育毛剤は生殖機能に影響する?医薬部外品と処方薬の注意書きの違い

育毛剤の注意書きを読んで生殖機能への影響を確かめるイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

育毛剤を使ってみたいけれど、生殖機能に何か影響があるのでは、とためらっている方もいますよね。ネットで怖い話を見かけると、手が止まってしまうものです。

結論から言うと、育毛剤の体への注意は「どの区分の商品か」でまったく違い、答えはその商品の注意書きに書いてあります。医薬部外品の育毛剤、市販の発毛剤、医師が処方する内服薬は別物なので、ひとまとめにして心配しなくて大丈夫です。

この記事では、3つの区分の注意書きの違いと読み方、妊活中の方が誰に何を聞けばいいかをお話しします。

目次

育毛剤は生殖機能に影響する?先に答え

先に答え
  • 「育毛剤」と呼ばれる物には、医薬部外品・市販の医薬品・処方薬がまざっている
  • 体への注意は区分ごとに違い、商品の注意書き(添付文書・外箱)に書かれている
  • 医薬部外品は、法律上「人体に対する作用が緩和なもの」と位置づけられている
  • 妊活中やパートナーが妊娠中の時は、使う前に医師・薬剤師に聞くのが確実
  • 薬を飲んでいる人は、自己判断でやめずに処方した医師へ

『結局、使っていいの?だめなの?』と思いますよね。ここが大事なところですが、この問いには商品ごとにしか答えが出ません。

同じ「育毛」という言葉でも、頭皮に塗る医薬部外品と、医師が処方する飲み薬とでは、注意書きの中身も相談する相手も違うんです。まずはどの区分の話をしているのかを分けて考えていきましょう。

薬を飲んでいる人・治療中の人へ、最初にお伝えしたいこと

もし今、医療機関で処方された薬を飲んでいて不安になっているなら、先にこれだけはお伝えさせてください。自己判断で薬をやめたり、量を減らしたりはしないでください。

医療用の薬の患者向けの資料には、自己判断で中止したり量を加減したりすると病気が悪化することがある、と書かれている物があります。気になることは、処方した医師か、薬を受け取った薬局の薬剤師に聞くのがいちばんです。

不安になった時にまずすること
  • 飲んでいる薬の名前をお薬手帳で確かめる
  • 気になっている点を1行でメモする(例「妊活を始めたい」)
  • 次の診察を待たずに聞きたい時は、薬局に電話で相談する
  • ネットの情報だけで、服用をやめる・再開するを決めない

『こんなことを聞いたら恥ずかしいかな』と感じる方もいるはずです。でも、薬剤師にとっては、家族計画と薬の相談はよくある質問です。遠慮しなくて大丈夫ですよ。

3つの区分で、注意書きはどう違う?

「育毛剤」という言葉は、実は広い意味で使われています。お店やネットでは、次の3つが同じ棚や同じ記事で紹介されていることもあるんです。

比べること医薬部外品の育毛剤市販の発毛剤(第1類医薬品)医師が処方する内服薬
使い方頭皮に塗る頭皮に塗る飲む
買う・受け取る場所ドラッグストア・通販薬剤師のいる薬局・通販医療機関の処方で薬局から
説明する人販売元(問い合わせ窓口)薬剤師が書面で説明処方した医師と薬剤師
注意書きのある場所外箱・容器・公式ページ添付文書(説明書)薬の説明書・患者向けの資料
妊娠に関する書き方の例「妊婦又は妊娠していると思われる人」は相談、とする商品がある女性は使用しない、と書かれている製品がある妊婦・授乳中の人は使用できない、と書かれている薬がある

医薬部外品は、医薬品医療機器等法で「人体に対する作用が緩和なもの」と決められた区分です。育毛剤として表示できる効能も、育毛・薄毛・脱毛の予防・発毛促進などの範囲に限られています。

区分の違いそのものは、育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちらかの記事でくわしく紹介しています。

医薬部外品の育毛剤の注意書き

医薬部外品の育毛剤の使用上の注意は、頭皮に傷や湿疹がある時は使わない、肌に合わない時は使用をやめる、といった肌の注意が中心です。商品によっては「妊婦又は妊娠していると思われる人」は使用前に医師などに相談、と書かれています。

販売元のよくある質問で「妊娠中・授乳中も使えるが、心配な場合は医師に相談を」と案内している商品もあります。書き方は商品ごとに違うので、手元の1本で確かめてみてください。

市販の発毛剤の注意書き

ミノキシジル配合の発毛剤は第1類医薬品で、買う時に薬剤師が年齢やほかの薬の使用状況を確かめ、書面で説明する決まりです。添付文書には、使用しない人として「女性」「未成年者(20歳未満)」などが書かれた製品があります。

また「頭皮にのみ使用し、内服しないでください」という注意もあります。女性用として売られている発毛剤では、妊娠中や授乳中は使わずに医師または薬剤師に相談、と書かれています。

通販で買う場合も、販売するのは薬剤師で、年齢やほかの薬の使用状況を確かめる決まりは同じです。このやり取りは、妊活中であることや心配な点を伝えるいい機会にもなります。『こんなこと伝えていいのかな』と思わず、気になることはそのまま伝えてみてください。

医師が処方する内服薬の注意書き

医療機関で処方される男性型脱毛症の飲み薬は、医師が診察してから出す薬です。PMDAが公開している患者向けの資料には、妊婦や授乳中の人は使用できないこと、割れたり砕けたりした錠剤に妊婦などは触れないことが書かれている薬があります。

薬の働きや体への影響は、この記事では説明しません。処方を受けている方は、気になることを処方医に聞くのが確実です。

注意書きを自分で読む手順

『説明書って、どこを見ればいいか分からない』という声もよく聞きます。読む順番を決めておくと、ぐっと楽になりますよ。

注意書きを読む順番
  1. 外箱か容器で「医薬部外品」「第1類医薬品」などの区分の文字を探す
  2. 「してはいけないこと」「使用しないこと」の欄を読む
  3. 「相談すること」の欄で、自分や家族に当てはまる項目がないか見る
  4. 副作用が出た時の欄で「中止して相談」の症状を確かめる
  5. 分からない言葉は、販売元の窓口か薬剤師に聞く
見る場所書かれていること生殖機能が心配な時の見方
区分の表示医薬部外品・医薬品の別話の前提がどの区分かを決める
使用しない人使ってはいけない人の条件性別・年齢・妊娠の項目があるか
相談すること使う前に医師などに相談する人妊婦・治療中・アレルギーの項目
副作用の欄使用をやめて相談する症状気になる症状が書かれているか
問い合わせ先販売元・製造販売元の窓口書かれていない心配を聞く先

例えばこんな場面です。注意書きに妊娠の項目が見当たらない時、『書いていないなら平気』とは決めないでください。書かれていないことは、販売元か薬剤師に聞いて確かめるのが安心です。

販売元への聞き方の例

窓口には、聞きたいことを一つに絞って伝えると話が早く進みます。

「妊活中なのですが、この育毛剤を使っていて気をつけることはありますか」
「使用上の注意に沿ってお使いいただけます。ご心配な場合は、かかりつけの医師にもご相談ください」

このように、販売元は一般的な答えになることが多いものです。体の状態に合わせた判断は、医師や薬剤師にゆだねましょう。

妊活中・パートナーが妊娠中の人が相談すること

妊活を始めたばかりの方や、パートナーが妊娠中の方は、とくに気になりますよね。ここでは「誰に」「何を」聞けばいいかを整理しておきます。

相談する相手聞きやすいこと用意しておく物
処方した医師飲んでいる薬と妊活の関係お薬手帳・妊活の予定
薬局の薬剤師市販の発毛剤・育毛剤を使っていいか商品の外箱か説明書
パートナーの主治医家の中での薬の扱い方家族が使っている物のメモ
妊娠と薬情報センター妊娠中・妊娠を希望する時の薬の不安薬の名前と使った時期

国立成育医療研究センターの妊娠と薬情報センターは、妊娠中や妊娠を希望する女性で、薬の治療に不安を持つ方の相談に応じています。申し込み方法は同センターのページで確かめてみてください。

相談の前にメモしておくこと
  • 使っている物の商品名と区分(医薬部外品か医薬品か)
  • 使い始めた時期と、1日の回数
  • 妊活を始めた時期、または予定の時期
  • パートナーが妊娠中かどうか、何か月か
  • 一番聞きたいことを1つ

『育毛のことで婦人科に聞いていいの?』と迷う方もいるでしょう。家族の誰かが使っている薬のことは、妊娠中の生活に関わる大事な話です。健診のついでに一言聞くだけでもかまいません。

パートナーと話しておきたいこと

使う本人が男性で、パートナーが妊娠を望んでいる場合は、二人で話しておくと安心です。例えば次のような会話から始めてみてください。

「育毛剤を使おうと思っていて、妊活中に気をつけることがないか薬剤師さんに聞いてみるね」
「ありがとう。分かったら教えてね」

一人で抱え込むより、早めに共有した方が気持ちも楽になります。

不安をあおる情報はどう見分ける?

『育毛剤で〇〇になる』という強い言葉の投稿を見ると、不安になりますよね。ただ、そうした話の多くは、どの区分のどの商品のことかが書かれていません。

こんな情報気をつけたい点確かめ方
「育毛剤は危ない」とだけ書いた投稿区分も商品名も分からない自分の商品の注意書きを読む
海外の薬を通販でと誘う広告国内の法律に基づく確認がされていない買わずに医療機関で相談する
体験談だけで影響を語る記事一人の話で、条件も違う医師・薬剤師に聞く
処方薬と市販品を混ぜて語る話注意書きがまったく違うどの区分の話かを分けて読む

厚生労働省は、個人輸入される医薬品は品質や有効性、安全性が国内の法律に基づいて確認されていない、と注意を呼びかけています。偽物が混じっていることもあり、健康被害が出ても医薬品副作用被害救済制度の対象外です。

海外の薬を自分で取り寄せない

「病院に行かずに買える」とうたう海外の薬は、注意書きが外国語で読みにくいこともあります。気になる時は、取り寄せる前に医療機関や薬剤師に相談してください。

SNSで見た話を確かめる手順

気になる投稿を見つけたら、すぐに信じたり打ち消したりせず、次の順に確かめてみてください。

  1. 投稿が、どの区分のどの商品の話かを読み取る
  2. 自分が使っている物と同じ区分かを外箱で確かめる
  3. 同じ区分なら、その商品の注意書きに関係する項目があるか読む
  4. それでも分からなければ、投稿の画面を見せながら薬剤師に聞く

実は、別の区分の話だと分かっただけで安心できることも多いんです。逆に、同じ商品の話なら、気になる点を具体的に聞けるようになります。

体のことで不安が強い時は、育毛剤と精力減退の心配についての記事も参考になります。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

よくある失敗と防ぎ方

最後に、生殖機能が気になる方がやりがちな失敗を表にしておきます。

よくある失敗どうなる?防ぎ方
区分を見ずに「育毛剤は全部同じ」と考える必要以上に怖がる・逆に油断する外箱の区分表示を最初に見る
処方薬を自己判断でやめる主治医が状態を判断しにくくなる気になる点を処方医に伝える
女性が男性用の発毛剤を使う添付文書の使い方から外れる女性用か、使える人の欄を読む
妊活中なのに誰にも聞かない不安を抱えたまま続けてしまう薬剤師か医師に一言聞く
気になる症状を我慢して使い続ける相談が遅れる使用を中止して医師・薬剤師へ

副作用かもしれない症状が出た時は、使用を中止して、商品の説明書を持って医師か薬剤師に相談してください。医薬品の場合は、PMDAの医薬品副作用被害救済制度という公的な仕組みもあります。

使い続けるか迷った時の考え方

注意書きを読んで問題がなさそうでも、『なんとなく不安』という気持ちが残ることもありますよね。そんな時は、無理に続けなくてもいいんです。

頭皮を清潔に保つ洗い方や、睡眠・食事を整えることから始める方法もあります。育毛剤そのものの基本は、育毛剤とはどんな商品かの記事で確かめてみてください。

注意書きでよく見る言葉の意味

説明書の言葉は、ふだん使わないものが多いですよね。意味が分かるだけで、読むのがずいぶん楽になります。

言葉ひと言でいうと
医薬部外品体への作用がおだやかな物として法律で分けられた区分。薬用育毛剤の多くはここ
第1類医薬品薬剤師が書面で説明してから売る決まりの医薬品
添付文書医薬品に同封された説明書きで、使い方と注意のよりどころ
患者向医薬品ガイド処方薬の一部について、患者さん向けにやさしく書いた資料
使用上の注意使ってはいけない人や、相談が必要な人などをまとめた欄
製造販売元商品を世に出す責任を負う会社。困った時の問い合わせ先
PMDAのサイトで説明書を読める

医薬品の添付文書や患者向けの資料は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)のサイトで販売名から探せます。手元の説明書をなくした時や、買う前に読んでおきたい時に便利です。

「生殖機能」という言葉が見当たらない時は

注意書きには、生殖機能という言葉そのものが出てこないことがほとんどです。その場合は「妊婦」「授乳中」「女性」といった項目を探すと、自分に関係があるかどうかの手がかりになります。

それでも気になる時は、遠慮せず聞いてしまうのが近道です。例えば薬局では、こんなふうに切り出してみてください。

「この発毛剤を使いたいのですが、妊活中に気をつけることがあるか知りたくて」

薬剤師は、区分や使う人の状況に合わせて説明してくれます。ネットで何時間も調べるより、5分の相談の方が確かな答えにたどり着けることも多いんです。

授乳中の家族がいる時

赤ちゃんに授乳中の家族がいる時も、気になる方が多いはずです。女性用の発毛剤の注意書きには、授乳中は使わずに医師または薬剤師に相談、と書かれた製品があります。

使う本人が授乳中でなくても、塗った手で赤ちゃんに触れる前に手を洗う、ボトルを手の届かない所に置く、といった気配りはしておきたいところです。くわしい扱い方は、商品ごとに薬剤師に確かめておきましょう。

よくある質問

医薬部外品の育毛剤なら、妊活中でも使えますか?

医薬部外品は作用が緩和な区分ですが、使用上の注意に妊娠についての項目がある商品もあります。手元の商品の注意書きを読み、心配な時は医師か薬剤師に相談してから使いましょう。

市販の発毛剤は、男性の生殖機能に関係する注意がありますか?

書かれている注意は製品ごとに違います。添付文書の「使用しない人」「相談すること」「副作用」の欄を読み、気になる点は買う時に薬剤師に聞いてみてください。

パートナーが妊娠中です。家で発毛剤を使っても大丈夫ですか?

製品によって扱い方の注意が違うので、使う本人が薬剤師に相談するのが確実です。保管場所や、塗った後の手洗いなど、家での気配りも一緒に聞いておくと安心です。

処方されている飲み薬を、妊活のためにやめてもいいですか?

自分の判断だけで中止したり、量を減らしたりするのは避けてください。妊活の予定を処方した医師に伝え、どうするかを一緒に決めましょう。

育毛剤を使ってから体の調子が気になります。どうすればいいですか?

使用を中止して、商品の説明書や外箱を持って医師か薬剤師に相談してください。いつから何を使ったかをメモしておくと、話が早く進みます。

注意書きに妊娠のことが書かれていない時は、問題ないと考えていいですか?

書かれていないから問題ない、とは言い切れません。販売元の問い合わせ窓口か薬剤師に聞いて確かめてから使いましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 「育毛剤」には医薬部外品・市販の発毛剤・処方の内服薬がまざっている
  • 体への注意は区分ごとに違い、答えはその商品の注意書きにある
  • 注意書きは区分、使用しない人、相談すること、副作用の欄の順に読む
  • 妊活中やパートナーが妊娠中の時は、使う前に医師・薬剤師へ
  • 処方薬を飲んでいる人は、自己判断でやめずに処方医に相談する

生殖機能のような大切なことほど、ネットの断片的な話で決めてしまいがちです。手元の注意書きと、相談できる専門家を頼りに、納得して選んでいきましょう。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次