発毛剤のYouTube動画を見る時は?医薬品の広告ルールと購入前の確認

発毛剤のYouTube動画を見た後に購入前に確かめること

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

発毛剤のCMや紹介動画をYouTubeで見て、『自分も使ってみようかな』と気になり始めた。そんな方もいるはずです。

結論から言うと、発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師から説明を受けて買う薬です。YouTubeの動画は「どんな薬があるかを知るきっかけ」にとどめて、使えるかどうかは添付文書と薬剤師への相談で確かめましょう。

この記事では、動画を見る時に知っておきたい医薬品の広告の決まりと、購入前の相談の流れをお話ししますね。

目次

発毛剤のYouTube動画を見る時は?先に答え

先に答え
  • 発毛剤は第1類医薬品。購入時は薬剤師の書面での説明がある
  • 医薬品の広告には、効き目を保証する言い方や体験談を禁じる決まりがある
  • 動画で見た発毛剤は、添付文書の「使用しない人」「相談すること」で確かめる
  • 使えるかどうかは、動画ではなく薬剤師・医師との相談で決める

YouTubeで発毛剤の話題が出てくる動画には、いくつかの種類があります。誰が、何のために出している動画かによって、受け取り方が変わるんです。

動画の種類どんな内容が多い?見る時のひと言
メーカーのCM・Web動画商品の紹介・使い方広告の決まりのもとで作られている
医療機関の解説動画医療で相談できること受診の案内も兼ねていることがある
個人の紹介・使用記録使ってみた様子や感想1人分の例・PR表示の有無を見る
切り抜き・まとめ動画話題の一部分元の動画と前後の話を確かめる

どの動画を見るにしても、最後に決めるのは自分と薬剤師です。『動画で見たから大丈夫』ではなく、『動画で見たから確かめてみよう』と考えると安心ですよ。

発毛剤はどんな医薬品?動画を見る前の基本

動画の話を正しく受け取るために、発毛剤がどんな薬なのかを先に押さえておきましょう。売り場で見かける育毛剤とは、区分も買い方も違います。

比べる点発毛剤育毛剤(薬用)
区分第1類医薬品医薬部外品
買う時薬剤師から書面で説明を受ける説明なしで買える
表示される効能の例壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進など
使う人の条件製品ごとに年齢・性別などの条件がある商品ごとに対象の案内がある

例えばミノキシジルを5%含む男性用の発毛剤では、用法が「成人男性(20歳以上)が、1日2回、1回1mL」と決められています。女性用としては、ミノキシジルを1%含む第1類医薬品も出ています。

区分の違いをもっと詳しく知りたい方は、発毛剤とはどんな医薬品かと育毛剤とはどんな商品かを見てみてください。

第1類医薬品はネットでも薬剤師が確認する

第1類医薬品は、店頭でもネットでも、薬剤師が販売することになっています。買う人の年齢やほかに使っている薬などを確かめたうえで、書面で必要な情報を伝える決まりです。

例えばロート製薬の公式ストアでは、第1類医薬品の注文は薬剤師が確認してからメールが送られる流れが案内されています。動画の概要欄のリンクから進んだ場合も、この確認の手順は変わりません。

医薬品の広告にはどんな決まりがある?

発毛剤の動画を見る前に知っておきたいのが、医薬品の広告の決まりです。薬機法66条は「何人も」効能や効果について虚偽・誇大な広告をしてはならないと定めていて、メーカーに限った話ではありません。

さらに厚生労働省の「医薬品等適正広告基準」は、新聞やテレビだけでなく、ウェブサイトやSNSなどすべての媒体の広告を対象にしています。動画の広告も、この決まりのもとにあるんです。

広告の決まり動画で見かける場面に置きかえると
効き目や安全性を保証する表現はできない「確実に」「副作用の心配はない」と言い切る
体験談で効き目を伝える広告は原則できない「私はこれで変わった」と使用経験を前に出す
使用前後の写真で効果の時間を保証できない使う前と後を並べて「数か月でこうなる」と見せる
最大級の表現はできない「最高のききめ」「世界一」とうたう
医師などの推せんは不適当「専門家がすすめる」と推せんを前に出す
出演者が効能を逸脱して話さないタレントが決まりを超えて効き目を語る

『じゃあ、こういう言い方をしている動画は全部だめなの?』と思うかもしれません。決まりに当たるかどうかは、文面だけでなく全体を見て判断されます。見る側としては、こうした言い方が出てきたら、いったん立ち止まる合図だと受け取っておけば十分です。

処方の薬の話は広告では扱えない

医師の処方で使う薬(医療用医薬品)は、医薬関係者以外の一般の人に向けて広告してはいけない決まりがあります。動画の中で処方の薬の名前が出ても、それは一般の人が選んで買う薬ではありません。

処方の薬が気になる時は、医療機関で相談する分野です。動画で名前を覚えるより、自分の状態を医師に伝えるほうが話が早く進みますよ。

PR表示とステマ規制

企業から依頼された紹介なのに、広告だと分からないように見せることは、令和5年10月1日から景品表示法で規制されています。消費者庁は、動画では冒頭だけでなく全体を通じて「広告」「PR」などを表示するのが望ましいとしています。

YouTubeにも、有料のプロモーションを含む動画をクリエイターが申告する仕組みがあり、申告された動画は冒頭の10秒ほど、そのことを知らせる表示が出ます。発毛剤の紹介動画を見る時は、この表示があるかも見ておきましょう。

メーカーの公式動画はどう見る?

メーカー自身が、発毛剤の動画を公開していることもあります。例えば大正製薬は、発毛成分ミノキシジルの働きや、発毛剤と育毛剤の違い、用法・用量に沿った使い方を説明するWeb動画を公開していました。

アンファーも、第1類医薬品の発毛剤のWeb CMを公式のYouTubeチャンネルで公開したと発表しています。こうした公式の動画は、その製品の使い方を知る入り口として見るのが向いています。

ただ、公式の動画は自社の製品の紹介です。自分に合うかどうかは、やはり添付文書と薬剤師の説明で確かめてくださいね。

動画で出てくる話は添付文書で確かめる

発毛剤には、使い方や注意をまとめた添付文書があります。PMDA(医薬品医療機器総合機構)のサイトでは、一般用医薬品の添付文書を、販売名や成分名、メーカー名などで探せます。

動画で聞いた話は、添付文書のどの欄で確かめればいいかを知っておくと便利です。例えば次のように置きかえてみてください。

動画で聞いた話添付文書で見る欄
どんな人でも使える「使用しないでください」に当てはまる人
持病があっても平気「相談すること」の項目
多めに付けると早い用法・用量
早く変化が分かる効果がわかるまでの期間の記載
やめても大丈夫使用をやめた後の記載

例えばミノキシジル5%外用液の添付文書には、「効果がわかるようになるまで少なくとも4ヵ月間、毎日使用してください」「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」と書かれています。やめた後については「使用を中止すると徐々に元に戻ります」と書かれています。

製品ごとに中身は違う

同じ成分の発毛剤でも、ほかに配合されている成分や、使えない人の条件が製品ごとに違うことがあります。動画で見た製品と、自分が買おうとしている製品が同じかどうかも、販売名で確かめておきましょう。

コメント欄の情報はどう読む?

発毛剤の動画のコメント欄には、使った感想や、ほかの製品の名前が並ぶこともあります。読んでいると『みんな使っているなら』と気持ちが動きますよね。

ただ、コメントを書いた人の年齢や使い方、続けた期間は分かりません。コメントは「ほかの人はこんなことを気にしている」と知る材料にして、自分のことは相談で確かめましょう。

例えば、こんなふうに聞いてみるのも1つの方法です。

「コメントで、使い始めに頭皮がかゆくなったという話を見ました。私が使う場合、どんな時に相談すればいいですか」

「その時は使うのをやめて、この説明書を持って相談に来てくださいね」と、添付文書に沿って教えてもらえるはずです。

発毛剤を使えない人・先に相談したい人

動画では、使える人の条件まで細かく話されないこともあります。次に当てはまる方は、動画の印象で決めずに、先に薬剤師や医師へ相談しておきたい場面です。

先に相談が必要な人の例
  • 女性で、男性用の発毛剤が気になっている
  • 20歳未満である
  • 65歳以上である
  • 丸く抜けた所がある、または抜け毛が急に目立ってきた
  • 持病があって通院している、飲んでいる薬がある
  • 頭皮に赤み・かゆみ・湿疹・傷がある

ミノキシジル5%外用液の添付文書を見ると、「使用しない人」の欄に、女性、20歳未満の人、壮年性脱毛症以外の脱毛症の人などが並んでいます。65歳以上の方も、使う前に相談が必要な人に入っています。

円形に抜けている所がある時や、短い間に急に抜けた時は、発毛剤を選ぶより先に皮膚科で相談してください。抜け方の原因は人によって違い、薬で対処できる種類とは限らないからです。

動画で見た発毛剤を薬剤師に相談する流れ

ここからは、動画で気になった発毛剤を、実際に相談する時の流れです。『薬剤師さんに何を聞けばいいか分からない』という方も、メモを持っていけば大丈夫ですよ。

薬剤師に相談する流れ
  1. 動画で見た製品の販売名を、メーカーの公式ページで確かめる
  2. 添付文書を読み、使用しない人・相談することに当てはまらないかを見る
  3. 自分の状態をメモにまとめる(下の表を参考に)
  4. 薬局・ドラッグストアの薬剤師、または通販の薬剤師に相談する
  5. 説明を受けて、使うかどうかを自分で決める

相談の時に伝えるメモ

相談する時は、動画の内容より、自分の状態を伝えるほうが役に立ちます。次の表を目安に、短く書いておきましょう。

伝えること書き方の例
年齢・性別30代・男性
気になる場所といつから頭頂部、半年ほど前から
持病・飲んでいる薬お薬手帳を見せる
頭皮の様子かゆみ・赤みはない
今使っている物薬用の育毛剤、シャンプー
動画で気になったこと使い始めの抜け毛、やめた後のこと

「動画で気になったこと」は、そのまま質問にしてかまいません。例えば「動画で使い始めに抜け毛が増えると聞いたけれど、どう考えればいいですか」と聞けば、添付文書に沿って説明してもらえます。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

店頭で相談する時と、通販で相談する時

店頭では、第1類医薬品は薬剤師がいる時間にしか買えません。薬剤師がいない時間は購入できないと案内しているメーカーもあるので、相談したい時は薬剤師の勤務時間を先に確かめておくと無駄足になりません。

通販で買う時は、正規の販売サイトかどうかを確かめておきましょう。厚生労働省は、自治体から報告された一般用医薬品の販売サイトの一覧を公開していて、名前や地域で調べられます。

育毛剤から始める選び方もある

相談した結果、発毛剤の条件に当てはまらないこともあります。その時は、医薬部外品の育毛剤で頭皮のケアを続けるという選び方もあります。

2つの違いをもう少し知りたい方は、育毛剤と発毛剤の違いも読んでみてください。どちらが合うかは、相談の中で一緒に考えてもらうと決めやすいですよ。

動画を見て発毛剤を選ぶ時によくある失敗

最後に、動画をきっかけに発毛剤を考える時につまずきやすい形をまとめました。

よくある失敗どうして起こる?防ぎ方
量を増やして付ける早く変化を見たくなる用法・用量を守る
女性が男性用の発毛剤を使う動画で性別の条件が語られない女性用かどうかを販売名で確かめる
海外の薬を取り寄せる動画で取り寄せの話を聞く個人輸入はしない
処方の薬の名前で探す医療の話と市販薬を混同する医療機関で相談する
説明を聞かずに買う動画で分かった気になる薬剤師に自分の状態を伝える
使っていて体の異常を感じたら

頭皮の発疹・かゆみ、胸の痛み、めまい、急な体重の増加など、いつもと違う症状が出たら、その時点で使用を中止してください。手元の添付文書を見せながら、医師か薬剤師に相談しましょう。

海外の発毛剤の動画を見た時は

海外で売られている発毛剤を紹介する動画を見かけることもあります。厚生労働省は、海外から個人で取り寄せた医薬品は国内での品質・安全性の確認がなく、正規品を装った偽物かもしれないと注意を促しています。

海外から取り寄せた薬で健康被害が起きた時は、公的な救済制度の対象になりません。国内で承認された製品を、薬剤師の説明を受けて買う形にしておきましょう。

発毛剤の動画でよく出てくる言葉

発毛剤の動画には、ふだん聞き慣れない言葉がよく出てきます。意味を知っておくと、話の中身を落ち着いて受け取れますよ。

言葉意味
第1類医薬品使用に特に注意が必要な一般用医薬品。薬剤師が販売する
医薬部外品効能が認められた、作用がおだやかな区分。薬用育毛剤はここ
添付文書効能・用法・使用上の注意をまとめた説明書
壮年性脱毛症発毛剤の効能の文言に出てくる言葉。自分が当てはまるかは相談で確かめる
用法・用量1日の回数と1回の量。動画の人の量ではなく、ここに合わせる
個人輸入海外の薬を自分で取り寄せること。健康被害の危険があるとされる
PR・プロモーション企業から依頼や対価を受けた紹介であることの表示

『壮年性脱毛症って自分のこと?』と気になった方もいるかもしれません。それを自分で決めるのは難しいので、薬剤師や皮膚科で相談する時の質問にしてみてください。

よくある質問

YouTubeで紹介されている発毛剤は、信じて買ってもいいですか?

動画は製品を知るきっかけにとどめ、使えるかどうかは添付文書と薬剤師への相談で確かめてください。第1類医薬品なので、買う時には薬剤師の書面での説明があります。

動画の「私はこれで変わった」という話は本当ですか?

その方に起きたことかもしれませんが、髪の変わり方には個人差があります。添付文書でも、効果が出ない人もいることがはっきり書かれています。

PR表示のない紹介動画もあります。

企業からの依頼があるのに広告だと分からないように見せることは、景品表示法で規制されています。表示の有無にかかわらず、製品の事実はメーカーの公式ページと添付文書で確かめましょう。

女性も動画で紹介された発毛剤を使えますか?

男性用の発毛剤には、女性は使用しないよう書かれている製品があります。女性用として出ている製品もあるので、販売名と添付文書の対象を確かめ、薬剤師に相談してください。

動画で見た処方の薬を市販で買えますか?

処方の薬は、医師が判断して使う薬です。気になる時は、医療機関で自分の状態を伝えて相談してください。

発毛剤を使うか迷っている間、何をしていればいいですか?

洗い方や乾かし方の見直しなど、毎日の頭皮ケアは続けられます。医薬部外品の育毛剤を使うという選び方もあるので、相談の時に聞いてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 発毛剤は第1類医薬品で、買う前に薬剤師の書面の説明を受ける
  • 医薬品の広告は、ウェブサイトやSNSも含めて決まりの対象になる
  • 効き目の保証・体験談・使用前後の比較が出てきたら立ち止まる
  • 動画で聞いた話は、添付文書の「使用しない人」「相談すること」などで確かめる
  • 自分の状態をメモにして、薬剤師・医師に相談してから決める

動画で知った発毛剤のことは、相談の時の質問に変えてしまうのがいちばんです。焦らずに、確かめながら進めてみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次