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発毛剤の値段や成分を見ているうちに、『これ、自分で作れないのかな』と思って作り方を調べた方もいるはずです。
結論から言うと、発毛剤の作り方は家庭でまねできるものではありません。発毛剤は国の承認を受けた医薬品で、許可を受けた製造所で、決められた管理のもとで作られているからなんです。
この記事では、メーカーで発毛剤ができるまでの流れと、手作りで起きやすいトラブル、作り方を調べた理由ごとにできる代わりの方法が分かります。
発毛剤の作り方は?先に答え
- 発毛剤と呼べるのは、品目ごとに国の承認を受けた医薬品だけ
- 医薬品を作る所は製造所ごとに許可が要り、世に出す会社にも別の許可が要る
- 自分で混ぜた液は、その審査も管理も通っていない「別の物」になる
- 手作りの頭皮用品では、かぶれや保存中の傷みなどのトラブルが起きやすい
- 作り方を調べた理由(費用・成分・使い心地)ごとに、代わりの方法がある
作り方を検索すると、材料の名前や混ぜ方を紹介するページが出てくることがあります。ただ、そこで作れるのは「発毛剤に似せた液」であって、承認を受けた発毛剤と同じ物にはなりません。
この記事ではレシピや分量は扱いません。代わりに、本物の発毛剤がどう作られているかを知って、自分に合う道を選ぶ材料にしてもらえたらと思います。
| 作り方を調べた時の疑問 | 答えがある場所 |
|---|---|
| 発毛剤はどうやって作られているの? | メーカーで発毛剤ができるまで |
| なぜ家で作れないの? | 許可と承認の仕組み |
| 手作りすると何が起きる? | よくあるトラブル |
| 結局どうすればいい? | 理由別の代わりの方法 |
メーカーでは発毛剤がどうやって作られている?
『発毛剤の作り方』と聞くと、材料を混ぜる手順を思い浮かべますよね。実は、混ぜる工程は全体のほんの一部なんです。
メーカーで1つの発毛剤が店に並ぶまでには、大きく分けて次の段階があります。
- 開発: 成分と分量、液の性質、容器の形を決め、品質や安全性のデータを集める
- 承認の申請: 名称・成分・分量・用法・用量・効能などを書いて国に申請する
- 審査: PMDAの審査チームが品質・有効性・安全性を評価し、厚生労働大臣が承認する
- 製造: 許可を受けた製造所で、決められた手順どおりに作る
- 出荷: 製造販売業の許可を持つ会社が、責任をもって市場に出す
- 販売: 薬局やドラッグストアで、薬剤師が説明して売る
- 販売後: 副作用などの情報を集め、必要な対応をとる
PMDAでは、薬学や医学、生物統計学などの専門家が、品質・薬理・毒性・臨床などを分担して審査しています。その評価を受けて、最終的に承認するのは厚生労働大臣です。
「混ぜる」より前に決まっていること
承認の審査では、名称、成分、分量、用法・用量、効能・効果、副作用などが見られます。申請した効能が認められない時や、効能に比べて有害な作用が大きすぎる時は、承認されません。
つまり、発毛剤の「作り方」は、どの成分をどれだけ入れて、1日何回どう使うかまで、ひとまとまりで国に認められているんです。成分を手に入れても、その「ひとまとまり」までは再現できません。
作る会社と世に出す会社は別のこともある
発毛剤の箱を見ると、「製造販売元」と「販売元」が別々に書かれていることがあります。例えばスカルプD メディカルミノキ5は、製造販売元が東亜薬品、販売元がアンファーです。
埼玉県の案内によると、製造業の許可は「作る」ための許可で、それだけでは製品を市場に出せません。市場に出すには製造販売業の許可が要り、その会社が製造を外に任せた場合も、作る側の品質管理を見る責任を持つとされています。
| 役割 | どんな許可・責任か | 箱で見える名前 |
|---|---|---|
| 作る所(製造所) | 製造所ごとに製造業の許可 | 書かれないことも多い |
| 世に出す会社 | 製造販売業の許可。品質と販売後の安全に責任を持つ | 製造販売元 |
| 売る会社 | ブランドを持って販売する | 販売元・発売元 |
| 売る店 | 薬局・店舗販売業の許可。第1類は薬剤師が販売 | お店の名前 |
製造番号と使用期限は、品質を追いかける目印
箱に印字された製造番号は、作った単位ごとに付く番号です。問い合わせや回収の時に、どの製品のことかをこの番号で特定できます。
使用期限も、決められた保管のもとで品質が保てる期間として付けられています。リアップX5プラスネオの添付文書には、他の容器に入れ替えないこと、使用期限を過ぎた製品は使わないことが書かれています。
手作りの液には、この「たどれる目印」がありません。作った日を書いたとしても、中身が保てているかは確かめようがないんです。
なぜ医薬品は家で作ってはいけないの?
『自分で使うだけなら、いいのでは?』と思う方もいますよね。ここは、法律の決まりと、体を守るための仕組みの両方から見ておきましょう。
医薬品医療機器等法では、業として医薬品を作るには製造業の許可が、世に出すには製造販売業の許可が要ります。品目ごとに国の承認も必要です。許可や承認に反して作られた医薬品は、販売や授与、陳列もしてはいけないと決められています。
法の許可や承認は「業として」作る・売る場合の決まりです。一方で、手作りの化粧品について岡山県や三重県は、自分で作って自分で使うのは規制の対象外、人にあげる・売るのは少量でも規制の対象としています。友人やSNSで配るのは別の話になると覚えておきましょう。
決まりの外にある液は、守りの仕組みも届かない
医薬品には、もしもの時のための仕組みがあります。例えば医薬品副作用被害救済制度は、製造販売の承認・許可を受けた医薬品を正しく使ったのに重い健康被害が出た時の公的な制度です。
自分で作った液は、承認を受けた医薬品ではありません。困った時に頼れる仕組みが少ない、というのも家で作らないほうがいい理由の一つなんです。
| 比べる点 | 承認を受けた発毛剤 | 自分で混ぜた液 |
|---|---|---|
| 中身の決め方 | 品目ごとに審査を受けて決まっている | 作る人の判断 |
| 作る場所 | 許可を受けた製造所 | 自宅の台所など |
| 箱と説明書 | 成分・用法・使用上の注意が書かれている | 自分で決めるしかない |
| 困った時の窓口 | 製造販売元の相談窓口・救済制度 | 自分で受診するしかない |
「発毛」とうたって人に勧めるのも問題になる
承認前の医薬品について、名称や効能などを広告することは法律で禁じられています。虚偽や誇大な広告も、誰が行っても禁止です。
手作りの液を「発毛に効く」と紹介して配ったり売ったりすると、この決まりにも触れるおそれがあります。良かれと思ってのお裾分けでも、やめておきましょう。
作り方のページを見つけた時に確かめたいこと
作り方を紹介するページを見つけると、『有名な成分が入っているなら大丈夫そう』と感じますよね。ただ、読む前に次の点を確かめてみてください。
- 「発毛剤」「医薬品と同じ」と書いていないか
- 材料の入手先として海外のサイトや個人輸入をすすめていないか
- 濃さや分量を「目分量」「好みで」としていないか
- 保存の方法と、使い切る期間の目安が書かれているか
- 肌に合わない時の対処と相談先が書かれているか
- 書いた人や運営者の名前、連絡先が分かるか
1つでも気になる項目があれば、そのページの作り方を試すのはやめておくのが安心です。特に、医薬品の成分を取り寄せて混ぜるような内容は、個人輸入の問題も重なります。
材料を海外から取り寄せる話が出てきたら
厚生労働省は、個人輸入される医薬品などは国内の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされておらず、偽造品や不衛生な場所で作られた物の可能性もあるとしています。個人輸入した物で体をこわしても、救済制度は使えません。
国民生活センターも、海外の通販で化粧品のつもりで買ったクリームに、国内では処方が必要な医薬品成分が入っていて皮膚障害が出た事例を公表しています。材料の取り寄せは、作る前の段階からリスクがあるんですね。
手作りの頭皮用品で起きやすいトラブル
発毛剤に限らず、頭皮に使う物を手作りすると、思わぬトラブルが起きることがあります。よく挙がるものを先に知っておきましょう。
| 起きやすいこと | なぜ起きるか | 防ぐための考え方 |
|---|---|---|
| 赤み・かゆみ・かぶれ | 濃さが分からない、合わない成分が入る | 市販品でも使用上の注意どおりに使う |
| 日に当たった後の肌荒れ | 光に反応する成分を含む精油がある | 精油を頭皮に塗る前に表示を確かめる |
| 保存中に傷む | 防腐の工夫や容器の管理が難しい | 作り置きをしない |
| 中身の取り違え | 別の容器に移して、何か分からなくなる | 説明書のある元の容器で使う |
| 効き目の思い込み | 「天然だから効く」と期待しすぎる | 効能の表示がある物で考える |
消費者安全調査委員会は、精油を皮膚に塗った後に皮膚障害を起こした事故が見られるとして、原液は刺激が強いので薄めること、光毒性のある成分を含む物があることを注意しています。気になる症状が出たら、軽く見えても医療機関を受診するよう呼びかけています。
赤み・はれ・かゆみ・ひりひり感が出たら、使うのをやめて洗い流し、皮膚科で相談しましょう。受診する時は、使った材料や容器、作った日、使った量と回数をメモして持って行くと伝えやすくなります。
「天然の材料なら安心」とは限らない
キッチンにある材料や植物のエキスは、なじみがあるぶん安心に感じますよね。でも、肌に合うかどうかは材料が天然かどうかでは決まりません。
例えば、料理では平気な材料でも、頭皮に塗って長く置くと刺激になることがあります。手作りに慣れている方ほど、頭皮は顔より目が届きにくい場所だと意識しておきましょう。
作り方を調べた理由別、代わりにできること
作り方を調べた理由は、人によって違います。理由がはっきりすると、手作りしなくても叶う方法が見えてきますよ。
| 調べた理由 | 代わりにできること | 相談先 |
|---|---|---|
| 費用を抑えたい | 1か月あたりの費用に直して比べる。医薬部外品の育毛剤も候補に入れる | ドラッグストアの薬剤師 |
| 中身を知りたい | 箱や添付文書の「成分・分量」「添加物」の欄を読む | 製造販売元の相談窓口 |
| においや刺激が苦手 | 添加物・その他の成分の欄を見て、合いそうな物を選ぶ | 薬剤師・皮膚科 |
| 自然な物を使いたい | 化粧品の頭皮ケア用品を、効能の範囲を理解して使う | メーカーのFAQ |
| 抜け毛が急に増えた | 作る前に皮膚科で原因を相談する | 皮膚科 |
『作れたら安く済むのに』という気持ちは、とても自然です。ただ、失敗した時の受診や買い直しまで考えると、表示のある物を選んだほうが結果的に迷いが少なくなります。
費用が理由なら、価格の決まり方を知る
発毛剤や育毛剤の値段は、内容量、1日に使う量、定期かどうか、送料などで決まります。値段そのものより、1か月あたりいくらになるかで比べると判断しやすくなりますよ。
通販で定期購入を選ぶ時は、最終確認画面で2回目以降の代金と解約の条件を確かめ、画面を保存しておきましょう。契約でもめた時は、188に電話すると近くの相談窓口につないでもらえます。
使い心地が理由なら、表示で選び分ける
『スースーするのが苦手』『においが気になる』という理由で、自分好みの液を作りたくなる方もいますよね。こうした好みは、市販品の表示でかなり選び分けられます。
医薬部外品の育毛剤なら「その他の成分」、医薬品の発毛剤なら「添加物」の欄に、エタノールやメントール、香料などの名前が並びます。気になる名前を1つ決めて、その語が無い物を探すところから始めてみてください。
発毛剤を考えるなら、薬剤師に相談する
発毛剤は第1類医薬品なので、薬剤師から書面で説明を受けて買う決まりです。年齢やほかの薬の使用状況なども聞かれるので、自分が使える人かどうかをそこで確かめられます。
例えば、「家で作れないか調べていたんですが、自分は使える人でしょうか」と聞いてみる。「この欄にある条件に当てはまらなければ大丈夫ですよ」と、添付文書を見ながら答えてもらえるはずです。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る作り方の代わりに、箱の表示を読んでみよう
作り方が気になる方は、中身への関心が強い方でもあります。その関心は、箱と説明書を読む力に変えると役立ちますよ。
医薬品の容器や箱には、製造販売業者の名前と住所、名称、製造番号、内容量、有効成分の名称と分量などを書くことになっています。どこを見るかを知っておくと、手作りしなくても中身がよく分かるんです。
- 「第1類医薬品」などのリスク区分の表示
- 成分・分量(有効成分の名前と量)
- 添加物(エタノールなど、有効成分以外の物)
- 用法・用量(1日何回、1回どれだけ)
- 使用上の注意(使えない人・相談すること)
- 製造番号と使用期限、製造販売元と相談窓口
国内の医薬品かどうかは、PMDAの一般用医薬品の添付文書情報で、販売名を入れて調べることもできます。育毛剤そのものの基本は育毛剤とはどんな商品かで、区分の違いは医薬品と医薬部外品の違いでも紹介しています。
区分ごとの選び方の入り口
頭皮に使う物は、医薬品の発毛剤のほかに、医薬部外品の育毛剤と、化粧品のヘアトニックなどがあります。手作りをやめて市販品から選ぶ時は、まず区分を決めるところから始めましょう。
| 区分 | 書いてよい効能の範囲 | 買う時の流れ |
|---|---|---|
| 医薬品(発毛剤) | 承認された効能(壮年性脱毛症における発毛など) | 薬剤師の説明を受けて買う |
| 医薬部外品(育毛剤) | 育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進など | 一般の棚や通販で買える物が多い |
| 化粧品(ヘアトニック等) | 頭皮・毛髪をすこやかに保つ、ふけ・かゆみを抑えるなど。育毛はうたえない | 一般の棚や通販 |
どの区分でも、使えば効くと約束できる物はなく、効き方には個人差があります。期待する変化と、続けられる使い心地のバランスで選んでみてください。
作り方を調べる時に出てくる言葉
作り方のページや医薬品の説明では、聞き慣れない言葉が出てきます。先に知っておくと、作り方のページを読む時に引っかかりにくくなりますよ。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 承認 | 品目ごとに審査を受け、国が製造販売を認めること |
| 製造業 | 医薬品などを作るための許可。製造所ごとに受ける |
| 製造販売業 | 自社で作った物や輸入した物を、責任を持って世に出す許可 |
| PMDA | 医薬品の承認審査などを行う公的な機関 |
| 製造番号 | 作った単位ごとに付ける番号。問い合わせの時に使う |
| 添加物 | 有効成分以外に入っている物。液の性質を整えるなど |
| 光毒性 | 塗った後に日光に当たると肌に影響が出る性質 |
よくある質問
発毛剤の作り方を調べて、自分用に作るのは問題ありますか?
承認を受けた発毛剤と同じ物は作れず、濃さや保存の管理も難しいのでおすすめできません。抜け毛が気になる時は、薬剤師や皮膚科で相談してから区分を選んでください。
発毛剤と同じ成分を手に入れて混ぜれば、同じ物になりますか?
なりません。発毛剤は成分と分量、液の性質、用法・用量まで含めて品目ごとに承認されています。成分を海外から取り寄せると、個人輸入の健康リスクも重なります。
手作りした頭皮用の液を、家族や友人にあげてもいいですか?
手作りの化粧品でも、人にあげたり売ったりするのは少量でも規制の対象になると自治体が案内しています。「発毛に効く」と言って渡すのも、広告の決まりに触れるおそれがあるのでやめておきましょう。
作った液を使って頭皮が赤くなりました。どうすればいいですか?
すぐに使うのをやめて洗い流し、皮膚科で相談してください。使った材料と作った日、使った回数をメモして、容器ごと持って行くと伝えやすくなります。
発毛剤の中身を詳しく知りたい時は、どこを見ればいいですか?
箱や添付文書の成分・分量と添加物の欄です。PMDAの一般用医薬品の添付文書情報でも調べられ、分からない点は製造販売元の相談窓口に問い合わせられます。
発毛剤を小さな容器に移して使うのはいいですか?
添付文書に「他の容器に入れ替えないでください」と書かれている発毛剤があります。誤用を防ぎ品質を保つためなので、元の容器のまま使い、気になる点は薬剤師に確かめてください。
費用を抑えたくて作り方を調べました。ほかに方法はありますか?
1か月あたりの費用に直して比べる、医薬部外品の育毛剤も候補に入れる、定期購入は最終確認画面で条件を確かめる、といった方法があります。発毛剤を使うかどうかは薬剤師と相談して決めましょう。
まとめ
- 発毛剤は品目ごとに承認を受けた医薬品で、許可を受けた製造所で作られている
- 製造業と製造販売業は別の許可で、世に出す会社が品質と販売後の安全に責任を持つ
- 自分で混ぜた液は承認を受けた発毛剤と同じ物にならず、救済制度などの守りも届きにくい
- 手作りの頭皮用品では、かぶれや光毒性、保存中の傷みなどのトラブルが起きやすい
- 作り方を調べた理由ごとに代わりの方法を選び、発毛剤は薬剤師に相談して決める





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