当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。
発毛剤が気になって、『実際に使ってみた人はどうだったんだろう』と体験談を探していませんか。
結論から言うと、人の「使ってみた」は参考程度にとどめて、自分が使える製品かを添付文書で確かめ、使い始めたら記録をつけるのがいちばん役に立ちます。発毛剤の添付文書には「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」と書かれていて、結果は人それぞれだからです。
この記事を読むと、買う前の確認から、使い始めの日にすること、記録のつけ方までが分かります。
発毛剤を使ってみる前に知りたいことは?先に答え
- 「使ってみた」の話は、その人の年齢・期間・使い方で結果が変わる
- 発毛剤は使える人の条件が決まっている第1類医薬品なので、まず条件を確かめる
- 買う時は薬剤師から書面で説明を受ける
- 使い始めたら、毎日の記録と節目の写真を残しておく
ミノキシジル配合の発毛剤の添付文書には、「効果がわかるようになるまで少なくとも4ヵ月間、毎日使用してください」とあります。数日や数週間で感想を書いた体験談は、この期間より前の話であることも多いんです。
また、「毛髪が成長する程度には個人差があり」とも書かれています。ですから、人の結果を自分に当てはめるより、自分の経過をきちんと見られる準備をしておくほうが、ずっと意味があるんですね。
「使ってみた」の情報はどう読む?
SNSやブログの「発毛剤を使ってみた」という話は、読むと気持ちが動きますよね。ただ、読む時に見ておきたいポイントがあります。
| 書かれていること | 確かめたいこと | 理由 |
|---|---|---|
| 使った製品の名前 | 区分(第1類医薬品か医薬部外品か) | 育毛剤の話を発毛剤の話と混ぜていることもある |
| 使った期間 | 4か月より前か後か | 添付文書は少なくとも4か月の使用を案内している |
| 使い方 | 1日の回数・1回の量が用法どおりか | 量や回数を変えた話は参考にしにくい |
| 年齢・性別 | 20歳以上の男性か、女性用の製品か | 使える製品が性別・年齢で分かれている |
| 一緒に使った物 | 他の育毛剤・外用剤を重ねていないか | 発毛剤は他の育毛剤との併用をさけるよう書かれている |
| 広告かどうか | 「広告」「PR」の表示があるか | 広告であることを隠す表示は景品表示法の不当表示 |
医薬品の広告では、「私も使っています」といった体験談的な広告は原則として行わないことになっています。それでも見かける「使ってみた」は、個人の感想か、広告の表示を見落としている可能性があります。
令和5年10月1日からは、広告であることを隠す表示(いわゆるステルスマーケティング)が景品表示法の不当表示になりました。読む時は、投稿のどこかに広告の表示がないかも見てみてくださいね。
「ピリピリした」「においが気になった」のような使い心地の感想は、その人の肌や好みの話です。効能や安全性は、添付文書と薬剤師の説明で確かめましょう。
買う前に確かめることは?使える人の条件
発毛剤は、使える人の条件がはっきり決まっている医薬品です。使い始める前に、自分が条件に当てはまるかを確かめておきましょう。
| 項目 | 添付文書・メーカー公式の記載 | 当てはまる時 |
|---|---|---|
| 性別 | 男性用の製品は女性は使用しない | 女性は女性用として承認された製品を薬剤師に相談 |
| 年齢 | 成人(20歳以上)が使う | 20歳未満は使用しない |
| 脱毛の様子 | 急激な脱毛・斑状の脱毛の人は使用しない | 皮膚科で相談 |
| 頭皮の状態 | 傷・湿疹・炎症(発赤)等がある頭皮には使わない | おさまるまで待つ |
| 持病 | 高血圧・低血圧、心臓・腎臓の障害などは相談 | 使う前に医師か薬剤師へ |
| 年齢が高い人 | 65歳以上は相談の対象 | 使う前に医師か薬剤師へ |
| 家族歴 | 家族・兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人は相談 | 使う前に薬剤師へ |
『家族に薄い人がいないと相談が必要なの?』と意外に思うかもしれません。添付文書には、壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられることが理由として書かれています。
- 自分の性別・年齢に合う製品かを確かめた
- 抜け毛が急に増えた・円形に抜けているなどではない
- 頭皮に傷や湿疹、赤みがない
- 持病や飲んでいる薬を、お薬手帳などで言えるようにした
- いま使っている育毛剤や頭皮用の物を書き出した
女性の方、妊娠中・授乳中の方、産後の抜け毛の方は、使う前に医師か薬剤師に相談してください。発毛剤と育毛剤の区分の違いは、発毛剤とはどんな医薬品かを解説した記事でくわしく紹介しています。
購入の流れはどうなっている?
発毛剤(第1類医薬品)は、売る人が薬剤師に限られている医薬品です。買い方を知っておくと、当日に慌てずにすみますよ。
- お店に着いたら、いま薬剤師が勤務しているかを確かめる
- 薬剤師に、年齢や使っている薬などを聞かれたら答える
- 使い方と使用上の注意について、書面を見ながら説明を聞く
- 分からない点や心配な点をその場で質問する
- 説明に納得してから購入する
法律では、第1類医薬品を売る時に、薬剤師が使う人の年齢や他の薬の使用状況などを確かめ、書面で情報を提供することになっています。お店によっては、薬剤師がいない時間は第1類医薬品を買えません。
通販で買う時は、注文のあとに薬剤師が内容を確かめ、確認のメールが届く形が多いです。そのメールに答えないと発送されないこともあるので、受信できるアドレスで注文しておきましょう。
買う時に聞いておきたいこと
説明を受ける時は、聞きたいことを先に決めておくと、その場で聞き忘れずにすみます。例えばこんな質問です。
- 「自分の年齢や持病で、この製品を使っても大丈夫ですか」
- 「今使っている育毛剤は、やめたほうがいいですか」
- 「かゆみや赤みが出たら、どこに連絡すればいいですか」
- 「塗り忘れた時は、どうすればいいですか」
薬剤師の答えは、記録表の最初のページにメモしておきましょう。あとで迷った時に、自分だけのルールとして見返せます。
販売サイトが正規かを確かめる
ネットで買う時は、そのサイトが許可を受けた販売サイトかを確かめておくと安心です。厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」では、サイトの名称や地域から、自治体に報告された販売サイトを探せます。
海外の医薬品を個人輸入すると、日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていません。もし健康被害が出ても、医薬品副作用被害救済制度で救済されません。
くわしくは厚生労働省の個人輸入のページで確かめられます。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る使い始めの日にすることは?
買ってきた日は、すぐ塗りたくなりますよね。でも、最初の日にほんの少し準備をしておくと、あとで経過を見る時にとても役立ちます。
- 箱と説明書を、捨てずにひとまとめにしておく
- 説明書の「してはいけないこと」「相談すること」をもう一度読む
- 明るい場所で、気になる部分の写真を撮っておく
- 1日2回をいつ塗るか、朝と夜の時間を決める
- 今使っている育毛剤や頭皮用の物をどうするか、薬剤師の説明に合わせて決める
塗る時間は生活に合わせて決める
大正製薬のQ&Aでは、1日2回の使用について「時間の間隔をあけて、例えば朝夕に」と案内されています。「出来るだけ頭皮が清潔な状態で」使うこともすすめられています。
例えば、朝は洗顔のあと、夜はお風呂から上がって髪を乾かしたあと、と決めておくと忘れにくいですよ。整髪料やヘアセットスプレーは、発毛剤を使ったあとにつけるよう書かれている製品もあります。
毛染めや他の育毛剤との順番
ヘアカラーや白髪染めをする時は、「完全に染毛を終えた後に本剤を使用してください」と書かれている製品があります。染める日は、先に染めて洗い流してから塗る、という順番にしましょう。
他の育毛剤や外用剤(軟膏、液剤等)は、発毛剤を使う間は頭皮への使用をさけるよう書かれています。『今の育毛剤ももったいないし』という気持ちは分かりますが、重ねる前に薬剤師に相談してください。
使っている間の記録はどうつける?
発毛剤は、効果がわかるまで時間のかかる医薬品です。だからこそ、毎日の小さな記録が、あとで薬剤師や医師に相談する時の材料になります。
まずは、毎日つける記録表の例です。紙の手帳でもスマホのメモでもかまいません。
| 記録する項目 | 書き方の例 | なぜ書く? |
|---|---|---|
| 日付 | 毎日 | 続けた期間が分かる |
| 塗った回数 | 朝・夜に丸をつける | 塗り忘れの多さが分かる |
| 1回の量 | 用法どおりか | 量を変えていないかを確かめられる |
| 頭皮の様子 | かゆみ・赤み・ふけの有無 | 副作用の可能性がある症状に気づける |
| 体の様子 | 頭痛・めまい・むくみなど | 気になる症状に早く気づける |
| 一緒に使った物 | シャンプー・整髪料・毛染め | 何が影響したか振り返れる |
毎日の記録とは別に、月に1回だけ「節目の記録」をつけておくと、変化を見比べやすくなります。
- 使い始めの日と同じ場所・同じ明るさで写真を撮る
- 髪の長さや分け目の位置を、なるべく同じにして撮る
- 1か月で塗り忘れが何回あったかを数える
- 残りの量から、用法どおりに使えていたかを見直す
- 気になった症状と、その時にしたことを書く
写真や抜け毛の本数の見方は、育毛剤の効果はいつからかと記録の付け方の記事でも紹介しています。
記録で気をつけたいこと
記録をつけていると、『今日は抜け毛が多い気がする』と一喜一憂しがちです。抜け毛は季節やヘアケアの仕方でも変わるので、1日ごとではなく月単位で見てみてください。
日本皮膚科学会は、1日に抜ける毛の量はおおよそ100本程度までといわれる、としています。数字にとらわれすぎず、急に増えた時に気づけるくらいの気持ちで続けるのがちょうどいいですよ。
続けやすくするための工夫
発毛剤は毎日2回の使用が続く物なので、『最初はやる気があったのに、だんだん忘れる』ということも起こりがちです。続けるための小さな工夫を、先に用意しておきましょう。
| 困りごと | 工夫の例 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 朝に塗り忘れる | 洗面台の決まった場所に置く | 直射日光や高温の場所はさける |
| 夜に塗り忘れる | 歯みがきのあとに塗る、と決める | 塗ったあとは乾いてから寝る |
| 出張や旅行がある | 日数分をそのまま持って行く | 移し替えずに元の容器で持ち歩く |
| 家族がいる | 自分専用の物として置き場を分ける | 子どもの手の届かない所に置く |
| 費用が続くか心配 | 1本を何日で使い切るかを先に計算する | 定期購入は解約の条件まで読む |
1本で何日もつかを計算しておく
例えば1日2回、1回1mLの製品なら、1日に使う量は2mLです。容量をこの量で割ると、1本でだいたい何日分かが分かります。
使い切る日が近づいてから慌てて買いに行くと、薬剤師がいない時間に当たって買えないことも。残りが少なくなる前に、次の1本をどこで買うか決めておくと安心ですね。
人に貸したり、分けたりしない
『家族も気にしているから少し分けてあげよう』と思うこともあるかもしれません。ただ、発毛剤は使える人の条件が決まっていて、性別や年齢、持病で使えない人もいます。
家族が気になっている時は、その人自身が薬剤師から説明を受けて、自分に合う物を選ぶのが基本です。
通販で定期購入にする時は、最終確認画面で各回の分量・代金・次回の発送時期・解約の方法を確かめましょう。定期の解約でもめそうな時は、消費者ホットラインの「188」に電話して、地域の窓口に相談してみましょう。
途中で立ち止まる目安は?
記録をつけていても、『このまま続けていいの?』と迷う時期があるはずです。添付文書に書かれた目安を、時期ごとに並べておきます。
| 時期・状態 | 添付文書の記載 | すること |
|---|---|---|
| 使い始めてすぐ | 効果がわかるまで少なくとも4ヵ月間は毎日使う | 用法どおりに続け、記録をつける |
| かぶれ・かゆみ・頭痛などが出た | 直ちに使用を中止し、説明書を持って相談 | 使うのをやめて医師か薬剤師へ |
| 6か月以内に脱毛が悪化した | 頭髪以外の脱毛、斑状の脱毛、急激な脱毛などは中止して相談 | 使うのをやめて医師か薬剤師へ |
| 6か月使った | 脱毛状態の程度、生毛・軟毛の発生、硬毛の発生、抜け毛の程度のいずれも改善がなければ中止して相談 | 記録を持って医師か薬剤師へ |
6か月の目安では、「太い毛だけでなく細く短い抜け毛の減少も改善の目安となります」とも書かれています。記録表に抜け毛の様子を残しておくと、相談の時に話しやすくなりますね。
始めてすぐ抜け毛が多く見える時は
大正製薬のQ&Aでは、ミノキシジル外用剤の使用開始後2〜8週間にかけて、一時的な抜け毛の増加がみられるとの報告がある、と説明されています。同時に、抜け毛の要因すべてが使用によるものとは言い切れない、とも書かれています。
ですから、「効いている証拠だから大丈夫」と自分で決めないことが大切です。脱毛が悪化した、斑状に抜けている、と感じたら、記録を持って薬剤師か医師に相談してください。
よくある質問
発毛剤を使ってみた人の体験談は参考になりますか?
使い心地の雰囲気を知るには役立ちますが、結果は人によって違います。添付文書にも誰にでも効果があるわけではないと書かれているので、自分の条件と記録で判断するのが基本です。
使ってみる前に、薬剤師に何を伝えればいいですか?
年齢、持病や飲んでいる薬、これまでのかぶれ、いま使っている育毛剤や頭皮用の物を伝えると、相談がスムーズです。お薬手帳があれば持って行きましょう。
どのくらい使ってみれば判断できますか?
ミノキシジル配合の発毛剤の添付文書には、効果がわかるまで少なくとも4ヵ月間毎日使うこと、6ヵ月で改善がなければ中止して相談することが書かれています。期間は製品の説明書で確かめてください。
塗り忘れた日はどうすればいいですか?
量を増やして取り戻そうとせず、次の回から用法どおりに使うのが基本です。迷った時は、自己判断せずに薬剤師に聞いてみてください。
今使っている育毛剤と一緒に使ってみてもいいですか?
発毛剤の説明書では、使っている間はほかの育毛剤や外用剤を頭皮につけないよう案内されています。続けたい物がある時は、使い始める前に薬剤師へ相談してください。
記録はどのくらいの期間つければいいですか?
少なくとも添付文書に書かれた判断の目安の時期までは続けると、相談の材料になります。毎日の記録と月1回の写真を組み合わせると、無理なく続けやすいですよ。
まとめ
- 「使ってみた」の話は、区分・期間・使い方・年齢を見て参考程度に読む
- 発毛剤は使える人の条件が決まっているので、買う前に添付文書で確かめる
- 第1類医薬品なので、薬剤師の書面での説明を聞いてから買う
- 使い始めの日に、箱と説明書の保管、写真、塗る時間を決めておく
- 毎日の記録と月1回の節目の記録を残し、添付文書の目安で立ち止まって相談する
育毛剤そのものの基本から知りたい方は、育毛剤とはどんな商品かを解説した記事から読んでみてください。





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