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頭皮に毎日付ける物だから、できれば天然由来の育毛剤を選びたい。そう考えて商品を探している方も多いですよね。
結論から言うと、「天然由来」は原料の出どころを表す言葉で、効き目の強さや肌へのやさしさを約束する言葉ではありません。区分と有効成分、全成分を読み、肌に合うかを自分で確かめるのがいちばん確かな選び方なんです。
ここでは、天然由来の表示の意味と、成分表示の読み方、使い始める前の確認をお話ししますね。
天然由来の育毛剤とは?先に答え
- 天然由来の育毛剤は、植物エキスなど自然の物から作った原料を多く使っていることをうたう商品
- 言葉の使い方には、商品ごとの考え方の違いがある
- 自然由来指数は、国際規格ISO 16128の計算方法で出した割合で、安全性や品質を示すものではない
- 育毛の効能を決めるのは、区分(医薬部外品か化粧品か)と有効成分
『天然由来なら、頭皮にやさしいはず』と思うのは自然なことです。ただ、植物の成分でもかぶれることはあるので、言葉の印象だけで決めないことが大切なんですね。
| 天然由来の表示から分かること | 表示だけでは分からないこと |
|---|---|
| 原料の出どころへのメーカーの考え方 | 自分の頭皮に合うかどうか |
| 合成香料などを控えているかの方針(書かれていれば) | 育毛の効能を表示できる区分かどうか |
| 原料の比率の目安(指数の表示があれば) | 効き目の強さ |
天然由来を選びたい理由を先に決める
天然由来の育毛剤を探す理由は、人によって違います。『合成香料が苦手』『肌が荒れやすい』『なんとなく安心できそう』など、まず自分の理由を一つ言葉にしてみてください。
理由がはっきりすると、読むべき表示も決まります。香料が苦手なら香料の有無、肌が荒れやすいなら全成分と使用上の注意、というように、見る所を絞れるんです。
| 天然由来を選びたい理由 | 先に読む表示 |
|---|---|
| 合成の香りが苦手 | 香料の有無、合成香料無添加の表記 |
| 肌が荒れやすい | 全成分、使用上の注意、パッチテストの案内 |
| 環境への考え方に共感したい | ブランドの説明、指数や認証の表示 |
| なんとなく安心できそう | 区分と有効成分(安心の中身を確かめる) |
「天然由来」「植物由来」「自然由来」の言葉の違い
天然由来の育毛剤を探していると、よく似た言葉がいくつも出てきます。言葉ごとに、何を指しているかを整理しておきましょう。
| 言葉 | よく使われる意味 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 天然由来 | 自然の物から得た原料、またはそれを加工した原料 | どの原料のことか、商品の説明を読む |
| 植物由来 | 植物から得た原料 | 全成分の中の植物エキス・植物油を見る |
| 自然由来指数 | ISO 16128の計算方法で出した割合 | 指数の種類・水を含むか・ISO 16128準拠の表記 |
| オーガニック | 有機栽培などで得た原料を使っている | どの団体のどんな基準か |
| 無添加 | ある成分を入れていない | 何を入れていないのか |
化粧品業界の団体である日本化粧品工業連合会は、自然やオーガニックの定義や解釈は、地域や認証機関によってさまざまだったと説明しています。だから、同じ「天然由来」でも、商品によって指している範囲が違うことがあるんです。
オーガニックや無添加の表示の読み方は、オーガニック・無添加の育毛剤の見方で詳しく紹介しています。
「天然由来成分配合」と「天然由来成分のみ」は違う
「天然由来成分配合」は、天然由来の成分が入っているという意味で、ほかの成分が入っていないとは限りません。一方で、商品の説明の中で割合を示しているブランドもあります。
こんな会話をよく聞きます。
「天然由来って書いてあるから、全部自然の物だと思ってた」
「配合と書いてあるなら、まず全成分の並びを見てみるといいですよ」
言葉の後ろに「配合」「のみ」「指数」のどれが付いているかを見るだけでも、読み違いはぐっと減りますよ。
自然由来指数(ISO 16128)の表示の読み方
育毛剤や頭皮用のアイテムの中には、「自然由来指数」などの数字を表示している物があります。これは、国際標準化機構(ISO)が定めたISO 16128という規格の計算方法で出した割合です。
日本化粧品工業連合会は、この指数を製品に表示するためのガイドラインを作っています。製品には「指数の種類」「指数」「計算に水を含めるか含めないか」「ISO 16128準拠」の4点を書くことになっています。
| 指数の種類 | 何の割合か |
|---|---|
| 自然指数 | 規格で決められた自然原料の割合 |
| 自然由来指数 | 自然原料と、自然由来原料の中の自然由来の部分の割合 |
| オーガニック指数 | 規格で決められたオーガニック原料の割合 |
| オーガニック由来指数 | オーガニック原料と、オーガニック由来原料の中のオーガニック由来の部分の割合 |
規格でいう自然原料は、水や、植物・動物・微生物・鉱物(石油・天然ガスを除く)からできていて、化学合成を伴わず、乾燥や粉砕などの物理的な処理で得られた原料のことです。自然由来原料は、自然の部分と石油などの部分が化学反応してできた原料のうち、分子の構造の半分以上が自然由来の物を指します。
同じガイドラインには、これらの指数は自然・オーガニック化粧品の安全性や品質について決めたものではないと書かれています。任意の表示なので、表示が無い商品もあります。
「水を含む」かどうかで数字の見え方が変わる
指数には、水を含めて計算した物と、含めずに計算した物があります。水が多い液体の育毛剤では、水を含めるかどうかで数字の印象が大きく変わることがあるんですね。
指数を見比べる時は、同じ種類の指数で、水の扱いが同じ物どうしで比べてみてください。指数は表示する会社が自分で計算し、根拠となる原料の資料を保管しておくことになっています。
天然由来でも、効能を決めるのは区分と有効成分
天然由来かどうかと、育毛の効能を表示できるかどうかは、別の話です。育毛の効能を決めるのは、その商品の区分と有効成分なんです。
天然由来の成分をたくさん使っていても、化粧品なら育毛の効能はうたえません。反対に、医薬部外品の育毛剤でも、植物エキスが有効成分として入っていることがあります。
例えば、センブリエキスやニンジンエキスは、医薬部外品の育毛剤で有効成分として表示されている例があります。同じ植物の名前でも、有効成分の欄にあるか、その他の成分の欄にあるかで意味が変わるので、欄を分けて読みましょう。
区分の全体像は、医薬品と医薬部外品の違いで確かめられます。
目的が育毛なら、天然由来は二つ目の条件にする
抜け毛や薄毛が気になって育毛剤を探しているなら、まず医薬部外品の育毛剤の中から選び、そのうえで天然由来の考え方に共感できる物を探す、という順番がおすすめです。
反対に、頭皮のうるおいや香りを楽しみたいのが目的なら、化粧品の頭皮用アイテムも候補に入ります。目的が違えば、選ぶ区分も変わるということですね。
成分表示の見方:有効成分とそのほかの成分
天然由来の育毛剤を選ぶ時は、成分表示を読むのがいちばんの近道です。読む順番を決めておくと、初めてでも迷いません。
- 容器や箱で「医薬部外品」の表示があるかを見る
- 有効成分の欄で、何が有効成分として入っているかを確かめる
- その他の成分の欄で、植物エキス・植物油・香料・エタノールなどを見る
- 前にかぶれたことのある成分や、苦手な香りの成分がないかを確かめる
- 「天然由来」の説明が、どの原料のことを指しているかを商品ページで読む
『成分の名前が多すぎて読めない…』と感じる方もいますよね。全部を覚える必要はありません。自分が前にかぶれた成分と、香料・エタノールの有無だけでも見ておけば十分役に立ちます。
店頭と通販で、成分表示を確かめる場所
店頭なら、箱の側面や裏面に区分・有効成分・その他の成分がまとまって書かれています。手に取って読めるので、気になる成分があればその場で店員さんに聞けますね。
通販では、商品ページの下のほうや、商品画像の中に成分が載っていることが多いです。見つからない時は、届いてから箱で確かめるか、注文の前に販売元に問い合わせてみてください。
植物エキスに多い書かれ方
植物から得た成分は、成分表示では「〇〇エキス」「〇〇油」「〇〇水」のように書かれることが多いです。例えばローズ水やホホバ油のような書かれ方ですね。
| 成分表示の書かれ方 | よくある中身 | 読む時のポイント |
|---|---|---|
| 〇〇エキス | 植物から取り出した成分 | 有効成分の欄か、その他の欄か |
| 〇〇油・〇〇種子油 | 植物から得た油 | 頭皮のベタつきが気になる人は量を見る |
| 〇〇水・〇〇花水 | 植物の香りを含んだ水 | 香りが苦手でないか |
| 香料・精油 | 香り付けの成分 | 天然でも香りで刺激を感じることがある |
天然由来ならではの注意:変色・沈殿・香り
天然由来の成分を使った育毛剤には、天然の原料ならではの性質があります。前もって知っておくと、届いた時に慌てずに済みますよ。
例えば、天然由来成分を配合しているので沈殿などが出る場合があるが品質に問題はない、と案内している商品があります。天然由来成分のため若干変色・変臭することがあると注意書きに書いている商品もあります。
| 気づくこと | 考えられること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 底に沈んだ物がある | 天然の原料による沈殿のことがある | 商品の注意書き・販売元に問い合わせ |
| 色が少し変わった | 原料の性質による変色のことがある | 使用期限と保管場所を見直す |
| においが前と違う | 変臭や、季節による香りの感じ方の違い | 開封日を思い出し、販売元に相談 |
| 香りが強く感じる | 植物の精油やエキスの香り | 無香料や香りの控えめな物も候補に |
開封したあとは、お早めに使い切るよう書かれている商品もあります。直射日光の当たる所や、浴室のような温度が上がりやすい所に置きっぱなしにしないようにしましょう。
香りで選ぶ時の考え方
天然由来の香りを楽しめるのは、育毛剤を毎日続けるうえでうれしい点ですよね。例えば、天然由来のローズの香りをうたう医薬部外品の育毛剤もあります。
ただ、職場や家族の中で香りが気になる方もいます。夜だけ香りのある物を使う、朝は無香料の物にする、という分け方もありますよ。
天然由来の育毛剤の置き場所
天然由来の成分を使った育毛剤は、置き場所にも少し気を配りたいところです。注意書きにある保管方法を読み、次のような所は避けておきましょう。
| 避けたい置き場所 | 理由 |
|---|---|
| 窓辺など直射日光の当たる所 | 変色やにおいの変化のもとになりやすい |
| 浴室の中 | 温度と湿気が上がりやすい |
| 車の中 | 夏は高温になる |
洗面台の扉の中など、日が当たらず温度が上がりにくい所がおすすめです。
肌に合うかの確認:パッチテストと使い始め
天然由来でも、肌に合うかどうかは人それぞれです。新しい育毛剤を使い始める時は、少しずつ様子を見ていきましょう。
- 前にかぶれた化粧品や育毛剤の成分表を手元に置いて見比べた
- 頭皮に傷・湿疹・赤みがない
- 商品の使用上の注意を読んだ
- パッチテストのやり方を確かめた(商品の案内があればそれに従う)
- 妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、使ってよいか医師か薬剤師に聞いた
パッチテストのやり方と注意は、低刺激の育毛剤とパッチテストで詳しく紹介しています。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る使い始めの1〜2週間の見方
使い始めてしばらくは、付けたあとの頭皮の様子を気にかけておきましょう。かゆみや赤み、ヒリヒリした感じがないかを、鏡や手ざわりで確かめるくらいで大丈夫です。
赤み・はれ・かゆみ・刺激などが出たら、使うのをやめてください。続く時は、使っていた商品を持って皮膚科で相談すると話が早いですよ。
天然由来の育毛剤選びでよくある失敗
最後に、天然由来の言葉にひかれて選ぶ時につまずきやすい形をまとめました。
| 天然由来で起きやすい失敗 | なぜ起きるか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 天然由来だからとパッチテストを省く | 自然の物はやさしいと思い込む | 初めての物は少しずつ試す |
| 化粧品なのに育毛を期待する | 区分を見ていない | 「医薬部外品」の表示を確かめる |
| 指数の数字だけで比べる | 水の扱いの違いに気づかない | 同じ種類・同じ水の扱いで比べる |
| 沈殿や変色を不良品だと思う | 天然の原料の性質を知らない | 注意書きを読み、販売元に聞く |
| 香りが強くて続かない | 植物の香りが好みと合わない | 無香料の物も候補に入れる |
抜け毛が急に増えた時、丸く抜けている所がある時、かゆみや赤みが続く時は、育毛剤を選ぶより先に皮膚科で相談してください。
育毛剤の区分や役割をおさらいしたい方は、育毛剤とはどんな商品かも読んでみてくださいね。
よくある質問
天然由来の育毛剤は、ほかの育毛剤より効果がありますか?
天然由来かどうかで効き目は決まりません。育毛の効能は、医薬部外品かどうかと有効成分で決まり、効き方には個人差があります。
天然由来の育毛剤なら、肌が弱くても安心ですか?
植物の成分でも合わないことがあります。成分表示で前にかぶれた成分がないかを確かめ、初めての時は少しずつ様子を見てください。
自然由来指数が高いほど、良い育毛剤ですか?
自然由来指数は原料の比率を計算した数字で、安全性や品質を示すものではないとされています。区分・有効成分・使い心地とあわせて考えましょう。
天然由来の育毛剤の中に沈殿がありました。使っても大丈夫ですか?
天然の原料による沈殿は品質に問題がない、と案内している商品もあります。心配な時は使う前に販売元に問い合わせてください。
化粧品の天然由来の頭皮用美容液は、育毛剤の代わりになりますか?
化粧品は育毛の効能をうたえません。頭皮をすこやかに保つ目的のアイテムとして考え、育毛を目的にするなら医薬部外品の育毛剤を選んでください。
妊娠中や授乳中でも、天然由来の育毛剤なら使えますか?
天然由来かどうかで判断せず、使う前に医師か薬剤師に相談してください。あわせて、商品に書かれた使用上の注意にも目を通しておきましょう。
オーガニックの育毛剤と天然由来の育毛剤は同じですか?
同じではありません。オーガニックは有機栽培などで得た原料のこと、天然由来は自然の物から得た原料のことを指す使われ方が多く、範囲が違います。どちらも商品の説明で中身を確かめましょう。
まとめ
- 天然由来は原料の出どころを表す言葉で、効き目や肌へのやさしさを約束するものではない
- 自然由来指数はISO 16128の計算方法による割合で、種類と水の扱いをそろえて読む
- 育毛の効能を決めるのは、区分(医薬部外品か化粧品か)と有効成分
- 天然の原料ならではの沈殿・変色・香りの注意を知っておく
- 使い始めは、成分表示の確認とパッチテストで肌に合うかを確かめる
天然由来という言葉は、メーカーの考え方を知る手がかりになります。手がかりを読み解いたうえで、自分の頭皮に合う1本を、少しずつ確かめながら選んでみてくださいね。





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