育毛剤は嘘ばかり?そう言われる理由と広告の表現の読み方

育毛剤が嘘ばかりと言われる理由と広告の表現の読み方を紹介するアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

「育毛剤なんて嘘ばかりでは?」と感じたことがある方は、少なくないはずです。広告では良いことばかり言っているのに、自分で使ってみると思ったほどではなかった。そんな経験があると、疑いたくなりますよね。

結論から言うと、育毛剤そのものが嘘というより、「広告から受けた期待」と「表示が許されている効能」がずれていることが、嘘ばかりと感じる大きな原因です。広告にはルールがあり、それを知っておくと、言葉に振り回されずに選べるようになります。

この記事では、嘘と感じる理由の見分け方と、広告の言葉を自分で読み解くコツが分かります。

目次

育毛剤は嘘ばかりなの?先に答え

先に結論
  • 医薬部外品の育毛剤は、国が認めた範囲の効能を表示している
  • 「嘘」と感じるのは、広告の印象と表示の範囲がずれている時が多い
  • 効能の保証や体験談の広告には、法律と基準でルールがある
  • 区分・有効成分・使い方を自分で確かめれば、期待を合わせやすい

育毛剤(医薬部外品)は、医薬品医療機器等法で「脱毛の防止、育毛」などを目的とした、人体への作用が緩和な物と位置づけられています。表示できる効能の範囲も決まっていて、メーカーが好き勝手に書けるわけではないんです。

一方で、広告の言い回しやネットの紹介ページの中には、読み手の期待をふくらませるような言葉が混じることもあります。『使えば元どおりになるのかな』と思って始めると、現実とのギャップで「嘘だった」と感じやすいんですね。

そもそも育毛剤がどういう物かは、育毛剤とはどんな商品かにまとめています。ここでは「嘘ばかり」と感じる気持ちの正体と、広告の読み方にしぼってお話ししますね。

なぜ「育毛剤は嘘ばかり」と言われるの?

嘘ばかりと言われる背景には、いくつかの「ずれ」が重なっています。どのずれが自分に当てはまるかを見ると、次に何をすればいいかが見えてきますよ。

ずれの種類起こりやすい場面実際のところ
期待とのずれ「髪が増える」と思って使い始めた医薬部外品で表示できるのは、育毛・脱毛の予防などの範囲
広告の印象とのずれ強い言葉やイメージ写真を見て選んだ広告の印象と、箱に書かれた効能は別物
区分のずれ化粧品のヘアトニックに育毛を期待した化粧品は育毛をうたえない区分
期間のずれ数週間で判断した毛の生えかわりには数か月の流れがある
使い方のずれ量や回数が表示どおりでなかった用法どおりに使って初めて比べられる

例えばこんな場面です。友だちとの会話で「ネットで見たら、あの育毛剤ですごく変わったって書いてあった」「でも自分は全然だったよ」というやりとり。両方とも本当の感想かもしれませんが、使った期間も頭皮の状態も違えば、結果が違うのは自然なことなんです。

「効かなかった」と「嘘だった」は別の話

効き方には個人差があり、同じ物を使っても感じ方はそれぞれです。自分に合わなかったことと、商品の表示が嘘だったことは、分けて考えておきたいところです。

ミノキシジルを配合した医薬品の発毛剤ですら、添付文書には「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」と書かれています。医薬部外品の育毛剤なら、なおさら感じ方に幅があると考えておくと、気持ちが楽になりますよ。

効果の考え方は、育毛剤は効果ある?でもくわしく紹介しています。

広告の言葉にはどんなルールがある?

育毛剤の広告は、医薬品医療機器等法(薬機法)と、厚生労働省が示す医薬品等適正広告基準のルールの中で作られています。どんな言い方が認められていないかを知っておくと、広告を読む目が変わりますよ。

薬機法の66条では、効能や効果について「虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない」とされています。広告を出すのはメーカーだけではなく、「何人も」と書かれているのがポイントです。

広告で見かける言葉の型基準での扱い読む時の受け止め方
「確実に」「根治」のような保証の言葉効能効果が確実だと保証する表現は認められない約束ではなく、気持ちを引く言葉として読む
「最高のききめ」「無類の」などの最大級の言葉最大級表現は認められない(医薬品等)何と比べた話なのかを確かめる
「すぐ効く」のような速さの言葉速効性の表現は原則として認められない期間はメーカーの使用目安で確かめる
「先生もすすめる」のような推せん医薬関係者の推せんは、事実でも不適当とされる推せんの有無で選ばない
使う前と後の写真効果が出るまでの時間を保証するものなどは認められない自分の変化は自分の記録で見る
体験談・感謝の声原則として行ってはならない(使用感の説明などは例外)使った人の感想は参考程度に

『じゃあ、こういう言葉を見たら全部うそなの?』と思うかもしれません。そうとは限りませんが、こうした言葉が目立つ時ほど、箱の「効能・効果」の欄と見比べるクセをつけておくと安心です。

体験談の広告が少ない理由

医薬品等適正広告基準では、愛用者の感謝の言葉や「私も使っています」のような体験談的な広告は、客観的な裏付けにならないとして原則認められていません。例外は、使用感を説明する場合や、タレントが単に製品の説明をする場合などに限られています。

だからこそ、ネットで「使ってみたら劇的に変わった」という話を見かけたら、それが広告なのか、個人の感想なのかを見分けておきたいところです。令和5年10月1日からは、広告であることを隠す表示(ステルスマーケティング)は景品表示法の不当表示になっています。

区分によって「言っていいこと」が違う

育毛剤まわりの商品には、医薬品・医薬部外品・化粧品の3つの区分があります。区分が違うと、表示できる効能の範囲もまったく違うんです。

区分よくある商品表示できる効能の例気をつけたい点
医薬品(第1類医薬品)ミノキシジル配合の発毛剤壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防(製品の例)使える人の条件があり、薬剤師の説明を受けて買う
医薬部外品薬用育毛剤・育毛トニック育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛「発毛促進」は発毛を約束する言葉ではない
化粧品ヘアトニック・スカルプエッセンス頭皮、毛髪をすこやかに保つ、フケ・カユミを抑える など育毛をうたうことはできない

東京都の講習会資料でも、化粧品について「育毛の標ぼうは一切不可」とされています。もし化粧品なのに「育毛」「抜け毛が減る」とうたう広告を見かけたら、それは区分のルールから外れた言い方です。

表示の範囲どおりの言い方
  • 医薬部外品で「育毛」「脱毛の予防」と書いている
  • 化粧品で「頭皮をすこやかに保つ」と書いている
  • 使い方や継続の目安を書いている
立ち止まりたい言い方
  • 化粧品なのに「育毛」をうたっている
  • 医薬部外品なのに特定の脱毛のタイプに効くとうたっている
  • 効き目や期間を約束している

医薬部外品の広告について、東京都の資料では「○○型脱毛のあなたにお奨め」のように特定の症状に効くとする表現は、医薬品の効能にあたるのでNGとされています。区分の違いは、育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちら?でもくわしく紹介しています。

嘘っぽい広告を見分けるチェックリスト

ここまでのルールを、広告を見た時にすぐ使えるチェックリストにしておきます。当てはまる項目が多いほど、一度立ち止まって確かめたほうがいい広告です。

広告を見た時のチェック
  • 効き目や変化の期間を約束する言葉がある
  • 区分(医薬部外品・化粧品など)の表示が見つからない
  • 有効成分の名前が書かれていない
  • 体験談やビフォーアフターの写真が中心になっている
  • 「医師が推せん」など、専門家の保証を前に出している
  • 期間や残りの数を強調して、申し込みをせかしてくる
  • 販売会社の名前・住所・連絡先が分かりにくい

チェックに当てはまったからといって、商品がすべて嘘というわけではありません。ただ、言葉の勢いで決めずに、公式の商品ページと箱の表示で中身を確かめる合図にしてみてください。

「1位」「満足度」の表示も根拠を見る

広告に「ナンバーワン」「1位」と書かれていることもありますよね。消費者庁は令和6年9月に、こうした表示は合理的な根拠に基づかず事実と異なる場合、景品表示法上の不当表示として問題になるという考え方を示しています。

表示の近くにある注釈で、調べた機関や時期、比べた対象を見てみてください。注釈の読み方は、育毛剤の「ナンバーワン」表示の読み方でくわしく紹介しています。

「嘘だった」とならないための買い方

広告の言葉と同じくらい、「話が違う」と感じやすいのが買い方です。特に通販の定期購入は、条件をよく読まずに申し込んで困るケースがあります。

国民生活センターは2025年1月に、「縛りなし」というSNS広告を見て育毛剤を注文したところ、解約するまで続く定期購入だった相談事例を紹介しています。「定期縛りなし」は「1回限り」とは限らないので、最終確認画面で条件を確かめるよう呼びかけているんです。

申し込む前に確かめる順番
  1. 商品ページで区分と有効成分、使い方を確かめる
  2. 単品か定期か、何回目まで続く条件かを確かめる
  3. 2回目以降の代金とお届けの時期を確かめる
  4. 解約の連絡方法と締め切りを確かめる
  5. 確定ボタンを押す前の画面を画像で保存しておく

通信販売の注文を確定する画面には、分量や価格、支払いの時期、申込みの撤回・解除のことを表示するよう、特定商取引法で定められています。表示がなかったり誤解させる表示で申し込んだりした場合は、申込みを取り消せることもありますよ。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

正規の販売先で買う

名前のよく似た商品や、極端に安い出品を見かけることもあります。メーカーが案内している販売先や、公式の通販サイトで買うと、届いた物が本物かどうかで悩まずに済みます。

医薬品の発毛剤を通販で探す時は、厚生労働省が公開している「一般用医薬品の販売サイト一覧」に載っているサイトかを見ておくと安心です。

使ってみて「嘘だった」と思ったら

もう使ってしまって、「やっぱり嘘だったのでは」と感じている方もいるかもしれませんね。そんな時は、気持ちを落ち着けて、何がずれていたのかを順に見直してみましょう。

感じていることまず見直すこと相談先
変化がない使った期間・回数・量が表示どおりだったか購入した店の薬剤師・登録販売者
頭皮がかゆい・赤い使用をやめて様子を見る皮膚科・薬剤師
抜け毛が急に増えた・円形に抜けた自己判断で続けない皮膚科
広告の内容と違うと思う広告の画面や注文内容を保存するメーカーのお客様窓口
定期の解約で困っている最終確認画面・メールを手元にそろえる消費者ホットライン188

『いまさら相談しても…』とためらう気持ちも分かります。でも、記録があると話はぐっと早く進みますよ。使い始めた日、使った回数、気になった症状、広告の画面などをメモに残しておきましょう。

使い方を見直してから判断する

量が少なかったり、髪にばかり付いて頭皮に届いていなかったりすると、表示どおりに使ったとは言いにくいこともあります。正しい塗り方は、育毛剤の使い方・正しい塗り方で確かめてみてください。

日本皮膚科学会のQ&Aでは、頭髪の休止期は2〜3か月とされています。メーカーによっては、継続の目安を数か月単位で案内していることもあるので、商品ページで目安を確かめておくと判断しやすくなります。

自己判断で続けないほうがいい時

かゆみ・赤み・ひりつきが続く時や、抜け毛が急に増えた時、円形に抜けている所がある時は、使用をやめて皮膚科に相談してください。妊娠中・授乳中の方や持病のある方も、使う前に医師・薬剤師に相談しておくと安心です。

「育毛剤なんて嘘だよ」と言われた時の考え方

自分は気になっているのに、家族や友だちから「育毛剤なんて嘘だよ、やめときな」と言われることもありますよね。そう言われると、始めること自体が恥ずかしく感じてしまうかもしれません。

例えばこんな会話です。「それ、本当に意味あるの?」「箱に書いてある効能の範囲で、まずは半年くらい頭皮のケアとして続けてみるつもり」。こんなふうに、何を期待して、いつまで続けるのかを言葉にできると、周りの声に揺れにくくなります。

言われがちなこと考え方のヒント
「どうせ効かないよ」効き方には個人差がある。期待する範囲を表示に合わせておく
「高いだけでしょ」1か月あたりにかかる費用に直して、続けられるかで考える
「病院に行ったほうがいい」急な抜け毛や円形の脱毛がある時は、その声のとおり皮膚科へ
「ネットで嘘って書いてあった」誰が、どの商品について、何を根拠に書いたかを見る

『周りに言われると、やっぱりやめようかな』と迷う気持ちも自然です。ただ、決めるのは自分の頭皮の状態と目的なので、まずは自分の判断の基準を作っておきましょう。

ネットの「嘘」という書き込みの読み方

「嘘だった」という書き込みにも、使った期間や区分、使い方が書かれていないことがよくあります。書き込みを読む時は、その人が何を期待していたのかを想像してみると、自分にも当てはまる話かどうかが見えてきますよ。

育毛剤の選び方の基準は、育毛剤の選び方でも紹介しています。

広告を読む時に知っておきたい言葉

広告や箱の表示には、聞きなれない言葉も出てきます。意味を押さえておくと、「嘘か本当か」を自分で判断しやすくなりますよ。

言葉意味広告を読む時のポイント
医薬部外品作用が緩和で、育毛・脱毛の防止などを目的にできる区分「薬用」と書かれていることが多い
有効成分医薬部外品で効能のもとになる成分成分名で商品どうしを比べる
効能・効果表示が認められている働き広告の言葉より、ここを基準にする
第1類医薬品薬剤師が説明して売る医薬品発毛剤は使える人の条件がある
最終確認画面注文を確定する直前の画面定期の条件や解約方法がまとまっている
ステルスマーケティング広告であることを隠した表示令和5年10月から不当表示

よくある質問

育毛剤は嘘ばかりというのは本当ですか?

医薬部外品の育毛剤は、国が認めた範囲の効能を表示しています。嘘と感じる多くは、広告から受けた期待と表示の範囲のずれや、使った期間・使い方の違いから来ています。

「発毛促進」と書いてあるのに、発毛しないのは嘘ですか?

「発毛促進」は医薬部外品の育毛剤に認められている効能の言葉で、発毛を約束するものではありません。効き方には個人差があるので、使用の目安の期間と使い方を確かめたうえで判断してみてください。

化粧品のヘアトニックでも育毛できますか?

化粧品は育毛をうたうことができない区分で、表示できるのは頭皮・毛髪をすこやかに保つなどの範囲です。育毛や脱毛の予防を目的にするなら、医薬部外品の表示がある物を選びましょう。

ネットの体験談は信じてもいいですか?

体験談はその人の頭皮の状態や使った期間によって変わるので、参考程度にしておくのがおすすめです。広告なのに広告と書いていない表示は、令和5年10月から景品表示法の不当表示になっています。

広告と届いた商品の条件が違う時はどうすればいいですか?

広告の画面や注文時の最終確認画面、届いたメールなどを保存して、まずメーカーの窓口に問い合わせてみてください。解約などで困った時は、消費者ホットライン188で地域の相談窓口を案内してもらえます。

嘘だと思ってやめたら、抜け毛が増えた気がします。どうすればいいですか?

抜け毛には季節や生活の影響もあり、育毛剤をやめたことだけが原因とは限りません。急に増えた時や円形に抜けている時は、皮膚科で相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 育毛剤が嘘ばかりと感じるのは、広告の期待と表示の範囲のずれが大きな原因
  • 薬機法と医薬品等適正広告基準で、保証・最大級・体験談などの表現にはルールがある
  • 区分で言える効能が違い、化粧品は育毛をうたえない
  • 怪しいと感じた広告は、チェックリストで確かめ、公式の表示と見比べる
  • 定期購入は最終確認画面で条件を確かめ、困ったら188や皮膚科に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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