カークランドの発毛剤とは?海外製ミノキシジル製品と国内品の違い・個人輸入の注意

机の上に置いたラベルの無いスポイト瓶と旅行用の小物のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

海外の動画や口コミで「カークランドの発毛剤」という名前を見て、『安く手に入るなら試してみたい』と気になった方もいますよね。

結論から言うと、Kirkland(カークランド)の発毛剤は、米国のコストコが扱うミノキシジル配合の外用液で、米国の一般用医薬品です。日本の発毛剤(第1類医薬品)や育毛剤(医薬部外品)とは扱いが違い、この記事では使うことも取り寄せることもすすめません。

この記事では、Kirklandのラベルに書かれていることと、国内品との違い、おみやげで頼む前に知っておきたい個人輸入の注意が分かります。

目次

カークランドの発毛剤とは?先に答え

先に答え
  • 米国の医薬品情報サイトに、Costco Wholesale Company が扱う「KIRKLAND SIGNATURE MINOXIDIL」が載っている
  • 有効成分はミノキシジル5%の外用液で、米国では男性用の一般用医薬品の扱い
  • 日本で承認された医薬品かどうかは、日本語の販売名で確かめる必要がある
  • 取り寄せた医薬品で体に害が出ても、国の救済制度は使えない

「kirkland 育毛剤」と探すと、育毛剤の一種として紹介されていることがあります。でも実は、米国のラベルでは「Hair regrowth treatment for men」、つまり男性の発毛のための医薬品として書かれているんです。

確かめたいこと米国のラベル(DailyMed)の記載
製品名KIRKLAND SIGNATURE MINOXIDIL
扱う会社Costco Wholesale Company
米国での区分一般用医薬品(OTC)
有効成分Minoxidil 5% w/v
使う人男性のみ(For use by men only)
形スポイトで塗る外用液

育毛剤がどういう物かの基本は、育毛剤の基本をまとめた記事から読むと全体がつかみやすいですよ。

「Kirkland Signature」という名前の意味

『カークランドって、薬のメーカーの名前?』と思う方もいるかもしれませんね。Kirkland Signature は、コストコが自社で扱う商品に付けているブランド名です。

食品や日用品にも同じ名前が付いているので、名前だけでは中身が分かりません。発毛剤のほかにも、さまざまなKirkland Signatureの商品があるんです。

見かける名前中身見分けるポイント
KIRKLAND SIGNATURE MINOXIDILミノキシジル5%の外用液「Minoxidil」「Hair regrowth」の英語
Men’s Kirkland と書かれた箱男性用の表示がある製品「for men」「Extra Strength」の英語
Kirkland Signature の食品・日用品頭皮用ではない商品発毛に関する表示がない

日本のお店で名前を見かけたら

日本で「カークランド」の商品を見かけることもありますよね。ただ、頭皮に使う発毛剤の場合は、店頭や通販で並んでいるかどうかより、日本の医薬品として承認された物かどうかが大切です。

国内で承認された一般用医薬品なら、箱に日本語の販売名とリスク区分(第1類医薬品など)が書かれています。英語の表示しかない時は、日本の添付文書で確かめられる物ではないことが多いんです。

米国のラベルに書かれていること

Kirklandの箱には、米国の「Drug Facts」という形式で使い方や注意が英語で書かれています。主な注意を日本語に直すと、次のようになります。

英語の項目書かれている主な内容(要約)
Do not use if(使わない人)女性、18歳未満、家族に抜け毛の人がいない、急に・まだらに抜けた、原因が分からない、頭皮が赤い・痛い、ほかの頭皮用の薬を使っている
Ask a doctor before use if(使う前に医師へ)心臓病がある
Stop use and ask a doctor if(やめて医師へ)胸の痛み、速い動悸、気が遠くなる感じ・めまい、急な体重増加、手足のむくみ、頭皮の刺激や赤み、顔に毛が増えた
Directions(使い方)1回1mLをスポイトで、1日2回、抜け毛の部分の頭皮に塗る
Other information(その他)妊娠中・授乳中は害になるおそれ。火気に近づけない

ラベルには、回数を増やしても結果は良くならないことも書かれています。『早く変化を見たいから多めに』という使い方は、米国のラベルでもすすめられていないんですね。

英語のラベルで起こりやすい読み違い
  • 「vertex only」は頭のてっぺん(頭頂部)だけが対象という意味で、生え際向けではない
  • 「Do not use」の項目を、注意してなら使えると軽く読んでしまう
  • 「flammable」(燃えやすい)を見落として、ドライヤーやたばこの火の近くで使う

英語が読めても、日本の決まりで使ってよいかは別の話です。ラベルを読めることと、安心して使えることは同じではありません。

家族と暮らしている時に気をつけたいこと

米国のラベルには「Keep out of reach of children」(子どもの手の届かない所に)とあり、飲み込んだ時はすぐに医療機関などに相談するよう書かれています。妊娠中・授乳中に使うと害になるおそれがある、という一文もあります。

家族に妊娠中の方や小さな子どもがいる場合、液だれしたスポイトや置きっぱなしの容器にも注意が必要です。手元にある時は、洗面台に出しっぱなしにせず、家族が触れない場所に保管し、早めに医師・薬剤師に相談してください。

家族の状況気をつけたいこと
小さな子どもがいる手の届かない高い場所に保管し、誤って口にしたら受診
妊娠中・授乳中の家族がいる容器や塗った手が触れないようにし、使うこと自体を医師に相談

国内の発毛剤と何が違う?区分と仕組みで比べる

『同じミノキシジル5%なら、国内品と同じでは?』と考える方も多いはずです。成分と濃度が同じでも、使える人の条件や買う時の仕組みが違います。

比べる点Kirkland(米国の一般用医薬品)国内の発毛剤(第1類医薬品)国内の育毛剤(医薬部外品)
日本での扱い日本の承認品かは販売名で確かめる一般用医薬品医薬部外品
表示されている内容米国の表示(頭頂部の発毛)壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防育毛、薄毛、脱毛の予防、発毛促進 など
使える年齢の書き方18歳未満は使わない成人男性(20歳以上)商品ごとに案内
説明書英語のラベル日本語の添付文書日本語の表示
買う時の説明個人で取り寄せると説明なし薬剤師が書面で説明特に決まりはない
健康被害の救済個人輸入品は対象外医薬品副作用被害救済制度の対象販売元・医療機関に相談

国内の発毛剤では、リアップ、リグロ、スカルプD メディカルミノキ5 などが第1類医薬品として売られています。ミノキシジル5%のジェネリックとして、ミノキシジルローション5%「JG」という製品も出ています。

「同じ5%なら同じ」と言い切れない理由

米国のラベルでは18歳未満が使わない人で、日本の添付文書では対象が成人男性(20歳以上)です。同じ成分でも、国によって対象の決め方が違うんです。

添加物も製品ごとに違います。Kirklandのラベルの添加物はアルコール、プロピレングリコール、精製水で、国内品とは配合が同じとは限りません。

国内の発毛剤も勧めているわけではありません

国内の発毛剤にも、女性や20歳未満の方が使えないなどの条件があります。使うかどうかは、自分で決めずに薬剤師に相談してください。違いの全体像は育毛剤と発毛剤の違いの記事で紹介しています。

おみやげで頼む・持ち帰る前に知っておきたいこと

『米国に行く友人に、ついでに買ってきてもらえないかな』と考える方もいるかもしれませんね。実は、海外で買った医薬品を持ち帰ることも、厚生労働省は個人輸入として扱っています。

こんな場面気をつけたいこと
自分が旅行先で買って持ち帰る自分で使う分でも個人輸入の扱いになる
友人や家族に頼んで買ってきてもらう自分の分を人に頼む形になり、トラブル時の相談先がはっきりしない
まとめて買って家族や友人に分ける輸入した物を人に売ったり譲ったりすることは認められていない
何人分かをまとめて取り寄せる他の人の分をまとめて輸入することは認められていない
量が多くなる一定の数量を超えると地方厚生局での輸入確認の手続きが必要

厚生労働省の資料では、ミノキシジルの含有量が5%を超える物は劇薬の扱いで、通関できる量の目安も変わるとされています。とはいえ、量の範囲内かどうかに関係なく、健康面のリスクは残るんです。

頼まれた側も、断りにくいかもしれません。こんなふうに伝えてみるのもひとつです。

「頼まれてた発毛剤、日本では人に譲るのがだめみたいで。自分で薬剤師さんに相談してみてもらえる?」
「そうなんだ、知らなかった。近くの薬局で聞いてみるね」

個人輸入の前に知っておきたい国の注意

医薬品等の個人輸入について、厚生労働省は「健康被害などの危険性があります」と注意をうながしています。通常は、メリットよりもリスクのほうが大きい場合が多いとしています。

厚生労働省が挙げている主な注意点
  • 日本の法律のもとで、品質や有効性、安全性のチェックを受けていない
  • 本物に見せかけた偽物が届くこともありうる
  • 表示が外国語で、正しく理解しにくい
  • 取り寄せた医薬品で重い害が出ても、副作用被害の救済は受けられない

さらに厚生労働省は、自分ひとりで判断せず、家族と話し合い、地域の医師・薬剤師などの専門家に相談することをすすめています。

詳しい決まりは海外の育毛剤を個人輸入する時の注意点の記事にまとめています。国の案内は厚生労働省の医薬品等を海外から購入しようとされる方へで読めます。

もう手元にある時は

すでにKirklandの発毛剤が手元にある方もいるかもしれません。その場合は、使う前に皮膚科で相談し、使っていて体調の変化があればすぐにやめて受診してください。

受診の時は、箱やラベルごと持って行くと、医師が成分を確かめやすくなります。英語の表示でも、現物があれば話が早いですよ。

ネットの体験談や比較記事を読む時のコツ

カークランドの名前を知ったきっかけが、ブログや動画の体験談だったという方も多いはずです。『これだけ変わったなら自分も』と感じるのは自然なことですよね。

ただ、国内の医薬品等適正広告基準の解説では、使用経験や体験談は客観的な裏付けにならず、かえって誤解を与えるおそれがあるとされています。個人の体験は、その人の年齢・抜け毛の状態・使い方・期間がそろって初めて意味を持つんです。

体験談で見かけること読む時に気をつけたい点
短い期間で変わったという話期間・頻度・ほかに使っていた物が書かれているか
国内品より安いという話送料・数量・偽造品のリスクが含まれていない
副作用がなかったという話体質は人によって違い、自分に当てはまるとは限らない
女性も使っているという話米国のラベルでは女性は使わない人に入っている
比較記事のランキング日本で承認された物かどうかの区別がされているか

「海外の口コミを見て気になったんですが、日本で同じような物を使うなら何を見ればいいですか?」
「区分と使える人の条件から確かめましょう。年齢と、今飲んでいる薬を教えてください」

薬剤師には、こんなふうに見た情報をそのまま話して大丈夫です。気になった理由を伝えるほど、自分に合う説明を受けやすくなりますよ。

カークランドが気になった時、国内でできること

『じゃあ、どうすればいいの?』というところですよね。カークランドが気になったきっかけを、自分の悩みに置き換えてみると、国内での選び方が見えてきます。

国内で考える順番
  1. 気になっているのが抜け毛の量か、頭頂部か、生え際かを書き出す
  2. 急に増えた・円形に抜けた・赤みやかゆみがある時は、先に皮膚科へ
  3. 発毛剤(第1類医薬品)が気になるなら、薬剤師に使える人の条件を聞く
  4. 頭皮のケアから始めたいなら、医薬部外品の育毛剤の区分と有効成分を見比べる
  5. 選んだ物の使い始めの日と、頭皮の様子をメモしておく

値段がきっかけで気になった時

カークランドが気になる理由に、値段の印象を挙げる方も多いですよね。国内品を比べる時は、1本の値段だけでなく、1本で何日分か・1日の回数・定期購入の条件で、1か月あたりに直して比べてみてください。

定期購入の場合は、申し込みの最終確認画面で回数の条件と解約方法を確かめておくと安心です。値段の数字は時期で変わるので、公式の価格ページで最新の情報を見るのが確実ですよ。

国内の育毛剤・発毛剤を選ぶ前のチェック
  • 外箱に日本語の販売名と区分(医薬部外品・第1類医薬品など)がある
  • 効能・効果の欄の言葉を読んだ
  • 自分の年齢・性別が、使える人の条件に入っている
  • 持病やふだん飲んでいる薬を、薬剤師に話した
  • 定期で申し込むなら、申し込み直前の画面で縛りの回数とやめ方を見た

区分ごとの選び方は、医薬品と医薬部外品の違いの記事も参考にしてみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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よくある質問

カークランドの発毛剤は育毛剤ですか?

米国では、ミノキシジル5%を含む男性用の一般用医薬品として扱われています。薬局で買える医薬部外品の育毛剤とは、そもそも扱いが別なんです。

日本のコストコでも買えますか?

取り扱いは時期やお店で変わります。日本で売られている物でも、日本語の販売名と区分の表示があるかを確かめ、発毛剤なら薬剤師に相談してください。

女性が使ってもいいですか?

米国のラベルでは女性は使わない人に挙げられています。この記事ではすすめません。女性用として承認された国内の発毛剤もあるので、薬剤師や皮膚科で相談してください。

国内の発毛剤と中身は同じですか?

ミノキシジル5%という点は同じでも、添加物や使える年齢の決め方、説明の仕組みが違います。同じ物として扱わないほうが安全です。

家族の分もまとめて取り寄せていいですか?

他の人の分をまとめて輸入することや、輸入した物を人に譲ることは認められていません。家族も自分で薬剤師に相談するようにしてください。

使って体調が悪くなったら、救済制度は使えますか?

厚生労働省は、個人で輸入した医薬品の健康被害は救済の対象にならないとしています。すぐに使うのをやめ、箱ごと持って受診してください。

まとめ

この記事の要点
  • カークランドの発毛剤は、米国でコストコが扱うミノキシジル5%の男性用の一般用医薬品
  • 日本の育毛剤(医薬部外品)や発毛剤(第1類医薬品)とは扱いが違い、日本語の添付文書もない
  • 米国のラベルでは、女性・18歳未満・心臓病のある人などへの注意が書かれている
  • 旅行先で買って持ち帰るのも個人輸入で、人に譲ることは認められていない
  • 国内では、発毛剤なら薬剤師に、抜け毛が急な時は皮膚科に相談する
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育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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