イクオスとAGA治療はどう違う?セルフケアと医療機関の分かれ目と併用の相談

ラベルの無いボトルと聴診器、受診前のメモを書く手元

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

イクオスを使っていて『これってAGAにも効くの?』『クリニックに行くべき?』と迷っている方もいるはずです。ネットではイクオスとAGAが一緒に語られることも多くて、余計に分かりにくいですよね。

結論から言うと、イクオス(今の名前は薬用育毛剤アルガス)は医薬部外品のセルフケア用品で、AGAの治療をする物ではありません。AGAかどうかの判断や治療は、医療機関で相談する話です。

この記事では、2つの違いと、どこで医療機関に相談を切り替えるか、併用したい時に医師へ何を伝えるかをお話ししますね。

目次

イクオスとAGA治療はどう違う?先に答え

先に答え
  • イクオスは2023年12月に名前が変わり、今は「薬用育毛剤アルガス」(医薬部外品)
  • 医薬部外品は、毎日の頭皮と髪のお手入れに使うセルフケア用品
  • AGA(男性型脱毛症)かどうかの判断と治療は、皮膚科などの医療機関で相談すること
  • イクオスとAGA治療を一緒に考えたい時は、使っている物を医師に伝えて相談する

一番の違いは「誰が判断するか」です。イクオスは自分で選んで使う物、AGA治療は医師が状態を見て決める物なんですね。

比べる所イクオス(今のアルガス)医療機関でのAGA治療
立場自分で選んで使うセルフケア医師が診察して決める治療
区分医薬部外品医療(医師の判断で行うもの)
表示される効能育毛・脱毛の予防・発毛促進など医薬部外品の範囲診断に応じて医師が説明する
始め方通販で申し込む医療機関を受診する
相談相手販売業者・薬剤師医師
保険関係しない日本皮膚科学会は、有効な治療法の多くは保険診療で受けられないとしている

どちらが良い・悪いではなく、役割が違うと考えるのがいちばん分かりやすいと思います。育毛剤と医療機関の治療の違いをもっと広く知りたい方は、育毛剤とAGA治療の違いも読んでみてください。

それぞれに向いている場面

役割が違うということは、向いている場面も違うということです。自分が今どちらに近いか、ざっくり当てはめてみてください。

イクオスのような育毛剤が向く場面
  • 抜け毛やボリュームが少し気になり始めた
  • 頭皮のかゆみやふけも一緒にケアしたい
  • 毎日のお手入れとして自分のペースで続けたい
医療機関で相談したい場面
  • 抜け毛の理由を知りたい、自分がAGAかを確かめたい
  • 急に抜け毛が増えた、まだらに抜ける
  • 育毛剤を続けても気になる状態が変わらない

どちらか一つを選ばなければいけない、というわけでもありません。医療機関で状態を聞いてから、毎日のケアとして育毛剤をどう使うかを決める人もいますよ。

「イクオス AGA」の広告や記事を見かけた時の読み方

『AGAに悩む人にイクオス』のような言葉を見かけたことはありませんか。実は、医薬部外品の育毛剤が特定の脱毛の型に効くとうたうことは、国の広告のルールで認められていないんです。

東京都の講習会資料では、育毛剤(医薬部外品)の広告で「〇〇型脱毛」や「△△型脱毛」のあなたにお奨め、と書くことを、医薬品の効能にあたるのでNGの例として挙げています。AGAは「男性型脱毛症」のことなので、同じ考え方で読めますよね。

見かける言葉どう受け止めるか
「AGAにおすすめの育毛剤」特定の脱毛への効果は医薬品の効能の範囲。育毛剤の表示効能で考える
「AGA治療より手軽」手軽さは本当でも、治療の代わりになるという意味ではない
「クリニックに行く前にまずこれ」受診の判断は自分の状態しだい。急な抜け毛は先に皮膚科へ
「医師が推薦」推薦は効き目の根拠にならない。区分と効能表示を見る

今のアルガスの表示効能は「育毛 / 養毛 / 薄毛 / 毛生促進 / 発毛促進 / 脱毛の予防 / かゆみ / ふけ / 病後の脱毛 / 産後の脱毛」です。AGAという言葉は入っていません。

有効成分にミノキシジルは入っていない

外箱に書かれている有効成分は、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウムなど5種類で、ミノキシジルは含まれていません。ミノキシジル配合の発毛剤(第1類医薬品)は、薬剤師の説明を受けて買う別の区分の物です。

AGAという言葉は、医療機関で使う言葉

日本皮膚科学会は、男性型脱毛症について、髪の成長期が短くなり、毛が短く細くなっていく状態だと説明しています。ただ、自分の抜け毛がそれにあたるかどうかは、見た目だけでは決められません。

『たぶんAGAだと思う』という自己判断のまま、育毛剤だけで様子を見続けるのは少しもったいないんです。気になる時は、皮膚科で一度診てもらうと、自分の状態がはっきりしますよ。

セルフケアで様子を見る?医療機関で相談する?分かれ目のサイン

いよいよ本題です。イクオスのような育毛剤を続けるか、医療機関で相談するかは、今の頭皮と抜け毛の様子で考えます。

医療機関で相談したいサイン
  • 円形や、まだらに抜けている所がある
  • ある時期から急に抜け毛が増えた
  • 頭皮に赤み・かゆみ・痛み・ただれがある
  • 生え際や頭頂部の薄さが、ここ数か月で進んだ気がする
  • 育毛剤を3か月ほど続けても、気になる状態が変わらない
  • 抜け毛のほかに、だるさや体重の変化など体調の変化がある

日本皮膚科学会の一般向けQ&Aには、抜け毛がある時は専門の医療機関で対策を知ることが大切、という趣旨の説明があります。脱毛症は一つの病気ではなく、内科の病気や薬の影響で起こることもあると説明しているんです。

今の様子考えたい進め方
抜け毛やボリュームが少し気になり始めた医薬部外品の育毛剤で毎日のケアを始め、記録をつける
育毛剤を続けているが、3か月たっても気になる記録を持って皮膚科で相談する
急に抜け毛が増えた・まだらに抜ける育毛剤を始める前に皮膚科で相談する
頭皮に赤みやかゆみがある育毛剤は止めて皮膚科で相談する
家族も薄毛で、早めに状態を知りたい皮膚科などで一度診てもらう

『病院に行くほどじゃないかも…』と迷いますよね。そんな時は、育毛剤をやめずに続けながらでも、一度相談してみるのがおすすめです。

家族やパートナーに相談された時は

『夫がイクオスを使っているけど、病院にも行ったほうがいいのかな』と相談されることもありますよね。そんな時は、上のサインに当てはまるかを一緒に見て、当てはまれば受診をすすめてみてください。

見た目の悩みはデリケートなので、責めるような言い方は避けたいところです。「一度診てもらうと安心だよ」くらいの声かけがちょうどいいと思います。

年代で決めつけないことも大切

「20代だからまだ大丈夫」「40代だからAGAだろう」と、年齢だけで決めてしまう方もいます。ただ、抜け毛の理由は人によってさまざまで、年代だけでは分かりません。

気になった時が相談のタイミング、くらいに考えておくと気持ちが楽になりますよ。

イクオスを使っている人が受診する時の準備

医療機関で相談すると決めたら、少しだけ準備をしておくと話がスムーズに進みます。特に、今使っている育毛剤の情報は、医師が判断する時の大事な材料になるんです。

受診前の準備
  1. 使っている育毛剤の外箱かボトルを用意する(スマホで成分欄を撮っておくのでも大丈夫)
  2. 使い始めた時期と、1日の回数・量をメモする
  3. 抜け毛が気になり始めた時期と、気になる場所(生え際・頭頂部・分け目など)を書く
  4. 飲んでいる薬やサプリ、持病があれば書き出す
  5. 聞きたいことを3つまでに絞ってメモしておく

写真の記録があれば、それも持っていきましょう。同じ場所を同じ明るさで撮った写真は、言葉より伝わりやすいですよ。

まずは皮膚科で相談してみる

どこに行けばいいか迷ったら、近くの皮膚科で相談してみるのが入り口として分かりやすいです。抜け毛が気になる時の受診先として、日本皮膚科学会は皮膚科などの専門の医療機関を挙げています。

専門のクリニックを考えるのは、皮膚科で自分の状態を聞いてからでも遅くありません。受診先を比べる時の考え方は、育毛剤とAGA治療の違いの記事で詳しくお話ししています。

医師に聞いておきたいことの例

診察の時間は限られているので、聞きたいことは先に決めておくと安心です。例えばこんな聞き方があります。

「今、薬用育毛剤を朝晩使っています。治療を始めても、続けて大丈夫ですか?」
「治療と一緒に使うなら、つける順番や時間をずらしたほうがいいですか?」

答えは人それぞれの状態で変わるので、自分の場合はどうかを医師に確かめてくださいね。

併用したい時は?医師に伝えておきたいこと

『治療を始めても、イクオスは続けたい』という方もいますよね。公式のよくある質問では、ほかの育毛剤との併用について「併用してご使用いただいても、問題ございません」と案内していますが、医療機関の治療との併用には触れていません。

だからこそ、治療と一緒に使いたい時は、自分で決めずに医師に伝えて相談するのが一番です。

伝えること伝え方の例
商品名と区分「薬用育毛剤アルガス(旧イクオス)で、医薬部外品です」
有効成分外箱の成分欄の写真を見せる
使い方「朝晩2回、1回2mLくらいを頭皮につけています」
使っている期間「〇か月前から毎日使っています」
ほかに使っている物シャンプー・整髪料・サプリなども含めて伝える
気になったことかゆみや赤みが出たことがあれば、その時期

医師に「止めたほうがいい」と言われたら、その指示を優先しましょう。逆に、自己判断で治療の薬をやめたり量を変えたりするのは避けて、気になることは処方した医師や薬剤師に相談してください。

併用中に気をつけたいこと

頭皮に赤み・はれ・かゆみ・刺激などが出たら、どちらが原因か自分で決めずに、育毛剤の使用をいったん止めて医師に相談しましょう。市販の発毛剤(医薬品)を重ねて使いたい時も、先に医師か薬剤師に相談してください。

つける時間をずらしたほうがいいかも聞いておく

頭皮につける物を複数使う時は、つける順番や時間の空け方が気になりますよね。ただ、これは治療の内容によって変わるので、自分で決めずに医師に確かめるのが安心です。

医師の答えをメモしておき、毎日の流れを決めておくと、朝晩の手順で迷わずに済みます。分からなくなった時は、薬剤師に聞いてみるのも一つの方法ですよ。

サプリを飲んでいる時も伝えておく

アルガスにはサプリ(栄養機能食品)もあって、育毛剤とセットで使っている方もいますよね。サプリは食品ですが、飲んでいる物はすべて医師に伝えておくと安心です。

公式のよくある質問でも、服薬中・通院中の方はサプリを医師に相談のうえで、と案内しています。

医師の答えは記録にまとめておく

診察で聞いたことは、その日のうちにメモしておきましょう。「育毛剤は続けてよい」「つけるのは夜だけに」など、言われたことをそのまま書いておくと、毎日の流れを決めやすくなります。

次の診察の時に、そのメモと頭皮の写真を一緒に見せると、前回からの変化を医師と確かめやすいですよ。

治療と育毛剤、続け方とお金の考え方

医療機関の治療と育毛剤を両方続けると、手間もお金も重なりますよね。ここでは金額ではなく、何にお金がかかるかと、続け方の決め方をお話しします。

かかる物確かめる場所
医療機関の診察・治療受診先の説明。保険が使えるかも含めて聞く
育毛剤(定期・単品)公式の購入ページと最終確認画面
サプリやシャンプー同じく公式の購入ページ
通院の交通費や時間自分の生活に合わせて見積もる

『全部続けるのは大変…』と感じたら、医師に相談して優先順位を決めてもらうのも一つの方法です。続けられない計画より、無理なく続けられる計画のほうが大事なんです。

定期を続けるか決める前のチェック
  • 治療を始めた後も育毛剤を使い続けるか、医師と話したか
  • 定期コースのお届け周期と、次のお届け予定日を把握しているか
  • 休止・解約は、次回お届け予定日より前の期限までに、問い合わせフォームかフリーダイヤルで連絡すると知っているか
  • Amazon Payの支払い設定を外しても定期は止まらない、と公式が注意していることを知っているか

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

販売業者は株式会社キーリー(0120-190-059・平日9:30〜18:00)です。定期の手続きで困った時は、消費者ホットライン(188)で近くの消費生活センターを案内してもらえます。

オンラインの相談や広告を見かけた時

AGAの治療は、オンライン診療の広告で見かけることも増えましたよね。申し込む時は、定期の契約になっていないか、解約の条件はどうかを、最終確認画面で確かめておきましょう。

国民生活センターも、定期購入のトラブルについて、最終確認画面で条件を確かめてスクリーンショットを保存するよう呼びかけています。

イクオスとAGAの話で出てくる言葉

イクオスやAGAのことを調べていると、似たような言葉がたくさん出てきますよね。意味を知っておくと、広告や医師の説明が頭に入りやすくなります。

言葉意味
AGA男性型脱毛症のこと。判断と治療は医療機関で相談する
医薬部外品作用がおだやかな物とされる区分。薬用育毛剤が入る
発毛剤発毛をうたえる医薬品。薬剤師の説明を受けて買う
有効成分外箱で、ほかの成分と分けて書かれている成分
効能・効果その区分で表示が認められた働きの言葉
保険診療健康保険が使える診療。AGAの治療は多くが対象外と日本皮膚科学会は説明
最終確認画面注文を確定する前に出る画面。定期の条件や解約方法が書かれる

言葉の意味が分かると、『この広告は何を言っているんだろう』と立ち止まれるようになります。分からない言葉が出てきたら、この表に戻ってみてください。

よくある質問

イクオスはAGAに効きますか?

イクオス(今のアルガス)は医薬部外品の育毛剤で、表示されている効能は育毛・脱毛の予防など医薬部外品の範囲です。AGAへの効果をうたう物ではありません。AGAかどうかの判断や治療は、医療機関で相談してください。

イクオスとAGA治療を一緒に続けてもいいですか?

公式のよくある質問は、医療機関の治療との併用には触れていません。一緒に使いたい時は、商品名と有効成分、使い方を医師に伝えて相談しましょう。

クリニックに行く前に、まずイクオスを試すのはありですか?

抜け毛が少し気になり始めた段階なら、毎日のケアとして育毛剤を使う方法もあります。ただ、急に抜け毛が増えた時やまだらに抜ける時は、育毛剤より先に皮膚科で相談してください。

治療を始めたら、イクオスはやめたほうがいいですか?

人によって違うので、医師に相談して決めてください。自分の判断で治療の薬をやめたり量を変えたりせず、気になることは処方した医師や薬剤師に聞くのが安心です。

女性がAGAの相談をしたい時はどこへ行けばいいですか?

女性の抜け毛も、皮膚科などの医療機関で相談できます。日本皮膚科学会は、女性の薄毛についても一般向けに説明しています。妊娠中・授乳中の方は、育毛剤を使う前にも医師に相談しておきましょう。

受診の時にイクオスのボトルを持って行ったほうがいいですか?

持って行くか、外箱の成分欄を写真に撮っておくと、医師が判断しやすくなります。使い始めた時期と1日の回数もメモしておくと話が早いですよ。

まとめ

この記事の要点
  • イクオス(今のアルガス)は医薬部外品のセルフケア用品、AGA治療は医師が判断して行う医療
  • 医薬部外品の育毛剤が特定の脱毛の型に効くとうたうことは、広告のルールで認められていない
  • 急な抜け毛・まだらな抜け毛・頭皮の赤みや痛みは、皮膚科で相談するサイン
  • 併用したい時は、商品名・有効成分・使い方を医師に伝えて相談する
  • 治療の薬を自己判断でやめない。定期の手続きは公式の期限と方法で

育毛剤そのものの基本を知りたい方は育毛剤とはどんな商品?を、発毛剤(医薬品)との違いは発毛剤と育毛剤の違いを読んでみてください。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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