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育毛剤の成分表に「塩酸ピリドキシン」と書かれていて、『難しそうな名前だけど、何の成分?』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、塩酸ピリドキシンはビタミンB6の仲間で、薬用の育毛剤では有効成分の1つとして書かれていることが多い成分です。ただし、育毛の効能はこの成分1つではなく、その商品全体として承認された表示の範囲で考えます。
この記事を読むと、ビタミンB6との関係と、成分表での書かれ方の違い、育毛剤を選ぶ時の確かめ方が分かります。
塩酸ピリドキシンとは?先に答え
- 塩酸ピリドキシンは、ビタミンB6の仲間であるピリドキシンの塩酸塩
- 「ピリドキシン塩酸塩」「ピリドキシンHCl」など、商品ごとに書き方が違う
- 薬用育毛剤では有効成分の欄に、化粧品では全成分の中に並ぶ
- 育毛の効能は、成分1つではなく商品の区分と表示で読む
成分の名前だけを見ると、ほかの育毛剤との違いが分かりにくいですよね。まずは、どこに書かれているかと、どんな名前で書かれているかを押さえておけば大丈夫です。
| よく聞かれること | 短い答え |
|---|---|
| ビタミンB6と同じもの? | ビタミンB6の仲間の1つ。サプリでもよく使われる形 |
| 育毛に効く成分なの? | 効能は商品全体の承認と表示の範囲で決まる |
| 入っている育毛剤のほうが良い? | 成分1つの有無で優劣は決められない |
| 発毛剤にも入っている? | ミノキシジル配合の発毛剤にも入っている商品がある |
| 食べるビタミンB6と同じ? | 塗る物と食べる物で、考え方が違う |
有効成分と効能の関係をもっと広く知りたい方は、育毛剤とは?効果の範囲・種類・選び方もどうぞ。
成分名から商品を探したい時
『塩酸ピリドキシン入りの育毛剤を探したい』という時は、メーカーの公式サイトの成分表を見るのが確実です。通販の商品ページだけだと、有効成分の欄が省かれていることもあります。
店頭なら、箱の裏の成分欄で確かめられます。このあと表で紹介する書き方のどれかで載っていないか、ゆっくり見てみてください。
ビタミンB6とピリドキシンはどんな関係?
ビタミンB6は1つの物質の名前ではなく、似た形をした仲間の総称なんです。厚生労働省の統合医療情報サイト(eJIM)では、ビタミンB6の働きを持つ化合物として、ピリドキシン・ピリドキサール・ピリドキサミンと、それぞれのリン酸が結びついた形の6種類が紹介されています。
この中の「ピリドキシン」に塩酸が結びついた形が、塩酸ピリドキシンです。同じページでは、サプリメントで最も一般的なビタミンB6の形として、塩酸ピリドキシンが挙げられています。
| 名前 | どんなもの? |
|---|---|
| ビタミンB6 | 似た形の化合物をまとめた呼び方 |
| ピリドキシン | ビタミンB6の仲間の1つ |
| ピリドキサール・ピリドキサミン | 同じくビタミンB6の仲間 |
| 塩酸ピリドキシン | ピリドキシンが塩酸と結びついた形 |
ビタミンB6は、体が代謝に関わる100を超える酵素の反応に使うビタミンだと説明されています。ただ、これは食べて体に入った時の話で、頭皮に塗った時の働きとは分けて考えてください。
『ビタミンなら体にいいはずだから、塗っても効きそう』と思うのは自然です。ですが、塗る物の効能は、その商品の区分ごとの表示の範囲で読むのがルールです。
成分表での書かれ方は?表示名の違い
ここが大事なところです。塩酸ピリドキシンは、商品によって書き方がばらばらで、同じ成分だと気づきにくいんです。実際の商品で使われている書き方を並べてみます。
| 成分表の書き方 | 書かれていた商品の例 | 区分 |
|---|---|---|
| 塩酸ピリドキシン | 加美乃素本舗の薬用育毛剤 | 医薬部外品 |
| ピリドキシン塩酸塩 | ミノキシジル配合の発毛剤・一部の薬用育毛剤 | 医薬品・医薬部外品 |
| HClピリドキシン | DHCの薬用スカルプセラム | 医薬部外品 |
| ピリドキシンHCl | テタリスの薬用育毛剤 | 医薬部外品 |
| ピリドキシンHCl | 化粧品のまつ毛美容液の全成分 | 化粧品 |
| ビタミンB6 | アロウェル薬用育毛液 | 医薬部外品 |
「塩酸」と「HCl」は同じものを指す書き方で、言葉の順番が前でも後ろでも意味は変わりません。『名前が違うから別の成分』と思い込まないようにしましょう。
化粧品と医薬部外品で名前が変わることもある
化粧品と医薬部外品では、同じ成分でも表示名が違う場合があると、メーカーの成分表示の案内で説明されています。化粧品では英字の「HCl」を使った名前、医薬部外品では「塩酸」を使った名前になっている例が多く見られます。
名前の形だけで区分を決めつけず、箱の「医薬部外品」の文字で区分を確かめてみてください。
同じブランドでも入っている商品と入っていない商品がある
例えば加美乃素本舗の育毛剤では、加美乃素Aやレディース加美乃素EXの有効成分に塩酸ピリドキシンが書かれています。一方、同じブランドの薬用加美乃素S-IIの有効成分には入っていません。
ブランド名だけで成分を判断せず、1本ずつ成分表を見ることが大切です。効能・効果の文言はどれも医薬部外品の範囲で書かれているので、成分の組み合わせと使い心地で選ぶ形になります。
名前が見つからない時
『ビタミンB6が入っていると聞いたのに、成分表に見当たらない』という時もありますよね。上の表のどれかの書き方になっていないか、成分表を最初から最後まで見直してみてください。
それでも分からない時は、販売元に「ビタミンB6は成分表のどの名前ですか」と聞くのが一番確かです。
育毛剤に入っているのはなぜ?表示の範囲で読む
薬用育毛剤(医薬部外品)は、品目ごとに有効成分や効能・効果を申請して、厚生労働大臣の承認を受けて売られています。塩酸ピリドキシンは、そうして承認された有効成分の組み合わせの1つとして入っているわけです。
ですから、効能は「塩酸ピリドキシンの働き」ではなく、その商品全体の表示として読みます。医薬部外品の育毛剤で書ける効能は、育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛までと決まっています。
- 有効成分の欄に名前が書かれることが多い
- 効能・効果は商品全体として表示される
- 一緒に入る有効成分の組み合わせは商品ごとに違う
- 使用上の注意を読んでから使う
- 全成分の中の1つとして並ぶ
- 育毛の効能はうたえない
- 表示は頭皮や毛髪をすこやかに保つ、といった範囲にとどまる
- 成分名だけで効きそうと考えない
一般用医薬品の発毛剤にも、ミノキシジルと一緒にピリドキシン塩酸塩が入っている商品があります。発毛剤の効能は主役のミノキシジルを含む医薬品として承認されたもので、区分も使える人の条件も育毛剤とは違います。
発毛剤が気になっている場合は、購入前に薬剤師の説明を受けてください。成分ごとの読み方は、育毛剤の成分はどう働く?有効成分の一覧と成分表示の読み方で、ほかの成分もまとめて読めます。
同じ成分が入った商品どうしは、どう見比べる?
塩酸ピリドキシンが入った育毛剤どうしを比べる時、この成分の有無はもう同じなので、決め手にはなりません。見比べたいのは、ほかの有効成分の組み合わせ、アルコールや香料の有無、容器の使いやすさ、1日に使う回数です。
『どれも同じに見える』と感じたら、毎日続けやすいかどうかで考えてみてください。朝晩2回の商品なのか、回数の決まりが無い商品なのかでも、続けやすさは変わりますよ。
| どこに書かれていた? | 読み方 |
|---|---|
| 医薬部外品の有効成分の欄 | 承認された組み合わせの1つ。効能は商品全体で読む |
| 医薬品の成分・分量の欄 | 主役の成分と合わせて添付文書で読む |
| 化粧品の全成分の中 | 化粧品の表示の範囲で読む |
塗るビタミンB6と食べるビタミンB6はどう違う?
ビタミンB6と聞くと、食べ物やサプリを思い浮かべる方も多いですよね。食べてとるビタミンB6は体の中で使われる栄養素で、頭皮に塗る成分とは別の話として考えます。
| 育毛剤に入る塩酸ピリドキシン | 食事でとるビタミンB6 | サプリ(食品)のビタミンB6 | |
|---|---|---|---|
| 使い方 | 頭皮に塗る | 毎日の食事から | 飲む |
| 決まり | 区分ごとの表示ルール | 食事摂取基準で目安がある | 食品の表示ルール |
| 書ける内容 | 区分ごとに認められた効能 | 効能をうたうものではない | 栄養機能食品の定型文だけ |
| 気をつけること | 肌に合わない時は中止 | 偏った食事 | 高用量を長く続けない |
栄養機能食品でビタミンB6について表示できるのは、「たんぱく質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」という決まった文言です。髪が増えるといった内容は、表示できることに入っていません。
ビタミンB6は、鶏肉・魚・内臓肉などに多く含まれています。足りない状態が続くと、かゆみを伴う発疹や口角のひびわれなどが起こりうると、eJIMで紹介されています。
食事でとる時の考え方
ビタミンB6は肉や魚などのたんぱく質の多い食品に含まれているので、主菜をしっかりとる食事が基本になります。食事の量が大きく減っている時や、極端な食事制限をしている時は、髪のことも含めてかかりつけ医に相談してみてください。
特定の食べ物で髪が増えるわけではないので、1つの食品に偏らず、いろいろな食品からとるのがおすすめです。
eJIMでは、高用量のビタミンB6をサプリで1年以上とり続けると、重い神経の障害を起こす可能性があると注意しています。マルチビタミンなどと重ねる時は、1日分の合計を確かめましょう。
食べ物と髪の関係については、ハゲ防止に食べ物は関係ある?頭皮と髪のための食事の考え方もあわせて読んでみてください。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る成分表で塩酸ピリドキシンを見つけた時の確かめ方
塩酸ピリドキシンが入っているかどうかは、育毛剤を選ぶ決め手にしなくて大丈夫です。それより、区分や一緒に入っている成分、使い心地を見るほうが、続けるうえで役立ちます。
- 箱の「医薬部外品」「第〇類医薬品」「化粧品」の表示で区分を見る
- 塩酸ピリドキシンが有効成分の欄にあるか、全成分の中にあるかを見る
- 一緒に入っている有効成分の名前をメモする
- 効能・効果の欄の文言を読む
- アルコールや香料など、肌に合うか気になる成分を確かめる
- 迷ったら、成分表を見せて薬剤師か登録販売者に相談する
お店で聞く時は、例えばこう伝えてみてください。
「この育毛剤と、今飲んでいるビタミン剤を一緒に使っても大丈夫ですか」
「塗る物と飲む物なので別に考えて大丈夫ですが、念のため飲んでいる物の名前を教えてください」
こんなふうに、使っている物の名前を一緒に伝えると、話が早く進みますよ。
使う回数と量は商品ごとに
塩酸ピリドキシンが入っていても、使い方は商品ごとに違います。「適量を頭皮にふりかけてマッサージ」と書かれた商品もあれば、朝と夜の1日2回をすすめる商品もあります。
早く変化を見たいからと、決められた量や回数より多く使うのはやめましょう。使い方は箱や説明書の通りにするのが基本です。
妊娠中・授乳中、子どもが使う時
妊娠中や授乳中、持病の治療を受けている時は、使い始める前に医師か薬剤師の意見を聞いておきましょう。子どもが使う場合も、商品ごとの注意書きを保護者が読み、迷ったら相談してから決めましょう。
よくある勘違いと、その防ぎ方
ビタミンの名前が付いていると、良いイメージだけが先に立ちやすいものです。よくある勘違いをまとめました。
| よくある勘違い | 実際はどう? | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| ビタミンB6入りなら育毛効果が高い | 成分1つの有無で優劣は決まらない | 区分と効能の欄で読む |
| 書き方が違うから別の成分 | 塩酸とHClは同じものを指す | 上の表で名前を照らし合わせる |
| 発毛剤と同じ成分だから同じ働き | 発毛剤は主役の成分が違う医薬品 | 区分と主な有効成分を見る |
| サプリを飲めば塗る物はいらない | 塗る物と飲む物は役割が違う | 置き換えるものと考えない |
| ビタミンだから多くとっても安心 | 高用量を長く続けると害がありうる | 1日分の合計量を確かめる |
「ビタミン入りだから合った」という口コミの読み方
口コミで、ビタミン入りの育毛剤に変えて良かったという書き込みを見ることもありますよね。ただ、同じ時期に使い方や生活のリズムも変わっていることが多く、どの成分のおかげかは本人にも分かりにくいものです。
口コミを読む時は、使った物の区分と期間、ほかに何を変えたかが書かれているかを見てみてください。成分の効き目の根拠として読まないのがコツです。
使っていて頭皮に赤み・かゆみ・はれが出た時は、使うのをやめて医師か薬剤師に相談してください。抜け毛が急に増えた時や円形に抜けている時は、皮膚科で相談するのが安心です。
成分表に出てくる言葉の早見表
ピリドキシンの話で出てきた言葉を、表に集めておきます。成分表を見る時の手がかりにしてみてください。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| ビタミンB6 | ピリドキシンなど、似た形の化合物をまとめた呼び方 |
| 塩酸ピリドキシン | ピリドキシンの塩酸塩。HClと書かれることもある |
| 有効成分 | 医薬部外品・医薬品で、承認された効能の根拠になる成分 |
| 全成分表示 | 配合された成分を全部書く表示の方法 |
| 医薬部外品 | 育毛・脱毛の予防などの効能が承認された区分 |
| 栄養機能食品 | 決まった栄養成分の働きを、決まった文言で表示できる食品 |
| eJIM | 厚生労働省の統合医療に関する情報サイト |
「ピリドキシン」の文字を見つけたら、どの欄にあるかと、箱の区分表示を一緒に確かめるのがコツです。
よくある質問
塩酸ピリドキシンとピリドキシン塩酸塩は同じ成分ですか?
同じものを指す書き方です。言葉の順番が違うだけで、ピリドキシンHClなど英字を使った書き方もあります。
塩酸ピリドキシンが入っている育毛剤は、入っていない物より効きますか?
成分1つの有無で効き目は比べられません。医薬部外品の効能は、承認された有効成分の組み合わせと表示の範囲で決まります。
ビタミンB6のサプリを飲んでいても、育毛剤を使って大丈夫ですか?
塗る物と飲む物は別に考えます。気になる時は、飲んでいるサプリの名前を伝えて薬剤師に相談してください。
化粧品のスカルプエッセンスに入っている場合も、育毛の効能がありますか?
化粧品は育毛をうたえない区分です。頭皮・毛髪をすこやかに保つなど、化粧品の表示の範囲で読んでください。
発毛剤に入っているピリドキシン塩酸塩と同じですか?
成分名は同じですが、発毛剤はミノキシジルを主役にした医薬品です。区分も使える人の条件も違うので、添付文書と薬剤師の説明で確かめてください。
塩酸ピリドキシンで肌が荒れることはありますか?
どの成分でも、肌に合わないことはありえます。赤みやかゆみに気づいたら使用を止め、医師か薬剤師に様子を伝えてください。
まとめ
- 塩酸ピリドキシンは、ビタミンB6の仲間であるピリドキシンの塩酸塩
- 成分表では「ピリドキシン塩酸塩」「ピリドキシンHCl」などの名前でも書かれる
- 薬用育毛剤では有効成分の1つ。効能は商品全体の表示で読む
- 食べるビタミンB6とは別の話。サプリはとりすぎに注意する
- 選ぶ時は区分・有効成分の組み合わせ・使い心地を見る
難しそうな成分名も、書き方のパターンが分かると読みやすくなります。手元の育毛剤の成分表を、一度ゆっくり見てみてくださいね。





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