ロゲインとは?海外のミノキシジル製品と国内の育毛剤の違い

地球儀の置物とラベルの無いボトルと虫眼鏡が置かれたテーブル

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

育毛剤について調べていると、海外の「ロゲイン」という名前を見かけることがありますよね。『日本の育毛剤とどう違うの?』『リアップと同じ物?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、ロゲインは米国で一般用医薬品として売られている、ミノキシジル配合の製品です。日本の薬用育毛剤(医薬部外品)とは区分がまったく違い、日本の発毛剤とも表示の決まりや対象の書き方が違うんです。

この記事では、ロゲインと国内の育毛剤・発毛剤の違いと、国内の承認品かどうかの確かめ方、海外製品を使う前に知っておきたいことを紹介します。

目次

ロゲインとは?先に答え

先に結論
  • ロゲインは米国の一般用医薬品(OTC)で、有効成分はミノキシジル
  • 日本の薬用育毛剤(医薬部外品)とは区分が違い、日本の発毛剤(第1類医薬品)とも表示の決まりが違う
  • 日本で承認された一般用医薬品かどうかは、PMDAの添付文書検索で販売名を確かめる
  • 個人で取り寄せた海外の医薬品は、国内の法律による確認がなく、健康被害の救済制度の対象にもならない

米国の医薬品の公開データベース(DailyMed)に載っている男性用ロゲインの表示を見ると、次のように書かれています。

項目男性用ロゲイン(米国の表示の要約)
販売する会社Kenvue Brands LLC
米国での区分OTC(一般用医薬品)
有効成分ミノキシジル 5%
剤形泡(フォーム)。液タイプもある
用途頭頂部(vertex)の髪の再生
使う人男性のみ。18歳未満は使わない
用法1日2回、キャップ半分の量を脱毛部分の頭皮に

公式サイトには、女性用のミノキシジル5%フォームも並んでいます。『海外の育毛剤』として紹介されることがありますが、中身は医薬品として売られている発毛の製品なんです。

ミノキシジルと日本の発毛剤の歴史

ミノキシジルの日本での歩みは、大正製薬の発表で紹介されています。1985年、米国のアップジョン社(現 Johnson & Johnson 社)が研究開発中だったこの成分について、大正製薬が導入契約を結びました。日本では1999年に、発毛剤第1号として「リアップ」が発売されています。

ただし、ロゲインとリアップは別の会社の別の製品です。同じ有効成分を使っていても、日本で売るには日本の決まりで承認を受ける必要があるんです。

米国の表示と日本の添付文書、何が違う?

同じミノキシジル5%でも、米国の表示と日本の添付文書では、対象や書き方に違いがあります。男性用ロゲインの表示と、日本のミノキシジル5%外用液(第1類医薬品)の添付文書を並べてみました。

比べる点男性用ロゲイン(米国の表示)日本のミノキシジル5%外用液(添付文書)
言葉英語日本語
対象の年齢18歳未満は使わない成人男性(20歳以上)。20歳未満は使わない
対象の書き方頭頂部の髪の再生。前頭部の脱毛には使わない壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防
用法1日2回、キャップ半分(フォーム)1日2回、1回1mL
効果の目安4か月で変化がなければ使用をやめて相談効果がわかるまで少なくとも4か月間毎日使用
火気非常に燃えやすいと表示(フォーム)火気に近づけないと書かれている製品がある
心臓の病気使う前に医師に相談心臓・腎臓に障害のある人は相談すること

対象の年齢一つをとっても、国によって書き方が違いますよね。海外の表示を日本の基準と同じだと思って読むと、思わぬ読み違いにつながるんです。

英語の表示を読む難しさ

厚生労働省は、個人輸入される医薬品は表示が外国語のため正確に理解しにくいことを注意点の一つに挙げています。使用しない人の条件や、中止して相談する症状を読み落とすと困りますよね。

日本の添付文書なら、「してはいけないこと」「相談すること」の欄に日本語でまとまっています。PMDAのサイトで誰でも読めるのも安心できる点です。

「使うのをやめて相談」の書き方も違う

使ったあとに体の変化が出た時の書き方も、国によって少しずつ違います。米国の表示と日本の添付文書で、中止して相談する場面を比べてみましょう。

場面男性用ロゲイン(米国の表示)日本のミノキシジル外用液(添付文書)
胸の痛み・動悸胸の痛み、速い心拍が出たら使用をやめて医師に相談胸の痛み、心拍が速くなる等が出たら直ちに中止して相談
めまい・ふらつきめまい、失神しそうな感じが出たら相談頭痛・めまいが出たら中止して相談
変化がない時4か月で変化がなければ相談6か月使って改善が見られない時は中止して相談
抜け方の変化急な脱毛や斑状の脱毛の人は使わない6か月以内でも脱毛の悪化や斑状・急激な脱毛が見られたら中止して相談

日本の添付文書には、頭皮の発疹・発赤・かゆみ・かぶれ・ふけ・熱感や、急な体重増加・手足のむくみも中止して相談する症状として書かれています。どの症状でどうするかが日本語ですぐ分かるのは、国内の医薬品ならではの安心材料ですね。

国内の育毛剤・発毛剤と区分で比べる

ロゲインと日本の商品を比べる時は、まず区分を見るのがコツです。日本で売られている頭皮用の商品は、大きく3つの区分に分かれます。

比べる点薬用育毛剤(医薬部外品)国内の発毛剤(第1類医薬品)海外で売られているロゲイン
区分の根拠日本の医薬品医療機器等法日本の医薬品医療機器等法米国の決まり
有効成分の例センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウムなどミノキシジル(男性用5%・女性用1%)ミノキシジル5%
表示できる効能育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進などの範囲壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防米国の表示による
説明書箱や容器の表示日本語の添付文書(PMDAで公開)英語のラベル
買う時の説明特に決まりはない薬剤師が書面で説明する個人で取り寄せると説明を受けずに届く
健康被害が出た時販売元・皮膚科に相談医薬品副作用被害救済制度の対象になりうる個人輸入品は救済制度の対象外

この表で一番大事なのは、薬用育毛剤とロゲインはそもそも別の区分だという点です。「育毛剤」として並べて比べると、違いが見えにくくなってしまいます。

国内で売られている物の安心材料
  • 日本語で区分・有効成分・使い方が書かれている
  • 発毛剤は薬剤師に相談してから買える
  • 困った時に国内の販売元や窓口に問い合わせられる
海外の製品を個人で使う時の不安
  • 英語の表示で、注意書きを読み違えやすい
  • 偽造品が混じっていても見分けにくい
  • 健康被害が出ても救済制度を使えない

育毛剤と発毛剤の違いは育毛剤と発毛剤の違いの記事、医薬品・医薬部外品の区分は医薬品と医薬部外品の違いの記事で詳しく紹介しています。

国内の承認品かどうかを確かめる手順

『ロゲインという名前の物が日本で売られていたら、それは大丈夫?』と思うこともありますよね。国内で承認された一般用医薬品かどうかは、自分で確かめられます。

国内の承認品かを確かめる手順
  1. 箱や商品ページで、日本語の区分の表示(第1類医薬品など)があるかを見る
  2. 販売名と製造販売元の名前をメモする
  3. PMDAの添付文書検索で、メモした販売名を入れてみる
  4. 見つかったら、添付文書の効能・効果、用法・用量、使用上の注意を読む
  5. 通販なら、厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」でそのサイトを探す
  6. 見つからない時や表示が外国語だけの時は、国内の承認品として扱わず、薬剤師に相談する

添付文書はPMDAの一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書等の検索で探せます。正規の販売サイトは厚生労働省の一般用医薬品の販売サイト一覧で調べられますよ。

国内のミノキシジル配合品は販売名で見分ける

国内では、ミノキシジル配合の第1類医薬品が複数の会社から出ています。名前の似た製品もあるので、商品名ではなく販売名で添付文書を探すのが確実です。

国内の製品の例製造販売・販売の会社ミノキシジルの量
リアップX5チャージ大正製薬100mL中5.0g
スカルプD メディカルミノキ5製造販売 東亜薬品・販売 アンファー100mL中5.0g
リグロEX5ロート製薬5%
リアップリジェンヌプラス(女性用)大正製薬1%

これらはどれも、薬剤師から説明を受けて買う医薬品です。この記事は発毛剤をすすめるものではないので、使うかどうかは薬剤師や医師と相談して決めてくださいね。

泡タイプが気になる時は、国内品の容器を見る

ロゲインのフォームが気になる理由が「液だれしにくそう」「塗りやすそう」という方もいるはずです。国内の発毛剤も、製品ごとに容器の工夫が違うんです。

たとえばスカルプD メディカルミノキ5 プレミアムは、塗布ヘッドを頭皮に軽くタップするだけで薬液を計量して塗れる容器で、公式ページでは1cm〜2cm間隔でトントンと押し当てながら塗る方法が案内されています。容器の形や塗りやすさは、店頭で薬剤師に相談する時に一緒に聞いてみるといいですよ。

海外製品を個人で使う前に知っておきたいこと

海外の医薬品を個人で取り寄せることについて、厚生労働省はメリットよりも危険性のほうが大きい場合が多いと注意を呼びかけています。主なポイントをまとめました。

厚生労働省が挙げていることどういうことか
国内の法律に基づく確認がされていない品質・有効性・安全性を国が確かめていない
偽造製品かもしれない正規のメーカー品を装った物が出回ることがある
不衛生な場所で作られたかもしれない中身の品質が分からない
誇大な効能をうたって売られている場合がある日本の広告の決まりの外にある
健康被害は救済制度の対象外重い副作用が出ても給付を受けられない
他人に売ったり譲ったりできない家族や友人の分をまとめて取り寄せるのも認められない

厚生労働省の質疑応答集では、ミノキシジルの含有量が5%を超える物は劇薬の扱いとされています。濃い物ほど良さそうに見えても、手を出さないのが安心ですね。

気をつけたいこと

家族や知人が海外で買ったロゲインを「余っているから」と譲ってくれることもあるかもしれません。個人輸入した物を他人に譲ることは認められていませんし、使用しない人の条件も人によって違います。受け取らずに、国内で薬剤師に相談しましょう。

個人輸入のルールそのものは、海外の育毛剤を個人輸入する時の注意の記事で詳しく紹介しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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ロゲインが気になった理由別に、国内で考えたいこと

ロゲインを調べるきっかけは、人によっていろいろですよね。よくある理由ごとに、国内で考えたいことと相談先を並べました。

ロゲインが気になった理由国内でまず考えたいこと相談先
海外の口コミで評判を見た国内の承認品か、日本の添付文書で対象が合うかを確かめる薬剤師
泡タイプが使いやすそう国内品の容器(ノズル・スプレー等)で塗りやすい物があるか薬剤師・販売店
国内品より安そうに見えた内容量と1日の使用量で何日分かに直し、公式の価格ページで比べる公式の価格ページ
女性用が気になった国内の女性用発毛剤の使えない人の条件(妊娠中・授乳中など)薬剤師・皮膚科
10代で薄毛が気になる国内の発毛剤は20歳未満は使わない皮膚科・保護者
国内品で変化を感じにくい使った期間・量・回数が添付文書どおりだったか薬剤師・皮膚科

値段の差が気になった時の考え方

『海外のほうが安く見える』という理由でロゲインに目が向くこともありますよね。ただ、個人輸入の場合は送料や届くまでの時間、偽造品だった時の損失、健康被害が出た時に救済を受けられないことまで含めて考える必要があります。

国内品の値段を比べる時は、内容量と1日の使用量(1日2回・1回1mLなど)から何日分になるかに直し、公式の価格ページで確かめるのが分かりやすいですよ。定期購入の場合は、最終確認画面で2回目以降の代金と解約の方法も見ておきましょう。

医療機関で相談するという選択肢

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、男性型脱毛症の治療として外用療法・内服療法・自家植毛術が挙げられ、有効な治療法の多くは保険診療で受けられないと書かれています。海外の製品に頼る前に、皮膚科や医療機関で今の状態を相談するのも一つの方法です。

クリニックでの治療と育毛剤の違いは、育毛剤とクリニックの治療の違いの記事で紹介しています。

育毛剤から始めたい時は

『医薬品はまだ早いかも』と感じる方は、医薬部外品の薬用育毛剤から考えるのもいいですね。薬用育毛剤の区分や特徴は、育毛剤とはどんな商品かの記事で確かめられます。

ロゲインでよくある思い込み

ネットの情報には、ロゲインについての言い切りもよく見かけます。よくある思い込みを、確かめられることと並べてみました。

よくある思い込み確かめられること
ロゲインとリアップは同じ物別の会社の別の製品。日本の承認品かは添付文書で確かめる
海外製のほうが強い「強い」の根拠を国内の公的情報では確かめられない
有名な製品だから偽物はない個人輸入品には偽造製品のおそれがあると厚生労働省が注意している
18歳から使える米国の表示の話。日本の発毛剤は20歳以上が対象
育毛剤の一種だから気軽に使える米国でも医薬品として売られている製品

ロゲインの話で出てくる言葉

言葉意味
OTC薬局などで買える一般用医薬品のこと
ミノキシジルロゲインや国内の発毛剤に配合されている有効成分
添付文書医薬品の説明書。日本の物はPMDAで公開されている
個人輸入自分で使うために海外から医薬品などを取り寄せること
劇薬ミノキシジルの含有量が5%を超える物はこの扱い

よくある質問

ロゲインは育毛剤ですか?

ロゲインは米国で一般用医薬品として売られている、ミノキシジル配合の製品です。日本の薬用育毛剤(医薬部外品)とは区分が違います。

ロゲインとリアップは同じ物ですか?

どちらも有効成分にミノキシジルを使っていますが、別の会社の別の製品です。日本で承認された物かどうかは、PMDAの添付文書検索で販売名を確かめてください。

ロゲインを日本で使ってもいいですか?

個人輸入した海外の医薬品は国内の法律による確認がされておらず、健康被害が出ても救済制度の対象外です。使う前に、国内で買える物について薬剤師に相談するのが安心です。

女性もロゲインを使えますか?

米国には女性用のロゲインもありますが、表示は米国の決まりによるものです。日本では女性用の発毛剤が別にあり、妊娠中・授乳中などは使わない条件があるので、薬剤師や医師に相談してください。

海外の口コミでロゲインの評判を見ました。参考にしていいですか?

口コミは使った人の条件や国の表示が違うことが多いので、そのまま当てはめないほうが安心です。日本の添付文書で自分が対象に入るかを確かめてください。

ロゲインと国内の発毛剤を一緒に使ってもいいですか?

日本のミノキシジル外用液の添付文書には、他の育毛剤及び外用剤の頭皮への使用はさけるよう書かれています。海外製品を重ねて使うことは考えず、使う物は薬剤師に相談して一つに決めてください。

家族が使っているロゲインを分けてもらってもいいですか?

個人輸入した物を他人に譲ることは認められていません。使用しない人の条件も人によって違うので、分けてもらわずに薬剤師に相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • ロゲインは米国の一般用医薬品で、有効成分はミノキシジル5%
  • 日本の薬用育毛剤とは区分が違い、日本の発毛剤とも対象年齢や用法の書き方が違う
  • 国内の承認品かどうかは、PMDAの添付文書検索で販売名を確かめる
  • 個人輸入の医薬品は国の確認がなく、偽造品のおそれがあり、救済制度の対象外
  • 迷ったら、国内で薬剤師・皮膚科に相談してから決める
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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