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発毛剤が気になっていても、『副作用が心配。安全な発毛剤ってあるのかな』と不安になりますよね。
結論から言うと、どんな人にも安全だと言い切れる発毛剤はありません。ミノキシジルを配合した発毛剤は、使い方に特に注意が必要な第1類医薬品で、使える人・使えない人が決められています。だからこそ、買う前に薬剤師に自分の状態を伝えて、使ってよいかを確かめることが大切なんです。
この記事を読むと、発毛剤が「安全」と言い切れない理由と、使う前に薬剤師に確かめたいことが分かります。
安全な発毛剤はある?先に答え
『難しい話の前に、まず答えを知りたい』という方のために、要点をまとめますね。
- どんな人にも安全だと言い切れる発毛剤はない
- ミノキシジル配合の発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師が説明して売る決まりがある
- 女性・20歳未満の人などは使わないとされている製品がある
- 買う前に、年齢・持病・使っている薬を薬剤師に伝えて確かめる
- 異常が出たら使うのをやめ、説明書を持って医師か薬剤師に相談する
育毛剤と発毛剤の違いそのものは育毛剤と発毛剤の違いで、発毛剤とはどんな医薬品かは発毛剤とは?で紹介しています。この記事では「安全かどうか」の考え方に話を絞りますね。
なぜ「安全」と言い切れないの?
『薬局で売っているなら安全なんじゃないの?』と思う方も多いはずです。ここが大事なところなので、理由を順に見ていきましょう。
第1類医薬品は「特に注意が必要」な区分
一般用医薬品は、リスクの高さで第1類・第2類・第3類に分けられています。法律では、第1類医薬品は、副作用などで日常生活に支障をきたす程度の健康被害が出るおそれがあり、使い方に特に注意が必要な物として国が指定した物とされています。
ミノキシジル5%の外用液は、この第1類医薬品にあたります。つまり、発毛剤は「注意しながら使う薬」として位置づけられているんです。
| 区分 | どんな物か | 売る人 |
|---|---|---|
| 第1類医薬品 | 使い方に特に注意が必要として国が指定した物 | 薬剤師 |
| 第2類医薬品 | 健康被害のおそれがあるとして国が指定した物 | 薬剤師か登録販売者 |
| 第3類医薬品 | 第1類・第2類以外の一般用医薬品 | 薬剤師か登録販売者 |
| 医薬部外品 | 人体に対する作用が緩和な物 | 制限なく売れる |
「誰にでも効く」「副作用がない」とは書けない
医薬品の広告の基準では、効き目や安全性が確実だと保証するような表現は認められていません。「副作用の心配はない」「安全性は確認済み」のような言い方も、例として挙げられています。
発毛剤の説明書にも、「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」と書かれている物があります。効き方にも、体の反応にも個人差があるんですね。
『安全と書いていないのは、危ないから?』と心配になるかもしれません。ただ、そうではなく、医薬品は「安全」と言い切らないのが決まりで、そのぶん使う人ごとに確かめる仕組みになっているんです。
使えない人の条件がある
ミノキシジル5%外用液の添付文書の例では、使用しない人として、女性、未成年者(20歳未満)、壮年性脱毛症以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛など)の人などが挙げられています。
ある人には使える薬でも、別の人は使えないということです。だからこそ「安全な発毛剤」は、商品ではなく「自分が使ってよいか」で考える必要があるんですね。
発毛剤・育毛剤・化粧品は何が違う?
発毛剤という言葉は、医薬品の発毛剤を指すことがほとんどです。一方で、ドラッグストアには、似た棚に医薬部外品の育毛剤や化粧品のヘアトニックも並んでいますよね。
- 承認された効能がある医薬品
- 使える人の条件が決まっている
- 薬剤師の説明を受けて買う
- 作用が緩和な区分
- 表示できる効能は決められた範囲
- 薬剤師の説明がなくても買える
薬用育毛剤(医薬部外品)が表示できる効能は、国の通知で「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」までとされています。「発毛促進」と書かれていても、医薬品の発毛剤とは区分が違うので、取り違えないようにしましょう。
区分の詳しい違いは育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちら?で紹介しています。
箱のどこで区分を見分ける?
発毛剤の外箱には、「第1類医薬品」の表示があります。医薬部外品の育毛剤には「医薬部外品」と書かれています。
似た名前や似た色の箱が並んでいても、この区分の表示を見れば取り違えにくくなりますよ。店頭で迷った時は、箱の表と裏の両方を見てみてください。
「作用が緩和」も安全の保証ではない
医薬部外品は作用が緩和な区分ですが、それでも肌に合わないことはあります。多くの薬用育毛剤の使用上の注意には、赤み・はれ・かゆみなどが出たら使うのをやめて皮膚科に相談するよう書かれています。
どの区分でも「自分の肌に合うか」は使ってみないと分からない部分がある、と考えておくと安心です。
第1類医薬品はどう売られる?購入の流れ
第1類医薬品の発毛剤は、ほかの商品と同じように棚から取ってレジに持って行く、という買い方はできません。売る側にも、守る決まりがあるんです。
店頭では、第1類医薬品は鍵のかかる棚やカウンターの奥など、買う人が直接手に取れない場所に並べることになっています。
- 空箱や商品カードを持ってカウンターに行くか、薬剤師に声をかける
- 薬剤師から、年齢や使っている薬などを聞かれる
- 書面や画面で、使い方と注意の説明を受ける
- 分からないことを質問し、理解できたかを確かめてもらう
- 説明した薬剤師の名前と、困った時の連絡先を受け取る
薬剤師が確かめること
厚生労働省の資料では、第1類医薬品を売る時に薬剤師が確かめる事項として、次のような項目が挙げられています。
| 確かめる事項 | 伝える内容の例 |
|---|---|
| 年齢 | 20歳以上か |
| 他の薬の使用状況 | 飲んでいる薬・塗っている薬 |
| 性別 | 製品の対象かどうか |
| 症状・受診の有無 | 抜け毛の様子、皮膚科に行ったか |
| 今かかっている病気 | 持病の有無 |
| 妊娠・授乳 | 妊娠の有無、授乳中か |
| 使った経験 | その薬を使ったことがあるか |
| 副作用の経験 | 薬で体に異常が出たことがあるか |
『そんなに聞かれるの?』と驚くかもしれませんね。でも、これは使ってよいかを一緒に確かめるための質問です。正直に答えておきましょう。
「説明はいりません」と言っても省けないことがある
前にも使ったことがあって、『説明はもう分かっているから』と思う方もいますよね。法律では、買う人が説明はいらないと伝えても、薬剤師が適正に使えると判断した場合でなければ、説明は省けないことになっています。
この判断は薬剤師自身が行うもので、登録販売者やほかの店員はできません。体調や飲んでいる薬が変わっていることもあるので、毎回の確認は自分のためだと思っておきましょう。
ネット通販で買う時も薬剤師が確かめる
一般用医薬品は、決められたルールのもとでネットでも売ることができます。第1類医薬品は、ネットでも薬剤師が売ることになっていて、質問に答えてから薬剤師が確認し、注文が確定する流れの販売サイトもあります。
そのサイトが正規の販売サイトかは、厚生労働省が出している「一般用医薬品の販売サイト一覧」で検索できます。サイトに、店舗の許可の情報や薬剤師の名前が表示されているかも見てみてください。
使用上の注意はどう読む?
発毛剤の説明書は文字が多くて、どこから読めばいいか迷いますよね。見出しの順に読むと、自分に関係する所が見つけやすくなりますよ。
| 見出し | 書かれていること | 読み方 |
|---|---|---|
| してはいけないこと | 使わない人・使ってはいけない場面 | まず自分が当てはまらないか見る |
| 相談すること | 使う前に医師・薬剤師に相談する人 | 持病や薬がある人は特に読む |
| 副作用の可能性がある症状 | 使った後に出たら中止する症状 | 使い始める前に一度読んでおく |
| 効果がわかるまでの期間 | 続ける期間の目安 | 期間の前に相談する目安も読む |
| 保管及び取扱い上の注意 | 置き場所・火気・子どもの手の届かない所 | 家族と暮らす人は特に読む |
「相談すること」に書かれている例
ミノキシジル5%外用液の添付文書の例では、相談することとして、むくみのある人などが挙げられています。副作用の可能性がある症状として、原因の分からない急激な体重増加や手足のむくみも書かれているんです。
こうした症状が出た時は、すぐに使うのをやめ、説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう案内されています。
期間の書き方も注意の一つ
同じ添付文書には、効果が分かるまで少なくとも4か月間は毎日使うことや、使うのをやめると徐々に元に戻ることも書かれています。6か月使っても改善しない時や、脱毛がひどくなった時は、相談するよう案内されています。
『いつまで続ければいいの?』という疑問の答えも、説明書の中にあるんですね。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る買う前に薬剤師に確かめたいこと
ここからは、実際に薬剤師と話す時の準備です。聞きたいことをメモしておくと、緊張しても聞き忘れずに済みますよ。
- 自分の年齢・性別で使える製品か
- 持病や飲んでいる薬があっても使えるか
- 自分の抜け毛は、発毛剤の対象の脱毛症にあたりそうか
- 他の育毛剤やヘアケア用品と一緒に使ってよいか
- 異常が出た時に、どこに連絡すればよいか
伝え方の例
伝え方の例を2つ挙げておきますね。
「発毛剤を使ってみたいのですが、血圧の薬を飲んでいます。使っても大丈夫か教えてください。」
「抜け毛が頭全体に増えた気がします。発毛剤の対象になるのか知りたいです。」
薬剤師から「医療機関で相談を」と言われることもあります。それは、使える人かどうかを見極めるための大事な答えなんです。
医療機関で相談した方がいい時
抜け毛が急に増えた、円形に抜けている、頭皮に赤みやかゆみがある、といった時は、発毛剤を買う前に皮膚科で相談しておきましょう。発毛剤は、決められた脱毛症のための薬で、それ以外の脱毛には使わないとされているからです。
持病で通院している方は、主治医に「発毛剤を使ってみたい」と一言伝えておくと安心ですよ。
お薬手帳を持って行く
飲んでいる薬がある方は、お薬手帳を持って行くと話が早く進みます。名前を覚えていなくても、手帳を見せれば薬剤師が確かめてくれますよ。
使い始めてから気をつけること
薬剤師に確かめて使い始めた後も、体の変化に気をつけておきましょう。『少しくらいなら大丈夫』と様子を見続けないことが大切です。
頭皮の赤みやかゆみ、むくみ、急な体重の増加など、いつもと違う症状が出たら、使うのをやめて説明書を持って医師か薬剤師に相談してください。
医薬品を正しく使っても、重い副作用で健康被害が出た時には、医薬品副作用被害救済制度という公的な制度があります。相談窓口はPMDAの救済制度相談窓口(0120-149-931、月〜金の9時〜17時、祝日・年末年始を除く)です。
お店で買った一般用医薬品で副作用が出た時は、使った本人がPMDAに報告する仕組みもあります。
使い始めの様子をメモしておく
使い始めた日、つけた量と回数、頭皮や体の様子を簡単にメモしておくと、相談する時に役立ちます。
| メモすること | 書き方の例 |
|---|---|
| 使い始めた日 | 何月何日から |
| 量と回数 | 説明書どおり1日2回 |
| 頭皮の様子 | 赤み・かゆみがないか |
| 体の様子 | むくみや体重の変化がないか |
家族の分を一緒に使わない
発毛剤は、誰が使ってよいかが決められた医薬品です。自分に合ったからといって、家族に分けたり、女性の家族に使ってもらったりはしないでください。
保管は、説明書に書かれている場所を守り、子どもの手の届かない所にしまっておきましょう。
海外の発毛剤や個人輸入を選ばない理由
ネットでは、海外の発毛剤が安く売られているのを見かけることもありますよね。でも、安全かどうかを気にしている方ほど、海外の物は選ばない方がいいんです。
厚生労働省は、個人輸入される医薬品は日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がなされておらず、偽造製品や不衛生に作られた物かもしれないと注意を呼びかけています。表示が外国語で正しく読みにくいことも書かれています。
| 国内の第1類医薬品 | 個人輸入の発毛剤 |
|---|---|
| 国の承認を受けている | 日本の法律に基づく確認がない |
| 薬剤師から説明を受けられる | 説明を受けられない |
| 日本語の説明書がある | 表示が外国語のことが多い |
| 副作用の救済制度の対象になることがある | 救済制度は使えない |
海外の物の注意点は海外の育毛剤・個人輸入の記事でも紹介しています。
医薬部外品の育毛剤を選ぶ場合は
発毛剤を使えないと言われた方や、まずは医薬品ではない物から考えたい方は、医薬部外品の育毛剤を選ぶ方法もあります。その場合も、区分・有効成分・使用上の注意を外箱で確かめてから選んでみてください。
抜け毛が急に増えた時や、円形に抜けている時は、育毛剤を選ぶ前に皮膚科で相談するのがおすすめです。
よくある質問
安全な発毛剤はありますか?
どんな人にも安全だと言い切れる発毛剤はありません。ミノキシジル配合の発毛剤は第1類医薬品なので、買う前に薬剤師に自分の状態を伝え、使ってよいかを確かめてください。
副作用が少ない発毛剤はどれですか?
副作用の出方には個人差があり、商品で比べて言い切ることはできません。持病や飲んでいる薬を薬剤師に伝え、説明書の「相談すること」を読んでから使いましょう。
女性も発毛剤を使えますか?
女性は使わないとされている製品があり、女性用として出ている製品もあります。自分が使えるかは、購入時に薬剤師に確かめてください。
10代でも発毛剤は使えますか?
ミノキシジル5%外用液の添付文書の例では、未成年者(20歳未満)は使用しない人に挙げられています。10代で抜け毛が気になる時は、皮膚科を受診してみてください。
発毛剤をネットで買っても大丈夫ですか?
第1類医薬品は、ネットでも薬剤師が確認して売る決まりです。厚生労働省の販売サイト一覧で、正規の販売サイトかを確かめてから買いましょう。
発毛剤を使い始めて頭皮にかゆみが出たら?
すぐに使うのをやめ、説明書を持って医師か薬剤師のところへ行きましょう。様子を見ながら使い続けるのは避けておきましょう。
発毛剤と薬用育毛剤は重ねて使えますか?
発毛剤の説明書には、他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用をさけるよう書かれている物があります。一緒に使いたい時は、薬剤師に相談してください。
まとめ
- どんな人にも安全だと言い切れる発毛剤はない
- ミノキシジル配合の発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師が確かめて売る
- 使えない人の条件があるので、年齢・持病・薬を伝えて確かめる
- 使用上の注意は「してはいけないこと」「相談すること」から読む
- 異常が出たら使うのをやめて相談し、個人輸入の物は選ばない





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