育毛剤の「ナンバーワン」表示とは?1位をうたう広告の読み方と選び方

育毛剤のナンバーワン表示の読み方と選び方を紹介するアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

育毛剤の広告で「ナンバーワン」「1位」という言葉を見ると、つい気になってしまいますよね。いくつもの商品が同じように1位をうたっていて、どれが本当なのか迷った方もいるはずです。

結論から言うと、育毛剤や発毛剤のナンバーワン表示は、「何の調査で、誰に聞き、何と比べた1位なのか」を注釈で読むことが大切です。表示そのものより、区分・有効成分・使い方が自分に合うかで選ぶほうが、後悔しにくくなります。

この記事では、ナンバーワン表示の読み方と、表示に頼らない選び方が分かります。

目次

育毛剤のナンバーワン表示はどう読む?先に答え

先に結論
  • ナンバーワン表示には、売り上げ・満足度・イメージなど、いろいろな種類がある
  • 消費者庁は、根拠が合理的でなく事実と違う表示は不当表示になるという考え方を示している
  • 表示の近くの注釈で、調査した機関・時期・対象・比べた相手を確かめる
  • 選ぶ時は、表示より区分・有効成分・使い方・買い方で比べる

ナンバーワン表示は、通販の広告や商品ページ、店頭のポップなど、いろいろな場所で見かけます。どれも同じ「1位」に見えますが、何を数えたかによって意味はまったく違うんです。

『1位なら間違いないのでは?』と感じるのは自然なことです。消費者庁の意識調査でも、新しい商品を買う時にナンバーワン表示が購入の判断に影響すると答えた人は、約半数にのぼっています。

だからこそ、表示の中身を読めるようになっておくと、広告に振り回されずに済みますよ。育毛剤そのものについては育毛剤とはどんな商品かで解説しています。

ナンバーワン表示にはどんな種類がある?

ひとくちに1位といっても、根拠になっている数字や調査は表示ごとに違います。まずは、どんな種類があるのかを見ておきましょう。

表示の種類表示の例何を根拠にしているか読む時のポイント
売り上げ・販売数「売り上げ1位」「販売数ナンバーワン」販売の金額や個数のデータ集計の期間・範囲・データの出どころ
満足度「顧客満足度ナンバーワン」利用者へのアンケート本当に使った人に聞いたか
イメージ・印象「使ってみたいナンバーワン」サイトを見た印象を聞く調査使っていない人の印象であることも
専門家の評価「専門家が選ぶナンバーワン」専門家へのアンケート専門分野が商品に合っているか
売り場のランキング「通販サイトのランキング1位」特定の売り場の、特定の時点の順位いつ、どのカテゴリでの1位か

消費者庁の調査では、集めた表示の中で「顧客満足度」のように満足したことを示す言葉が最も多かったとされています。売り上げのような客観的な数字ではなく、人の受け止め方を数えた表示が多いということですね。

「イメージ調査」ってどんな調査?

消費者庁の資料では、イメージ調査を「調査対象の商品や比べる商品のウェブサイトを見てもらい、その印象をもとに『満足度が高いと思うもの』などを選んでもらう調査」と説明しています。つまり、実際には使っていない人の印象を聞いている調査なんです。

例えばこんな場面です。「顧客満足度ナンバーワンって書いてあるから、使った人がみんな満足したんだね」「でも、注釈を見たらサイトを見た印象の調査だったよ」。言葉の受け取り方と調査の中身がずれていることがあるので、注釈まで読むのが大事ですよ。

「専門家の多くがすすめる」も同じ目で読む

1位という言葉のほかに、「医師の多くがすすめる」「利用者の多くが満足」のように、高い評価の割合を示す表示もあります。消費者庁の報告書は、こうした表示も1位表示と同じく調査対象に加えています。

報告書の意識調査では、医師がすすめるという表示を見た人の約半数が「医師の専門的な根拠や裏付けがある」と受け止めていました。表示を見る側がそう受け取りやすいからこそ、誰に、どんな質問をした結果なのかを確かめておきたいですね。

売り場のランキングの1位はいつの話?

「通販サイトのランキング1位」という表示は、ある売り場の、ある時点の順位であることが多いです。ランキングは集計の期間ごとに入れ替わるので、広告を見た時にはもう順位が変わっていることもあります。

注釈に「○年○月○日時点」のような書き方があれば、その日の一瞬の順位かもしれない、と受け止めておくと冷静に読めますよ。

消費者庁が示した「1位表示」の考え方

消費者庁は令和6年9月26日にナンバーワン表示についての実態調査報告書を公表し、景品表示法上の考え方を示しました。根拠が合理的でなく事実と違う1位表示は、実際より著しく優れていると誤解させる不当表示として問題になる、という内容です。

報告書では、合理的な根拠と認められるには、次の4つを満たす必要があるとしています。

1位表示の根拠として必要な4つの条件
  • 比べる相手の商品が適切に選ばれている
  • 調査する人が適切に選ばれている
  • 調査が公平な方法で行われている
  • 表示の内容と調査の結果がきちんと対応している

1位をうたう以上、原則として主要な競合の商品を比べる相手に入れる必要があるとも書かれています。主要な商品が比べる相手に入っていない1位は、問題になる例として挙げられているんです。

報告書が挙げた問題となる例なぜ問題?
主要な商品の一部または全部が比べる相手に入っていない「1位」の意味が実際より大きく見える
満足度の1位とうたいながら、実際はイメージ調査だけ表示の内容と調査の結果が対応していない
医師がすすめるとうたいながら、専門分野が合っていない医師に聞いた専門的な判断のように見えて、実際は違う
自社の商品を選択肢の一番上に固定して選ばせる調査が公平でない
1位になった時点で調査を終える結果を都合よく切り取っている

イメージ調査であることを注記していても、「顧客満足度」という表示と調査の結果が合っていないことに変わりはない、とも書かれています。注釈があるから問題ない、とは限らないんですね。

注釈のどこを読めばいい?

ナンバーワン表示には、近くに小さな文字で注釈が付いていることが多いです。次の順番で読むと、表示の意味がつかみやすくなりますよ。

注釈を読む順番
  1. 調査した機関(どこが調べたか)を見る
  2. 調査の時期(いつ調べたか)を見る
  3. 調査の対象(誰に聞いたか・使った人か)を見る
  4. 比べた相手(どの商品の中での1位か)を見る
  5. 調査の方法(アンケートか販売データか・どんな質問か)を見る

消費者庁は、表示の根拠を消費者が確かめられるようにすることが望ましいとして、調査方法の概要を表示物に書いたり、QRコードで確かめられるようにしたりする例を挙げています。注釈やリンクが用意されている時は、ひと手間かけて開いてみてください。

注釈の書かれ方の例読み取れることもう一歩確かめたいこと
調査機関名と調査の年月だけいつ、どこが調べたか誰に聞いて、何と比べたか
「サイト比較イメージ調査」サイトの印象を聞いた調査実際に使った人の評価ではない
「通販サイトの○○カテゴリ」特定の売り場の順位集計の期間と時点
調査対象者の条件と人数誰に聞いたかの範囲自分の状況と近い人たちか

『そこまで読むのは面倒だな』と思う気持ちも分かります。でも、調査の時期と対象の2つを見るだけでも、表示の重みはかなり変わって見えますよ。

注釈が見つからない時は

注釈がどこにも見当たらない1位表示もあるかもしれません。そんな時は、その表示を選ぶ理由からいったん外して、区分や有効成分などの事実で比べてみるのがおすすめです。

気になる場合は、メーカーのお客様窓口に「この1位は何の調査ですか?」と聞いてみる方法もあります。

区分によって広告のルールはどう違う?

育毛剤まわりの商品には、医薬品・医薬部外品・化粧品という区分があります。広告のルールにも、区分による違いがあるんです。

区分主な商品医薬品等適正広告基準の「最大級表現」景品表示法
医薬品発毛剤(第1類医薬品)売り上げの1位をうたう表現は認められない対象
新指定医薬部外品一部の医薬部外品医薬品と同じく認められない対象
上記以外の医薬部外品薬用育毛剤売り上げの1位表示はこの項目の対象外対象
化粧品ヘアトニック・スカルプエッセンス売り上げの1位表示はこの項目の対象外対象

医薬品等適正広告基準では、「最高のききめ」「世界一を誇る」のような最大級の表現が認められていません。売り上げの1位表示もその例に挙がっていますが、注記で一般の医薬部外品と化粧品は除くとされています。

ただし、景品表示法は区分に関係なくすべての商品に及びます。薬用育毛剤や化粧品のナンバーワン表示も、根拠が合理的でなければ不当表示になりうる、という点は同じなんです。

効能の言葉は区分で決まっている

1位の表示があっても、表示できる効能の範囲は変わりません。医薬部外品の育毛剤なら「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲、化粧品は頭皮・毛髪をすこやかに保つなどの範囲です。

医薬品・医薬部外品・化粧品の違いを詳しく知りたい時は、育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちら?を読んでみてください。

発毛剤のナンバーワン表示を見たら

発毛剤のナンバーワンという言葉で調べている方もいるかもしれませんね。ミノキシジルを配合した発毛剤は第1類医薬品で、育毛剤(医薬部外品)とは区分が違います。

医薬品の広告では、売り上げの1位のような最大級の表現は認められていません。もし発毛剤の販売ページなどで1位をうたう言葉を見かけたら、それが誰の発信なのか、メーカーの公式な情報なのかを確かめておきましょう。

発毛剤は1位かどうかで選ばない

ミノキシジル5%外用液の添付文書では、女性や20歳未満の方、壮年性脱毛症以外の脱毛症の方などは使わないとされている製品があります。第1類医薬品は薬剤師が説明して販売する決まりなので、年齢や体調、飲んでいる薬を伝えて相談してから考えてください。

その添付文書には、「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」という一文もあります。順位の言葉ではなく、自分が使える条件に当てはまるかが先なんです。2つの区分の違いは、育毛剤と発毛剤の違いで詳しく見られます。

薬剤師に相談する時の伝え方

発毛剤が気になって薬剤師に相談する時は、広告の順位より、自分の状態を伝えるほうが役に立ちます。例えば「年齢と、抜け毛が気になり始めた時期、持病や飲んでいる薬」をメモにして持っていくと、話がスムーズに進みますよ。

「広告で1位と書いてあった物ですが、自分は使える条件に当てはまりますか?」と聞いてみるのもいいですね。使えないと言われた時は、育毛剤(医薬部外品)や皮膚科での相談など、別の道を一緒に考えてもらえます。

表示に頼らない選び方

ナンバーワン表示が気になる商品があっても、最後は自分の条件で選ぶのがいちばんです。次の採点表で、気になる商品を2〜3個比べてみましょう。

比べる項目見る場所自分の条件の例点数(0〜2)
区分箱・商品ページ育毛が目的なら医薬部外品
有効成分「有効成分」の欄成分の名前を書き出せるか
効能・効果「効能・効果」の欄自分の目的の言葉があるか
使う回数・量使い方の説明毎日続けられるか
刺激・香り「その他の成分」・香りの説明苦手な物が入っていないか
買い方販売ページ・最終確認画面単品で試せるか・定期の止め方

表に1位の欄がないのは、わざとなんです。順位の言葉は「何で比べた結果か」によって意味が変わるので、自分の比べ方の中には入れないほうが選びやすくなります。

点数を付けてみると、広告で目立っていた物と、自分の条件に合う物が違うと気づくこともあります。合計点が同じくらいの時は、使い心地や香りなど、毎日使って気になりそうな点を優先して決めてみてください。

育毛剤えらびでは順位を付けていません

この「育毛剤えらび」では、商品に順位や点数を付けて1位を決めることはしていません。区分や有効成分、使い方など、公式で確かめられる事実と、読者が自分で使える選び方の基準を中心にお伝えしています。

区分や成分から選ぶ考え方は、育毛剤の選び方にもまとめています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

1位の言葉にひかれて買う時の注意

広告の1位表示を見て、そのまま申し込みたくなることもありますよね。そんな時こそ、申し込みの画面で落ち着いて条件を確かめておきましょう。

申し込む前のチェック
  • 1位表示の注釈で、調査の時期と対象を確かめた
  • 区分と有効成分を公式の商品ページで確かめた
  • 単品か定期か、2回目以降の代金とお届けの時期を確かめた
  • 解約の連絡方法と締め切りを確かめた
  • 注文を確定する前の画面を画像で保存した

最終確認画面には、分量・価格・支払時期・申込みの撤回や解除についての表示が特定商取引法で求められています。国民生活センターも、定期購入の条件を最終確認画面で確かめて画面を保存するよう呼びかけています。

こんな時は相談先
表示の根拠について知りたいメーカーのお客様窓口
定期の止め方で話がまとまらない消費者ホットライン188
使っていて頭皮にかゆみや赤みが出た皮膚科・薬剤師
発毛剤を使えるか知りたい薬剤師

使い始めたら、決めた期間はひとつの物を続けて、記録をつけながら判断してみてください。効果をどう判断するかは育毛剤は効果ある?も参考にしてください。

家族が1位の広告を見て買ってきた時は

家族が「1位って書いてあったから」と育毛剤を買ってきてくれることもありますよね。気持ちはうれしいけれど、自分に合うか分からない、と迷うかもしれません。

そんな時は、まず箱の区分と有効成分、使用上の注意を一緒に読んでみてください。「ありがとう。頭皮に合うか、腕の内側で少し試してから使ってみるね」と伝えれば、気持ちを受け取りつつ、自分の頭皮も守れます。

定期で申し込まれていた時は、次回のお届け予定日と止め方を早めに確かめておきましょう。

よくある質問

育毛剤のナンバーワン表示は信用してもいいですか?

表示の近くの注釈で、調査した機関・時期・対象・比べた相手を確かめてから受け止めるのがおすすめです。消費者庁は、根拠が合理的でなく事実と違う1位表示は景品表示法上の不当表示になるという考え方を示しています。

いくつもの育毛剤が1位をうたっているのはなぜですか?

売り上げ、満足度、イメージ、売り場のランキングなど、何を数えたかが表示ごとに違うためです。比べた相手や時期が違えば、それぞれの「1位」の意味も変わります。

発毛剤のナンバーワンはどれですか?

この記事では順位は付けていません。ミノキシジル配合の発毛剤は第1類医薬品で使える人の条件があるため、1位かどうかではなく、薬剤師に相談して自分が使える物かを確かめてください。

注釈に「イメージ調査」と書いてあったらどう受け止めればいいですか?

サイトを見た印象などを聞いた調査で、実際に使った人の評価とは限りません。満足度の1位とうたいながらイメージ調査だけ、という表示は消費者庁が問題となる例に挙げています。

化粧品のヘアトニックで「1位」とあれば、育毛の効果も期待できますか?

化粧品は育毛をうたうことができない区分で、1位の表示があっても表示できる効能の範囲は変わりません。育毛や脱毛の予防が目的なら、医薬部外品の表示がある物を選びましょう。

店頭のポップの「1位」も同じように読めばいいですか?

はい。店頭でも、どの期間の、どの売り場での順位かを見てみてください。分からない時は、薬剤師や登録販売者に自分の頭皮の状態を伝えて相談すると、目的に合う物を探しやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • 育毛剤のナンバーワン表示には、売り上げ・満足度・イメージなど、さまざまな種類がある
  • 消費者庁は、比べる相手・調査する人・調査の方法・表示との対応の4つが合理的な根拠に必要としている
  • 注釈で、調査の機関・時期・対象・比べた相手・方法を確かめる
  • 発毛剤(第1類医薬品)は1位かどうかでなく、薬剤師に相談して使える条件を確かめる
  • 選ぶ時は、区分・有効成分・使い方・買い方の採点表で比べる
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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