗った後は、ドライヤーで頭皮まで乾かす
  • 髪をきつく結ぶ髪型を毎日続けない
  • 帽子やヘアバンドで同じ所を締めつけ続けない
  • 早寝早起きと、主食・主菜・副菜のそろった食事を心がける

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、髪に負担のかかる髪型を避けること、頭皮が乾燥しすぎたり油っぽくならない頻度で洗うこと、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心がけることが紹介されています。子どもにもそのまま当てはまりますね。

髪型で気をつけたいこと

ポニーテールや三つ編みなど、同じ所を強く引っぱる髪型が続くと、その部分に負担がかかります。結ぶ位置を日によって変えたり、ゆるめに結んだりしてみてください。

『毎朝の髪型を変えるのは大変』という方は、休みの日だけでも結ばない日を作ると、頭皮を休ませやすくなりますよ。

プールや汗をかいた日のケア

小学生は、体育や水泳の授業、外遊びで汗をかく機会が多いですよね。汗やプールの水がついたままだと、頭皮がかゆくなることもあります。

帰ってきたらシャワーで軽く流す、夜は洗った後にしっかり乾かすなど、できる範囲で整えてあげてください。かゆがる様子や赤みが何日も続くようなら、皮膚科で見てもらいましょう。

生活リズムも頭皮ケアの一部

夜ふかしや朝ごはん抜きが続くと、体全体の調子が乱れやすくなります。特定の食べ物で髪が増えるわけではありませんが、規則正しい生活は髪と頭皮の土台になりますよ。

寝る時間と起きる時間をそろえる、朝に主食と主菜をそろえる、といった小さなことから始めてみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

家にある育毛剤の置き場所と、子どもについた時の対応

家族が育毛剤や発毛剤を使っているご家庭では、子どもが触れないようにすることも大事です。多くの商品で、乳幼児の手の届かない所に置くよう注意書きがあります。

場面すること
置き場所子どもの手の届かない高い所や、ふた付きの棚にしまう
使った後キャップを閉めて、出しっぱなしにしない
子どもの頭や肌についた水で洗い流し、赤みなどが出たら医療機関へ
目に入ったこすらずに水で十分に洗い流し、異常が残れば眼科へ
口に入れた・飲んだ外箱を持って医療機関に相談する

使っている物の外箱や説明書は、捨てずに取っておきましょう。何かあった時に、成分や区分をすぐに伝えられます。

子どもが「使ってみたい」と言った時は

家族が使っているのを見て、子どもがまねしたがることもありますよね。そんな時は「これは大人の頭の皮膚用のお薬みたいな物だから、使えないんだよ」と短く伝えてみてください。

使い方や区分の基本は育毛剤の使い方の記事でも紹介しています。大人が正しく使っている姿を見せることも、子どもにとっての安心につながります。

よくある質問

小学生に育毛剤を使ってもいいですか?

大人向けの育毛剤・発毛剤を小学生に使うのはおすすめできません。発毛剤は20歳未満は使わないと表示されています。子どもの抜け毛が気になる時は、小児科か皮膚科で相談してみてください。

子ども用の育毛剤はありますか?

子どもに使えるかどうかは、外箱の表示と販売元の案内で確かめる必要があります。年齢の記載が無い商品も、子どもに使うことを想定しているとは限らないので、使う前に医師や薬剤師に相談しましょう。

小学生の抜け毛は何科に行けばいいですか?

抜けた所がはっきりある時や頭皮に症状がある時は皮膚科が向いています。体調不良と重なっている時や、どこに行けばいいか迷う時は、かかりつけの小児科で相談してみてください。

子どもが髪を抜く癖があります。どうすればいいですか?

叱らずに、慌てず見守ることが大切とされています。皮膚科で相談し、心の負担が大きそうな時は心療内科などでの相談も考えてみてください。

家族の育毛剤が子どもの頭についてしまいました。

水で洗い流して、赤みやかゆみが出ないか様子を見てください。目に入った時はこすらず十分に洗い流し、口に入れた時は外箱を持って医療機関に相談しましょう。

受診の前に家でしておくことはありますか?

気になる所の写真を同じ条件で撮り、気づいた日や体調をメモしておくと伝えやすくなります。使っているシャンプーの名前や、お薬手帳も用意しておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 小学生に大人向けの育毛剤・発毛剤を使うのはおすすめできない
  • 発毛剤は20歳未満は使わない表示。育毛剤は年齢の記載が無くても子ども向けとは限らない
  • 円形・広がる・頭皮の症状がある時は早めに皮膚科へ
  • 迷う時はかかりつけの小児科で相談し、写真とメモを用意する
  • 家では洗い方・乾かし方・髪型を見直し、家族の育毛剤は手の届かない所へ
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次