当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
ラビットファーのコートやマフラーを身につけた日、黒いニットやバッグに白い毛がびっしり。そんな経験から、抜け毛対策を探している方も多いですよね。
結論から言うと、ラビットファーの抜け毛はゼロにはできませんが、「こすらない」「湿気をためない」「押しつぶさずにしまう」の3つで減らしていけます。家で洗うのは避けて、汚れが気になる時は毛皮を扱えるクリーニング店に相談しましょう。
ここでは、毛が抜ける理由から、着る前・着ている間・帰ってきた後・しまう時のお手入れまで、順番にお話しします。
ラビットファーの抜け毛対策は?先に結論
- ラビットファーは、もともと毛が抜けやすい素材として紹介されることが多い
- 抜け毛を増やす原因は、摩擦・湿気・熱・ほこり・虫食いなど
- 着る前と帰宅後に軽く振ってほこりを落とし、毛並みに沿って整える
- 濡れたら水気を切って拭き、日陰で自然に乾かす(ドライヤーやアイロンは使わない)
- しまう時は通気性のあるカバーをかけ、幅の広いハンガーでゆったり吊るす
このサイトは、ふだんは人の髪や頭皮のケアについて書いています。ただ、「抜け毛対策」で調べると、衣類の毛の悩みも同じ言葉で出てくるんですよね。
ここで扱うのは、うさぎの毛皮でできた衣類の手入れです。生きているうさぎの毛のお手入れはうさぎの抜け毛対策で紹介しています。
浮いた毛は、引っぱらずに払う
ファーの表面に抜けかけの毛が見えると、つい指でつまんで引っぱりたくなりますよね。ただ、引っぱると周りの毛まで一緒に抜けてしまうことがあります。
浮いた毛は、手で軽く振ったり、手のひらでなでたりして落とすのが基本です。指でつまむのは、表面にのっているだけの毛にとどめておきましょう。
この記事で使う言葉
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| リアルファー | 動物の毛皮を使った素材 |
| フェイクファー | 化学繊維などで毛皮に似せて作った素材 |
| 刺し毛 | 毛皮の表面に出ている、長めでしっかりした毛 |
| 綿毛 | 刺し毛の下にある、短く柔らかい毛 |
| 毛並み | 毛が流れている向き |
ラビットファーの毛はなぜ抜けやすい?
『高かったのに、こんなに抜けるの?』とがっかりした方もいるかもしれません。毛皮店などの解説では、ラビットは皮が薄く、刺し毛がやわらかくて折れやすいため、ほかの毛皮より毛が抜けやすいと紹介されることが多いです。
抜けたように見える毛の中には、根元から抜けた毛だけでなく、途中で折れたり切れたりした毛も混じっています。つまり、扱い方で減らせる部分もあるということなんです。
一般社団法人 日本毛皮協会は、毛皮の毛抜けの原因として次のようなものを挙げています。
| 毛が抜ける原因 | 起こりやすい場面 | 防ぐためにできること |
|---|---|---|
| 着用中の摩擦で刺し毛が切れる | バッグの肩ひも・腕時計・車の運転 | こすれる物を身につける位置を変える |
| 乾燥が不十分なまましまう | 雨や雪の日の後、すぐクローゼットへ | 日陰でしっかり乾かしてからしまう |
| ほこりを含んだまま放っておく | 着た後にそのまま吊るす | 帰ったら軽く振ってほこりを落とす |
| 虫食い | 長くしまいっぱなしにする | 防虫剤を使い、ときどき状態を見る |
| 自然な劣化 | 長年使っている | 傷みが進む前に専門店に相談する |
このほか、毛皮をなめす時や縫う時の処理も、毛抜けに関わることがあるとされています。買ったばかりで毛が多く抜ける時は、購入したお店に相談してみるのも一つの方法です。
レッキスという種類もある
ラビットの中でも、レッキスラビットは刺し毛が少なく、短く柔らかい毛が中心の種類として紹介されています。ラビットファーの製品を選ぶ時、表示に種類が書かれていることもあるので、気になる方は店員さんに聞いてみてください。
本物とフェイク、手入れはどう違う?
ラビットファーと書かれていても、本物の毛皮の場合と、ラビットに似せたフェイクファーの場合があります。手入れの方法が変わるので、まずタグの素材表示を見ておきましょう。
- 毛足に沿って軽くブラッシングする
- 家で洗わず、毛皮を扱える専門店へ
- 水濡れ・熱・湿気に気をつける
- ブラシで毛が抜けることがあるので、手で振る・軽くたたく
- 洗濯表示で水洗いできれば家で洗える
- ドライヤーは使わず陰干しにする
家事アドバイザーの解説では、リアルファーは強くブラッシングすると傷みや毛が抜ける原因になるとしています。フェイクファーはブラシで毛が抜けることがあるので、手で持って振る方法がすすめられています。
タグで確かめたいこと
- 素材表示に「ラビット」と書かれているか、化学繊維の名前が書かれているか
- 洗濯表示で、家庭での洗濯に×がついていないか
- クリーニングの記号と、書き添えられた注意の言葉
- 裏地や本体の素材が別に書かれていないか
洗濯表示の記号の意味は、消費者庁の洗濯表示のページで確かめられます。洗濯おけの記号は家での洗濯、円の記号はクリーニング店での扱いのことです。
フェイクファーを家で洗う時の流れ
洗濯表示で水洗いができるフェイクファーなら、家で洗えることがあります。家事アドバイザーの解説では、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして浸けおきし、振るように洗う方法が紹介されています。
洗った後は、タオルで包んで水気を吸い取り、ドライヤーを使わずに陰干しにします。乾いたら手でほぐして毛並みを整えてあげましょう。
ただし、毛足の長い物や、本体とファーの素材が違う服は、家で洗うと型くずれしやすいこともあります。迷ったらクリーニング店に相談するのが安心です。
着る前にしておきたいこと
ラビットファーの抜け毛対策は、着る前から始まっています。出かける前のちょっとしたひと手間で、服やバッグにつく毛を減らせますよ。
- ファーを手で持って軽く振り、浮いている毛を落とす
- 毛並みに沿って、手のひらでやさしくなでて整える
- 毛ぐせがついていたら、霧吹きで毛先を軽く湿らせて整え、自然に乾かす
- 下に着る服は、毛がついても目立ちにくい色や、表面のなめらかな素材を選ぶ
- 香水やヘアスプレーは、ファーを着る前に済ませておく
毛がついても困らない服の合わせ方
白やベージュのファーなら、下に着る服も明るい色にしておくと、毛がついても目立ちにくいです。反対に、黒や紺のニットは毛が目立ちやすく、起毛した生地には毛が入りこんで取れにくくなります。
『この服に合わせたい』という日は、出かける前と帰る前に粘着ローラーをかけるつもりで、小さな物をバッグに入れておくと安心ですよ。
香水やヘアスプレーにも気をつけて
日本毛皮協会は、毛皮は香水・ヘアスプレー・タバコ・防虫剤などのにおいを避けるよう呼びかけています。においが移ると、取るのが難しいんです。
ヘアスプレーを使う日は、髪を整え終わってから少し時間を置いてファーを着るようにしましょう。
着ている間の摩擦を減らすコツ
ラビットファーの毛が抜ける場面で多いのが、こすれです。毛皮協会も、ブレスレットや腕時計、ショルダーバッグ、車の運転による摩擦に注意するよう案内しています。
| こすれの元 | 起こりやすい場所 | 減らす工夫 |
|---|---|---|
| ショルダーバッグ | 肩・脇・腰まわり | 手で持つバッグにする、肩を毎回変えない |
| 腕時計・ブレスレット | 袖口 | ファーを着る日は外しておく |
| 車のシートベルト・背もたれ | 胸・背中 | 運転する時は脱いでひざにかける |
| リュック | 背中全体 | ファーの日は避ける |
| 電車やバスの座席 | お尻・背中 | 長く座る時は前を開けて背中を浮かせる |
抱っこや髪にも気を配る
小さな子どもを抱っこすると、ファーに顔や手がこすれて毛が抜けたり、口に入ったりすることがあります。子どもと過ごす日は、ファーの小物だけにするなど使い分けると安心です。
長い髪がファーの襟にこすれ続けるのも、毛並みが乱れる原因になりやすいです。髪をまとめる、襟を立てないなど、小さな工夫を試してみてください。
マフラーやバッグのチャームなど小物の場合
ファーの小物は、手で触る回数が多いぶん、毛がこすれやすいんです。チャームを指でくるくる触るくせがあると、そこだけ毛が薄くなってくることもあります。
バッグにつけるファーは、ほかの荷物や服とこすれない位置につけてみてください。マフラーは、ほかのマフラーと重ねて首に巻かないだけでも、こすれる回数を減らせます。
帰ってきた後のお手入れと、濡れた時の対処
『着た後は、そのままクローゼットにかけていました』という方も多いはずです。毛皮協会は、着た後は軽くたたいてほこりを落とすよう案内しています。ほこりを含んだままにしておくと、毛が抜ける原因になるとされているんです。
- 玄関や屋外で、ファーを持って軽く振る
- 手で軽くたたいて、毛の間のほこりを落とす
- 毛並みに沿ってなでて整える(本物なら、目の粗いくしで軽く整えてもよい)
- 湿っていないか触って確かめる
- 風通しのよい日陰に少しかけてから、クローゼットにしまう
雨・雪・飲み物で濡れた時
濡れた時の対処は、慌てずに次の順番で進めてみてください。毛皮協会の案内をもとに、場面ごとにまとめました。
| 場面 | すること | しないこと |
|---|---|---|
| 雨や雪で濡れた | よく振って水を切り、乾いたタオルで拭いて日陰で乾かす | ドライヤー・暖房器具の前で乾かす |
| 飲み物をこぼした | ティッシュで水分を吸い取り、固く絞った蒸しタオルで軽くたたく | ごしごしこする |
| 毛ぐせがついた | 霧吹きか濡れタオルで毛先を軽く湿らせ、くしで整えて陰干し | アイロンを当てる |
| 汚れが落ちない | 毛皮を扱えるクリーニング店に相談する | ベンジンやシャンプーで落とそうとする |
毛皮は熱に弱く、ドライヤーやアイロン、暖房器具の熱は硬くなったり縮んだりする原因になるとされています。直射日光や蛍光灯の光で色があせることもあるので、乾かす時もしまう時も日陰を選びましょう。
人の髪の抜け毛が気になる方へ
衣類の毛を調べていて、自分の髪の抜け毛も気になった、という方もいるかもしれません。人の髪のための育毛剤については、育毛剤の基本の解説を見てみてください。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見るしまう時の手入れと保管のコツ
シーズンが終わったら、しまう前のひと手間が来年の毛抜けを左右します。湿気が残ったまましまうと、細菌が増えて毛の根元が傷み、毛が抜けることがあると毛皮協会は説明しています。
- 振ってたたいて、ほこりをしっかり落とす
- 汚れやしみがないか、明るい所で確かめる
- 汚れがあれば、先にクリーニング店に相談する
- 風通しのよい日陰で湿気を飛ばす
- 幅の広いハンガーに掛け、通気性のあるカバーをかける
保管場所で気をつけたいこと
- 涼しくて暗く、風通しのよい場所か
- 他の服でぎゅうぎゅうに押しつぶされていないか
- 通気性のあるカバー(不織布など)をかけているか
- 防虫剤を2種類以上いっしょに入れていないか
- 塩化カルシウム系の除湿剤をそばに置いていないか
毛皮協会は、防虫剤を2種類以上同時に使わないこと、塩化カルシウム系の除湿剤に注意することも呼びかけています。除湿剤や防虫剤のパッケージの注意書きも、あわせて読んでおきましょう。
しまう時によくある失敗
| よくある失敗 | どうなりやすいか | こうすると防げる |
|---|---|---|
| クリーニングのビニールをかけたまましまう | 湿気がこもりやすい | 外して、通気性のあるカバーに替える |
| 細い針金のハンガーに掛ける | 肩の形がくずれ、毛がつぶれる | 幅の広いハンガーを使う |
| 雨の日に着て、そのまましまう | 乾ききらず、毛が傷む原因になる | 日陰でしっかり乾かしてからしまう |
| 防虫剤を何種類も入れる | 毛皮協会も同時に使わないよう案内している | 1種類にして、使い方の表示を守る |
| ほかの服とぎゅうぎゅうに詰める | 毛が押しつぶされて寝てしまう | 両側に少しすき間をあける |
箱や引き出しにしまう時は
マフラーやバッグのチャームなど小物は、つい引き出しに入れたくなりますよね。ただ、箱や引き出しに入れると毛が寝てしまうことがあるので、なるべくゆったりした場所にしまうのがおすすめです。
どうしても箱に入れる時は、上に物を重ねず、ときどき出して風を通してあげてください。
しまっている間も、ときどき様子を見る
長くしまいっぱなしにすると、虫食いや湿気に気づくのが遅れます。季節の変わり目や大掃除の時などに、一度出して状態を見る日を決めておくと安心です。
クリーニングに出す時の確かめ方
『家で洗ってみようかな』と思うかもしれませんが、リアルファーの家庭での洗濯は判断が難しく、専門店に頼むのが安心とされています。毛皮協会は、毛皮専用のパウダークリーニングで扱ってもらえるかを確かめるよう案内しています。
- 毛皮を扱っているお店か、事前に聞く
- 「毛皮専用のパウダークリーニングでお願いできますか」と確かめる
- 出す前に、毛抜け・破れ・しみの状態をお店の人と一緒に見る
- 受け取る時にも、毛と皮の状態を確かめる
毛抜けがすでに多い時は、クリーニングの処理でさらに抜けることもあります。お店では「袖口の毛がだいぶ抜けているのですが、出しても大丈夫ですか」と、気になる所を具体的に伝えてみてください。
出す前に写真を撮っておく
クリーニングに出す前に、毛が抜けている所やしみの場所をスマートフォンで撮っておくと安心です。受け取った時に比べやすく、お店の人とも同じ場所を見ながら話せます。
「ここの毛抜けは出す前からありました」と伝えられるだけでも、やり取りがスムーズになりますよ。
修理やリメイクを考える時
毛が抜けて地の皮が見えてきた、破れてきた、という時は、クリーニングより先に毛皮の修理を扱うお店に相談するのも一つの方法です。どこまで直せるかはお店によって違うので、見てもらってから決めましょう。
よくある質問
ラビットファーの抜け毛を完全に止める方法はありますか?
抜け毛をゼロにする方法はありません。こすらない、湿気をためない、押しつぶさずにしまうといった手入れで、抜ける量を減らしていくのが現実的です。
ブラッシングはしてもいいですか?
本物の毛皮なら、毛足に沿って軽く整える程度にとどめましょう。強くブラッシングすると傷みや毛抜けの原因になります。フェイクファーは手で振る方法が向いています。
家で洗濯してもいいですか?
リアルファーは家で洗わず、毛皮を扱えるクリーニング店に相談しましょう。フェイクファーは洗濯表示で水洗いできるなら家で洗えることがあります。
服についた白い毛はどう取ればいいですか?
粘着ローラーで毛の流れに沿って取るのが手軽です。毛がつきやすい日は、表面のなめらかな服を下に着るとつきにくくなります。
濡れたファーをドライヤーで乾かしてもいいですか?
熱で硬くなったり縮んだりする原因になるので、ドライヤーは使わないでください。水気を切ってタオルで拭き、風通しのよい日陰で自然に乾かしましょう。
買ったばかりなのに毛がたくさん抜けます。
ラビットはもともと毛が抜けやすいと言われますが、量が多くて気になる時は購入したお店に相談してみてください。作りや処理の状態を見てもらえることがあります。
まとめ
- ラビットファーは毛が抜けやすい素材とされ、抜け毛はゼロにはできない
- 抜け毛を増やすのは、摩擦・湿気・熱・ほこり・虫食いなど
- 本物は家で洗わず、フェイクは洗濯表示を見て扱いを決める
- 着る前と帰宅後に振ってほこりを落とし、毛並みに沿って整える
- 濡れたら水気を切って拭き、日陰で自然に乾かす
- しまう時は通気性のあるカバーと幅広ハンガーで、ゆったり保管する





コメント