育毛剤について最初に知っておくことは?用語と誤解しやすい点の整理

ノートに育毛剤の用語をまとめるイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

育毛剤について調べ始めると、『薬用、医薬部外品、発毛促進……言葉が多すぎて、何が何だか分からない』となりがちですよね。

結論から言うと、最初に押さえる言葉は「区分」「有効成分」「効能・効果」の3つだけで十分です。この3つが分かると、箱の表示も広告の言葉も、ぐっと読みやすくなります。

この記事では、育毛について出てくる用語を場面ごとの表にまとめ、勘違いしやすい点を一つずつほどいていきます。

目次

育毛剤について、最初に知っておきたい3つの言葉

先に答え
  • 「区分」は、医薬品・医薬部外品・化粧品のどれに当たるか。表示できる言葉と売られ方が変わる
  • 「有効成分」は、医薬部外品や医薬品で、国に認められた働きを担う成分として書かれるもの
  • 「効能・効果」は、その区分で表示が認められた言葉。商品ごとに箱で確かめる

育毛剤という言葉は、実は法律の正式な区分の名前ではありません。お店や通販で「頭皮に塗って髪を育てるケア用品」をまとめて呼ぶ時の言い方なんです。

だから、同じ「育毛剤」と書かれていても、中身の区分は商品ごとに違うことがあります。ここを知らないまま比べると、話がかみ合わなくなるんですよ。

最初の3つの言葉どこに書いてある?分かること
区分箱の表や裏、商品ページの商品名の近く医薬品か、医薬部外品か、化粧品か
有効成分箱の成分の欄(「その他の成分」と分かれていることが多い)何が働きを担う成分として書かれているか
効能・効果箱の裏、添付文書、商品ページ表示してよいと認められた言葉の範囲

『3つだけなら覚えられそう』と思えたら大丈夫です。育毛剤そのものの全体像は、育毛剤とは?の記事で詳しく紹介しています。

区分を表す言葉の意味

まずは区分の言葉です。ここが一番の土台になるので、表で見比べてみてください。

用語意味育毛との関係
医薬品病気の治療・予防や、体のしくみに働きかけることを目的にした物発毛剤はここ。効能は製品ごとの添付文書で確かめる
一般用医薬品医薬品のうち、薬剤師などの情報をもとに自分で選んで使う物ドラッグストアで買える発毛剤はここに入る
第1類医薬品一般用医薬品の中で、使い方に特に注意が要る物薬剤師が書面で説明して販売する
医薬部外品人体に対する作用が緩和な物。目的に「脱毛の防止、育毛」がある多くの育毛剤はここ。「薬用育毛剤」と呼ばれることが多い
化粧品皮膚や毛髪を健やかに保つための、作用が緩和な物育毛はうたえない。頭皮をすこやかに保つ範囲まで

医薬部外品と化粧品は、見た目も使い方もよく似ています。でも、東京都の講習会資料には、化粧品は「育毛の標ぼうは一切不可」とはっきり書かれているんです。

つまり、パッケージで「育毛」と言えるのは、医薬部外品か医薬品のどちらかということになります。

「育毛剤」「養毛剤」「発毛剤」の呼び名

呼び名と区分は、ぴったり一致しているわけではありません。よく見かける呼び名を、区分の目安と一緒に並べておきます。

呼び名多い区分気をつけたいこと
育毛剤・薬用育毛剤医薬部外品「薬用」は医薬品という意味ではない
養毛剤医薬部外品のことが多い育毛剤とほぼ同じ意味で使われる呼び名
発毛剤医薬品(第1類のことが多い)区分も買い方も別物。薬剤師の説明を受けて買う
ヘアトニック・スカルプエッセンス化粧品か医薬部外品箱の区分の表示を見ないと分からない
育毛シャンプー・薬用シャンプー化粧品か医薬部外品洗う物なので、育毛剤とは役割が違う

養毛剤と育毛剤の違いは養毛剤と育毛剤の違いの記事、発毛剤との違いは育毛剤と発毛剤の違いの記事で比べています。

箱や商品ページに出てくる言葉の意味

区分が分かったら、次は箱の表示です。『裏の小さい字、読んだことがない』という方も多いはずですよね。

実は、箱の裏には選ぶ時に役立つ情報がほとんど書かれています。出てくる言葉を先に知っておくと、読むのがずっと楽になりますよ。

用語意味読む時のコツ
販売名国に届けられた名前。商品名と違うことがある通販で同じ商品か確かめる時の手がかりになる
有効成分働きを担う成分として書かれる成分商品同士を比べる時はここを見る
その他の成分有効成分以外の成分(保湿成分・溶剤など)アルコール(エタノール)が入っているかもここで分かる
効能・効果表示が認められた言葉の一覧広告の言葉より、ここに書かれた言葉を信じる
用法・用量1回の量、1日の回数、塗るタイミング多く塗れば良いわけではない
使用上の注意使ってはいけない人・場面、異常が出た時の対応使い始める前に一度は読んでおく
添付文書医薬品に付く説明書発毛剤では対象年齢や使えない人がここに書かれている
製造販売元・販売元商品に責任を持つ会社問い合わせ先と一緒にメモしておく

箱を読む時の順番

全部を一度に読もうとすると疲れてしまいます。次の順番で見ていくと、迷わず読めますよ。

箱の表示を読む順番
  1. 箱のどこかにある区分の文字(医薬部外品・第1類医薬品など)を見つける
  2. 効能・効果の欄で、表示されている言葉を確かめる
  3. 有効成分の欄を見て、成分の名前をメモする
  4. 用法・用量の欄で、1回に使う量と1日に使う回数を見る
  5. 使用上の注意を読み、自分に当てはまる項目がないか見る

成分の名前の読み方や、どんな働きを持つ成分なのかは育毛剤の成分の記事で紹介しています。

「効能・効果」に並ぶ言葉の意味

医薬部外品の育毛剤では、厚生労働省の通知に効能・効果の範囲が示されています。「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛。」の9つです。

それぞれの言葉が何を表しているのか、日常の言葉に置き換えてみました。

表示の言葉日常の言葉で言うと読む時の注意
育毛・養毛今ある髪を育てる、健やかに保つ髪が増えると約束する言葉ではない
脱毛の予防抜け毛を防ぐ抜け毛がなくなるという意味ではない
毛生促進・発毛促進髪が生えるのを促す医薬部外品の範囲の表示。発毛剤とは区分が違う
薄毛薄毛が気になる時のケア原因によっては医療機関で相談する
ふけ・かゆみ頭皮のふけやかゆみを防ぐかゆみや赤みが続く時は皮膚科へ
病後・産後の脱毛病気の後や出産後の抜け毛のケア妊娠中・授乳中は医師に相談してから使う

髪の生えかわりに関する言葉

育毛剤の説明を読むと、「毛周期」「成長期」といった言葉がよく出てきます。ここも先に知っておくと、続ける期間の話が分かりやすくなりますよ。

日本皮膚科学会の一般向けQ&Aでは、髪は成長期、退行期、休止期のサイクルをくり返していて、これを「毛周期」と呼ぶと説明されています。

用語意味知っておくと分かること
毛周期髪が伸びて、抜けて、また生えかわるサイクル毎日髪が抜けるのは自然なこと
成長期髪が伸び続ける時期。大体2〜6年続くと考えられている頭髪のほとんどは、この伸びる毛
退行期伸びるのが止まり、抜ける準備に入る時期成長期と休止期の間にある
休止期抜けるのを待つ時期。2〜3か月とされる抜けた後に次の髪の準備が進む
1日の抜け毛おおよそ1日100本程度までといわれる個人差・季節差・ヘアケアの仕方でも変わる

『毎朝、枕に髪がついているのが気になる』という方は多いですよね。でも、ある程度の抜け毛は生えかわりの一部なんです。

ただし、急に抜け毛が増えた、円形に抜けている、かゆみや赤みがある、という時は話が別です。自分で判断せず、皮膚科で相談してみてください。

使い始めの抜け毛について

「使い始めに抜け毛が増えた気がする」という話を見かけることがあります。不安な時は使用を中止して、皮膚科や薬剤師に相談してみてください。詳しくは初期脱毛の記事で紹介しています。

育毛について誤解しやすい点

ここからは、育毛について勘違いされやすい点です。『えっ、そうだったの?』と思うものが一つはあるかもしれません。

よくある思い込み実際のところ
「薬用」と書いてあるから医薬品「薬用」は医薬部外品によく付く呼び方。区分は箱の表示で確かめる
「発毛促進」と書いてあるから発毛剤発毛促進は医薬部外品でも表示できる効能。発毛剤は医薬品の区分
たくさん塗るほど早く変化が出る用法・用量に決められた量を守るのが基本
化粧品のトニックでも育毛できる化粧品は育毛をうたえない。頭皮をすこやかに保つ範囲
男性用は女性には使えない男女兼用の商品も多い。対象は商品ごとの表示で確かめる
使えばだれでも同じ変化がある効き方には個人差がある。だれにでも同じように変化が出る育毛剤はない
口コミの評価が高ければ自分にも合う使った期間・使い方・頭皮の状態は人それぞれ
「定期縛りなし」なら1回だけで終わる解約するまで続く定期のこともある。最終確認画面で条件を見る

中でも多いのが、「薬用」と「発毛促進」の2つの言葉の勘違いです。どちらも医薬部外品の育毛剤に普通に出てくる言葉なので、これだけで医薬品だと思わないようにしましょう。

「だれでも生える」とは言えない理由

医薬部外品は、法律で「人体に対する作用が緩和なもの」と決められています。表示できる効能も、さきほどの9つの範囲までです。

さらに、医薬品等適正広告基準では、効能効果が確実だと保証するような表現は認められていません。だから、まじめな商品ほど言い切る言葉を使わないんですよ。

信頼しやすい書き方
  • 区分と効能・効果の欄が書かれている
  • 個人差があることに触れている
  • 使い方や使用上の注意が具体的
一度立ち止まりたい書き方
  • 「だれでも」「すぐに」と言い切っている
  • 区分の表示が見つからない
  • 使った前後の写真ばかりが目立つ

効果について、期待できることとできないことは育毛剤の効果の記事でくわしく紹介しています。

「意味がない」と言われる時の多くは期待のずれ

「育毛剤は意味ない」という声を見かけることもありますよね。その多くは、医薬部外品の効能の範囲と、自分が期待していたことがずれている時に出てくる言葉です。

例えば、短い期間で見た目が大きく変わることを期待していた場合や、医療機関で相談したほうがよい抜け毛だった場合です。言葉の意味を知っておくと、このずれを最初から防ぎやすくなります。

買う時・続ける時に出てくる言葉

最後は、買う場面と続ける場面で出てくる言葉です。お店の人や通販の画面でよく出てくるので、ここも押さえておきましょう。

用語意味関係する場面
薬剤師第1類医薬品を販売できる専門家発毛剤を買う時に説明を受ける
登録販売者第2類・第3類の一般用医薬品を販売できる専門家ドラッグストアで医薬品の相談ができる
定期購入決まった間隔で届き続ける買い方解約の締め切りや連絡方法を先に確かめる
最終確認画面通販で申し込む直前の画面分量・代金・回数・解約方法が書かれている
消費者ホットライン188近くの消費生活センターにつながる電話番号定期購入で困った時の相談先
栄養機能食品・サプリ食品の区分。髪への効能はうたえない飲む物と塗る育毛剤は別物として考える
個人輸入海外の医薬品などを自分で取り寄せること健康被害などの危険があると厚生労働省が呼びかけている
パッチテスト腕の内側などに少量塗って肌の反応を見ること肌が弱い人が使い始める前に

『最終確認画面なんて、ちゃんと見たことがない』という方もいるかもしれませんね。特定商取引法で、通販の申し込み画面には分量や代金、解約に関することなどを表示することが決められています。

申し込む前に確かめたい言葉
  • 「定期」「毎月お届け」の文字があるか
  • 2回目以降の代金と届く間隔
  • 解約・休止の連絡方法と締め切り
  • 最低何回受け取る条件があるか
  • 申し込み直前の画面を画像で保存したか

売り場の場所でも区分の見当がつく

ドラッグストアでは、区分によって置かれる場所が違うことがあります。第1類医薬品は、薬剤師がいる時間だけ買えるようにしているお店も多いんです。

一方で、医薬部外品の育毛剤やトニックは、シャンプーなどのヘアケア用品の近くに並んでいることがよくあります。『同じ育毛の棚なのに、なぜ別の場所に?』と思ったら、区分の違いを思い出してみてください。

ネット通販でも、医薬品を売るサイトには許可の区分や薬剤師の名前などを表示するルールがあります。医薬品の発毛剤をネットで買う時は、こうした表示があるかも見ておきたいところです。

定期購入の注意については、国民生活センターも育毛剤の相談事例を挙げて呼びかけています。困った時は、消費者ホットライン188に相談してみてください。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

自分に関係のある言葉はどれ?状況別の読み方

ここまでたくさんの言葉が出てきました。全部を覚えなくても大丈夫です。自分の状況に近い行から読んでみてください。

今の状況まず見る言葉次にすること
初めて育毛剤を選ぶ区分・効能・効果医薬部外品の中から、使い心地や続けやすさで選ぶ
発毛剤と迷っている第1類医薬品・添付文書薬剤師に、使えない人の条件や使い方を聞く
肌が弱い・かぶれた経験があるその他の成分・使用上の注意・パッチテスト使う前に少量で試す。気になる時は皮膚科へ
妊娠中・授乳中・持病がある使用上の注意使う前に医師・薬剤師に相談する
通販の定期で買いたい定期購入・最終確認画面解約の締め切りと連絡先をメモする
急に抜け毛が増えた1日の抜け毛・毛周期育毛剤を選ぶ前に皮膚科で相談する

例えば、ドラッグストアで迷った時は、こんなふうに聞いてみると話が早いですよ。

「これは医薬部外品ですか、それとも医薬品ですか?」
「医薬部外品です。医薬品の発毛剤は、あちらの薬剤師のいる売り場にあります」

区分が分かれば、売り場も、相談する相手も決まってきます。使い方の基本は育毛剤の使い方の記事で紹介しているので、選んだ後はそちらも参考にしてみてください。

言葉をメモしておくと、比べる時に役立つ

いくつかの商品で迷った時は、区分・有効成分・1日の回数・定期の条件を1行ずつメモしてみてください。同じ物差しで並べると、どこが違うのかが見えてきます。

比べる時のメモの項目
  • 区分(医薬部外品・医薬品・化粧品)
  • 有効成分の名前
  • 1回の量と1日の回数
  • アルコールや香料の有無
  • 定期の条件と解約の連絡方法

よくある質問

育毛剤と発毛剤は、どちらから始めればいいですか?

区分も使える人の条件も違うので、どちらが先とは一概に言えません。発毛剤(医薬品)は薬剤師の説明を受けて買う物なので、迷う時はまず薬剤師に相談してみてください。抜け毛の原因が気になる時は皮膚科も相談先になります。

「薬用」と書いていない育毛剤は、効能がないのですか?

「薬用」は商品名に付けられることが多い呼び方で、付いていなくても医薬部外品の商品はあります。箱の「医薬部外品」の表示と効能・効果の欄で確かめてみてください。

有効成分が多いほど良い育毛剤ですか?

成分の数だけで良しあしは決まりません。どの成分が入っているか、肌に合うか、毎日続けやすいかをあわせて見るのがおすすめです。

用語が分からない時は、どこに聞けばいいですか?

商品のことは販売元の問い合わせ窓口、医薬品のことは薬剤師、市販の医薬品の相談は登録販売者にも聞けます。抜け毛そのものが心配な時は皮膚科に相談してみてください。

化粧品のヘアトニックと薬用育毛剤は一緒に使えますか?

一緒に使えるかどうかは、それぞれの商品の使い方の案内によります。重ねて使う時の順番や量を販売元に確かめ、頭皮に赤みやかゆみが出たら使うのをやめて相談してください。

子どもや10代が使ってもいいですか?

対象年齢は商品によって違い、医薬品の発毛剤には年齢の条件がある物もあります。未成年の方が使う時は、保護者と一緒に医師や薬剤師に相談してから決めてください。

まとめ

この記事の要点
  • 育毛剤について最初に知っておく言葉は「区分」「有効成分」「効能・効果」の3つ
  • 「薬用」「発毛促進」は医薬部外品にもよく出てくる言葉で、医薬品という意味ではない
  • 箱の表示は、区分、効能・効果、有効成分、用法・用量、使用上の注意の順に読む
  • だれにでも同じ変化が出る育毛剤はなく、効き方には個人差がある
  • 定期で買う時は最終確認画面で条件を確かめ、困ったら188へ
  • 急な抜け毛やかゆみ・赤みは、育毛剤を選ぶ前に皮膚科で相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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