フィナステリド配合の育毛剤はある?表示の確かめ方と海外品の注意

ラベルの無い箱とスポイト瓶を虫眼鏡で確かめる手元のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『フィナステリド配合の育毛剤があれば、塗る物で済むのに』と考えたことはありませんか。通販やSNSで、それらしい言葉を見かけて気になっている方もいるはずです。

結論から言うと、国内のドラッグストアや通販で買える医薬部外品の育毛剤に、フィナステリドは有効成分として入りません。フィナステリドは医師が処方する飲み薬の成分なので、「配合」をうたう海外の品には手を出さず、成分表の見方を知っておくのが安心です。

この記事では、成分表でフィナステリドが入っているかを確かめる手順と、配合量・濃度を知りたい時の考え方、海外品の注意が分かります。

目次

フィナステリド配合の育毛剤はある?先に答え

成分の名前で育毛剤を選びたい、という気持ちはとても分かります。ただ、フィナステリドについては、商品を探すより先に「どの区分の成分か」を知っておくことが大切なんです。

先に答え
  • 国内の医薬部外品の育毛剤に、フィナステリドは有効成分として入らない
  • フィナステリドは「劇薬、処方箋医薬品」の飲み薬の成分
  • 「配合」をうたう商品を見たら、区分の表示と販売元を確かめる
  • 海外品・個人輸入の医薬品は、国内の品質・安全性の確認を受けていない
  • 治療中に育毛剤を足したい時は、成分表を持って医師・薬剤師に相談する

なぜ医薬部外品に入らないのかという区分の話は、フィナステリドは医薬品?で詳しく紹介しています。ここでは「実際に成分表をどう見るか」を中心に進めますね。

区分ごとに、どんな成分が並ぶかを知っておく

成分表を読む前に、区分ごとにどんな成分が有効成分として書かれるのかを知っておくと、見当がつけやすくなります。

区分有効成分として書かれる例フィナステリドが出てくるか
医薬部外品(薬用育毛剤)センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、D-パントテニルアルコール など出てこない
第1類医薬品(市販の発毛剤)ミノキシジル出てこない
化粧品(ヘアトニック・頭皮用エッセンス)有効成分の欄はなく、全成分が並ぶ出てこない
医療用医薬品(処方薬)フィナステリド など医師の処方で使う飲み薬

例えば、ニューモ 育毛剤の有効成分はセンブリエキス(C)、グリチルリチン酸ジカリウム、D-パントテニルアルコールと公式ショップに書かれています。市販の発毛剤のリアップなどは、ミノキシジルを有効成分とする第1類医薬品です。

PMDAに載っているフィナステリドの錠剤の添付文書では、規制区分が「劇薬、処方箋医薬品」とされています。ドラッグストアの棚に並ぶ物とは、入り口から違うと考えておきましょう。

「育毛剤」という呼び名に引っぱられない

ふだんの会話では、塗る物も飲む物もまとめて「育毛剤」と呼ぶことがありますよね。でも、法律の区分では、医薬部外品・医薬品・化粧品ははっきり分かれています。

『フィナステリドの育毛剤』という言い方を見たら、それが飲み薬のことなのか、塗る商品のことなのかを、まず切り分けてみてください。

女性や20歳未満の人が気にしている時は

フィナステリドの錠剤の添付文書には、女性に対する適応はなく、20歳未満での安全性と有効性は確立されていないと書かれています。『家族が使っているから自分も』と考えず、気になる時は皮膚科で相談してください。

妊娠中・授乳中の方は、薬の取り扱いにも注意が必要とされています。家族が処方されている場合は、保管の仕方も含めて医師や薬剤師に聞いておくと安心です。

成分表でフィナステリドを確かめる手順

『手元の育毛剤に入っているか確かめたい』『買う前に見ておきたい』という時は、箱や容器のどこを見ればいいかを知っておくと迷いません。

成分表を読む流れ
  1. 箱か容器の正面・裏面で「医薬部外品」「第1類医薬品」などの区分の表示を探す
  2. 医薬部外品なら「有効成分」の欄と「その他の成分」の欄を分けて読む
  3. 医薬品なら、添付文書の「成分・分量」の欄を読む
  4. 区分の表示がなく全成分が並んでいれば、化粧品として読む
  5. 製造販売元・販売元の名前と、問い合わせ先が日本語で書かれているかを見る

成分の名前はカタカナや漢字の長い表記で並ぶので、読みにくいですよね。そんな時は、スマートフォンで写真を撮って拡大すると読みやすくなりますよ。

見る場所書かれていることここで確かめたいこと
区分の表示医薬部外品・第1類医薬品 などどの区分の商品か
販売名・商品名届け出や承認を受けた名前広告の商品名と同じか
有効成分効能のもとになる成分フィナステリドの名前があるか
その他の成分溶かす成分・保湿成分・香料 などアルコールや香料が苦手なら確かめる
製造販売元・販売元会社名と所在地国内の会社か、問い合わせられるか
使用上の注意使えない人・相談すること自分が当てはまらないか

成分の名前が英語だけで書かれている時は

成分の名前がすべて英語で書かれていて、日本語の表示が見当たらない時は、国内向けの商品ではない可能性があります。こういう物は、区分や使い方を自分で正しく読み取るのが難しいんです。

日本語の表示と国内の販売元を確かめられない物は、使う前に立ち止まりましょう。分からない時は、薬剤師に容器を見せて相談するのがおすすめです。

通販の商品ページでは、どこを読めばいい?

通販では、手に取って箱を見ることができませんよね。商品ページの中で、区分・有効成分・全成分・使用上の注意が書かれた部分を探してみてください。

成分が画像の中だけに書かれていて読みにくい時は、拡大して読むか、販売元に問い合わせて確かめましょう。区分や成分が見つからない商品ページは、買う前にいったん保留にしておくのがいいですよ。

配合量や濃度を知りたい時は

『どのくらい入っているのか知りたい』と、配合量や濃度を比べたくなる方もいるはずです。ここは区分によって、分かることが違います。

医薬品の発毛剤は、添付文書に有効成分の分量が書かれています。例えば、ミノキシジル5%外用液の添付文書には、有効成分の分量と用法がはっきり書かれています。

一方、医薬部外品の育毛剤は、有効成分の名前は表示されていても、配合量まで公式に案内されていないことがあります。案内が見当たらない時は、販売元の問い合わせ窓口に聞いてみてください。

濃度の数字で選ばない

同じ成分名でも、商品によって処方や使い方が違います。濃度の数字だけを比べて「こちらが上」と決めるより、区分・表示されている効能・使い方・使用上の注意をそろえて見るほうが、自分に合う物を選びやすくなります。

1回の量と1日の回数も見ておく

配合量が分からなくても、1回に使う量と1日の回数は、使い方の欄にたいてい書かれています。続けた時にどのくらいのペースで減るかも、ここから見当がつきますよね。

量や回数を自己流で増やしても、表示されている効能の範囲が広がるわけではありません。まずは書かれた使い方どおりに使ってみてください。

フィナステリドの量を比べる意味はない

フィナステリドは、使う量を医師が決める処方薬です。患者向医薬品ガイドにも「使用量は、あなたの症状などにあわせて、医師が決めます」と書かれています。

『この商品はたくさん入っているから』と量で選ぶものではない、ということですね。量の話が出てくる広告を見たら、その時点で医薬品の広告として正しいかを疑ってみてください。

名前や広告の言い回しに惑わされない

成分の名前は、広告で使われる呼び名と、成分表に書かれる名前が違うことがあります。似た響きの名前も多いので、見分け方を押さえておきましょう。

見かけた言葉よくある背景確かめ方
名前に「〜ジル」が付く成分化粧品の素材名にも使われる区分の表示と有効成分の欄を見る
素材の愛称・商標名成分表では別の表示名で書かれる全成分の表示名を販売元に聞く
研究でよく知られた成分研究の話がそのまま効能とは限らない表示されている効能・効果の欄を読む
医師が監修医薬品の推薦の広告は不適当とされる区分と効能の表示で判断する

例えば「ピディオキシジル」は、フィンジアの公式で配合をうたっている成分名ですが、医薬品の成分ではありません。名前の響きが似ていても、ミノキシジルやフィナステリドと同じように考えないでください。

医薬品等適正広告基準では、医薬関係者が推せんしている旨の広告は、たとえ事実であっても不適当とされています。「医師がすすめる」といった言葉より、容器の区分と効能の表示を信じておきましょう。

成分を調べる時のコツ

気になる成分の名前で検索すると、研究の話や広告の記事がたくさん出てきます。調べる時は、その成分が商品の「有効成分」として書かれているのか、「その他の成分」なのかを先に確かめておくと、情報を読み違えにくくなります。

研究で話題になった成分でも、商品の箱に書かれた効能・効果の範囲を超えて期待しないことが大切です。

海外品・個人輸入の注意

ネットで探していると、「フィナステリド配合」とうたう海外のローションや、飲み薬を個人輸入で届けるサイトが出てくることがあります。『国内で買えないなら海外で』と思う前に、厚生労働省の注意を知っておいてください。

厚生労働省が呼びかけていること

個人輸入される医薬品等は、国内の医薬品医療機器等法に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていません。正規のメーカー品を偽った偽造製品や、不衛生な場所で作られた物かもしれないとされています。自分で輸入した物で体をこわしても、医薬品副作用被害救済制度の給付は受けられません。

厚生労働省の啓発サイトには、薄毛の治療目的でインターネットから入手した未承認の飲み薬を使い、体調の異変や肝機能の異常が見つかった事例も載っています。表示が外国語で正しく読み取りにくいことも、注意点として挙げられています。

個人で輸入した医薬品を、ほかの人に売ったりあげたりすることも認められていません。家族や友人から「余っているから」と渡されても、受け取らないようにしましょう。

数量の目安は「安全」という意味ではない

厚生労働省は、税関で確認を受ければ個人で輸入できる数量の目安を示しています。例えば、医薬品・医薬部外品の外用剤(処方箋薬などを除く)は、標準サイズで1品目24個以内とされています。

ただ、これは手続きの目安で、品質や安全性を国が確かめたという意味ではありません。目安の範囲内でも、リスクは変わらないと考えておいてください。

「国内発送」でも安心とは限らない

『国内から届くなら大丈夫そう』と思うかもしれませんね。でも、送られてくる場所だけでは、国内の確認を受けた商品かどうかは分かりません。

一般用医薬品を売るネットのお店は、厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で確かめられます。処方箋医薬品は、そもそも通販で自由に買える物ではないことも覚えておいてください。海外品の注意は海外の育毛剤を個人輸入する時の注意点は?でも詳しく紹介しています。

フィナステリドを処方されている人が、育毛剤を足したい時

すでに医療機関でフィナステリドを処方されていて、『塗る育毛剤も足したい』と考える方もいるはずです。そんな時は、自分の判断で重ねず、処方した医師か薬剤師に先に相談しましょう。

相談の時に持っていくもの
  • 足したい育毛剤の箱か、成分表の写真
  • 区分(医薬部外品・医薬品・化粧品)の表示が分かる面の写真
  • 今使っているシャンプーや頭皮ケア用品の名前
  • お薬手帳

患者向医薬品ガイドには、ほかの医師を受診する時や、薬局でほかの薬を買う時は、飲んでいることを伝えるよう書かれています。市販の発毛剤を考えている時も、同じように伝えておくと安心です。

『こんなことを聞いてもいいのかな』とためらう必要はありません。薬局で薬を受け取る時に、ひとこと聞いてみるだけでも大丈夫ですよ。

聞く時の言い方の例

相談の言葉は、むずかしく考えなくて大丈夫です。例えば、こんなふうに話してみてください。

「今この飲み薬を処方してもらっています。この育毛剤を頭皮に使いたいのですが、一緒に使っても問題ないですか?」

成分表の写真を見せながら聞くと、薬剤師も確かめやすくなります。返ってきた答えは、次の診察の時に医師にも伝えておきましょう。

シャンプーと一緒に使う時は

育毛剤と育毛シャンプーを一緒に使う方も多いですよね。この時も、それぞれの区分と使い方を確かめて、洗う・乾かす・付けるの順番を守るのが基本です。詳しくは育毛剤は育毛シャンプーと併用できる?で紹介しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

買う前のチェックリストと、よく出てくる言葉

最後に、育毛剤を買う前に見ておきたいことをまとめておきます。フィナステリドに限らず、気になる成分がある時に使えるリストです。

買う前に確かめること
  • 区分(医薬部外品・医薬品・化粧品)の表示がある
  • 有効成分の名前と、箱に書かれた効能・効果の欄に目を通した
  • 製造販売元・販売元が日本語で書かれ、問い合わせ先がある
  • 使用上の注意の「使わない人」「相談する人」に自分が入っていない
  • 定期コースなら、回数と解約の条件を最終確認画面で読んだ
言葉意味
有効成分表示された効能を担う成分として書かれるもの
その他の成分有効成分以外の成分(溶かす成分・保湿成分 など)
処方箋医薬品医師が出す処方箋にもとづいて渡される医薬品
添付文書医薬品の説明書。成分・分量・使い方・注意が書かれる
製造販売元箱に名前が載る、その商品の責任者にあたる会社

有効成分の名前の一覧は、育毛剤の成分の記事でも紹介しています。区分ごとの育毛剤の違いから知りたい方は、育毛剤の基本の記事から読んでみてください。

よくある質問

ドラッグストアでフィナステリド配合の育毛剤は買えますか?

国内の医薬部外品の育毛剤には、フィナステリドは有効成分として入りません。フィナステリドは処方箋医薬品の飲み薬の成分なので、医療機関で相談するものです。

「フィナステリド配合」とうたう塗る商品を見かけました。使っても大丈夫ですか?

区分の表示、日本語の成分表示、国内の販売元を確かめてください。確かめられない海外品は、国内の品質・安全性の確認を受けていない可能性があるので、使わないほうが安心です。

育毛剤の有効成分の配合量は、どこで分かりますか?

医薬品は添付文書に分量が書かれています。医薬部外品の育毛剤は配合量まで案内されていないことがあるので、知りたい時は販売元に問い合わせてみてください。

フィナステリドを飲んでいますが、市販の育毛剤を一緒に使えますか?

自分で判断せず、処方した医師か薬剤師に、育毛剤の成分表を見せて相談してください。発毛剤(第1類医薬品)を考えている時も同じです。

名前が似ている成分は、フィナステリドと同じ働きですか?

名前の響きが似ていても、同じ成分とは限りません。区分の表示と、表示されている効能・効果の欄で判断するのがおすすめです。

個人輸入で健康被害が出たら、救済制度は使えますか?

厚生労働省は、個人輸入品による健康被害は医薬品副作用被害救済制度の対象外としています。体調に異変があれば、すぐに医療機関を受診してください。

まとめ

この記事の要点
  • 国内の医薬部外品の育毛剤に、フィナステリドは有効成分として入らない
  • 成分表は、区分の表示から読み始め、有効成分とその他の成分を分けて見る
  • 配合量や濃度の数字だけで選ばず、区分・効能・使い方・注意をそろえて見る
  • 「配合」をうたう海外品や個人輸入には手を出さない
  • 治療中に育毛剤を足したい時は、成分表を持って医師・薬剤師に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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