ミノックスという育毛剤とは?名前で探す時の見分け方と海外品の注意

洗面台に並べたラベルの無いスポイト瓶と小箱、くしのイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

「ミノックス」という名前を見かけて、『ミノキシジルの育毛剤のこと?』と気になった方もいますよね。名前の響きが似ているので、同じ物だと思ってしまいやすいんです。

結論から言うと、「ミノックス」で出てくる物には、化粧品の頭皮用エッセンスもあれば、海外製の飲み薬タイプの名前もあり、中身も扱いもまったく違います。名前だけで判断せず、区分・塗るか飲むか・販売元の3点で見分けることが大切です。

この記事では、ミノックスという育毛剤を名前で探す時の見分け方と、海外品で気をつけたいこと、国内で選ぶ時の考え方が分かります。

目次

ミノックスという育毛剤とは?先に答え

先に答え
  • 「ミノックス」という名前は、ひとつの商品だけを指すわけではない
  • メンズ化粧品ブランドDAVIDIAの「ミノックス」は、化粧品の頭皮用エッセンスとして紹介されている
  • 「ミノックス5」などの名前で、ミノキシジルを含む海外製の錠剤が紹介されていることもある
  • ミノキシジルの飲み薬は、日本皮膚科学会のガイドラインで「行うべきではない」とされている

ミノックスで探した時に出てくる物を、ざっくり3つに分けてみました。並び順に意味はありません。

見かける物どんな物か日本での扱い
DAVIDIA ミノックス頭皮に塗るスカルプエッセンス化粧品として紹介されている
「ミノックス5」など錠剤の名前ミノキシジルを含むとされる海外製の飲み薬公式・公的な情報が見つからず、扱いを確かめられない
販売名に「ミノキシジル」が入る国内品ミノキシジル配合の頭皮用の発毛剤第1類医薬品

同じ「ミノ」で始まる名前でも、塗る物と飲む物が混ざっているんです。育毛剤がどういう物かの基本は、育毛剤の基本をまとめた記事で確かめられます。

DAVIDIA ミノックスはどんな物?公式の説明から

DAVIDIA(ダビディア)は、35歳からのメンズ化粧品をうたうブランドです。その公式サイトに、「ミノックス」という30mLの頭皮用の製品が紹介されています。

確かめたいこと公式サイトの説明
区分化粧品のスカルプエッセンス(ページの見出しでは養毛剤)
内容量30mL
主な配合成分の説明ミノキシジル誘導体(ピディオキシジル)、成長因子など
使い方洗髪後の清潔で乾いた頭皮に直接塗り、指の腹でマッサージ。朝晩2回の使用をすすめている
買える所Amazonの案内がある

化粧品なので、表示できる効能は「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」「頭皮、毛髪にうるおいを与える」などの範囲です。国の基準では、化粧品に育毛の効能を表示することはできません。

「ミノキシジル誘導体」と「ミノキシジル」は別物

ここが大事なところです。DAVIDIAの公式サイトでは、ミノキシジルは発毛剤に入る医薬品成分で、その分子の構造を一部変えて化粧品で使えるようにした物がミノキシジル誘導体だと説明されています。

つまり、名前に「ミノ」が入っていても、ミノキシジルそのものが入った医薬品ではありません。『発毛剤と同じ成分が入っているから同じように効く』と考えるのは早とちりなんです。

化粧品のミノックスを使う前に見ること
  • 外箱の全成分表示を読み、苦手な成分がないか確かめる
  • 化粧品で、育毛の効能を表示する物ではないことを理解しておく
  • 肌が弱い方は、腕の内側などで少量を試してから使う
  • 赤み・かゆみが出たら使うのをやめて皮膚科に相談する
  • 運営会社や問い合わせ先を公式サイトで確かめておく

運営会社の名前や全成分の細かい表示は、公式サイトや外箱で確かめてみてください。

「養毛剤」「育毛」という言葉を見かけた時

商品紹介の見出しや通販の検索ワードには、「養毛剤」「育毛剤」といった言葉が並ぶことがあります。ただ、「養毛」「育毛」は、医薬部外品の育毛剤に認められている効能の言葉でもあるんです。

化粧品か医薬部外品かは、紹介文の言葉ではなく、外箱の区分の表示で見分けましょう。医薬部外品なら「医薬部外品」の文字と有効成分の欄があり、化粧品なら全成分の表示があります。

見かけた言葉確かめたい表示
養毛剤・育毛剤外箱に「医薬部外品」の文字と有効成分の欄があるか
スカルプエッセンス・頭皮用美容液化粧品の全成分表示か、医薬部外品の表示か
発毛剤「第1類医薬品」などの区分と日本語の添付文書があるか

「ミノックス5」など飲み薬タイプの名前を見かけたら

ミノックスで探すと、「ミノックス5」のような名前で、ミノキシジルを含む海外製の錠剤を紹介するページも出てきます。こうしたページの多くは個人輸入の代行や通販のサイトで、メーカー公式や国の機関の情報は見当たりません。

『飲むタイプのほうが手軽そう』と感じる方もいるかもしれませんね。ただ、ミノキシジルの飲み薬について、日本皮膚科学会ははっきりとした見解を示しているんです。

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)より
  • 「ミノキシジルの内服は有用か?」という問いへの推奨度はD(行うべきではない)
  • ミノキシジルは降圧剤として開発されたが、日本では認可されていないと書かれている
  • 一般の人が個人輸入で手に入れて飲むことが、医薬品医療機器等法の観点から問題視されている
  • 内服用の製剤の添付文書には、胸の痛み・動悸・息切れ・むくみなど重い心血管系の障害の記載があるとされている

ガイドラインでは、利益と危険性が十分に確かめられていないため、男性型・女性型脱毛症のどちらでも行わないよう強く勧めるとしています。

全文は日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で読めます。

すでに飲んでいる・手元にある時は

もし海外製の錠剤が手元にあったり、すでに飲み始めていたりする時は、自己判断で量を変えずに医師に相談してください。動悸やむくみ、息苦しさなど体調の変化がある時は、早めに受診しましょう。

「海外の錠剤を飲んでいるんですが、このまま続けても大丈夫ですか?」
「まず現物を見せてください。いつから、どれくらい飲んでいるかも教えてもらえますか」

診察室では、このくらい率直に話して構いません。箱や包装ごと持って行くと、医師が中身を確かめやすくなります。

名前で探す時の見分け方

名前が似た商品がたくさんあると、『結局どれが何なの?』と混乱しますよね。見分ける時は、名前より先に、箱やページの表示を順番に見ていくのがコツです。

見分ける順番
  1. 塗る物か、飲む物かを確かめる
  2. 外箱やページに「化粧品」「医薬部外品」「第1類医薬品」などの区分があるかを見る
  3. 日本語の販売名と、販売元・製造販売元の会社名を確かめる
  4. 医薬品なら、PMDAの添付文書の検索で販売名を入れてみる
  5. 区分も会社名も分からない時は、買わずに薬剤師に相談する
表示で見つけたこと考えられること
「化粧品」の表示・全成分表示頭皮用の化粧品。育毛の効能は表示できない
「医薬部外品」と有効成分の欄薬用の育毛剤。効能は育毛・脱毛の予防などの範囲
「第1類医薬品」と日本語の添付文書国内の発毛剤。買う時に薬剤師の説明がある
英語など外国語の表示だけ日本の承認品ではない可能性。個人輸入の注意が当てはまる
錠剤・カプセルで発毛をうたう日本で認められた薄毛の飲み薬かどうかを医師に確かめる

医薬品の添付文書は、PMDAの一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書検索で探せます。

通販モールで見かけた時

通販モールでは、同じ名前の商品を複数のお店が出品していることがあります。メーカーの公式ストアか、ほかのお店かで、説明の書き方や保管の状態が違うこともあるんです。

一般用医薬品を売るネットのお店は、薬局や薬店の許可を受けた店舗が運営し、許可の内容や勤務する薬剤師の名前などを表示することになっています。厚生労働省のページには、自治体から報告された一般用医薬品の販売サイトの一覧があるので、気になるお店の名前を探してみるのもひとつです。

国内のミノキシジル配合品は販売名で分かる

国内の頭皮用の発毛剤には、販売名に「ミノキシジル」と入った製品もあります。例えば、ミノキシジルローション5%「JG」は第1類医薬品で、成人男性(20歳以上)が1日2回、1回1mLを頭皮に塗る物と案内されています。

国内の発毛剤でも使える人の条件があり、女性や20歳未満の方は使えない製品があります。名前が似ていても、DAVIDIAのミノックスとはまったく別の物ですね。

海外品・個人輸入で気をつけたいこと

海外の製品を個人で取り寄せる時は、厚生労働省の注意をひと通り知っておきたいところです。厚生労働省は、医薬品等の個人輸入には健康被害などの危険性があるとしています。

厚生労働省が挙げている点意味
品質・有効性・安全性が確認されていない日本の法律にもとづく国のチェックを受けていない
偽造製品かもしれない正規のメーカー品に見せかけた物が混ざるおそれ
外国語の表示使い方や注意を正しく理解しにくい
救済制度の対象外健康被害が出ても医薬品副作用被害救済制度は使えない
譲渡・販売は認められない取り寄せた物を家族や友人に分けることもできない

厚生労働省の情報サイトでは、海外では食品として売られている物でも、医薬品の成分が入っていれば日本では医薬品にあたる場合があると説明されています。『サプリだから大丈夫』とは言い切れないんです。

個人輸入の決まりは海外の育毛剤を個人輸入する時の注意点の記事に、代行サイトのリスクは個人輸入代行についての記事にまとめています。

ミノックスが気になった理由別に考えること

ミノックスという名前にたどり着いた理由は、人によってさまざまですよね。理由ごとに、まず何を確かめるとよいかをまとめてみました。

気になった理由まず確かめたいこと相談先
生え際や頭頂部が気になってきた急に増えた・まだらに抜けたなら先に受診皮膚科
ミノキシジルの名前に惹かれた塗る物か飲む物か、日本での区分薬剤師
飲むほうが手軽に思えた飲み薬は医師が判断する領域であること医療機関
値段が気になった1か月あたりの量と定期の条件で比べる販売元の窓口
家族や友人にすすめられた人から譲り受けた薬は使わない薬剤師・医師

「ミノックスっていう名前を見たんですが、私が使えそうなのはどれですか?」
「塗るタイプの物ですね。年齢と、今飲んでいるお薬を教えてもらえますか」

ドラッグストアの薬剤師には、こんなふうに見た名前をそのまま伝えて大丈夫です。似た名前の商品の区別も含めて、説明してもらえますよ。

国内で選ぶなら:区分ごとの考え方

『じゃあ、自分は何を選べばいいの?』というところですよね。ミノックスが気になったきっかけを、悩みに置き換えて考えてみましょう。

頭皮のケアから始めたい
  • 医薬部外品の育毛剤なら、育毛・脱毛の予防などの効能が表示されている
  • 化粧品の頭皮用エッセンスは、頭皮をすこやかに保つ範囲のケア
  • ドラッグストアや通販で、使い心地を比べながら選べる
発毛剤(医薬品)が気になる
  • ミノキシジル配合の頭皮用の発毛剤は第1類医薬品で、薬剤師の説明を受けて買う
  • 使えない人の条件があるので、年齢や持病を薬剤師に伝える
  • 飲み薬が気になる時は、自己判断せず医療機関で相談する
選ぶ前のチェック
  • 塗る物か飲む物か、区分は何かを確かめた
  • 日本語の販売名と販売元の会社名が分かる
  • 効能・効果の欄(化粧品なら効能の範囲)を読んだ
  • 持病や飲んでいる薬があれば、薬剤師に伝えた
  • 定期購入なら、最終確認画面で回数と解約方法を確かめた

区分の違いを詳しく知りたい方は、医薬品と医薬部外品の違いの記事も参考にしてみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

ミノックスまわりで出てくる言葉

名前で探していると、似た言葉がたくさん出てきますよね。意味をまとめておきます。

言葉意味
ミノキシジル国内では第1類医薬品の頭皮用の発毛剤に入っている成分
ミノキシジル誘導体ミノキシジルの構造を一部変えた成分。化粧品に配合されることがある
外用皮膚や頭皮に塗って使うこと
内服口から飲んで使うこと
第1類医薬品買う時に薬剤師が書面で説明する一般用医薬品
化粧品頭皮・毛髪をすこやかに保つなど、決められた範囲の効能まで表示できる物
個人輸入自分で使うために海外から取り寄せること(持ち帰りも含む)
添付文書医薬品に付く説明書。使えない人や副作用が書かれている
推奨度診療ガイドラインで、その治療をどのくらい勧めるかを表す段階
全成分表示化粧品で、配合されている成分をすべて書いた欄

言葉の違いが分かると、商品ページの説明も読みやすくなりますよ。

よくある質問

ミノックスはミノキシジルの育毛剤ですか?

「ミノックス」という名前の物はひとつではありません。DAVIDIAのミノックスは、ミノキシジル誘導体を配合した化粧品として紹介されています。区分と販売元を確かめてください。

DAVIDIAのミノックスは発毛剤ですか?

公式サイトでは化粧品のスカルプエッセンスとして紹介されています。医薬品の発毛剤ではなく、育毛の効能を表示する物でもありません。

「ミノックス5」という錠剤は飲んでもいいですか?

この記事ではすすめません。日本皮膚科学会のガイドラインでは、ミノキシジルの内服は「行うべきではない」とされています。気になる時は医療機関で相談してください。

化粧品のミノックスと医薬部外品の育毛剤は一緒に使えますか?

一緒に使う順番や量は、それぞれの販売元の案内を確かめてください。頭皮に赤みやかゆみが出たら、どちらも使うのをやめて皮膚科で相談しましょう。

名前が似た商品を見分けるコツは?

名前より先に、塗る物か飲む物か、区分の表示、日本語の販売名と販売元の3点を見るのがコツです。分からない時は薬剤師に相談してください。

女性が使ってもいいですか?

化粧品なら販売元の案内を確かめてください。ミノキシジル配合の発毛剤は、女性用として承認された製品以外は女性が使えない物があります。妊娠中・授乳中の方は、使い始める前に医師か薬剤師へ確かめてください。

10代でも使えますか?

国内のミノキシジル配合の発毛剤は、20歳未満の方は使えない製品です。化粧品の頭皮用エッセンスも、使う前に販売元の案内を確かめ、抜け毛が気になる時は保護者と一緒に皮膚科で相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 「ミノックス」という名前は、化粧品の頭皮用エッセンスにも、海外製の錠剤の名前にも使われている
  • DAVIDIAのミノックスは、ミノキシジル誘導体を配合した化粧品として紹介されている
  • ミノキシジルの飲み薬は、日本皮膚科学会のガイドラインで「行うべきではない」とされている
  • 見分ける時は、塗るか飲むか・区分・販売名と販売元の順に確かめる
  • 発毛剤が気になる時は薬剤師に、体調の変化がある時は医師に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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