当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
ハーブやオイルで育毛剤を手作りできると聞いて、作り方を調べ始めた方もいるのではないでしょうか。『自分で作れば余計な物が入らなくて安心』と感じる気持ち、よく分かります。
結論から言うと、手作り育毛剤の作り方を試す前に、肌に合うかの確認と、道具・保存の衛生を先に考えておくことが大事なんです。この記事では、作り方そのもの(レシピ)は紹介しません。
代わりに、ネットの作り方の読み方、肌トラブルを防ぐための確認、市販の育毛剤との違いが分かるようにまとめました。
手作り育毛剤の作り方を調べる前に、先に答え
- 手作りの頭皮用品は、育毛の効能を確かめた物ではない
- 天然の材料でも、肌に刺激やかぶれが出ることがある
- 作るなら、肌に合うかの確認・清潔な道具・少量・早めに使い切るを守る
- 抜け毛が気になっているなら、手作りより先に皮膚科で相談する方法もある
この記事でレシピを紹介しないのには、理由があります。材料の濃さや保存の期間には、誰にでも当てはまる公的な目安が見当たらないからです。
なんとなくの分量で作ると、濃すぎて肌が荒れたり、気づかないうちに傷んでいたりすることも。だからこそ、作り方より先に確かめたいことを表にしておきます。
| 作り方の情報でよく見る項目 | 確かめにくいこと |
|---|---|
| 材料の分量 | 自分の肌にとって濃すぎないか |
| 保存の期間 | 作った物がいつまで清潔に保てるか |
| 「育毛に効く」という説明 | その効能を確かめた根拠があるか |
| 使う回数 | 毎日使っても肌に負担がないか |
| 材料の買い方 | 肌に使ってよい物として売られているか |
育毛剤そのものがどんな物かは、育毛剤とはどんな商品かの記事で詳しく書いています。
ネットの作り方を読む時、どこを見ればいい?
ブログや動画で紹介されている作り方は、見た目もきれいで、つい試したくなりますよね。ただ、読む時に気をつけたいポイントがいくつかあります。
- 「髪が生えた」「抜け毛が止まった」など、効き目を言い切っていないか
- 材料の濃さに、どこから来た数字かの説明があるか
- 肌に合わない時の対処が書かれているか
- 保存の方法と、捨てる目安が書かれているか
- 最後に特定の商品や材料の購入に誘導していないか
例えば「この材料で髪が増えた」という体験談は、その人の場合の話です。体験談は客観的な裏付けにならない、という考え方は、国の広告の基準にも書かれています。
『たくさんの人が試しているなら大丈夫そう』と思うかもしれません。でも、肌に合わなかった人の話は表に出にくいもの。良い話だけで判断しないようにしておきましょう。
「育毛効果」をうたう手作り品を見かけたら
手作りの頭皮用品を販売しているサイトやイベントで、「育毛効果あり」と書かれていることがあります。医薬部外品として承認された物でなければ、育毛の効能をうたうことはできません。
東京都の資料でも、化粧品で育毛をうたうことは一切できないとされています。手作り品を買う時は、この言葉が書かれていないかを見ておくと安心です。
材料を買う時に見ておきたい表示
材料をネットや雑貨店で買う時は、肌に使う物として売られているかを見ておきましょう。消費者安全調査委員会は、精油を肌に使うなら、製品の情報が表示されている物を選び、取扱説明書などで事前に確かめるよう案内しています。
香りを楽しむための雑貨として売られている物は、肌に塗ることを考えて作られていないこともあります。「肌に使えるか分からない物は使わない」と決めておくと、迷いが減りますよ。
作る前に確かめたい、自分の肌と体の状態
手作りに向いているかどうかは、材料より先に、使う人の状態で変わります。次の表に当てはまる方は、作る前に一度立ち止まってみてください。
| 今の状態 | 考え方 |
|---|---|
| 肌が弱い・かぶれやすい | 手作りは避けるか、使う前に皮膚科で相談 |
| ヘアカラーや化粧品でかぶれたことがある | 同じ系統の成分で反応することもあるので慎重に |
| 頭皮に傷・湿疹・赤みがある | 落ち着くまで何も塗らず、皮膚科へ |
| 妊娠中・授乳中 | 使う前に主治医に相談 |
| 病気の治療中・薬を使っている | 使う前に主治医か薬剤師に相談 |
| 子どもに使いたい | 大人用の手作り品を使わず、小児科か皮膚科で相談 |
特に、抜け毛が急に増えた・円形に抜けたという方は、手作りで様子を見るより、皮膚科で原因を相談するのが先です。日本皮膚科学会のQ&Aでも、抜け毛がある時は皮膚科などで対策を知ることをすすめています。
『病院に行くほどではないかも』と迷う時は、セルフケアと医療機関の分かれ目も参考にしてみてください。
抜け毛が気になって手作りを考えている時は
手作りを考えるきっかけが「抜け毛を何とかしたい」なら、毎日のケアを見直すことも一緒に考えてみてください。日本皮膚科学会は、これをすれば髪が抜けなくなるという特別な予防法があるわけではない、としたうえで、次のようなことを挙げています。
- 髪を強く引っぱる髪型や、カラーのしすぎを控える
- 洗いすぎて乾燥させず、洗わなすぎてべたつかせない
- 食事のかたよりを減らし、生活のリズムを整える
手作りの物を塗るより先に、こうした基本を整えておく方が、頭皮にとっては負担が少ないかもしれませんね。
肌に合うかは、どうやって確かめる?
肌に合うかを確かめる方法として、パッチテストがあります。ただ、自宅で試すのと、医療機関で受けるのとでは、やり方も分かることも違うんです。
| 比べる点 | 自宅での試し方 | 医療機関のパッチテスト |
|---|---|---|
| 塗る場所 | 腕の内側など目立たない所 | 上背部や上腕の外側など |
| 時間 | 様子を見る時間をとる | 通常48時間貼って判定 |
| 判定 | 自分の目で赤みやかゆみを見る | 医師が時間をおいて何回か判定 |
| 分かること | 今その物で反応が出るか | 何の成分にかぶれているか |
| 向く人 | 肌トラブルの経験が少ない人 | かぶれを繰り返している人 |
日本皮膚科学会のQ&Aでは、医療機関のパッチテストは通常48時間貼り、その後も72時間後か96時間後、1週間後に判定するとしています。貼っている間はシャワーや入浴、汗をかく運動を控えるそうです。
市販の育毛剤の中にも、肌の弱い方には腕の内側で試してから使うよう案内している物があります。手作り品の場合は、作るたびに中身が少しずつ変わるので、作り直した時も同じように試しておきたいところです。
- 肌の調子が良い日を選ぶ
- 腕の内側など目立たない所に少しだけ塗る
- こすらず、そのまま時間をおいて様子を見る
- 赤み・かゆみ・ぶつぶつが出たら、すぐ洗い流して使わない
- 何も出なくても、頭皮で使い始めは少量にする
試して何も出なくても安心しきらない
腕で何も出なかったとしても、頭皮で反応が出ないとは言い切れません。頭皮は汗や皮脂が多く、帽子やシャンプーの影響も受けるからです。
使い始めの数日は、かゆみや赤みが出ていないか、鏡で生え際やつむじを見ておきましょう。
道具・容器・保存で気をつけたいこと
手作りで見落としやすいのが、衛生の話です。市販品は品質を管理する仕組みの中で作られていますが、手作りでは自分で気をつけるしかありません。
- 使う道具と容器は、よく洗って乾かした物を使う
- 一度に作る量は、短い期間で使い切れる少量にする
- 容器に作った日と材料を書いたラベルを貼る
- 日の当たる窓辺や、暑くなる場所には置かない
- においや色が変わった・濁った・カビが見えた時は使わずに捨てる
『もったいないから、多めに作って長く使おう』と思いますよね。でも、手作り品は保存料などで管理されていないことが多く、傷んでも気づきにくいんです。少しずつ作って早めに使い切る方が、結果的に安心です。
子どもやペットのいる家では
手作りした液体を、飲み物の空き容器に入れておくのは避けましょう。国民生活センターは、液体芳香剤の誤飲事故について注意を呼びかけています。香りのある液体は、子どもが手に取りやすいんです。
置き場所は、子どもの手が届かない高い所にしておくと安心です。
精油を使う時の注意
ハーブの精油(エッセンシャルオイル)を使う作り方もよく見かけます。消費者安全調査委員会は、精油を肌に塗った後に皮膚障害が起きた事故があるとして、注意点をまとめています。
原液は刺激が強いので薄めて使うこと、肌が弱い方はさらに低い濃さから試すこと、紫外線で肌に影響が出る成分を含む物があること。そして、気になる症状が出たら、軽いと思っても迷わず医療機関を受診するよう呼びかけています。
手作りでよくある失敗と、その防ぎ方
手作りでの肌トラブルは、ちょっとした思い込みから起きることが多いんです。よくある失敗を先に知っておくだけでも、防ぎやすくなります。
| よくある失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 濃くした方が効きそうと、材料を増やす | 濃さを上げない。肌が弱い方は、むしろ薄めから |
| 多めに作って何週間も使う | 少量だけ作り、早めに使い切る |
| 新しい材料をいくつも一度に入れる | 肌に合わなかった時に原因が分からなくなるので、一つずつ |
| 洗髪直後のこすれた頭皮にたっぷり塗る | 頭皮をやさしく乾かしてから、少量を塗る |
| 市販の育毛剤と重ねて塗る | 重ねると、どちらで反応が出たか分からなくなる |
| かゆみが出ても「好転反応」だと思って続ける | かゆみや赤みはやめるサイン。すぐ中止する |
特に最後の「好転反応」という言葉は、ネットでよく見かけますよね。でも、肌に出た異常を良いサインと考える根拠はありません。かゆみや赤みは、使うのをやめる合図だと覚えておきましょう。
使う量と回数は控えめに
手作り品には、決められた用法がありません。だからこそ、最初は少量を1日1回までにして、肌の様子を見ながら使うくらいがちょうどいいです。
毎日たくさん塗るほど良い、ということはありません。頭皮にとっては、塗る物が増えるほど、こすったり濡れたままになったりする負担も増えるんです。
作った物の記録をつけておく
作るたびに、日付・材料・作った量をノートに書いておくと、肌に合わなかった時に原因をたどりやすくなります。受診の時にも、そのノートを見せれば話が早いですよ。
手作り品と市販の育毛剤は、何が違う?
手作り品と市販の育毛剤のいちばんの違いは、品質を誰がどう管理しているか、です。成分の良し悪しの話ではないんです。
| 比べる点 | 手作りの頭皮用品 | 市販の育毛剤(医薬部外品) |
|---|---|---|
| 効能の確認 | 確かめられていない | 国の承認を受けた効能を表示 |
| 作る人 | 自分 | 許可を受けた製造所 |
| 品質の管理 | 自分の注意だけ | 法律で決められた管理の仕組み |
| 成分の表示 | 自分で書かない限りない | 有効成分とその他の成分を表示 |
| 異常が出た時 | 自分で判断 | 容器の注意書き・販売元に相談できる |
医薬部外品として承認された育毛剤が表示できる効能は、国の通知では「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛。」とされています。手作り品は、この範囲を確かめた物ではありません。
市販品の選び方は、医薬品・医薬部外品・化粧品の違いを読んでおくと、外箱の見方が分かりやすくなります。
手作りの代わりに市販品を選ぶなら
『手作りはやめて、市販品にしよう』と思った時は、手作りで気にしていたことを、そのまま選ぶ基準にすると選びやすくなります。
- 区分の表示(育毛をうたうなら医薬部外品か)
- 有効成分の欄と、その他の成分の欄
- エタノールや香料の有無(成分表で確かめる)
- 肌の弱い方へのパッチテストの案内があるか
- 頭皮に直接塗りやすい容器か
市販品の塗り方は育毛剤の使い方・正しい塗り方で順番に紹介しています。
手作りと市販の話で出てくる言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 医薬部外品 | 作用が緩和な物。育毛剤の多くがこの区分で、承認された効能を表示できる |
| 化粧品 | 頭皮や髪を健やかに保つ物。育毛はうたえない |
| パッチテスト | 肌に合うかを確かめるため、少量を肌に付けて様子を見ること |
| 精油 | 植物から取り出した揮発性の香りの成分。原液は刺激が強い |
| 化粧品製造販売業 | 化粧品を作って人に売る・渡すために必要な許可の一つ |
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る人にあげる・売るのは別の話
自分で作って自分で使う分には、医薬品医療機器等法の許可は要りません。ただ、人にプレゼントしたり、フリーマーケットやネットで売ったりすると、少量でも規制の対象になると県の薬務課が案内しています。
『家族にちょっと分けるだけ』でも、相手の肌に合うかは分かりませんよね。手作り品は自分だけで使う物、と決めておくと安心です。決まりの詳しい話は育毛剤は手作りできるかの記事でまとめています。
肌に異常が出た時は、どうすればいい?
手作り品を使っていて、かゆみや赤み、ひりひりした感じが出た時は、すぐに使うのをやめましょう。
- 使うのをやめ、ぬるま湯で頭皮をやさしく洗い流す
- こすったり、別の物を塗って様子を見たりしない
- 使っていた手作り品と、材料のメモを残しておく
- 症状が続く・広がる時は皮膚科を受診する
- 受診の時に、材料と作った日、使った回数を伝える
| こんな時 | どうする |
|---|---|
| 少し赤くなったが、洗ったら引いた | 使うのをやめて様子を見る |
| かゆみや赤みが翌日も続く | 皮膚科へ |
| 腫れた・水ぶくれができた | 早めに皮膚科へ |
| 目に入った | すぐに水で洗い、痛みが続けば眼科へ |
| 子どもが口に入れた | 容器を持って医療機関に相談 |
例えば、受診の時はこう伝えると話が早いです。
「自分で作った頭皮用のローションを使ったら、かゆくなりました」
「材料はこのメモのとおりです」
材料が分かると、医師も原因の見当をつけやすくなります。『手作りなんて言ったら怒られそう』と心配しなくて大丈夫ですよ。
よくある質問
手作り育毛剤の作り方を教えてもらえますか?
この記事では、材料の濃さや保存の期間に公的な目安が見当たらないため、レシピは紹介していません。作る場合は、肌に合うかの確認と清潔な道具・少量で作ることを優先してください。
天然の材料なら肌にやさしいですか?
天然の材料でも、肌に刺激やかぶれが出ることがあります。精油は原液だと刺激が強いとされているので、使う前に目立たない所で試してみてください。
手作りの育毛剤はどのくらい保存できますか?
誰にでも当てはまる公的な日数の目安は見当たりません。短い期間で使い切れる量だけ作り、においや色が変わったら使わずに捨てるのが安心です。
手作りの育毛剤で髪は増えますか?
手作りの頭皮用品は、育毛の効能を確かめた物ではありません。抜け毛が気になる時は、医薬部外品の育毛剤を選ぶか、皮膚科で相談してみてください。
作った物を友達にあげてもいいですか?
人にプレゼントすることは、少量でも医薬品医療機器等法の規制の対象になると県の薬務課が案内しています。手作り品は自分だけで使う物にしておきましょう。
市販の育毛剤に手作りの物を混ぜて使ってもいいですか?
混ぜると中身が変わり、容器の用法どおりの使い方ではなくなります。市販の育毛剤は、そのまま用法どおりに使うのが基本です。
まとめ
- 手作り育毛剤の作り方は、肌に合うかの確認と衛生を先に考える
- ネットの作り方は、効き目の言い切り・濃さの根拠・捨てる目安を見て読む
- 肌が弱い方・治療中の方・妊娠中の方は、作る前に医師に相談する
- 道具は清潔に、少量で作って早めに使い切り、異変があれば捨てる
- 手作り品と市販の育毛剤の違いは、品質を管理する仕組みにある





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