70代・80代の育毛剤・発毛剤は?高齢者が使う前の確認と家族のサポート

70代・80代の方が育毛剤や発毛剤を使う前の確認を紹介するアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『70代になってから髪が気になるけど、今から発毛剤を使っても大丈夫?』。ご本人だけでなく、親の髪の変化を見て調べているご家族も多いはずです。

結論から言うと、高齢者が発毛剤(医薬品)を使えないと決まっているわけではありません。ただ、市販の発毛剤の説明書では65歳以上は「使う前に医師や薬剤師に相談すること」とされています。育毛剤(医薬部外品)を選ぶ場合も、持病や飲んでいる薬を伝えてからにしておくと安心です。

この記事では、70代・80代の方が使う前に確かめることと、家族ができる手助けの中身が分かります。

目次

70代・80代でも発毛剤や育毛剤は使える?先に結論

先に結論
  • 市販の発毛剤は、65歳以上が「相談すること」の対象になっている
  • 育毛剤(医薬部外品)には年齢の決まりが書かれていない物が多いが、肌に合うかは人それぞれ
  • どちらも、持病・飲んでいる薬・頭皮の状態を伝えてから選ぶ
  • 家族は「買う前」「使い始め」「続ける間」の3つの場面で手を貸せる

70代・80代の方にとって大事なのは、「使えるかどうか」を年齢だけで決めないことなんです。同じ80代でも、持病や頭皮の状態は一人ひとり違いますよね。

まずは、頭皮や髪に使う物の区分ごとに、年齢の扱いを並べてみます。

区分主な呼び名年齢についての書かれ方高齢の方が先にすること
医薬品(第1類)発毛剤成人(20歳以上)が対象。65歳以上は使用前に相談薬剤師から説明を受け、持病と薬を伝える
医薬部外品育毛剤・薬用育毛剤年齢の決まりが書かれていない物が多い使用上の注意を読み、合わない時の対応を決める
化粧品ヘアトニック・頭皮用美容液年齢の決まりは通常ない香りやアルコールの刺激が気にならないか試す

区分の違いそのものをくわしく知りたい方は、医薬品と医薬部外品の違いの解説もあわせてどうぞ。

発毛剤の説明書で「高齢者(65歳以上)」はどう書かれている?

ドラッグストアで売られている発毛剤は、ミノキシジルを有効成分とする第1類医薬品です。その説明書(添付文書)には、「使用前に医師又は薬剤師に相談すること」という欄があります。

この欄に「高齢者(65歳以上)」が入っています。使ってはいけない人の欄ではなく、相談してから使う人の欄だという点がここで大事なところです。

相談の対象になっている理由

メーカーの説明では、65歳以上が相談の対象になっている理由を「一般に高齢者では好ましくない症状が発現しやすくなります」としています。大正製薬のよくある質問でも、使えないわけではないが、かぶれ等が出やすくなると案内されています。

同じ欄には、年齢以外の項目も並んでいます。70代・80代の方は当てはまる物が重なりやすいので、一覧で見ておきましょう。

説明書の「相談すること」の主な項目メーカーが挙げている理由
高齢者(65歳以上)一般に高齢者では好ましくない症状が出やすい
高血圧の人・低血圧の人血圧に影響を及ぼす可能性がある
心臓または腎臓に障害のある人心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性がある
むくみのある人むくみを強める可能性がある
甲状腺機能障害の診断を受けた人説明書で相談の対象とされている
薬や化粧品でアレルギーを起こしたことがある人説明書で相談の対象とされている

血圧の薬を飲んでいる方は、70代・80代ではめずらしくありませんよね。表の中に1つでも当てはまる項目があれば、買う前に薬剤師へ伝えておきましょう。

発毛剤の対象になる脱毛のタイプ

市販の発毛剤は、効能・効果が「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」とされている医薬品です。説明書では、急に抜けた時や、まだらに抜けている時は使わないよう書かれています。

『年を取って全体が細くなった』という変化が、この対象に当たるかどうかは自分では決めにくいものです。迷う時は、薬剤師か皮膚科で見てもらってから考えると安心です。発毛剤という医薬品の中身は発毛剤とはどんな医薬品かの記事でまとめています。

育毛剤(医薬部外品)や頭皮用化粧品なら年齢の決まりはある?

育毛剤が属する医薬部外品は、法律の定義で「人体に対する作用が緩和なもの」とされています。育毛剤を売る会社のコラムでも、医薬部外品の育毛剤には一般的に年齢制限はないと説明されています。

ただし同じコラムでは、成分が肌に合うかは個人差があるとも書かれています。年齢の決まりがないことと、どなたの肌にも合うことは別の話なんです。

育毛剤(医薬部外品)を選ぶ時に向いている点
  • 年齢の決まりが書かれていない物が多い
  • 店頭で手に取りやすく、使い方もシンプルな物が多い
  • 効能は「育毛」「脱毛の予防」「ふけ」「かゆみ」などの範囲で表示されている
気をつけたい点
  • 効き方には個人差があり、髪が増えると約束する物ではない
  • アルコールや香りが強いと、乾燥した頭皮にしみることがある
  • 持病の薬との関係は、商品の説明だけでは分からない

基本から順に知りたい方は、育毛剤とはどんな商品かの記事から読むと流れがつかみやすいですよ。

年齢を重ねた髪の変化について

日本皮膚科学会は、高齢者では髪の毛が一様に細くなり、色も失われていく(白髪化)と説明しています。その程度には個人差があるとされています。

医薬部外品の育毛剤の効能の範囲に「白髪」は入っていません。白髪が減ることを期待して選ぶ物ではない、と知っておくと選び方で迷いにくくなります。

70代・80代の方が使う前に確かめたい5つのこと

買う前に確かめておくことは、実はそれほど多くありません。次の5つを順番に見ていけば十分です。

使う前のチェック
  • 飲んでいる薬と持病を、お薬手帳で確かめる
  • 頭皮にきず・湿疹・赤み・強いかゆみがないかを見る
  • 箱に「医薬品」「医薬部外品」のどちらが書かれているかを確かめる
  • 容器を自分の手で押したり振ったりできるかを試す
  • 説明書の文字を読めるか、読めなければ誰に読んでもらうかを決める

お薬手帳は、薬の服用歴を記録して医師・薬剤師に見せるための手帳です。厚生労働省は、電子版のお薬手帳は血圧などの健康情報も記録でき、医師・薬剤師との共有にも使えると案内しています。

頭皮に傷や炎症がある時は、発毛剤の説明書でも使わないよう書かれています。かゆみが続いている時は、先に皮膚科で頭皮を見てもらってから考えましょう。

ネットで発毛剤を買う時に見るところ

外出が負担で、ネット通販を考える方もいますよね。一般用医薬品は、薬局・薬店の許可を受けた実店舗のある販売者ならネットでも売ることができます。

自治体から届いた情報をもとに、厚生労働省が一般用医薬品の販売サイトの一覧を載せています。初めて使うお店なら、この一覧に載っているかを家族と一緒に確かめておくと安心です。

ネットで買う時に見ることどこで確かめるか
薬局・薬店の許可があるお店か販売サイトの表示・厚生労働省の販売サイト一覧
薬剤師の確認の流れがあるか注文画面の質問票・確認メール
相談できる時間と連絡先販売サイトの店舗情報のページ
海外の製品ではないか商品名で添付文書を検索できるか(PMDAの検索ページ)

海外の医薬品の個人輸入について、厚生労働省は偽造品のおそれや健康被害のリスクを注意喚起しています。高齢の方ほど、国内の薬局で説明を受けて買う方法を選んでおきましょう。

薬局で相談する時はどう伝える?

『薬剤師さんに何を聞けばいいのか分からない』という方も多いですよね。話す順番を決めておくと、短い時間でも聞きたいことが伝わります。

例えば、こんな伝え方です。

「80歳です。血圧の薬と、もう1つ内科の薬を飲んでいます。頭頂部の髪が細くなってきたので、発毛剤か育毛剤を使ってみたいのですが、私が使っても大丈夫でしょうか」

「お薬手帳はありますか。発毛剤は65歳以上の方と血圧のお薬を飲んでいる方は相談が必要なので、まず内容を見せてください」

伝えること例聞いておきたいこと
年齢70代後半発毛剤を使う前に主治医の確認が要るか
飲んでいる薬お薬手帳を見せる頭皮に使う物と一緒に使って問題ないか
持病血圧・心臓・腎臓など説明書の「相談すること」に当たるか
頭皮の状態乾燥・かゆみの有無アルコールの少ない物を選んだ方がよいか
気になる場所頭頂部・全体など自分の状態に合う区分はどれか

第1類医薬品は薬剤師が書面で説明することになっていて、その前に年齢や使っている薬の確認が行われます。ネットで買う時も同じ確認があるので、質問には正直に答えておきましょう。

主治医がいる方は、次の受診の時に「頭皮に発毛剤を使いたい」と一言伝えるのもおすすめです。自己判断で飲んでいる薬をやめたり減らしたりしないでくださいね。

手が動かしにくい・目が見えにくい時の使い方の工夫

70代・80代になると、細かい計量や小さな文字が負担になることもあります。使い方は、ご本人が無理なく続けられる形に合わせて決めておきましょう。

毎日の使い方を決める手順
  1. 説明書の用法・用量の欄を、家族と一緒に声に出して読む
  2. 1回の量と1日の回数を、大きな字でメモして洗面所に貼る
  3. 使う時間を、朝の洗顔や夜の入浴後など毎日の習慣に結びつける
  4. 鏡の前に座れる場所を作り、椅子に座って塗る
  5. 使ったら、カレンダーに印をつけて二重に使わないようにする

発毛剤の説明書には、決められた量より多く使っても効果は上がらないと書かれています。『多めに塗った方が効きそう』と思っても、量と回数は守りましょう。

容器の形で選ぶ時の目安

容器の形使いやすい場面高齢の方が気をつけたいこと
スプレー・噴射タイプ手首の力が弱くても押しやすい顔や目に向かないよう、頭に近づけて使う
ノズル・塗布ヘッド付き気になる場所に直接つけやすい1回の量の目盛りが見えるか確かめる
ボトルから手に取るタイプ動作が少ない手から液がこぼれやすい時は家族が手伝う

塗った後に液が顔や首に垂れてきたら、タオルでやさしく押さえてください。目に入った時は水でよく洗い、痛みが続く時は医師に相談しましょう。

家族ができるサポートは?買う前・使い始め・続ける間

『親の髪のことに口を出していいのかな』と、ためらうご家族もいるかもしれません。ただ、手伝えるのは見た目の話ではなく、確認や手続きの部分なんです。

場面家族ができることご本人に任せたいこと
買う前お薬手帳を一緒に持って薬局へ行く使いたいかどうかの気持ち
申し込み通販の最終確認画面を一緒に見るどの商品にするかの最終決定
使い始め1回の量をメモにして貼る毎日つけるタイミング
続ける間頭皮の赤みやかゆみがないか時々聞く続けるか、やめるかの判断
困った時消費生活センターや薬局に一緒に相談する困っていることを話すこと

電話注文や定期購入は家族も一緒に確かめる

国民生活センターは、高齢者に気をつけてほしいトラブルとして、健康食品や化粧品、医薬品などの定期購入を挙げています。テレビショッピングを見て電話で注文し、意図せず定期購入になっていた事例も紹介されています。

通販で申し込む時は、最終確認画面で2回目以降の代金や解約の条件を確かめ、画面を保存しておきましょう。契約で困ったら、188番の消費者ホットラインにかけると地元の相談窓口につないでもらえます。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

介護サービスや地域の窓口も頼れる

洗髪や身の回りのことに手助けが要る方は、地域包括支援センターに相談する方法もあります。厚生労働省は、地域の高齢者の総合相談や介護予防の援助などを行う機関として、市町村が設置していると説明しています。

ヘルパーさんやケアマネジャーさんが関わっている場合は、「頭皮に塗る物を使い始めた」と伝えておくと、変化に気づいてもらいやすくなります。

離れて暮らす家族ができること

一緒に住んでいないと、毎日の様子は分かりにくいですよね。電話や帰省の時に、次のような声かけをしておくだけでも十分な手助けになります。

「最近、頭がかゆくなったりしていない?」「届いた荷物で、知らない請求はない?」と、困りごとを聞く形で話しかけてみてください。髪の量を話題にするより、ご本人も答えやすいはずです。

使うのをやめて相談したいサイン

使い始めてから体調や頭皮の様子が変わった時は、続けるより先に相談するのが基本です。発毛剤の説明書では、次のような症状が出たら使うのをやめ、説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。

出た症状まずすること相談先
頭皮の発疹・赤み・かゆみ・かぶれ・ふけ・ほてり使うのをやめる薬剤師・皮膚科
頭痛・めまい使うのをやめて安静にするかかりつけ医・薬剤師
胸の痛み・心拍が速くなる使うのをやめるかかりつけ医
急な体重の増加・手足のむくみ使うのをやめるかかりつけ医
脱毛が急に悪化した・まだらに抜ける使うのをやめる皮膚科
よくある失敗

「年のせいだろう」と、むくみやめまいを発毛剤と結びつけずに使い続けてしまうことがあります。使い始めた日をメモしておくと、医師に聞かれた時に答えやすくなります。

育毛剤(医薬部外品)でも、赤みやかゆみが出たら同じように使うのをやめて相談しましょう。発毛剤の説明書では、6か月使って改善が見られない時も、使うのをやめて医師か薬剤師に相談するよう書かれています。

よくある質問

80代でも発毛剤を買えますか?

市販の発毛剤は成人(20歳以上)が対象で、65歳以上は使う前に医師か薬剤師に相談することになっています。年齢だけで買えないわけではないので、お薬手帳を持って薬剤師に相談してみてください。

70代で育毛剤を使い始めるのは遅いですか?

医薬部外品の育毛剤には年齢の決まりが書かれていない物が多く、始める時期に遅すぎるということはありません。ただし効き方には個人差があるので、頭皮の調子を見ながら続けましょう。

血圧の薬を服用中でも、頭皮に育毛剤をつけていいですか?

発毛剤は説明書で高血圧・低血圧の人が相談の対象になっています。育毛剤を選ぶ場合も、飲んでいる薬を薬剤師に伝えてから決めると安心です。

家族が代わりに塗ってもいいですか?

用法・用量を守ったうえで、塗る場所や量を家族が手伝うのはよい方法です。塗った後は、手伝った人も手をよく洗っておきましょう。

夫婦で同じ発毛剤を使えますか?

市販の発毛剤は男性用と女性用で対象が分かれています。説明書の対象に当てはまる人だけが使い、家族の物を借りないようにしましょう。

使っていても変化が分からない時はどうすればいいですか?

発毛剤の説明書では、6か月使って改善が見られない時は使うのをやめて医師か薬剤師に相談するよう書かれています。育毛剤の場合も、気になる時は皮膚科で頭皮を見てもらうのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 市販の発毛剤は、65歳以上が「使う前に相談すること」の対象
  • 血圧・心臓・腎臓・むくみなど、ほかの相談項目も重なりやすいので一覧で確かめる
  • 育毛剤(医薬部外品)は年齢の決まりが少ないが、肌に合うかは人それぞれ
  • お薬手帳を持って、年齢・薬・持病・頭皮の状態を薬剤師に伝える
  • 家族は、確認・申し込み・続ける間の見守りで手を貸せる

70代・80代からの髪のケアは、ご本人のペースで続けられることがいちばんです。気になることがあれば、薬局やかかりつけ医に気軽に聞いてみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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