発毛剤のオススメを聞かれたら?市販品の確かめ方と相談先

薬局のカウンターに置かれた白い箱とメモ帳

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

家族や友達から『発毛剤って、どれがオススメ?』と聞かれて、答えに困ったことはありませんか。自分で探していて、同じ疑問を持っている方もいるはずです。

結論から言うと、発毛剤は「これがオススメ」と人に勧められる物ではありません。市販の発毛剤は第1類医薬品で、使える人の条件が細かく決まっていて、薬剤師から説明を受けて買う物なんです。

この記事では、発毛のオススメを聞かれた時の答え方、市販の発毛剤の確かめ方、相談先を紹介します。

目次

発毛剤のオススメは?先に答え

先に結論
  • 発毛剤は第1類医薬品。ひとつを勧めるより「確かめ方」と「相談先」を伝えるのがよい
  • 使えない人の条件(女性用・男性用、20歳未満、ほかの脱毛症など)が製品ごとに書かれている
  • 添付文書には「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」とある
  • 迷ったら、薬剤師のいるお店で相談するのが近道

『でも、せっかく聞かれたんだから何か答えたい』と思いますよね。その気持ちはとても自然です。

ただ、発毛剤は、相手の年齢や性別、持病、脱毛の状態によって、そもそも使えないことがあります。だからこの記事では、商品名を挙げて勧めるのではなく、相手が自分で確かめられる手順を伝える方法を紹介していきます。

なぜ「オススメ」と言い切れないの?

理由を表にまとめてみます。

理由添付文書や法律に書かれていること
使えない人がいる男性用は女性・20歳未満は使用しない。壮年性脱毛症以外の脱毛症の人も使用しない
相談が必要な人がいる高血圧・低血圧の人、心臓又は腎臓に障害のある人、高齢者(65歳以上)など
効き方に個人差がある本剤は誰にでも効果があるわけではない
買う時に説明が要る第1類医薬品は薬剤師が書面で情報を伝えて売る

ミノキシジル配合の発毛剤の添付文書には、脱毛が急激であったり、髪が斑状に抜けている人も使用しないと書かれています。相手の状態を知らないまま勧めると、使ってはいけない人に渡してしまうこともあるんです。

「発毛剤、どれがいい?」と聞かれた時の答え方

聞かれる場面によって、伝えたいことは少しずつ変わります。場面ごとの答え方をまとめてみました。

聞かれた場面伝えたいことひと言の例
家族に聞かれた先に薬剤師か医師に相談してほしい「お店の薬剤師さんに今の状態を話してみたら?」
友達に聞かれた自分に合った物が人に合うとは限らない「使える人の条件があるから、説明書を見てみて」
女性の家族に聞かれた男性用は女性は使わない。女性用は別製品「女性用かどうか、箱を見てね」
10代の子に聞かれた20歳未満は使用しないと書かれている「まずは一緒に皮膚科に行こうか」
SNSで聞かれた状態が分からないので勧められない「薬剤師さんに相談するのが確実だよ」

家族に聞かれた時の会話の例

例えば、こんな会話を思い浮かべてみてください。

「最近、髪が気になってて。発毛剤ってどれがいいの?」
「使える人の条件が決まっている薬だから、まずはお店の薬剤師さんに聞いてみようよ。一緒に行こうか?」

相手の悩みを受け止めつつ、相談先につなぐのが一番やさしい答え方だと思います。

自分が使っている物を聞かれた時は

自分が使っている発毛剤があると、『これ、よかったよ』と言いたくなりますよね。ただ、自分に合ったからといって、相手に合うとは限りません。

製品の名前を伝えるのはいいとしても、「使えるかどうかは薬剤師さんに確かめてね」と一言添えておきましょう。自分の発毛剤を分けてあげるのは、やめておいてください。

よくある失敗

「余っているから使ってみて」と自分の発毛剤を家族や友達に渡すこと。女性や20歳未満、持病のある人は使えない・相談が必要なことがあり、薬剤師の説明も受けられません。

市販の発毛剤はどう確かめる?

勧める代わりに、「どう確かめればいいか」を伝えられると、相手も自分で動きやすくなります。市販の発毛剤を見る時のポイントは、販売名・リスク区分・有効成分・対象の4つです。

公式サイトや添付文書で確かめられた発毛剤の例を、見分けるための表にしました。並び順に意味はなく、どれかを勧めるものではありません。

販売名の例リスク区分有効成分(主な物)対象
リアップX5チャージ第1類医薬品ミノキシジル ほか20歳以上の男性
リアップリジェンヌプラス第1類医薬品ミノキシジル20歳以上の女性
リグロEX5第1類医薬品ミノキシジル20歳以上の男性
スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム第1類医薬品ミノキシジル ほか20歳以上の男性
リザレックコーワ for Lady第1類医薬品公式・添付文書で確認女性向けの製品

リアップシリーズの発毛剤の効能は、「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」と書かれています。男性用・女性用とも、用法は1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布する形です。

名前が似ている製品は販売名で見分ける

発毛剤には、名前がよく似た製品があります。例えば、同じ会社が製造販売していても、販売名の後ろに「プレミアム」「プラス」などが付くかどうかで成分が違うことがあるんです。

添付文書で確かめる手順
  1. 箱や商品ページで正確な販売名を控える
  2. PMDAのホームページで販売名を検索する
  3. リスク区分と製造販売元を確かめる
  4. 成分・分量の欄で有効成分を見る
  5. 「使用しないでください」「相談してください」の欄を読む

添付文書を読むと、自分や相手が使える人に入るかの見当がつきます。分からない言葉があれば、薬剤師に聞いてみてください。

女性用の発毛剤を探している時は

女性の家族や友達に聞かれた時は、まず「女性用」と書かれた製品かどうかを一緒に確かめてください。男性用の発毛剤は、添付文書で女性は使用しないとされています。

女性用の発毛剤も第1類医薬品で、20歳以上の女性が対象です。妊娠中・授乳中の方や、出産後で抜け毛が気になる方は、使う前に医師か薬剤師に相談しておきましょう。

発毛剤と育毛剤は区分が違う

『発毛剤じゃなくて育毛剤の話かも』という場合もありますよね。医薬部外品の育毛剤は、ドラッグストアや通販で薬剤師の説明なしでも買える物で、表示できる効能の範囲も違います。

相手がどちらを探しているのかを先に聞いてみると、話がかみ合いやすくなります。違いは育毛剤と発毛剤の違いの記事で紹介しています。

薬剤師に相談する時の流れ

結局のところ、発毛剤選びの一番の相談相手は薬剤師です。第1類医薬品を売る時、薬剤師は使う人の年齢やほかの薬の使用状況などを確かめてから、書面で必要な情報を伝えることになっています。

薬剤師に聞かれること・伝えたいことなぜ大事か
年齢と性別男性用・女性用、20歳未満は使えないため
抜け毛が気になり始めた時期と抜け方急激・斑状の脱毛は使用しない人に入るため
持病(血圧・心臓・腎臓・むくみ・甲状腺)相談が必要な人に入るため
飲んでいる薬・塗っている薬併用してよいか確かめるため
薬や化粧品でかぶれた経験アレルギーの確認のため
家族に同じような抜け毛の人がいるか添付文書の相談の項目にあるため

説明を省かずに聞いておく

法律では、購入者が説明はいらないと意思を示した場合などには、第1類医薬品の書面での説明が省かれることもあります。でも、初めて使う時は、時間を取ってでも説明を聞いておくのがおすすめです。

『こんなことを聞いてもいいのかな』と思うことこそ、遠慮なく聞いてみてくださいね。

お店に行く時間が取れない時は

『ドラッグストアに行っても、薬剤師さんがいる時間に間に合わない』という方もいますよね。第1類医薬品は、薬剤師がいない時間は買えないことがあります。

そんな時は、薬剤師が確認する形の通販を使う方法もあります。販売サイトには、勤務している薬剤師の名前や相談できる時間を表示する決まりがあるので、相談の窓口を確かめてから申し込んでみてください。

薬剤師から皮膚科をすすめられたら

話を聞いたうえで、薬剤師から「まずは皮膚科で相談を」とすすめられることもあります。それは、発毛剤の対象ではない脱毛の可能性があるなど、理由があってのことです。

日本皮膚科学会も、抜け毛が気になる時は皮膚科などで相談して対策を知ることが大切だと案内しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

発毛剤を使い始めた人に伝えたいこと

相手がすでに発毛剤を使い始めていて、『いつ頃から変わるの?』と聞かれることもありますよね。そんな時は、添付文書に書かれていることを一緒に確かめるのがおすすめです。

ミノキシジル配合の発毛剤の添付文書には、使い方や続け方について次のようなことが書かれています。

気になること添付文書に書かれていること
どのくらいで分かる?効果がわかるようになるまで少なくとも4か月間、毎日使用
変化が分からない時は?6か月使って改善が見られなければ、使用を中止して医師か薬剤師に相談
たくさん塗れば早い?用法・用量より多く、または頻繁に使っても効果はあがらない
やめたらどうなる?使用を中止すると徐々に元に戻る
整髪料や毛染めは?整髪料は使った後に、毛染めは完全に染毛を終えた後に使う
ほかの育毛剤と一緒に使える?他の育毛剤や外用剤を頭皮に使うのはさけるよう書かれている

『早く結果を見たい』と焦る気持ちは分かります。でも、量を増やしても効果はあがらないと書かれているので、決められた使い方を続けるよう声をかけてあげてください。

使い始めた人と一緒に確かめたいこと
  • 1日2回、1回1mLなど決められた量を守っている
  • 頭皮にきずや湿疹、赤みがない
  • ほかの育毛剤や頭皮の塗り薬を重ねていない
  • 頭痛・めまい・胸の痛み・むくみなどが出ていない
  • 使い始めた日をメモしている

体調の変化に気づいたら

添付文書には、頭皮の発疹やかゆみ、頭痛、めまい、胸の痛み、心拍が速くなる、原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみなどが出た時は、直ちに使用を中止して医師か薬剤師に相談するよう書かれています。

身近な人の様子が気になったら、「説明書を持って薬剤師さんに聞いてみよう」と声をかけてみてください。

「発毛のオススメ」情報の読み方

ネットで「発毛 オススメ」と調べると、いろいろな記事や広告が出てきますよね。読む時に知っておきたい決まりを、表で見ておきましょう。

よく見る言葉知っておきたいこと
「最高のききめ」「一番効く」医薬品の広告では最大級の表現は認められていない
「副作用が少ない」「刺激が少ない」安全性を誤解させる表現として使わないことになっている
「私も使っています」体験談は効能の裏付けにならないとされている
「医師もすすめる」医薬関係者の推せんの広告は不適当とされている
広告であることが分かりにくい投稿広告を隠す表示は景品表示法の不当表示になる

こうした決まりを知っておくと、記事や広告の言葉をそのまま受け取らずに済みます。比べる時は、販売名・区分・有効成分・対象といった、確かめられる事実で見るのがコツです。

「ナンバーワン」の表示を見かけた時は

発毛剤や育毛剤の広告で「ナンバーワン」に近い言葉を見かけることもありますよね。医薬品の広告では、売上げの順位を強調するような最大級の表現は認められていないことになっています。

順位の表示を見かけたら、何をどう調べた結果なのか、注釈まで読んでみてください。読み方はナンバーワン表示の読み方の記事で紹介しています。

通販で買う時の確かめ方

第1類医薬品は、ネットでも薬剤師が確認したうえで売ることになっています。厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で、販売サイトが載っているか確かめられます。

続けて買う形の申し込みは、条件をよく見ておきましょう。例えばリグロの公式ストアには「次回予約コース」があり、公式は購入を約束する定期契約ではないと案内しています。

通販で申し込む前のチェック
  • 販売サイトが厚生労働省の一覧に載っている
  • 薬剤師の確認や相談の窓口が案内されている
  • 定期や予約の場合、2回目以降の代金と解約・変更の方法を確かめた
  • 申し込み直前の最終確認画面を画像で保存した

困った時は、消費者ホットライン188で、近くの消費生活センターにつないでもらえます。

海外の発毛剤を勧めない

「海外の物のほうが安い」「海外で人気」といった話を聞くこともあるかもしれません。厚生労働省は、個人輸入の医薬品について、国内の法律での確認がされていないことや偽造製品の可能性があることを注意しています。

人から聞かれた時も、海外の医薬品を取り寄せる話には乗らないようにしておきましょう。

発毛剤より先に相談したほうがいい時

『発毛剤のオススメ』を聞かれても、話を聞いてみると、先に医療機関で相談したほうがいい状態のこともあります。そんな時の目安をまとめておきます。

気になる状態考えられること先に相談したい所
丸く抜けている・急に増えた発毛剤の使用しない人に入る抜け方皮膚科
頭皮が赤い・かゆい・湿疹がある発毛剤を使えない頭皮の状態皮膚科
出産後に抜け毛が増えた産後の抜け毛の可能性様子を見て皮膚科・産婦人科
治療中で薬を飲んでいる併用してよいか分からない主治医・薬剤師
甲状腺の病気と言われている添付文書の相談の対象主治医
20歳未満発毛剤は使用しない保護者と一緒に皮膚科

脱毛症が心配な時は、できるだけ早く医療機関を受診するとよいと、日本皮膚科学会も案内しています。発毛剤の話から、相談先の話に切り替えるきっかけにしてみてください。

聞かれた側が無理に答えなくていい

『詳しくないのに、答えなきゃいけない気がする』と負担に感じる方もいますよね。発毛剤のことは、薬剤師や医師に任せてしまって大丈夫です。

「私も詳しくないから、一緒に薬剤師さんに聞いてみよう」と言えるだけで、相手にとっては心強い答えになりますよ。

発毛の話で出てくる言葉

言葉意味
第1類医薬品一般用医薬品のうち、薬剤師が書面で説明してから売る物
販売名医薬品として届け出られた正式な名前。似た名前を見分ける時に使う
添付文書医薬品の説明書。使えない人や使い方が書かれている
壮年性脱毛症市販の発毛剤の効能に書かれている脱毛の種類
ミノキシジル市販の発毛剤に配合されている有効成分
医薬部外品薬用育毛剤などの区分。作用が緩和な物

育毛剤そのものの基本は育毛剤とは何かをまとめた記事、発毛剤とはどんな医薬品かは発毛剤とは何かの記事で紹介しています。

よくある質問

発毛剤のオススメを教えてください。

発毛剤は第1類医薬品で、使えない人の条件が製品ごとに決まっているため、ひとつを勧めることはしていません。販売名・区分・有効成分・対象を確かめ、薬剤師に相談して選んでください。

家族に発毛剤を勧められました。使ってもいいですか?

使う前に、年齢・性別・持病・抜け方を薬剤師に伝えて相談してください。人に合った物が自分に合うとは限りません。

女性も同じ発毛剤を使えますか?

男性用の発毛剤は女性は使用しないと書かれています。女性用の発毛剤は別の製品なので、箱や添付文書の対象を確かめてください。

発毛剤は通販でも買えますか?

第1類医薬品も、薬剤師が確認する形で通販で買えます。販売サイトが厚生労働省の一覧に載っているか確かめると安心です。

発毛剤と育毛剤、どちらを選べばいいですか?

区分も効能の範囲も買い方も違います。抜け毛の状態や持病によって考え方が変わるので、薬剤師か皮膚科で相談してみてください。

名前の似た発毛剤の違いはどう調べればいいですか?

正確な販売名を控えて、PMDAのホームページで添付文書を検索し、成分・分量の欄を見比べてください。

まとめ

この記事の要点
  • 発毛剤は第1類医薬品で、ひとつを「オススメ」と勧められる物ではない
  • 聞かれたら、商品名より「確かめ方」と「薬剤師への相談」を伝える
  • 販売名・リスク区分・有効成分・対象を見て、添付文書の使えない人の欄を読む
  • 自分の発毛剤を人に分けない・海外の医薬品を勧めない
  • 広告や記事の言葉は、確かめられる事実で読み直す
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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