育毛剤と発毛促進剤の違いは?発毛剤との区分の見分け方と選ぶ前の確認

洗面台の横でラベルの無い箱の裏面を指先で確かめる手元

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

ドラッグストアの棚で「育毛剤」「発毛促進剤」「発毛剤」と似た言葉が並んでいて、『結局どれがどう違うの?』と手が止まった方も多いはずです。

結論から言うと、育毛剤と発毛促進剤の違いは、多くの場合「呼び名の違い」です。どちらも医薬部外品であることが多く、本当に区分が変わるのは医薬品の発毛剤のほうなんです。

この記事では、3つの言葉の違いを表で並べ、箱を手に取った時にどこを見れば区分が分かるかを、順番どおりに説明していきます。

目次

育毛剤と発毛促進剤の違いは?先に答え

先に答え
  • 「発毛促進剤」は、医薬部外品の育毛剤を指して使われることが多い呼び名
  • 医薬部外品の育毛剤の効能の範囲に「発毛促進」が入っているため、この呼び名が使われる
  • 区分がはっきり違うのは、医薬品(第1類・第2類)の発毛剤や育毛の薬
  • 見分ける時は、名前ではなく箱の「医薬部外品」「第1類医薬品」などの表示を見る

厚生労働省の通知では、医薬部外品の育毛剤(養毛剤)の効能の範囲が「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛。」と示されています。

つまり、「発毛促進」と書かれた医薬部外品は、この範囲の中で効能を表示している育毛剤なんです。メーカーが商品の説明で「薬用発毛促進剤」と名乗っていても、区分は医薬部外品というケースがよくあります。

どの呼び名を使うかは、メーカーが商品の特長をどう伝えたいかで決まる部分が大きいです。「育毛剤」「養毛剤」「スカルプエッセンス」「発毛促進剤」と名前が違っても、箱を見ると同じ医薬部外品ということはよくあります。

一方で、発毛剤と呼ばれる物の多くは医薬品で、買い方も使える人の条件も変わります。ここが一番大事な分かれ目です。

3つの言葉を並べると、何が違う?

『育毛剤・発毛促進剤・発毛剤、名前は似ているけど中身はどれくらい違うの?』という疑問に、まず表で答えておきますね。

見るところ育毛剤発毛促進剤発毛剤
よくある区分医薬部外品医薬部外品(医薬品の場合もある)医薬品(第1類が多い)
箱の表示「医薬部外品」「医薬部外品」または「第2類医薬品」など「第1類医薬品」など
効能の書き方育毛・脱毛の予防・発毛促進などの範囲育毛剤と同じ範囲が多い「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」など
使える人商品ごとの使用上の注意で確かめる商品ごとの使用上の注意で確かめる添付文書に年齢・性別などの条件
買う時店頭・通販で買える区分による第1類は薬剤師の説明を受けて買う

表を見ると、育毛剤と発毛促進剤の列はほとんど同じですよね。違いが大きいのは、右端の発毛剤の列です。

「発毛促進」と「発毛」は書き方の重みが違う

医薬部外品の効能の「発毛促進」は、育毛剤として認められた効能の範囲の言葉です。髪が増えると約束する言葉ではありません。

一方、ミノキシジルを配合した一般用医薬品の発毛剤の効能は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」と、対象の状態まで書かれています。

同じ「発毛」の2文字でも、どの区分の、どんな文で書かれているかで意味が変わるんです。

化粧品のヘアトニックはどこに入る?

表には入れていませんが、棚には化粧品のヘアトニックや頭皮用エッセンスも並んでいます。東京都の講習会資料には、化粧品で育毛を標ぼうすることは一切できないと書かれています。

化粧品で表示できるのは、「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」「フケ、カユミを抑える」といった、決められた範囲の言葉だけです。箱に「医薬部外品」の文字が無く、育毛や発毛促進の言葉も無ければ、化粧品の頭皮ケア用品と考えてよいでしょう。

『トニックと書いてあるから育毛剤だと思っていた』という方は意外と多いです。トニックは容器や使い心地の呼び名なので、区分はやはり箱で確かめてみてください。違いをもっと広く知りたい方は、育毛剤と発毛剤の違いも読んでみてください。

箱を手に取ったら、どこから見る?見分けの4ステップ

名前で迷ったら、箱の表示を順番に見ていくのが一番の近道です。お店でもすぐにできるので、覚えておくと便利ですよ。

店頭で区分を確かめる4つの順番
  1. 箱の正面か裏面で「医薬部外品」「第1類医薬品」「第2類医薬品」の文字を探す
  2. 「効能・効果」の欄を読み、言葉をそのまま確かめる
  3. 成分の欄で「有効成分」と「その他の成分(添加物)」の区切りを見る
  4. 医薬品なら、使ってはいけない人・相談すべき人の欄に自分が当てはまらないか読む

1つ目のステップで、多くの場合は答えが出ます。「医薬部外品」と書いてあれば、商品名に発毛の文字があっても育毛剤の仲間です。

表示が見つからない時はどうする?

通販の商品ページでは、区分の文字が画像の中に小さく書かれていることがあります。ページの文字で見つからない時は、商品画像の裏面や「商品詳細」の欄を拡大してみてください。

それでも分からない時は、販売元の問い合わせ窓口に「この商品の区分は何ですか?」と聞くのが確実です。区分が書かれていない商品を急いで買う必要はありません。

例えばこんな場面

お店で迷った時は、こんなやり取りで十分です。

「この『発毛促進剤』は医薬品ですか?医薬部外品ですか?」

「こちらは医薬部外品なので、そのまま買えますよ。医薬品の発毛剤は、あちらの棚で薬剤師がご説明します」

「発毛促進」の文字があっても区分が違う商品の例

実際の商品を見ると、呼び名と区分の関係がよく分かります。ここではメーカーの公式情報で確かめられた例だけを挙げますね。並び順に意味はありません。

商品公式での呼び方・表示区分
モウダス 薬用 発毛促進剤(北の快適工房)商品名に「発毛促進剤」医薬部外品
薬用育毛 リゴウ(柳屋本店)「薬用発毛促進剤」と表示医薬部外品
薬用アデノゲン グレイシィ(資生堂)「女性向けに開発した発毛促進剤」と説明医薬部外品
千萬之素(日本生薬漢方)効能に「発毛促進」などを含む第2類医薬品
リアップX5チャージ(大正製薬)男性用発毛剤第1類医薬品

上の3つは、名前や説明に「発毛促進剤」とありますが、区分は医薬部外品です。一方、千萬之素は効能に「発毛促進」を含みつつ、区分は第2類医薬品です。

このように、「発毛促進」という言葉だけでは区分は決まりません。だからこそ、箱の区分表示を見るクセをつけておきたいんです。

成分の欄を見比べると、もっとはっきりする

区分の次に違いが見えるのが、有効成分の欄です。医薬部外品の育毛剤では、センブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウム、D-パントテニルアルコールといった成分がよく並びます。

例えば、モウダスの有効成分は6-ベンジルアミノプリンやD-パントテニルアルコールなど5種類、リゴウは酢酸トコフェロールやニコチン酸アミドなど3種類です。同じ「発毛促進剤」でも、組み合わせは商品ごとにかなり違います。

一方、第1類医薬品の発毛剤では、ミノキシジルが有効成分として書かれ、100mL中の分量まで表示されています。第2類医薬品の千萬之素では、カルプロニウム塩化物などの成分と分量が並びます。

『成分の名前を見てもピンとこない』という方は、まず「ミノキシジル」「カルプロニウム塩化物」の文字があるかだけ見てみてください。あれば医薬品、無ければ医薬部外品の可能性が高い、という目安になります。成分の働きをもう少し知りたい方は、育毛剤の成分の記事が参考になりますよ。

補足

商品のパッケージや名前は改良で変わることがあります。手に取った時は、最新の箱の表示や公式サイトで確かめてみてください。

売り場や買い方でも見分けられる?

実は、売り場や買い方からも区分のヒントが分かります。ただし、あくまで目安なので、最後は箱の表示で確かめましょう。

区分売り場の目安販売する人買う時の流れ
医薬部外品ヘアケア・頭皮ケアの棚誰が対応してもよいそのままレジへ
第2類医薬品医薬品の棚薬剤師または登録販売者相談すれば説明を受けられる
第1類医薬品薬剤師のいるカウンターの近く薬剤師薬剤師から書面で説明を受ける

第1類医薬品は、法律で薬剤師が販売することになっていて、薬剤師が不在の時間は買えない店もあります。ネット通販でも、注文のあとに薬剤師が確認する流れがあります。

『レジで何も聞かれなかったから医薬部外品だろう』と思い込むのは早いです。第2類医薬品は説明を受けずに買えることもあるので、区分は箱で確かめておきましょう。

ネット通販で見分ける時のポイント

通販では棚の場所が無いぶん、商品ページの書き方が手がかりになります。医薬品のページには、リスク区分や「使用上の注意」の欄、薬剤師への相談の案内が付いていることが多いです。

医薬品を売るサイトには、許可の区分や薬剤師・登録販売者の名前などを表示する決まりがあります。厚生労働省は、自治体から報告された一般用医薬品の販売サイトの一覧を公開しているので、初めてのお店で医薬品を買う時は確かめてみると安心です。

医薬部外品の育毛剤は、メーカーの公式通販だけで売っている商品も多いです。定期コースで申し込む時は、最終確認画面で回数の条件や解約の連絡方法を読んでから注文しましょう。

医薬品と医薬部外品の区分の決まりそのものは、医薬品・医薬部外品の違いで詳しく説明しています。

取り違えやすい場面と、その防ぎ方

育毛剤と発毛促進剤、発毛剤は、名前が似ているぶん取り違えが起きやすいです。よくある場面を先に知っておくと安心ですよ。

よくある取り違え
  • 「発毛」の文字だけを見て、発毛剤(医薬品)だと思い込む
  • 家族が使っている発毛剤を、育毛剤のつもりで借りて使う
  • 発毛剤を使っている最中に、別の発毛促進剤を重ねて塗る
  • 通販のセット商品に、医薬品と医薬部外品が混ざっていることに気づかない

特に気をつけたいのが、発毛剤と育毛剤の重ね使いです。ミノキシジル外用液の添付文書では、他の育毛剤や外用剤を頭皮に使うことは避けるよう書かれています。

『発毛促進剤は医薬部外品だから重ねても大丈夫』と思ってしまいがちですが、発毛剤の側に注意書きがある以上、自己判断は禁物です。使う前に薬剤師に相談してみてください。

取り違えを防ぐためにすること
  • 買う前に箱の区分表示を声に出して読む
  • 家族の物は、区分と使用上の注意を読むまで使わない
  • 医薬品と一緒に使う予定があれば、購入時に薬剤師に伝える
  • セット商品は、1つずつの区分を商品ページで確かめる

「思っていた物と違った」と感じた時は

買ってから『これ、医薬品じゃなかったんだ』と気づくこともありますよね。医薬部外品だと分かった場合でも、使い方を守って続ける分には問題ありません。

反対に、医薬品だと気づいた時は、使う前に添付文書を最初から読み直してください。使えない人の欄に当てはまる場合や、迷う点がある場合は、買ったお店の薬剤師に聞くのが安心です。

開封前なら、返品できるかどうかもお店の案内で確かめておきましょう。第1類医薬品は返品不可と書かれている通販もあるので、注文前に確認しておくと慌てずに済みます。

選ぶ前に、自分に聞いてみたいこと

違いが分かったら、次は「自分はどれを選べばいいか」ですよね。ここでは、選ぶ前に考えておきたいことを表にしておきます。

自分への質問はいの場合考え方
抜け毛の予防や頭皮のケアから始めたい?医薬部外品の育毛剤・発毛促進剤効能の範囲と使い心地で選ぶ
20歳未満、または女性?男性用の発毛剤は使えない医薬部外品を選び、気になる時は皮膚科へ
発毛剤を検討している?第1類医薬品購入前に薬剤師へ相談する
急に抜け毛が増えた・円く抜けた?自分で選ぶ前にまず皮膚科に相談する
持病がある・薬を飲んでいる?どの区分でも使う前に医師・薬剤師に相談する

特に、急に抜け毛が増えた時や、一部分だけ円く抜けている時は、商品選びより先に皮膚科で見てもらうのがおすすめです。発毛剤の添付文書でも、脱毛が急激な人や斑状に抜けている人は使わないよう書かれています。

医薬部外品の育毛剤を選ぶ場合も、続け方を先に決めておくと迷いにくくなります。メーカーによっては「概ね6ヶ月間をめやすに」と案内している商品もあるので、箱や公式サイトの使用の目安を確かめてみてください。

医薬部外品の発毛促進剤どうしで比べたいこと

医薬部外品の中で選ぶなら、効能の欄はどれも似ていることが多いです。そこで、次のような「使い続けやすさ」に関わる所を比べてみてください。

  • 有効成分の種類(センブリエキス・グリチルリチン酸ジカリウムなど、商品ごとに組み合わせが違う)
  • 1日の回数(1日1回の案内の物も、朝晩2回の物もある)
  • 容器の形(ノズル・スプレー・ふりかけ式)
  • 香りやアルコール、メントールの有無
  • 買える場所と、定期コースの解約の連絡方法

例えば、モウダスは1日1回の使用で約1か月分と案内され、リゴウは清潔な頭皮に1日2回の使用をすすめています。生活のリズムに合う物を選ぶと、続けやすくなりますよ。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

選び方の基本や、育毛剤がそもそもどんな物かは、育毛剤とはどんな商品かにまとめています。

育毛剤と発毛促進剤の話で出てくる言葉

最後に、箱や商品ページでよく見る言葉を表にしておきます。箱の文字で迷った時の手元の早見表にしてください。

言葉意味
医薬部外品人体への作用が緩和な物。育毛剤はこの区分が多い
一般用医薬品薬剤師などの情報をもとに自分で選んで使う医薬品
第1類医薬品使い方に特に注意がいる一般用医薬品。売るのは薬剤師
第2類医薬品薬剤師か登録販売者のいる店で買える一般用医薬品
効能・効果その商品で表示が認められている働き
有効成分効能・効果に関わる成分として表示される成分
添付文書医薬品に入っている説明書。使わない人・相談する人の欄がある
壮年性脱毛症発毛剤の効能の文に出てくる言葉。自分に当てはまるかは医師・薬剤師に相談

言葉の意味が分かると、名前に振り回されずに選べるようになります。

よくある質問

育毛剤と発毛促進剤の違いは何ですか?

多くの場合は呼び名の違いで、どちらも医薬部外品です。医薬部外品の育毛剤の効能の範囲に「発毛促進」が含まれているため、発毛促進剤と呼ばれることがあります。

発毛剤と発毛促進剤の違いは何ですか?

発毛剤は医薬品(第1類が多い)で、使える人や買い方に決まりがあります。発毛促進剤は医薬部外品のことが多いですが、医薬品の物もあるので箱の区分表示で確かめてください。

「発毛促進」と書いてあれば髪は増えますか?

増えると言い切れる物ではありません。効能の範囲として表示されている言葉で、感じ方には個人差があります。

女性も発毛促進剤を使えますか?

医薬部外品の育毛剤には、女性向けや男女兼用の商品があります。商品ごとの使用上の注意を読み、妊娠中・授乳中や産後の方は使う前に医師か薬剤師に相談してみてください。

発毛剤を使いながら、発毛促進剤も塗っていいですか?

発毛剤の添付文書には、他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用を避けるよう書かれている物があります。一緒に使いたい時は、両方の箱を持って薬剤師に相談してください。

第2類医薬品の育毛の薬は、発毛剤と同じですか?

区分も成分も違う物です。どちらも医薬品なので、添付文書を読み、気になる点は薬剤師か登録販売者に聞いてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 育毛剤と発毛促進剤の違いは、多くの場合「呼び名」だけで、区分はどちらも医薬部外品
  • 「発毛促進」は医薬部外品の育毛剤の効能の範囲に含まれる言葉
  • 区分がはっきり違うのは医薬品の発毛剤。使える人と買い方に決まりがある
  • 見分ける時は名前より箱の区分表示と効能の欄を見る
  • 発毛剤と重ねる時、急な抜け毛がある時は、薬剤師・皮膚科に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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