ヒノキチオールとは?育毛剤に配合される理由と成分表示の見方

木片とスポイト瓶を置いた成分のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

育毛剤の成分表を見ていて、「ヒノキチオール」という名前が気になった方も多いはずです。『木の香りの成分?育毛に関係あるの?』と思いますよね。

結論から言うと、ヒノキチオールは青森ヒバやタイワンヒノキなどの木から採れる成分で、医薬部外品の育毛剤や頭皮用の医薬品で有効成分として配合されている例があります。ただ、育毛剤の効能は成分一つで決まるのではなく、商品ごとに表示された効能・効果で決まるんです。

この記事を読むと、ヒノキチオールの由来と、成分表示のどこを見れば配合が分かるかが分かります。

目次

ヒノキチオールとは?最初に押さえたいこと

先に結論
  • ヒノキチオールは、ヒノキアスナロ(青森ヒバ)やタイワンヒノキなど限られた木に含まれる成分
  • 抗菌の性質を持つ成分として知られ、育毛剤では有効成分の欄に入っている商品がある
  • 「その他の成分」の欄に入っている商品もあり、同じ名前でも欄によって扱いが違う
  • 効能は商品の区分と表示で決まる。成分名だけで選ばず、全体の表示を読む

この記事は、ヒノキチオール配合の商品をすすめるものではありません。成分の基本と、表示の読み方を知ってもらうための内容です。

よく聞かれること短い答え
ヒノキから採れる成分?名前にヒノキと付くが、含まれるのは青森ヒバやタイワンヒノキなど限られた木
育毛剤ではどんな扱い?医薬部外品の育毛剤の有効成分として入っている例がある
医薬品にも入っている?頭皮用の一般用医薬品の有効成分に入っている例もある
入っていれば効果が高い?成分一つで決まらない。商品の表示効能を見る
どこで確かめる?箱や商品ページの成分表示(有効成分・その他の成分)

どこから採れる成分?名前の由来

ヒノキチオールという名前から、日本のヒノキの成分だと思う方は少なくありません。ヒノキ新薬の公式サイトでは、ヒノキアスナロ(青森ヒバ)やタイワンヒノキなど限られた木にのみ、わずかに含まれていると説明されています。

同じサイトによると、ヒノキチオールは1936年に野副鐵男博士がタイワンヒノキの精油成分から見つけた物です。青森ヒバのおが屑を水蒸気で蒸してヒバ油を採り、そこから分けて精製するという作り方も紹介されています。

確かめられること内容
含まれる木ヒノキアスナロ(青森ヒバ)、タイワンヒノキなど限られた木
見つかった経緯1936年、タイワンヒノキの精油成分から
採り方の例青森ヒバのおが屑からヒバ油を採り、分離して精製
性質水に溶けにくく、エタノールに溶ける(試薬メーカーの説明)
育毛関連での使われ方医薬部外品の育毛剤や頭皮用医薬品の有効成分の例がある

『天然の木の成分なら、肌にもやさしいはず』と感じる方もいるかもしれません。ただ、天然由来かどうかと、自分の肌に合うかどうかは別の話です。使う前の確かめ方は、後半でお話ししますね。

「ヒバ」「ヒノキ」と書かれた商品を見かけたら

商品名やキャッチコピーに「ヒバ」「ヒノキ」と入っていると、ヒノキチオールが入っていそうに感じますよね。ただ、木の名前が付いていることと、成分表にヒノキチオールがあることは別の話です。

香りの印象や植物の名前から想像せず、成分表示の中にヒノキチオールという名前そのものがあるかを探してみてください。分からない時は、メーカーの問い合わせ窓口で「ヒノキチオールは有効成分として入っていますか」と聞くのが確実です。

育毛剤に配合される理由は?性質と区分の関係

試薬メーカーの富士フイルム和光純薬は、ヒノキチオールを「広い抗菌スペクトルと高い抗菌活性を持つ」成分と説明しています。いろいろな菌に作用する性質がある、という意味です。

ここが大事なところです。成分にどんな性質があっても、育毛剤として表示できる効能は、商品の区分と承認された内容で決まります。医薬部外品の育毛剤なら「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲です。

成分の説明から分かること
  • どんな木に含まれ、どう作られるか
  • 抗菌の性質を持つ成分として知られていること
  • 水に溶けにくくエタノールに溶ける性質
成分の説明だけでは言えないこと
  • その商品を使って髪がどう変わるか
  • 自分の頭皮に合うかどうか
  • 何本も重ねて使えばよいかどうか

加美乃素Aの有効成分には「水溶性ヒノキチオール」と書かれています。水に溶けにくい性質があるため、こうした表記の成分が使われることもあるんです。

育毛剤の成分がどう働くかの全体像は、育毛剤の成分はどう働く?有効成分の一覧と成分表示の読み方で紹介しています。

化粧品に入っている場合はどう読む?

頭皮用の化粧品(ヘアトニックなど)の全成分表示に、ヒノキチオールの名前を見かけることもあるかもしれません。化粧品は、頭皮・毛髪をすこやかに保つ、ふけ・かゆみを抑えるといった化粧品の効能の範囲までしか表示できない区分です。

東京都の講習会資料でも、化粧品で育毛をうたうことは一切できないと説明されています。同じ成分が入っていても、化粧品なら「育毛剤」としては読まない、と覚えておくと迷いません。

ヒノキチオールが入った商品の例

ヒノキチオールは、医薬部外品の育毛剤にも、頭皮用の医薬品にも入っています。公式の商品ページで有効成分として確かめられる例を区分ごとに並べました。表の並びに順位の意味はありません。

区分商品名有効成分の欄での書き方
医薬部外品加美乃素A水溶性ヒノキチオール
医薬部外品レディース加美乃素EXヒノキチオール
医薬部外品薬用不老林 頭皮用育毛料ヒノキチオール
医薬部外品アロウェル薬用育毛液ヒノキチオール
医薬部外品薬用育毛剤 レフィーネ ナノビアヒノキチオール
医薬部外品スカルプD ボーテ メディカルエストロジー スカルプセラムヒノキチオール
指定第2類医薬品ハツモール・ヘアーグロアーSヒノキチオール
第3類医薬品NFカロヤンガッシュヒノキチオール

医薬品の商品では、ヒノキチオールのほかに複数の有効成分が組み合わされています。医薬品は添付文書を読み、使えない人の条件を確かめてから使いましょう。

『女性向けの商品にも入っているの?』と気になる方もいますよね。レディース加美乃素EXやスカルプD ボーテのセラムのように、女性向けとして案内されている商品にも配合の例があります。

医薬品と医薬部外品の違いは、育毛剤は医薬品・医薬部外品のどちら?区分の見分け方で詳しくお話ししています。

医薬品の商品で気をつけたいこと

ヒノキチオールが入った医薬品の商品には、使える年齢や体の状態の条件があります。例えば、NFカロヤンガッシュの用法・用量は成人(15歳以上)が対象で、きず・しっしん・炎症のある頭皮には使わないと書かれています。

ハツモール・ヘアーグロアーSも、傷や炎症のある頭皮には使わず、妊婦やアレルギー体質の人は使う前に相談するよう案内されています。『ヒノキチオールが入っているから同じような物』と考えず、商品ごとの添付文書を読んでおきましょう。

成分表示のどこを見る?有効成分とその他の成分

医薬部外品の成分表示は、「有効成分」と「その他の成分」に分けて書かれることが多いです。ヒノキチオールがどちらの欄にあるかで、その商品での扱いが分かります。

例えば、ポリピュアEXの商品詳細ページでは、ヒノキチオールは有効成分ではなく、その他の成分の欄に書かれています。同じ名前の成分でも、商品によって入っている欄が違うんです。

成分表示の読み方
  1. 箱や商品ページで「医薬部外品」「第3類医薬品」などの区分を確かめる
  2. 「有効成分」の欄に、ヒノキチオールの名前があるかを見る
  3. 無ければ「その他の成分」の欄も見る
  4. 「水溶性ヒノキチオール」など、名前の前後に付いた言葉も写しておく
  5. 効能・効果の欄を読み、その商品で表示されている内容を確かめる
書かれている場所読み方例
有効成分の欄その商品の効能・効果のもとになる成分の一つ加美乃素A、レディース加美乃素EX、アロウェル薬用育毛液など
その他の成分の欄有効成分以外の成分として入っているポリピュアEX
医薬品の成分・分量の欄医薬品の有効成分。分量も書かれるハツモール・ヘアーグロアーS、NFカロヤンガッシュ

商品一覧ページの短い紹介文には、有効成分が一部しか書かれていないこともあります。ポリピュアEXでも、ページによって書き方が違っていました。箱か商品詳細の成分表示を見るのが確かです。

店頭で成分を確かめる時のコツ

ドラッグストアの棚では、箱の正面に成分名が大きく書かれていないこともあります。成分表示は箱の側面や裏面に細かい字で書かれていることが多いんです。

『字が小さくて読めない』という時は、スマートフォンで箱の裏を撮って拡大すると読みやすくなります。分からない時は、店員さんに「この中でヒノキチオールが有効成分に入っている物はどれですか」と聞いてみてください。

ヒノキチオール配合で選ぶ時の確認

成分名から商品を探すのは、選ぶきっかけとしてとても便利です。ただ、それだけで決めると、使い心地や続けやすさの面で合わないこともあります。

選ぶ前に確かめたいこと
  • 区分(医薬部外品か医薬品か)と、表示されている効能・効果
  • ヒノキチオール以外の有効成分の顔ぶれ
  • エタノール(アルコール)やメントールの有無と、刺激が苦手かどうか
  • 香りの有無(無香料か、香り付きか)
  • 1日の回数と1本の使用期間の目安、定期購入の条件と解約の方法

例えば、こんな迷い方をする方もいます。

「ヒノキチオール入りが良さそうだけど、2種類あってどっちにしよう」
「有効成分の数より、アルコールが平気かとか、毎日続けられるかで選んでみたら?」

ヒノキチオールは水に溶けにくくエタノールに溶ける性質があります。エタノールの刺激が気になる方は、その他の成分の欄も読んでおくと安心です。

アルコールを含まない育毛剤の見分け方は、エタノールフリーの育毛剤とは?成分表示での見分け方と選ぶ時の確認で紹介しています。

定期購入で申し込む時は、最終確認画面でお届けの間隔や回数の条件、解約の方法を読んでから進めてください。契約のことで困ったら、消費者ホットライン188で近くの相談窓口を案内してもらえます。

続ける期間の目安はどこで確かめる?

使い始めると、『いつまで続ければいいの?』と気になってきますよね。期間の目安は成分ではなく、商品ごとにメーカーが案内しています。

例えば加美乃素Aの注意書きには、概ね6ヶ月間をめやすに毎日根気よく続けて効果を確かめるよう書かれています。目安の書き方は商品によって違うので、使っている商品の説明を読み、始めた日をメモしておくと見直しやすくなります。

育毛剤えらび

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肌に合わない時と、よくある失敗

木から採れる成分であっても、頭皮との相性は人それぞれです。育毛剤の使用上の注意には、赤み・かゆみ・刺激などが出たら使うのをやめて医師に相談するよう書かれていることが多いんです。

よくある失敗起こりやすいこと防ぎ方
成分名だけで2本、3本と重ねる頭皮の負担や、どれが合わないか分からなくなる1本ずつ試し、重ねる時は薬剤師に相談
「天然だから」と注意書きを読まない傷や湿疹のある所に付けてしまう使う前に使用上の注意を読む
一覧ページの紹介文だけで判断する成分の欄を読み違える箱か商品詳細の成分表示で確かめる
医薬品と医薬部外品を混同する添付文書を読まずに使う区分表示を見て、医薬品なら添付文書を開く
赤みやかゆみが出たら

使い始めて赤み・かゆみ・はれが出たら、使うのをやめて皮膚科で相談してください。妊娠・授乳の時期の方や、肌の弱さ・持病が気になる方は、使い始める前に医師か薬剤師に聞いておきましょう。

例えばこんな会話になることもあります。

「新しい育毛剤に替えてから、頭がちょっとかゆい気がする」
「前の物と成分が違うのかもね。いったん休んで、箱を持って皮膚科で聞いてみたら?」

替えたばかりの時は、どの商品をいつから使ったかが分かるように、箱を捨てずにとっておくと相談がスムーズです。

気になる時は、腕の内側など目立たない所に少し付けて様子を見る方法もあります。パッチテストのやり方は商品ごとの案内があればそれに従ってくださいね。

育毛剤の区分や選び方の基本は、育毛剤とは?効果の範囲・種類・選び方で確かめられます。

ヒノキチオールの話で出てくる言葉

成分の話は、似た言葉が多くて混乱しやすいですよね。よく出てくる言葉をまとめておきます。

言葉意味読む時のポイント
有効成分医薬部外品や医薬品で、効能・効果のもとになる成分ヒノキチオールが入っているのはこの欄の場合と、その他の欄の場合がある
その他の成分有効成分以外の成分保湿や使い心地、品質を保つためなどに入る
水溶性ヒノキチオール成分表示で使われる書き方の一つ表示どおりの名前で控えておく
精油植物から採れる香りの強い油ヒノキチオールはタイワンヒノキの精油成分から見つかった
抗菌菌の増え方を抑える性質性質の説明で、商品の効能そのものではない
医薬部外品作用が穏やかで、決められた効能を表示できる物育毛剤の効能の範囲が決まっている

言葉の意味が分かると、商品ページの説明を落ち着いて読めるようになります。気になった言葉は、メモしてお店や窓口で聞いてみてください。

よくある質問

ヒノキチオールはヒノキの成分ですか?

名前にヒノキと付きますが、ヒノキ新薬の公式サイトでは、ヒノキアスナロ(青森ヒバ)やタイワンヒノキなど限られた木に含まれると説明されています。

ヒノキチオールが入っている育毛剤なら効果がありますか?

育毛剤の効能は、成分一つではなく商品ごとに表示された効能・効果で決まります。効き方には個人差もあるので、区分と表示を読んで選んでください。

水溶性ヒノキチオールとヒノキチオールは別の物ですか?

商品の成分表示では書き分けられています。ヒノキチオールは水に溶けにくい性質があるため、こうした表記の成分が使われることがあります。手元の商品は表示どおりの名前で確かめてください。

女性も使えますか?

女性向けとして案内されている商品にも配合の例があります。使えるかどうかは商品ごとの対象と注意で確かめ、妊娠中・授乳中の方は使う前に医師か薬剤師に相談してください。

ヒノキチオール配合のシャンプーと育毛剤を一緒に使ってもいいですか?

商品ごとの使用上の注意を読み、頭皮に異常がなければ組み合わせることもできます。刺激を感じたら使うのをやめ、気になる時は薬剤師に相談してください。

成分表に名前があるか見つけられません。

有効成分の欄だけでなく、その他の成分の欄も見てみてください。一覧ページの紹介文は一部だけのこともあるので、箱か商品詳細の成分表示を読むのが確かです。

ヒノキチオール入りの育毛剤は子どもにも使えますか?

商品によって対象が違い、医薬品では15歳以上が対象と書かれた物もあります。子どもの抜け毛が気になる時は、市販品を探す前に皮膚科で相談してください。

まとめ

この記事の要点
  • ヒノキチオールは、青森ヒバやタイワンヒノキなど限られた木に含まれる成分
  • 抗菌の性質を持つ成分として知られ、医薬部外品の育毛剤や頭皮用医薬品で有効成分の例がある
  • 同じ名前でも、商品によって有効成分の欄かその他の成分の欄かが違う
  • 効能は商品の区分と表示で決まる。成分名だけで選ばず、使い心地や注意書きも読む
  • 赤みやかゆみが出たら使うのをやめ、皮膚科で相談する

成分の名前を一つ覚えると、成分表を読むのが少し楽しくなりますよね。気になる商品の箱を手に取って、有効成分の欄から読んでみてください。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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