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育毛剤を毎日塗っているのに、『全然生えない』『このまま続けていいのかな』と不安になっている方も多いですよね。
結論から言うと、育毛剤(医薬部外品)は、もともと「生える」と表示できる物ではありません。表示できるのは育毛や脱毛の予防などの決められた効能で、効き方にも個人差があります。
この記事では、育毛剤で生えないと感じる理由と、医薬品の発毛剤との違い、次にどこへ相談すればいいかをお話ししますね。
育毛剤で生えないのはなぜ?先に答え
- 育毛剤は「生える」と表示できない医薬部外品。生やすことを約束する物ではない
- 表示できるのは「育毛」「脱毛の予防」「発毛促進」など決められた言葉
- 医薬品の発毛剤でも、誰にでも効果があるわけではないと説明書に書かれている
- 急な抜け毛や円形の脱毛は皮膚科、商品選びは薬剤師、契約の困りごとは188へ
『生えないなら、使っている意味がないのでは』と思いますよね。ただ、「生えない」と感じる背景はいくつかあって、それぞれ次にやることが違うんです。
| 生えないと感じる状況 | 考えられること | 次にやること |
|---|---|---|
| 使い始めて数週間 | 髪の入れ替わりに時間がかかる | メーカーの継続の目安を確かめる |
| 半年以上続けている | 期待が効能の範囲の外にある | 目的と効能の言葉を見比べる |
| 円形に抜けた所がある | 育毛剤で対応する悩みではない可能性 | 皮膚科で相談する |
| 抜け毛が急に増えた | 体調や薬、出産などが関わることもある | 医療機関で相談する |
| 頭皮が赤い・かゆい | 商品が合っていない可能性 | 使うのをやめて相談する |
「生えない」と「抜け毛が減らない」は分けて考える
『生えない』という悩みの中には、実は二つの気持ちが混ざっていることがあります。一つは「薄い所に髪が増えてほしい」、もう一つは「抜け毛をこれ以上増やしたくない」という気持ちです。
育毛剤の効能の言葉には「脱毛の予防」「育毛」が入っています。抜け毛を防ぎたい、今ある髪を育てたいという目的なら、効能の言葉と重なる部分があるんです。
一方で、「薄い所に新しく髪が増えること」をはっきり期待しているなら、育毛剤の表示の範囲とは距離があります。自分はどちらを強く望んでいるのか、一度書き出してみると、次に何をすればいいかが見えやすくなりますよ。
育毛剤そのものが何をする物かは、育毛剤とはどんな物かでくわしく紹介しています。
育毛剤の箱に「生える」と書かれていない理由
実は、育毛剤の箱やボトルを見ても、「生える」という言葉はどこにも書かれていないはずです。これにはきちんとした理由があります。
医薬部外品は、医薬品医療機器等法の中で「人体に対する作用が緩和なもの」と位置づけられています。使う目的の一つとして「脱毛の防止、育毛又は除毛」が法律に書かれていて、育毛剤はこの区分で売られているんです。
| 表示できる言葉(医薬部外品の育毛剤) | 表示できない言い方の例 |
|---|---|
| 育毛・養毛 | 髪が生える |
| 脱毛の予防 | 抜け毛が止まる |
| 毛生促進・発毛促進 | 発毛する |
| 薄毛 | 薄毛がなくなる |
| 病後・産後の脱毛 | 「○○型脱毛」のあなたに |
厚生労働省の通知の表には、育毛剤(医薬部外品)の効能として「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛。」が並んでいます。表の左側の言葉は、この範囲から来ています。
「発毛促進」と「生える」は同じ?
『発毛促進って、生えるって意味じゃないの?』と思った方もいるはずです。ここは混ざりやすいのですが、「促進」は「促す」という意味で、「生える」と言い切る言葉とは別物なんです。
また、医薬品等の広告の基準では、効き目を確実だと保証するような表現は認められていません。東京都の講習会資料でも、特定の脱毛の型に効くとうたうことは「医薬品の効能効果」にあたる、と注意しています。
頭皮用の化粧品(ヘアトニック・スカルプローションなど)は、育毛をうたえない区分です。表示できるのは「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」などの化粧品の効能の範囲に限られます。
医薬品の発毛剤とは何が違う?
「生える」に近い言葉を表示できるのは、医薬品の発毛剤です。例えば、一般用医薬品のミノキシジル5%外用液の効能・効果は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」と書かれています。
ただ、医薬品なら誰でも使えるわけではありません。同じ製品の説明書では、女性や未成年者(20歳未満)、壮年性脱毛症以外の脱毛症の人は使わない人に挙げられています。
| 比べる点 | 育毛剤(医薬部外品) | 発毛剤(第1類医薬品の例) |
|---|---|---|
| 区分 | 医薬部外品(薬用育毛剤) | 第1類の一般用医薬品 |
| 効能の言葉 | 育毛・脱毛の予防・発毛促進など | 壮年性脱毛症における発毛など |
| 買う時 | 薬剤師の説明は義務ではない | 薬剤師が書面で説明する |
| 使える人 | 商品ごとの注意書きによる | 性別・年齢・脱毛の種類の条件がある |
| 説明書の注意 | 異常が出たら使用をやめる など | 効果が分かるまでの期間や中止後のことも書かれている |
- 効果が分かるまで、少なくとも4か月は毎日使う(「少なくとも4ヵ月間」と記載)
- 本剤は誰にでも効果があるわけではない
- 6ヵ月使っても改善しない時は医師や薬剤師に相談する
- 何か月で生えるかの約束
- 使えない人でも使ってよいということ
- やめた後も状態が続くということ(使用を中止すると徐々に元に戻ると書かれている)
『育毛剤で生えないなら、発毛剤に替えればいいのかな』と考える方もいるでしょう。ただ、発毛剤は使える人の条件や注意がはっきり決められた医薬品です。
替える前に、薬剤師や医師に自分の状態を伝えて相談してください。二つの区分の違いは、育毛剤と発毛剤の違いで順を追ってお話ししています。
発毛剤が気になった時に確かめたい条件
発毛剤の情報を見る時は、「使えるかどうか」を先に確かめるのが近道です。説明書の「使用上の注意」には、使わない人や相談が必要な人が細かく書かれています。
- 対象の性別と年齢(20歳以上などの条件)
- 使わない人に、自分が当てはまる項目がないか
- 相談が必要な人(持病・飲んでいる薬など)に当てはまらないか
- ほかの育毛剤や外用剤との併用についての記載
医薬品の添付文書は、PMDAの添付文書情報のページでも読むことができます。買う前に一度目を通しておくと、薬剤師への相談もスムーズですよ。
生えないと感じた時、時期ごとに見ること
育毛剤を使い始めてからの時期によって、見るポイントは変わります。日本皮膚科学会の一般向けQ&Aでは、髪は1日におよそ0.4mm伸び、抜ける前の休止期が2〜3か月あると紹介されています。見た目の変化が分かるまで、ある程度の月日が必要なんです。
| 使い始めてから | 見ること | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 1か月まで | 頭皮に赤み・かゆみが出ていないか | 異常が出たら使用をやめて相談 |
| 1〜3か月 | 公式の回数と量で使えているか | 抜け毛の本数だけで判断しない |
| 3〜6か月 | 写真とメモを使い始めと比べる | 同じ場所・同じ明るさで撮る |
| 継続の目安を過ぎた後 | 目的と効能の言葉が合っているか | 続ける・替える・相談するを決める |
『使い始めてから、かえって抜け毛が増えた気がする』という時もありますよね。使い始めの抜け毛については育毛剤で初期脱毛は起こる?でくわしくお話ししています。気になる時は、自己判断で続けたりやめたりせず相談してみてください。
写真の撮り方で「生えない」の見え方が変わる
写真は、照明や髪の濡れ具合で印象が大きく変わります。毎回違う場所で撮ると、変化があっても気づきにくくなりますよ。
- 毎回同じ部屋・同じ時間帯に撮る
- 髪を乾かした状態でそろえる
- つむじ・生え際・分け目など、場所を決めて撮る
- 撮った日と、その頃の使い方をメモしておく
スマートフォンで撮るなら、アルバムを作って同じ場所の写真だけを並べておくと、見返すのがぐっと楽になります。相談の時にも、そのまま見せられて便利ですよ。
使い方がずれていないか
育毛剤は、髪ではなく頭皮に届かせる物です。例えば、加美乃素Aの使用方法は「適宜、適量を頭皮にふりかけ、よくマッサージしてください。」と書かれています。
回数や量は商品ごとに違うので、自分の商品の使用方法の欄を一度読み直してみてください。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る生活の中で見直したいこと
日本皮膚科学会のQ&Aでは、抜け毛の予防として「特別な予防法があるわけではありません」としたうえで、日々の注意をいくつか挙げています。
| 見直したいこと | 具体的には |
|---|---|
| 髪型 | 髪を強く引っぱる結び方や、負担のかかる髪型を続けない |
| カラーリング | 染める間隔が極端に短くならないようにする |
| 洗う頻度 | 頭皮が乾燥しすぎたり、油っぽくなったりしない頻度で洗う |
| 生活 | 食事のかたよりや、寝る時間の乱れが続いていないか |
育毛剤だけに期待を寄せるより、こうした習慣と組み合わせて考えるほうが、無理なく続けやすいですよ。
次に相談する先はどこ?状況別の選び方
「生えない」の悩みは、相談先を間違えると遠回りになりがちです。どこに相談すればいいか、状況ごとに分けておきますね。
- 頭皮の赤み・痛み・かゆみがあるか確かめる(あれば使用をやめて皮膚科へ)
- 円形の脱毛や急な抜け毛がないか確かめる(あれば皮膚科へ)
- 治療中の病気や飲んでいる薬があるか確かめる(あれば処方した医師へ)
- 商品選びや発毛剤の使える条件を知りたいか(薬剤師へ)
- 定期購入や解約で困っているか(消費者ホットライン188へ)
| 相談先 | 聞けること | 聞けないこと |
|---|---|---|
| 皮膚科 | 抜け方や頭皮の状態の見立て、治療の選択肢 | 市販の商品のどれがいいか |
| 薬剤師・登録販売者 | 区分や成分、使い方、発毛剤の使える条件 | 脱毛の原因の診断 |
| 処方した医師 | 飲んでいる薬と抜け毛の関係 | ほかの医師の処方の判断 |
| メーカーの窓口 | 使い方・継続の目安・併用の可否 | 自分の頭皮に合うかの判断 |
| 消費者ホットライン188 | 定期購入・解約のトラブル | 商品の効き目 |
抜け毛について日本皮膚科学会は、「皮膚科など専門の医療機関を受診し対策を知ることが大切」と呼びかけています。同じQ&Aでは、男性型脱毛症の治療の多くは保険診療で受けられないことにも触れています。
受診するか迷う時は
『この程度で病院に行ってもいいのかな』と迷う方も多いはずです。日本皮膚科学会のQ&Aでは、脱毛症が心配な時について「できるだけ早く医療機関を受診すると良いでしょう」と書かれています。
迷っているうちに不安が大きくなるくらいなら、一度見てもらって「今の状態」を知っておくほうが気持ちも楽になります。育毛剤を続けるかどうかも、その後で決めて遅くありません。
医療機関での治療と育毛剤の違いは、育毛剤とAGA治療の違いで紹介しています。治療を受けるかどうかは、医師の説明を聞いてから自分で決めて大丈夫ですよ。
相談の時に持っていきたい物と質問リスト
相談の場で、緊張してうまく話せなかったという方は意外と多いんです。持ち物と聞きたいことを先にメモしておくと、短い時間でも話がまとまります。
| 持っていく物 | 役に立つ理由 |
|---|---|
| 使っている育毛剤の箱や容器 | 区分と有効成分をその場で見てもらえる |
| 使い始めからの写真 | 変化の有無を一緒に見てもらえる |
| 使い方のメモ(回数・量・時間) | 使い方のずれに気づいてもらえる |
| 飲んでいる薬やお薬手帳 | 薬と抜け毛の関係を考えてもらえる |
| 抜け毛が増えた時期のメモ | 体調や生活の変化と結びつけやすい |
皮膚科で聞いてみたいこと
例えば、こんなふうに伝えると話が進みやすいですよ。
「半年ほど育毛剤を使っていますが、変化が分からなくて。抜け方が普通かどうか見てもらえますか」
- 自分の抜け方は、毛の生え替わりの範囲かどうか
- 育毛剤を続けてもいい状態かどうか
- 頭皮のふけやかゆみへのケアはどうしたらいいか
- 次はいつ頃もう一度見てもらえばいいか
薬剤師に聞いてみたいこと
ドラッグストアでは、箱を見せながら聞くのがいちばんです。
「この育毛剤を使っているんですが、ほかの物に替えるなら、何を見て選べばいいですか」
発毛剤が気になる時は、「自分は使える条件に当てはまりますか」と聞いてみてください。第1類医薬品は、薬剤師が使う人の年齢やほかの薬の使用状況などを確かめたうえで、書面で説明することになっています。
生えない時にやってしまいがちな失敗
『早く何とかしたい』という気持ちから、かえって遠回りになる行動もあります。よくある失敗と防ぎ方を知っておきましょう。
| よくある失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 育毛剤を何本も重ねて塗る | 併用はメーカーや薬剤師に確かめてから |
| 使える条件を確かめずに発毛剤を使う | 説明書の「使わない人」を読み、薬剤師に相談する |
| 海外の医薬品を個人輸入する | 厚生労働省は健康被害などの危険性を注意している |
| 家族の発毛剤を借りて使う | 医薬品は使う本人が説明を受けて買う |
| 頭皮が荒れても我慢して続ける | 使用をやめて皮膚科に相談する |
厚生労働省は、個人輸入される医薬品は国内の法律に基づく品質や安全性の確認がされておらず、偽造品のおそれもあると注意しています。個人輸入品による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象外とされています。
別の育毛剤に替える時に比べたいこと
『今のが合わなかったなら、別の育毛剤を試したい』という時もありますよね。替える時は、評判や価格だけで決めず、今の商品と何が違うのかを比べてみてください。
| 比べる項目 | 見る場所 |
|---|---|
| 区分 | パッケージの区分表示(医薬部外品など) |
| 有効成分 | 箱の有効成分の欄(今の商品と同じ成分か) |
| 効能・効果 | 箱や説明書の効能の欄 |
| 使い心地 | アルコールの有無、香り、液のとろみ |
| 容器 | ノズルやスプレーなど、頭皮に届けやすい形か |
| 買い方 | 店頭で買えるか、通販の定期かどうか、やめ方の案内 |
有効成分が今の商品とほとんど同じなら、替えても感じ方は大きく変わらないかもしれません。違いがはっきりしている物を選ぶと、合う・合わないを比べやすくなります。
女性の方、妊娠中・授乳中・産後の方、持病がある方、薬を飲んでいる方は、育毛剤も発毛剤も、使う前に医師や薬剤師に相談しておくと安心です。
よくある質問
育毛剤で髪が生えないのは、商品が悪いからですか?
そうとは限りません。育毛剤はもともと「生える」と表示できる物ではなく、効き方にも個人差があります。使い方・期間・目的が効能の範囲に合っていたかを先に見直してみてください。
生えないなら、育毛剤はやめたほうがいいですか?
頭皮に異常があれば使うのをやめて相談してください。異常がなければ、メーカーの継続の目安まで記録をとってから、続けるか替えるかを決めると判断しやすくなります。
育毛剤と発毛剤を一緒に使ったほうがいいですか?
一緒に使えば変化が大きくなる、とは言えません。発毛剤の説明書には、ほかの育毛剤や外用剤の頭皮への使用について注意が書かれている物もあるので、併用する前に薬剤師に相談してください。
女性も発毛剤を使えますか?
女性が使える発毛剤もありますが、男性用の製品の中には女性が使わない人に挙げられている物があります。製品ごとの説明書を読み、薬剤師に相談してから選んでください。
何科を受診すればいいですか?
抜け毛や頭皮の悩みは、まず皮膚科で相談できます。治療中の病気や飲んでいる薬がある時は、処方した医師にも伝えてください。
生えないのは年齢のせいですか?
抜け毛の理由は人によって違い、年齢だけで決めることはできません。気になる時は自己判断せず、皮膚科で見てもらうと安心です。
まとめ
- 育毛剤(医薬部外品)は「生える」と表示できない物で、効き方には個人差がある
- 表示できるのは「育毛」「脱毛の予防」「発毛促進」など決められた言葉
- 医薬品の発毛剤にも使える人の条件があり、説明書に個人差があると書かれている
- 生えないと感じたら、時期ごとに頭皮・使い方・記録・目的を見直す
- 頭皮の異常や急な抜け毛は皮膚科、商品選びは薬剤師、契約の困りごとは188へ





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