育毛剤で血圧が上がる?使用上の注意の確かめ方と相談の目安

テーブルに置かれたラベルの無いボトルと手帳、ペン、水の入ったグラス

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

『育毛剤で血圧が上がるって聞いたけど、本当?』と、使う前に不安になっていませんか。健康診断で血圧を指摘されたばかりだと、なおさら気になりますよね。

結論から言うと、血圧のことが使用上の注意に書かれているのは、主にミノキシジル配合の発毛剤(第1類医薬品)です。書かれているのは「上がる」ではなく「血圧に影響を及ぼす可能性」で、医薬部外品の育毛剤の注意は頭皮の異常が中心なんです。

この記事では、区分ごとの注意欄の違いと、添付文書の言葉の読み方、相談の目安をお伝えします。

目次

育毛剤で血圧が上がる?先に答え

先に結論
  • 血圧について注意が書かれているのは、主にミノキシジル配合の発毛剤(第1類医薬品)
  • 添付文書の書き方は「高血圧の人、低血圧の人」は使用前に相談、理由は「血圧に影響を及ぼす可能性が考えられます」
  • 医薬部外品の育毛剤の使用上の注意は、頭皮の赤み・かゆみなど肌の異常が中心
  • 血圧の治療中の人は、どの区分でも使う前に主治医か薬剤師に相談しておくと安心

まずは区分ごとに、血圧に関わる注意があるかどうかを並べておきます。

区分例血圧に関わる注意
化粧品ヘアトニック・スカルプエッセンス一般的な使用上の注意は肌の異常が中心
医薬部外品薬用育毛剤・発毛促進剤一般的な使用上の注意は肌の異常が中心
第2類・第3類医薬品カルプロニウム塩化物配合の頭皮用液製品ごとに確かめる。全身の症状が書かれている製品もある
第1類医薬品ミノキシジル配合の発毛剤高血圧・低血圧の人は使用前に相談。内服しない

ここで言う「一般的」は、よく見かける使用上の注意の書き方のことです。商品ごとに書き方は違うので、自分が使う物の箱や商品ページは一度読んでおきましょう。

添付文書に「血圧が上がる」とは書かれていない

『育毛剤って血圧上がるの?』と家族に聞かれて、答えに困ることもありますよね。では、その話はどこから出てきたのでしょうか。ミノキシジル配合の発毛剤の添付文書(一例)を見ると、血圧に関わる記載は次の3か所です。

書かれている場所原文の書き方読み方
してはいけないこと「本剤は頭皮にのみ使用し、内服しないでください。(血圧が下がる等のおそれがあります。)」飲んではいけない。理由は血圧が下がる等のおそれ
相談すること(使用前)「高血圧の人、低血圧の人。(本剤は血圧に影響を及ぼす可能性が考えられます。)」高い人も低い人も、使う前に相談
相談すること(使用後)循環器:胸の痛み、心拍が速くなる/代謝系:手足のむくみ など出たら直ちに中止して相談

読んでみると、「上がる」とも「下がる」とも決めつけず、「影響を及ぼす可能性」と書かれています。高血圧の人だけでなく、低血圧の人も相談の対象になっているのはそのためなんです。

第1類医薬品になっている理由

ミノキシジルが第1類医薬品になった理由について、厚生労働省の審議会資料は再審査報告書から「循環器系の副作用は最も注意すべき事項であり…」という一文を引いています。薬剤師が書面で説明して売る決まりになっているのも、この注意と関係しています。

「育毛剤」と「発毛剤」の話が混ざりやすい

ネットでは、医薬部外品の育毛剤と、医薬品の発毛剤が、まとめて「育毛剤」と呼ばれることがよくあります。『育毛剤で血圧が上がる』という話も、発毛剤の注意が言い換えられて広まったものかもしれません。

買おうとしている商品が、どちらの区分かを先に確かめてみてください。箱の「医薬部外品」「第1類医薬品」の表示を見れば分かります。2つの違いは育毛剤と発毛剤の違いで詳しく見られます。

区分ごとに、注意欄のどこを見る?

同じ「頭皮に塗る物」でも、区分によって注意欄の中身はかなり違います。代表的な商品の書き方を並べてみますね。

区分商品の例使用上の注意で書かれていること(抜粋)
医薬部外品DHC薬用 毛活根トニックアルコール成分に過敏な方・肌の弱い方・乳幼児は使用しない。赤み・はれ・かゆみなどが出たら中止して皮膚科専門医等に相談
第3類医薬品NFカロヤンガッシュきず・しっしん・炎症のある頭皮や頭皮以外には使わない。アレルギー歴のある人・高齢者は相談
第2類医薬品ハツモールSP無香料頭皮の症状のほか「全身性の発汗、それに伴う寒気、ふるえ、吐き気、頭痛」が出たら中止して相談
第1類医薬品ミノキシジル配合の発毛剤高血圧・低血圧、心臓・腎臓の障害、むくみ、65歳以上などは使用前に相談

医薬品は、第3類・第2類・第1類と区分が上がるほど、使用上の注意も細かくなる傾向があります。同じカルプロニウム塩化物でも、第2類の商品と第3類の商品があり、区分は商品ごとに決まっているんです。

注意欄で血圧に関係しそうな所を探すコツ
  • 「相談すること」の中に、高血圧・低血圧・心臓・腎臓の文字があるか
  • 「してはいけないこと」に、内服しない・頭皮以外に使わないの記載があるか
  • 副作用の欄に、胸の痛み・動悸・めまい・むくみなど全身の症状があるか
  • 高齢者(65歳以上)が相談の対象になっているか
  • 分からない時の問い合わせ先が書かれているか

医薬部外品でこうした項目が見当たらなくても、血圧の治療中なら使う前に一度相談しておくと安心です。持病がある人は、どの区分でも「使用前に医師・薬剤師に相談」が基本ですよ。

化粧品のヘアトニックはどう考える?

化粧品のヘアトニックやスカルプエッセンスは、法律で「人体に対する作用が緩和なもの」とされ、頭皮・毛髪をすこやかに保つなどの範囲の物です。育毛をうたうこともできない区分なんです。

とはいえ、清涼感の強いメントールやアルコールが入っている物もあります。刺激や体調の変化が気になった時は、医薬部外品と同じように使うのをやめて、皮膚科や薬剤師に相談してみてください。

「血行促進」の表示は、血圧とは別の話

育毛剤の商品説明で「頭皮の血行を促進」という言葉を見かけることがありますよね。『血行がよくなるなら、血圧も上がるのでは?』と心配になる方もいるはずです。

この「血行促進」は、頭皮に塗った成分のはたらきについてのメーカーの説明です。血圧の話とは別物として読んでおきましょう。

見かける言葉どういう言葉か血圧の心配がある時の確かめ方
頭皮の血行を促進有効成分のはたらきについてのメーカーの説明使用上の注意を読み、気になれば薬剤師に聞く
毛生促進・発毛促進医薬部外品に表示できる効能の言葉効能の言葉で、血圧とは関係のない表示
温感・冷感・清涼感使った時の感じ方(使用感)の説明刺激が気になる人は成分とアルコールの有無を確かめる

「血行促進」の表示の意味は育毛剤の血行促進とは?で詳しく紹介しています。

血圧の薬を飲んでいる人の相談の目安

血圧の治療を受けている方は、使いたい商品の区分によって、相談の仕方が変わります。迷った時の目安をまとめました。

あなたの状況使いたい物相談の目安
血圧の薬を飲んでいる発毛剤(第1類医薬品)治療を受けている医師に相談してから。薬剤師にも伝える
血圧の薬を飲んでいる医薬部外品の育毛剤買う時に薬剤師か登録販売者に、飲んでいる薬を伝えて確かめる
健康診断で高めと言われただけ発毛剤(第1類医薬品)まず医療機関で血圧を診てもらう
低血圧で、立ちくらみが多い発毛剤(第1類医薬品)高血圧と同じく相談の対象。めまいのことも伝える
心臓や腎臓の持病があるどの区分でも主治医に相談してから

スカルプD メディカルミノキ5の公式ページには、高血圧・低血圧の治療を受けている場合は、治療を受けている医師に相談するよう書かれています。発毛剤と血圧の相談の仕方は、高血圧の人は発毛剤を使える?で詳しく紹介しています。

相談の時の一言の例

診察の時は、こんなふうに伝えれば十分です。

「頭皮のケアに育毛剤を使いたいと思っています。医薬部外品の物ですが、血圧の薬と一緒に使っても問題ないか確かめたいです」

薬局では、使いたい商品を手に取って「血圧の薬を飲んでいます。この商品は使っても大丈夫ですか」と聞いてみてください。商品の区分によって、答えてくれる人や確かめる所が変わりますよ。

血圧の薬は自己判断で変えない

『育毛剤を使いたいから、血圧の薬を少し減らそう』と考えるのはやめておきましょう。血圧の薬は、処方した医師の指示どおりに飲むのが基本です。

育毛剤えらび

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使っている間に気をつけたいサイン

発毛剤の添付文書では、使った後に次のような症状が出たら、副作用の可能性があるので直ちに使用を中止し、説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。

発毛剤を使っている間のサイン(添付文書の一例)
  • 胸の痛み、心拍が速くなる
  • 頭痛、気が遠くなる、めまい
  • 原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみ
  • 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、塗った所の熱感

医薬部外品の育毛剤でも、使ってから体調の変化が気になる時は、使うのをやめて相談してかまいません。『気のせいかな』と我慢しないことが大切です。

気になる症状が出た時の手順
  1. 使うのをやめる
  2. 使っている商品の箱か説明書を手元に用意する
  3. いつから・どんな症状かをメモする
  4. 血圧を家庭で測っている方は、その記録も用意する
  5. 発毛剤なら購入した薬局の薬剤師か医師、血圧の治療中なら主治医に相談する
  6. 胸の痛みが強い時など急ぐ時は、ためらわずに医療機関へ

量や回数を増やさない

『早く効かせたいから、多めにつけよう』と思うこともあるかもしれません。でも添付文書には、決められた以上に多く使っても効果の増加はほとんどなく、副作用の発現する可能性が高くなる、と書かれています。

血圧が気になる方ほど、1日の回数と1回の量は表示どおりにしておきましょう。手についた薬液はよく洗い落とし、目などの粘膜にふれないことも大事です。

買う時に、どこで何を確かめる?

発毛剤は第1類医薬品なので、薬局でも販売サイトでも薬剤師が確認してから売る決まりです。買う時の確認の場面で、血圧のことを伝えておきましょう。

買う場所確かめられること伝えること
薬剤師がいる薬局・ドラッグストア添付文書の内容、使ってよいかの確認血圧の薬を飲んでいること、主治医に相談したか
第1類医薬品を扱う販売サイト注文時の質問票(既往歴・治療中の病気など)高血圧・低血圧で治療中なら正直に答える
医薬部外品を売るドラッグストア薬剤師・登録販売者への相談飲んでいる薬と、心配していること
通販(医薬部外品)商品ページの使用上の注意、問い合わせ窓口分からない点はメーカーに聞く

例えばアンファーの販売サイトでは、注文時に既往歴(高血圧・心臓・甲状腺など)の確認項目に答え、薬剤師が問題ないと判断した場合に発送すると案内しています。質問に正直に答えることが、自分の身を守ることにつながるんです。

買う前に添付文書を読む

一般用医薬品の添付文書は、PMDAのホームページで検索して読めます。買う前に「相談すること」の欄を読んでおくと、薬剤師への質問もまとまりやすくなりますよ。

医薬部外品の育毛剤は、メーカーの商品ページに使用上の注意が書かれていることが多いです。見当たらない時は、メーカーの問い合わせ窓口で確かめてみてください。

よくある誤解と、確かめておきたいこと

血圧と育毛剤の話には、ちょっとした思い込みが混ざりやすいものです。よく聞く誤解を、確かめ方と一緒に並べておきます。

よくある誤解確かめておきたいこと
育毛剤はどれも血圧に影響する血圧の注意が書かれているのは主に発毛剤(第1類医薬品)。区分を先に見る
塗る物だから体には関係ない発毛剤では、胸の痛みやむくみなど全身の症状も副作用の欄に書かれている
血圧が低い人なら気にしなくていい発毛剤では低血圧の人も使用前の相談の対象
主治医に言わなくても薬剤師に聞けば十分治療中なら、治療を受けている医師への相談が先
天然由来の成分なら心配ない区分と使用上の注意で確かめる。由来だけでは判断できない
少しなら飲んでも平気発毛剤は「内服しないでください」と書かれている。誤って口に入った時は医師か薬剤師へ

例えばこんな場面です。「生薬のエキスだから体にやさしいはず」と思っていても、商品の区分が第2類医薬品なら、医薬品としての使用上の注意があります。名前や成分の由来より、箱の区分の表示を先に見るクセをつけておきましょう。

家族が使う時にも伝えたいこと

家族が育毛剤や発毛剤を使っている時は、保管の仕方も気にしておきたいところです。発毛剤の添付文書には、小児の手の届かない所に保管する、他の容器に入れかえない、と書かれています。

洗面台に置く時は、子どもの手が届かない高さにしておきましょう。高齢の家族が使う場合は、65歳以上は使用前に相談の対象になっていることも伝えてあげてください。

よくある質問

医薬部外品の育毛剤で血圧が上がることはありますか?

医薬部外品の育毛剤の使用上の注意は、頭皮の赤み・かゆみなど肌の異常が中心です。血圧の治療中の方は、使う前に飲んでいる薬を伝えて薬剤師か主治医に相談しておくと安心です。

発毛剤で血圧が上がりますか?

添付文書には「上がる」とは書かれておらず、高血圧・低血圧の人は「血圧に影響を及ぼす可能性」があるので使用前に相談するよう書かれています。使ってよいかは医師・薬剤師に確かめてください。

低血圧でも発毛剤の相談は必要ですか?

はい、必要です。添付文書では、高血圧の人と並んで低血圧の人も使用前に相談する対象になっています。

血行促進の育毛剤は、血圧が高い人には向きませんか?

「頭皮の血行を促進」は成分のはたらきについてのメーカーの説明で、血圧とは別の話です。気になる時は、使用上の注意を読んだうえで薬剤師に聞いてみてください。

発毛剤を使っていて動悸がします。どうすればいいですか?

心拍が速くなるのは、添付文書で副作用の可能性がある症状として挙がっています。すぐに使うのをやめて、説明書を手に医師か薬剤師へ相談しましょう。

家庭用の血圧計で測った数値は、相談の時に役立ちますか?

医師から指示されて測っている方は、記録を持っていくと話が伝わりやすくなります。使い始めた日も一緒に書いておくと、変化があった時に振り返りやすくなります。

血圧の薬と育毛剤を一緒に使ってもいいですか?

区分によって注意の内容が違うので、使いたい商品の名前を伝えて主治医か薬剤師に確かめてください。発毛剤の場合は、治療を受けている医師への相談が先です。

まとめ

この記事の要点
  • 血圧の注意が書かれているのは、主にミノキシジル配合の発毛剤(第1類医薬品)
  • 添付文書の書き方は「血圧に影響を及ぼす可能性」で、高血圧・低血圧の人は使用前に相談
  • 医薬部外品の育毛剤の注意は頭皮の異常が中心。それでも治療中なら相談しておく
  • 「血行促進」の表示は成分のはたらきの説明で、血圧の話とは別
  • 胸の痛み・動悸・めまい・むくみが出たら、直ちに中止して説明書を持って相談

育毛剤の基本は育毛剤とは?でまとめています。

育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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