抜け毛対策で見直したい生活習慣は?睡眠・食事・運動・たばこのチェック表

朝食とノートが並ぶテーブルで生活習慣を見直すイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

抜け毛が気になり始めると、『生活が乱れているせいかな』と自分の毎日を振り返りたくなりますよね。でも、何から手をつければいいのか分からず、結局そのままになっている方も多いはずです。

結論から言うと、抜け毛対策としての生活習慣の見直しは、今の自分の習慣をチェック表で点検して、いちばん崩れている所から1週間に1つずつ整えるのが続けやすいやり方です。生活を整えれば抜け毛が止まる、という特別な方法はありませんが、頭皮と髪のための土台づくりにはなります。

ここでは、睡眠・食事・運動・たばこ・お酒のセルフチェック表と、1週間の見直し計画をお話しします。

目次

抜け毛対策で生活習慣を見直すなら?先に答え

先に答え
  • 生活習慣だけで抜け毛を止めることはできないが、体の調子を整える土台になる
  • まずは睡眠・食事・運動・たばこ・お酒の5つをチェック表で点検する
  • 目安は、厚生労働省のガイドで確かめられる範囲で考える
  • 全部を一度に変えず、1週間に1つずつ取り組む
  • 急に抜け毛が増えた・丸く抜ける・かゆみや赤みがある時は皮膚科へ

日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、これをすれば髪の毛が抜けなくなるという特別な予防法があるわけではない、と説明されています。そのうえで、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心がけることが、生活上の注意として挙げられているんです。

つまり、生活習慣の見直しは「これで解決」ではなく「土台を整える」ものです。期待しすぎず、でもあきらめずに、できる所から始めてみましょう。

生活の見直しでできること・できないこと

生活を整えることは、体の調子を整え、頭皮の環境を見直すきっかけになります。一方で、生活習慣を変えるだけで髪が増えたり、抜け毛が止まったりするとは言えません。気になる変化がある時は、記録を持って皮膚科で相談してみてください。

生活習慣全体の見直しの流れは、抜け毛を減らすための生活習慣の見直し表でも紹介しています。この記事では、自分で点数を付けるチェック表と、1週間の進め方に絞ってお話ししますね。

生活習慣のセルフチェック表

まずは、今の自分の習慣を点検してみましょう。当てはまる項目に印を付けていくだけで大丈夫です。

分野チェック項目目安にしたいこと
睡眠睡眠時間が6時間に届かない日が多い成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保する
睡眠休日に昼近くまで寝ていることが多い起きる時刻をそろえる
睡眠寝る直前までスマホを見ている寝る前はリラックスする時間にする
食事朝ごはんを抜くことが多い朝食をとり、生活にメリハリをつける
食事主食・主菜・副菜のどれかが抜けがち料理の区分をそろえて食べる
食事急に食事を減らすダイエットをしている極端な食事制限を避ける
運動1日の大半を座って過ごしている座りっぱなしの時間が長くなりすぎないようにする
運動歩く時間が1日1時間に届かない歩行などの身体活動を1日60分以上が目安
たばこたばこを吸っている禁煙を考えてみる
お酒飲む量を決めずに飲むことが多いあらかじめ量を決めて飲む
お酒眠るためにお酒を飲むことがある不安や不眠を解消するための飲酒は避ける

目安の欄は、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」「Good Sleepガイド」「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」と、厚生労働省・農林水産省の「食事バランスガイド」で確かめられる内容をもとにしています。

点数の付け方と読み方

印が付いた項目を1点として、分野ごとに数えてみてください。点数が多い分野ほど、見直す余地が大きい所です。

印の数今の状態の目安次にすること
0〜2個大きな崩れは少ない今の習慣を続け、季節の変わり目に見直す
3〜5個いくつかの分野で崩れがある印がいちばん多い分野から1つ選ぶ
6個以上生活全体にゆがみが出ている睡眠から先に整え、1週間に1つずつ進める

点数はあくまで、どこから始めるかを決めるための目安です。『こんなに印が付いた』と落ちこむ必要はありません。

印が多かった時は「睡眠」から

どこから始めるか迷ったら、睡眠から手をつけてみるのがおすすめです。Good Sleepガイドでは、日中に体を動かすこと、朝食をとること、カフェインやお酒・たばこを控えめにすることが、眠りを整える工夫として挙げられています。

睡眠を整えようとすると、自然と食事や運動の時間も見直すことになります。一つの見直しが、ほかの習慣にもつながっていくんですね。

睡眠:時間と起きる時刻をそろえる

『寝る時間がバラバラで、休日は寝だめしてしまう』という方は多いですよね。厚生労働省の睡眠ガイドでは、成人は6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保すること、適正な睡眠時間には個人差があることが示されています。

Good Sleepガイドの原則毎日の中での例
6時間以上を目安に、十分な睡眠時間を確保起きる時刻から逆算して、寝る時刻を決める
光・温度・音に配慮した環境づくり寝室を暗く、心地よい温度にする
適度な運動・しっかり朝食・寝る前のリラックス朝食をとり、寝る前はスマホを置く
カフェイン・お酒・たばこは控えめに夕方以降のコーヒーやお酒を見直す
眠れない・眠りに不安を覚えたら専門家に相談続く時は医療機関に相談する

同じガイドでは、休日に夜ふかしや朝寝坊をせず、規則正しい起床時刻を心がけることもすすめられています。週末の寝だめは、慢性的な睡眠不足のサインとも書かれているんです。

寝る前の過ごし方を一つだけ変える

いきなり全部を変えるのはむずかしいですよね。まずは「寝る30分前にスマホを置く」「寝る直前の夜食をやめる」のように、一つだけ選んでみてください。

髪を洗って乾かしてから寝る、という流れを決めておくのも一つの方法です。乾かさずに眠ってしまうと、枕の上で髪がもつれやすくなります。

働く時間が不規則な方は

シフト勤務や夜の仕事で、起きる時刻をそろえにくい方もいますよね。Good Sleepガイドでは、交替制勤務の人は仮眠のとり方や光の浴び方を工夫することがすすめられています。

「起きたらまず明るい光を浴びる」「帰り道はサングラスなどで強い光を避ける」のように、自分の勤務に合わせた決まりごとを一つ作っておくと、リズムを整えやすくなりますよ。

食事:区分がそろっているかを見る

『髪にいい食べ物は何だろう』と探したくなる方もいるはずです。ただ、特定の食べ物で髪が増えるというわけではありません。見直したいのは、毎日の食事の区分がそろっているかどうかです。

食事バランスガイドは、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかを考える目安として、厚生労働省と農林水産省が決めたものです。料理は、主食・副菜・主菜・牛乳乳製品・果物の5つの区分で考えます。

1日の食事の見直しチェック
  • 主食(ごはん・パン・麺など)を毎食とっているか
  • 副菜(野菜・きのこ・海藻など)が1日の中で足りているか
  • 主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)が抜けていないか
  • 牛乳・乳製品や果物を、1日のどこかでとっているか
  • 食事を抜いたり、急に量を減らしたりしていないか

e-ヘルスネットでは、たんぱく質は筋肉や皮膚、毛髪などの体を作る成分の一つと紹介されています。主菜を抜かずにとることは、体全体のためにも大事なんですね。

忙しい日は「足りない区分」を1つ足す

毎食すべての区分をそろえるのは、忙しい日にはむずかしいですよね。そんな日は、おにぎりだけの昼食にゆで卵を足す、麺類に野菜のおかずを1品足す、のように「足りない区分を1つ足す」と考えると気が楽です。

1日の中で帳尻が合えば大丈夫、くらいの気持ちで続けてみてください。

ダイエット中は特に気をつけたい

皮膚科Q&Aでは、過激なダイエットなどの後に、抜け毛が増える休止期脱毛という現象も知られていると紹介されています。e-ヘルスネットでも、極端な食事制限は長続きしないうえ、心にも悪い影響を与えると注意されています。

体重を落としたい時は、食事を抜くより、間食やお酒の量、食事のリズムを見直す方が続けやすいですよ。

運動:座りっぱなしを減らすことから

運動と聞くと、『ジムに通わないといけないのかな』と身構えてしまいますよね。でも、まずは座りっぱなしの時間を減らすだけでも立派な一歩です。

厚生労働省の身体活動・運動ガイドでは、成人は歩行またはそれと同じくらいの強さの身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上に相当)行うこと、筋力トレーニングを週2〜3日行うことがすすめられています。長い時間座ったままでいないよう気をつけることも、あわせて書かれています。

毎日の中で体を動かす手順
  1. 1時間に1回は立ち上がり、少し歩く
  2. 通勤や買い物で、1駅分や遠回りを歩いてみる
  3. エレベーターより階段を使う日をつくる
  4. 週に2〜3日、自宅でできる筋力トレーニングを取り入れる
  5. 運動の後は、汗をかいた頭皮を洗って乾かす

同じガイドでは、運動の前に体調を確かめること、水分と塩分を補給することも大切とされています。胸の痛みやめまいなど、いつもと違う様子を感じたらすぐにやめて、無理をしないようにしましょう。

外で体を動かす日は日差しにも

屋外で歩いたり運動したりする日は、頭皮の日焼けも気になりますよね。気象庁の紫外線対策の案内では、帽子や長袖の衣服を着るなどの対策が有効とされています。帽子でむれた時は、休憩の時に一度脱いで汗を拭いておきましょう。

たばことお酒:減らし方を決めておく

たばこやお酒は、『分かってはいるけど、なかなかやめられない』という方も多いですよね。ここでは、無理なく減らすための考え方を紹介します。

たばこの見直し
  • 禁煙すると、顔色や胃の調子がよくなる、目覚めがさわやかになるなどの効果があると紹介されている
  • 一人でやめるのがむずかしい時は、医療機関の禁煙外来や薬剤師に相談できる
  • 寝る前の一服をやめると、眠りの見直しにもつながる
  • 吸いたくなる場面を書き出して、代わりの行動を決めておく
お酒の見直し
  • あらかじめ飲む量を決めて飲む
  • 飲む前や飲んでいる間に食事をとり、合間に水を飲む
  • 1週間のうちに飲まない日を設ける
  • 不安や不眠を解消するための飲酒は避ける

たばこの効果については、e-ヘルスネットで、禁煙すると日常生活の中で実感できる色々な効果があると紹介されています。お酒については、厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」で、量を決めて飲む、飲まない日を設けるといった工夫が挙げられています。

飲酒や喫煙は、成年年齢が18歳になった今も20歳からと決められています。10代の方は、まず睡眠と食事のリズムから整えてみてください。

寝酒はかえって眠りを悪くする

『お酒を飲むとよく眠れる』と感じている方もいるかもしれません。Good Sleepガイドでは、寝酒の習慣はかえって眠りを悪くすると注意されています。

眠るためのお酒をやめたい時は、寝る前に湯船につかる、照明を暗めにするなど、別のリラックスの方法を一つ用意しておくと置き換えやすくなりますよ。

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1週間の見直し計画

チェック表で印が多かった分野が分かったら、1週間の計画に落としこんでみましょう。大事なのは、1週間で1つの分野だけに集中することです。

曜日やること例(睡眠を見直す週)
月今週見直す分野を1つ決める「起きる時刻をそろえる」に決める
火具体的な行動を1つ書く平日も休日も同じ時刻にアラームをかける
水実際にやってみる朝起きたらカーテンを開けて光を浴びる
木できた・できなかったをメモする寝る前にスマホを見た時間もメモする
金つまずいた理由を考える夜ふかしした日の理由を書き出す
土休日もいつもどおりに続ける朝寝坊しない・昼寝は短めに
日1週間を振り返り、続けるかを決める続けられたら、来週は食事の分野へ

1週間たって続けられた習慣は、そのまま次の週も続けながら、新しい分野を1つ足していきます。うまくいかなかった時は、同じ分野をもう1週間続けても大丈夫です。

記録は簡単なほど続く

記録は、手帳やスマホのメモに「○」「×」を付けるだけで十分です。頭皮の様子や抜け毛の量が気になる時は、同じ条件で数えた結果を横に書いておくと、後で振り返りやすくなります。

『毎日きっちり記録しないと』と思うと、続かなくなってしまいますよね。週に1回、日曜日に振り返る、くらいの気持ちで始めてみてください。

季節の変わり目に、もう一度チェック

生活習慣は、季節や仕事の忙しさで少しずつ崩れていきます。季節の変わり目に、もう一度チェック表で点検してみると、崩れ始めた分野に早めに気づけますよ。

続かない時の工夫と、相談したい時の目安

生活習慣の見直しは、途中で止まってしまうのが普通です。続かなかった時のよくある理由と、工夫をまとめてみました。

続かない理由起きやすいこと工夫
一度に全部変えようとした疲れて全部やめてしまう1週間に1つだけにする
目標が大きすぎたできない日が続いて落ちこむ「1駅歩く」など小さな行動にする
結果を急いだすぐに変化がなくてやめてしまう1か月単位で振り返る
仕事や家庭の事情で崩れた自分を責めてしまう崩れた週は休み、翌週からまた始める
一人で抱えこんだ相談できずに不安が大きくなる家族に話す・医療機関に相談する

ストレスとの付き合い方も見直す

生活習慣の乱れの奥に、仕事や家庭のストレスが隠れていることもあります。厚生労働省のe-ヘルスネットには、気分転換の方法を見つけることと、ストレスの受け止め方を変えることが、対処の例として載っています。

熱中できる趣味や、ゆったりできる時間を少しでも持つことが、気分転換になります。つらさが続く時は、一人で抱えこまず、身近な人や医療機関に相談してみてください。

生活を整えても気になる時は

生活習慣を見直しても抜け毛が気になる時や、次のような様子がある時は、皮膚科で相談してみましょう。

生活を見直しても続くなら皮膚科へ
  • 短い間に、抜け毛が目に見えて増えた
  • 丸く毛が抜けている所がある
  • 細い毛が増えて、髪全体のボリュームが落ちてきた
  • かゆみ・赤み・ふけが、頭皮に何週間も残っている
  • 眠れない日や気持ちの落ちこみが長く続いている

眠りの問題が続く時は、Good Sleepガイドでも医療機関に相談するようすすめられています。受診の時は、チェック表や1週間の記録を持っていくと、ふだんの生活を伝えやすくなります。

生活の見直しと一緒に育毛剤を考えたい方は、薄毛対策の始め方や育毛剤とはどんな商品かから読んでみてください。

よくある質問

生活習慣を変えれば、抜け毛は減りますか?

生活習慣を変えるだけで抜け毛が減るとは言えません。皮膚科Q&Aでも、特別な予防法があるわけではないと説明されています。体の調子を整える土台として、無理のない範囲で見直してみてください。

どの生活習慣から見直すのがいいですか?

チェック表で印がいちばん多かった分野から始めるのがおすすめです。迷った時は、ほかの習慣にもつながりやすい睡眠から整えてみてください。

睡眠は何時間とればいいですか?

厚生労働省の睡眠ガイドでは、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することが示されています。適正な時間には個人差があるので、日中に強い眠気がないかも目安にしてみてください。

髪のために食べた方がいい物はありますか?

食べるだけで髪が増えるような食品は、残念ながら見当たりません。主食・副菜・主菜・牛乳乳製品・果物の区分がそろっているかを見直すのが基本です。

たばこをやめたいけれど、一人では続きません。

医療機関の禁煙外来や薬剤師に相談する方法があります。吸いたくなる場面を書き出し、代わりの行動を決めておくのも一つの工夫です。

1週間の計画が続かなかったらどうすればいいですか?

同じ分野をもう1週間続けても大丈夫です。行動をもっと小さくして、できたことに目を向けてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 生活習慣の見直しは、抜け毛を止める方法ではなく体の土台づくり
  • 睡眠・食事・運動・たばこ・お酒の5分野をチェック表で点検する
  • 目安は厚生労働省などのガイドで確かめられる範囲で考える
  • 1週間に1つの分野だけに集中し、続けられたら次へ進む
  • 急な抜け毛の増加・丸く抜ける・かゆみや赤みは皮膚科へ

生活習慣は、毎日の小さな積み重ねで少しずつ変わっていきます。完璧を目指さず、今週の1つから始めてみてくださいね。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

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