発毛剤の塗り薬とは?液・スプレーなど形状の違いと使う前の確認

洗面台に並ぶラベルの無いスポイト瓶とノズル瓶とスプレー缶

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『発毛剤の塗り薬って、ボトルを傾けて垂らせばいいの?』『スプレーの物と液の物は何が違うの?』と、手に取る前から迷っていませんか。箱を開けてみたら、思っていた容器と違って戸惑ったという方もいますよね。

結論から言うと、市販の発毛剤は頭皮に塗る外用の医薬品で、液剤や噴霧剤など形状が分かれています。どの形でも、1回の量と回数は添付文書に書かれた用法・用量が基準で、容器はその量を正しく塗るための道具なんです。

この記事では、形状ごとの塗り方と、使う前・肌に合わない時に確かめたいことを紹介します。

目次

発毛剤の塗り薬とは?先に答え

先に結論
  • 市販の発毛剤は、ミノキシジルを配合した第1類医薬品の外用剤
  • 形状は液剤や噴霧剤など。容器の作りも製品ごとに違う
  • 1回の量は形状ではなく、添付文書の用法・用量で決まっている
  • 頭皮に傷や赤みがある時、肌に合わない時は使わずに相談する

公式サイトや添付文書で確かめられる例を、形状ごとに並べてみます。

形状製品の例1回の量の書き方容器の特徴
液剤スカルプD メディカルミノキ51回1mL塗布ヘッドを頭皮にタップして1mLを計量
液剤ヒックス ミノキシジル5 プラス1回1mLソフトノズル。押し込んで1回分をセット
噴霧剤リアップジェット1回薬液1mL(15噴射)頭皮に噴射するタイプ

同じ「1回1mL」でも、液を押し当てる物と、数を数えて噴射する物があるんです。どれが使いやすいかは、髪の長さや塗りたい範囲、手先の器用さでも変わってきます。

発毛剤がどんな医薬品かは発毛剤とはの記事で、塗る物全体の区分は育毛の塗り薬の記事で紹介しています。この記事では、発毛剤の塗り薬に絞って「どう塗るか」を見ていきますね。

形が同じでも、区分は箱で見分ける

『スプレーの形だから、これも発毛剤だよね』と思ってしまうことがあります。実は、医薬部外品の育毛剤にもスプレー・液・泡など、いろいろな形があるんです。

形状は区分を決める物ではありません。発毛剤かどうかは、箱の「第1類医薬品」の表示と、有効成分の欄にミノキシジルがあるかで見分けてください。

見分けるところ発毛剤(第1類医薬品)育毛剤(医薬部外品)
箱の区分表示第1類医薬品医薬部外品
説明書添付文書が入っている使用上の注意が箱や容器にある
買い方薬剤師から書面で説明を受ける説明なしで買える

容器ごとの塗り方:タップ式・ノズル式・噴射式

容器の形が違えば、塗り方のコツも違います。公式の案内をもとに、3つのタイプを順に見てみましょう。

タップ式の塗布ヘッド

スカルプD メディカルミノキ5の添付文書には、キャップを開けて塗布ヘッドを頭皮に軽くタップするだけで、薬液を計量して塗れると書かれています。容器は1mLを計量できるタイプです。

タップ式の塗り方の流れ
  1. キャップを開ける
  2. 塗布ヘッドを頭皮に軽く当てる
  3. 1cm〜2cm間隔で、トントンと押し当てながら塗る
  4. 同じ所に集中させず、範囲全体に広げる
  5. キャップをしっかり閉める

公式ブランドページでは、同じ所への集中塗布は避けるよう案内しています。『気になる所に何回も当てたい』と思っても、間隔をあけて広げるのが基本です。

押し込み式のソフトノズル

ヒックス ミノキシジル5 プラスは、ソフトノズルの押し込み式です。公式の案内では、キャップを回し、逆さにして薬液をセットし、頭皮に当てて数回たたくように塗ってからキャップを閉める4ステップです。

逆さにして1回分をためる仕組みなので、セットする前に頭皮に当ててしまうと量がぶれやすくなります。最初の数回は、鏡の前で手順を確かめながら使ってみてください。

噴射式(噴霧剤)

リアップジェットの添付文書には、1日2回、1回薬液1mL(15噴射)を脱毛している頭皮に噴射すると書かれています。噴射の回数で1回分を数えるタイプですね。

同じ添付文書には、頭皮の同じ箇所に連続して噴射しないよう書かれています。目に入らないように注意すること、火気に近づけないことも、噴射式ならではの注意です。

容器のタイプ向きやすい場面気をつけたいこと
タップ式髪をかき分けながら、点で置くように塗りたい同じ所に集中させない
押し込み式ノズル1回分を目で見てから塗りたいセットしてから頭皮に当てる
噴射式髪が長めで、液を地肌に届けにくい回数を数え、同じ所に連続で噴射しない

初めて使う日にしておきたいこと

初日は、時間に余裕のある夜に使い始めるのがおすすめです。朝の出かける前だと、慌てて量や順番を間違えやすいですよね。

初日の準備
  1. 添付文書を最後まで読み、使用しない人・相談することに当たらないか確かめる
  2. 容器の開け方と、1回分の出し方を鏡の前で確かめる
  3. 塗る範囲の順番を決めて、その順で塗る
  4. 塗った日と時間を、スマホのメモやカレンダーに残す

翌日以降に頭皮の変化がないかを見るためにも、初日の記録は役に立ちます。

1回1mLはどう量る?使用量は添付文書が基準

塗り薬の量について、一番大事なところをお伝えします。発毛剤の量は、容器の形や塗りたい範囲で変える物ではありません。

スカルプD メディカルミノキ5の添付文書には、1回1mLは「脱毛範囲の大小に関係なく」守るよう書かれています。1mLは塗り広げれば頭皮全体に十分行きわたる量として設計してある、と説明されています。

量を変えない理由

加美乃素デルタの添付文書には、用法・用量の範囲より多量に、あるいは頻繁に使っても効果はあがらないとあります。スカルプDの添付文書では、決められた以上に多く使っても効果の増加はほとんどなく、副作用の可能性が高くなると書かれています。

『少し多めに塗ったほうが、早く変化が出そう』という気持ちは分かります。ただ、量を増やすのは添付文書の考え方とは逆なんです。

よくある迷い添付文書での考え方
範囲が狭いから半分でいい?1回1mLを脱毛範囲の大小に関係なく守る
気になるから1日3回塗りたい1日2回。回数を増やしても効果はあがらない
塗り忘れたから次に2回分まとめて塗らず、決められた量で続ける
液が余った気がする容器の目盛りや噴射回数で1回分を確かめる

塗り忘れた時の対応は、製品ごとの添付文書やよくある質問で確かめるのが確実です。分からない時は、買った店の薬剤師に聞いてみてください。

1本をどのくらいで使い切るかで量を確かめる

毎回きちんと量れているか不安な時は、1本が何日で空になるかを見るのが手軽です。1日2回、1回1mLなら、1日の使用量は2mLになります。

内容量を2で割った日数より極端に早くなくなるなら、1回の量が多いかもしれません。逆に残りが多すぎるなら、塗り忘れや量の不足を疑ってみましょう。使い始めた日を箱にメモしておくと、あとで計算しやすくなりますよ。

塗る前に確かめること:頭皮・ほかの外用剤・整髪料

塗り薬は、頭皮の状態や、ほかに使っている物の影響を受けます。塗る前のひと手間で、トラブルを減らせますよ。

塗る前のチェック
  • 頭皮に傷、湿疹、赤みがない
  • ほかの育毛剤や外用剤(軟膏、液剤等)を頭皮に使っていない
  • 整髪料やヘアセットスプレーは、まだつけていない
  • 白髪染めなどをした日は、染め終わっている
  • 頭皮が清潔で、汗や皮脂でべたついていない

ほかの育毛剤や外用剤を頭皮に重ねないことも、発毛剤の添付文書に書かれた注意です。スカルプDの添付文書では、その理由を「本剤の吸収に影響を及ぼす可能性」と説明しています。

整髪料やヘアセットスプレーは、発毛剤を使った後に使うよう書かれています。染毛剤を使う場合は、完全に染毛を終えてから発毛剤を使う順番です。

1日2回はいつ塗る?

1日2回の時間について、リアップの公式Q&Aは間隔をあけて朝と夕方などに使う形を案内しています。できるだけ頭皮が清潔な状態での使用をすすめています。

時間帯公式の案内の例気をつけたいこと
夜お風呂の後から寝るまでの間(ヒックスのFAQ)塗布後に洗髪するなら、できるだけ時間をおく
朝朝夕の間隔をあけて(リアップのQ&A)整髪料は塗った後に

スカルプDの公式ブランドページでは、塗布後に洗髪する場合はできるだけ時間をおくよう案内しています。生活のリズムに合わせて、2回の間隔があく時間を決めておくと続けやすいですよ。

髪の長さや髪型で変わる塗り方のコツ

髪が長いと、容器の先が地肌まで届きにくいですよね。分け目を少しずつずらしながら、線を引くように髪を分けていくと地肌が見えやすくなります。

短い髪なら、指で髪を立てるようにすると地肌に当てやすくなります。どちらの場合も、塗った後は指の腹で軽くなじませる程度にして、強くこすらないようにしてみてください。

地肌に届けるための小さな工夫
  • 明るい洗面台で、鏡を2枚使って後ろを見る
  • 髪が乾いた状態で分け目を作る
  • 塗る範囲を前・頭頂・後ろに分けて順番に進める
  • 塗った所が分かるよう、順番をいつも同じにする

使った後のごわつきや白い跡

リアップの公式Q&Aには、使用後に髪がごわついたり、くし通りが悪くなったり、部分的に白くなったりすることがあると書かれています。成分の結晶化によるもので、毎日洗髪して頭皮を清潔にし、用法・用量を守って全体的に塗るよう案内しています。

育毛剤も含めた塗り方の基本は、育毛剤の使い方の記事でも紹介しています。

育毛剤えらび

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肌に合わない時は?塗り薬で出やすいトラブルと相談先

塗り薬は肌に直接つける物なので、頭皮の変化には早めに気づきたいところです。ミノキシジル5%外用液の添付文書には、副作用の可能性がある症状が出たら、直ちに使用を中止して説明書を持って医師または薬剤師に相談するよう書かれています。

添付文書の分類書かれている症状の例
皮膚(頭皮)発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、塗った所の熱感 など
精神神経系頭痛、気が遠くなる感じ、めまい
循環器胸の痛み、動悸(心拍が速くなる)
代謝系原因の分からない急な体重増加、手足のむくみ

スカルプDの添付文書には、発疹・発赤が頭皮以外にあらわれることもあると書かれています。『塗った所じゃないから関係ない』と決めつけないようにしましょう。

頭皮が荒れた・かゆくなった時の流れ
  1. 使うのをやめる
  2. 箱と添付文書、使った日と回数のメモを用意する
  3. 買った店の薬剤師か、皮膚科などの医師に相談する
  4. 製品の消費者相談窓口にも状況を伝える

例えばこんな伝え方をすると、状況が伝わりやすくなります。

「先週から1日2回使っていて、3日前から塗った所がかゆくて赤くなりました」

医薬品を正しく使っても重い健康被害が出た時は、PMDAの医薬品副作用被害救済制度があります。ドラッグストアで買った薬の副作用は、使った本人からPMDAへ報告する仕組みもあります。副作用全般の考え方は育毛剤の副作用の記事にまとめています。

保管と持ち運びで気をつけたいこと

塗り薬は、しまい方でも気をつけたい点があります。スカルプDの添付文書とリアップジェットの添付文書に書かれた注意を、まとめて見てみましょう。

注意理由・書かれていること
キャップをしっかり閉め、涼しい所に置く直射日光や高温・寒冷の場所を避ける
小児の手の届かない所に置く誤って触れたり口にしたりしないように
他の容器に入れ替えない誤用の原因や品質の変化につながる
火気に近づけないアルコールや噴射剤を使う製品がある
期限を過ぎた物は使わない使用期限は箱で確かめる

スカルプDの添付文書には、保存状態によって薬液が微黄色に変わることがあるが品質への影響はない、とも書かれています。色が気になった時は、自己判断で捨てたり使い続けたりせず、相談窓口に聞いてみてください。

使用期限は箱や容器に書かれています。開けた日を箱にメモしておくと、使い切るまでの日数の確かめにも使えて一石二鳥ですよ。

メガネのわくや化学繊維など、アルコールで傷みやすい物につけないよう注意している添付文書もあります。塗った直後にメガネや帽子をかける時は、少し乾くのを待ってからにしましょう。

旅行や出張に持っていく時

『数日だけだから、小さい容器に移して持っていこう』と考える方もいるかもしれません。ただ、他の容器への入れ替えは添付文書で避けるよう書かれています。

本体ごと持っていき、キャップを閉めて袋に入れておくと安心です。噴射式の物は、飛行機に持ち込めるかを航空会社の案内で確かめておきましょう。

よくある失敗と、その防ぎ方

最後に、塗り薬ならではの失敗をまとめておきます。

よくある失敗防ぎ方
髪に塗ってしまい、地肌に届いていない髪をかき分け、容器の先を地肌に当てる
同じ所ばかりに塗る、噴射する間隔をあけて範囲全体に広げる
育毛剤と重ねて塗る発毛剤を使う間は、他の外用剤を頭皮に使わない
濡れたままの髪に塗って液が垂れる頭皮が清潔な状態で、製品の案内どおりに使う
かゆみを我慢して使い続ける使うのをやめて、説明書を持って相談する

育毛剤と発毛剤の区分や、ほかの選び方は育毛剤とは何かをまとめた記事でも紹介しています。持病がある方は、高血圧の方と発毛剤の記事も読んでみてください。

発毛剤の塗り薬で出てくる言葉

添付文書や箱には、ふだん聞き慣れない言葉が並びます。意味を知っておくと、説明書がぐっと読みやすくなりますよ。

言葉意味
外用剤体の外側(皮膚など)に使う薬。飲む薬(内服薬)と区別する言葉
剤形液剤、噴霧剤などの薬の形
噴霧剤霧状にして噴射して使う形の薬
用法・用量1日の使用回数と、1回に使う量の決まり
用法関連注意使い方に関わる注意。多量に使わない、目に入れない など
塗布塗ること。添付文書で使われる言葉

発毛剤の添付文書には「頭皮にのみ使用し、内服しないでください」とも書かれています。血圧が下がる等のおそれがあるためで、外用剤として作られた物だと覚えておきましょう。

よくある質問

発毛剤の塗り薬は、液とスプレーで効き方が違いますか?

形状によって添付文書の用法・用量や成分の量が違うので、製品ごとに書かれた内容を確かめてください。どちらが合うかは、薬剤師に髪の長さや塗りたい範囲を伝えて相談するのがおすすめです。

1mLは多い気がします。少なめに塗ってもいいですか?

添付文書には、1回1mLを脱毛範囲の大小に関係なく守るよう書かれている製品があります。自己判断で量を変えず、気になる時は薬剤師に相談しましょう。

発毛剤を塗ってすぐドライヤーをかけても平気ですか?

製品ごとに案内が違うので、添付文書や公式のよくある質問を確かめてください。塗った後に洗髪する場合は、できるだけ時間をおくよう案内している製品があります。

処方された塗り薬と一緒に使えますか?

発毛剤の添付文書には、他の外用剤(軟膏、液剤等)を頭皮に使うのは避けるよう書かれています。処方の薬を使っている時は、処方した医師に相談してから考えてください。

塗った所がかゆくなりました。続けても平気ですか?

頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれなどは、添付文書に書かれた副作用の可能性がある症状です。いったん使用を止め、添付文書を持って医師か薬剤師に見てもらいましょう。

塗り薬は女性も使えますか?

男性向けの発毛剤は、添付文書で女性の使用が除かれています。女性向けにはミノキシジル1%の製品があるので、使う前に薬剤師に相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • 発毛剤の塗り薬は、液剤や噴霧剤などの形状に分かれる第1類医薬品
  • タップ式・押し込み式ノズル・噴射式で、塗り方のコツが違う
  • 1回の量は形状ではなく添付文書の用法・用量で決まり、増やしても効果はあがらない
  • 傷や赤みがある頭皮には使わず、他の外用剤と重ねない
  • 肌に合わない時は使うのをやめ、説明書を持って医師・薬剤師に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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