アルギニンは育毛に関係ある?成分表示の名前と食事でとる時の考え方

アルギニンと育毛剤の成分表示、食事でとる時の考え方を表したアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

育毛剤の成分表やサプリの広告で「アルギニン」の名前を見て、『育毛に関係あるのかな?』と気になった方もいますよね。塗る物にも、飲む物にも出てくるので、ちょっと混乱しやすい成分です。

結論から言うと、アルギニンはアミノ酸の一つで、育毛剤では保湿などの目的で「その他の成分」に入っている例が見られます。育毛の効能を表示する有効成分として入っている例は確かめられず、食事やサプリでとる話も、髪が増えると言えるものではありません。

この記事では、成分表示で見かける名前と、食事でとる時に意識したいことを、塗る・食べる・飲むに分けてお伝えします。

目次

アルギニンと育毛の関係は?はじめに答え

先に結論
  • アルギニンはアミノ酸の一つで、体の中でも作られる
  • 育毛剤では「L-アルギニン」などの名前で、その他の成分の欄に入っている例がある
  • 育毛剤の効果は、有効成分と効能・効果の表示で読む
  • サプリは食品なので、髪への効果を表示することはできない

『塗っても飲んでも関係ないってこと?』と思った方もいるかもしれません。そうではなく、「どの形でとるかによって、言えることが違う」と考えると分かりやすいんです。

とり方アルギニンの位置づけ期待の置き方
塗る(育毛剤・頭皮用品)保湿などの目的で入るその他の成分使い心地を支える成分として読む
食べる(毎日の食事)たんぱく質を作るアミノ酸の一つ体づくり全体の栄養として考える
飲む(サプリメント)食品として売られている効果の表示はできない。量と体調に注意

成分の名前で迷った時は、「塗る物なら表示、食べる物なら食事全体、飲む物なら目安量」と覚えておくと整理しやすいですよ。

アルギニンはどんなアミノ酸?

文部科学省の「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 アミノ酸成分表編」では、たんぱく質はアミノ酸がつながってできたものと説明されています。体の組織や酵素、ホルモンなどの材料になる、大切な栄養です。

同じ資料では、体内で作れないか十分に作れないアミノ酸を「不可欠アミノ酸(必須アミノ酸)」としています。アルギニンはそこには入らず、「その他のアミノ酸」の一つとして並んでいます。

分け方主なアミノ酸アルギニンは?
不可欠アミノ酸(必須アミノ酸)イソロイシン、ロイシン、リシン、バリン、ヒスチジン など入っていない
その他のアミノ酸アルギニン、アラニン、グリシン、セリン などここに入る

『必須じゃないなら、とらなくていいの?』と思うかもしれません。不可欠アミノ酸ではないというのは、体の中で作られるという意味で、食事で気にしなくていいという意味ではないんです。

髪の話でアミノ酸が出てくるわけ

日本皮膚科学会の説明では、髪の毛は数種類のたんぱく質から作られています。そのため、たんぱく質の材料になるアミノ酸が、髪の話題と一緒に語られやすいんですね。

ただ、髪の材料になる栄養だからといって、アルギニンをとれば髪が増えるとは言えません。ここは期待しすぎないようにしておきましょう。

成分表示では、どんな名前で出てくる?

頭皮用品の成分表では、アルギニンは商品の区分によって少し違う名前で書かれます。例をいくつか見てみましょう。

商品(区分)書かれ方書かれている欄
薬用育毛剤アルガス(医薬部外品)L-アルギニンその他の成分(アミノ酸系成分は保湿成分と書き添え)
モルティ 薬用育毛剤(医薬部外品)アルギニン等のアミノ酸その他の成分
ケラスターゼ ジェネシス セラム フォーティファイ(化粧品)アルギニン(毛髪補修成分と紹介)主な成分の紹介

同じアルギニンでも、医薬部外品では「L-アルギニン」、化粧品では「アルギニン」と書かれることがあるんです。名前の頭に「L-」が付いているかどうかで、別の成分だと決めつけないでくださいね。

成分表のどのあたりに書かれている?

医薬部外品の育毛剤は、有効成分の欄のあとに、その他の成分がずらっと並びます。アルガスのようにその他の成分が多い商品では、アルギニンは植物のエキスなどのあとに出てくることもあります。

化粧品の成分表は、配合された量が多い順に書くのがルールです。ただし、少ない量の成分は順不同でよい決まりがあるので、並び順だけで量を判断しないようにしましょう。

『長すぎて見つからない…』という時は、スマホで撮った成分表を拡大すると探しやすいですよ。

「L-」は何を表している?

アミノ酸の名前に付く「L-」は、成分の形の種類を表す記号です。成分表で「L-アルギニン」と書かれていても「アルギニン」と書かれていても、どちらもアルギニンを指していると読んで大丈夫です。

気になる時は、販売元のお客様窓口に「この成分表のアルギニンは、どんな目的で入っていますか?」と聞いてみましょう。

広告で「アルギニン配合」を見かけた時

広告で「アルギニン配合」と大きく書かれていると、それが育毛の決め手のように見えますよね。そんな時は、いったん成分表の有効成分の欄を見に行きましょう。

アルギニンが有効成分の欄に無く、その他の成分の欄にあれば、それは保湿や使い心地のための成分です。効能・効果の欄と見比べて、広告の印象と表示が合っているかを確かめてみてください。

頭皮用品に入っている時の役割の読み方

アルギニンが入った頭皮用品を見つけたら、次に確かめたいのは「何の目的で入っているか」です。

有効成分の欄
  • 承認された効能・効果のもとになる成分
  • 医薬部外品だけにある欄
  • 効能・効果の言葉とセットで読む
その他の成分の欄
  • 保湿や使い心地のための成分
  • アルギニンはこちらに入っている例がある
  • 入っていても効能の根拠にはならない

例えばアルガスでは、アミノ酸系成分に「保湿成分」と書き添えられています。化粧品のケラスターゼでは、アルギニンが「毛髪補修成分」と紹介されています。

保湿成分は頭皮にうるおいを与える目的、毛髪補修成分は髪の手触りを整える目的の成分です。どちらも、育毛の効能とは別の役目なんです。

化粧品の表示の決まり

化粧品で特定の成分を目立たせて書く時は、有効成分と誤解されないよう配合の目的を添えることが求められています。「保湿成分」のような書き添えは、その決まりに沿ったものです。

使い心地で選ぶなら、ここも見ておく

アルギニンが入っているかどうかより、毎日使う時の感触のほうが続けやすさに直結します。次の点もあわせて見てみてください。

  • アルコール(エタノール)が入っているか。すっとする感じが苦手な方は気にしたい
  • 香りの有無。無香料と書かれた物もある
  • 容器の形。スプレー・ノズル・スポイトなど
  • 1日の回数。朝晩2回か、1日1回か

区分の違いがまだ少しあいまいな方は、薬用育毛剤とは?医薬品・医薬部外品・化粧品の違いと見分け方を先に読んでおくと、成分表がぐっと読みやすくなりますよ。

食事でとる時の考え方

アルギニンを食事でとりたい時は、アルギニンだけを狙うより、たんぱく質を含む食品を毎日の食事に入れることを考えるのが近道です。肉や魚、卵、大豆製品、乳製品など、主菜になる食品がその代表です。

日本皮膚科学会も、髪の毛の新陳代謝にはビタミンやミネラルが関係しているとして、バランスのとれた食生活を心がけるよう案内しています。特定の成分だけに偏らないのがポイントです。

食事を振り返るチェック
  • 1日の食事に、主菜になる物が入っているか
  • 朝ごはんを抜く日が続いていないか
  • 麺類やパンだけで済ませる食事が多くないか
  • 極端な食事制限をしていないか
  • 野菜や果物も一緒にとれているか

どの食品にアルギニンがどのくらい入っているかは、文部科学省の食品成分データベースで調べられます。食品名で検索すると、アミノ酸の成分も確かめられますよ。

朝・昼・晩でそろえる時のコツ

主菜を毎食そろえるのは大変、という方も多いはずです。完璧を目指さず、1日の中でどこかに入っていればよし、くらいの気持ちで始めてみましょう。

食事取り入れやすい工夫
朝卵や納豆、ヨーグルトなど手間のかからない物を1品
昼麺類だけの日は、卵や肉の入った物を選ぶ
晩肉か魚の主菜に、野菜の副菜を添える
間食甘い物の代わりに、牛乳やチーズを選ぶ日をつくる

食事で気をつけたい場面

こんな時考え方
ダイエット中主食を減らしても、主菜まで減らさないようにする
外食やコンビニが多い単品より、主菜が入ったセットを選ぶ
持病で食事の制限がある自己判断で増やさず、医師や管理栄養士に相談
妊娠中・授乳中食事の内容は、かかりつけの医師に相談

食事の記録は、スマホのメモに「朝・昼・晩に主菜があったか」を丸で付けるだけでも十分です。1週間続けると、自分の食事のくせが見えてきますよ。

髪のための食事全体の考え方は、ハゲ防止に食べ物は関係ある?頭皮と髪のための食事の考え方でも取り上げています。

サプリでとる時に気をつけたいこと

アルギニンのサプリメントは、食品として売られています。食品は、髪が増えるといった効果を表示することができません。

厚生労働省は「健康食品は薬ではなく食品なのだから、いくら食べても害はないし、副作用もない」ということはない、と注意を呼びかけています。錠剤やカプセルは、知らないうちにとりすぎてしまいやすいとも書かれています。

サプリの表示で見ておきたいところ

サプリには、国が定めた表示のルールに沿った「保健機能食品」と、それ以外のいわゆる健康食品があります。消費者庁によると、保健機能食品には、多くとれば健康が増すわけではないことや、1日の摂取目安量を守ることが表示されています。

どちらの場合も、髪が増える・抜け毛が減るといった表示はできません。そうした言葉が強く書かれたサプリの広告を見かけたら、少し立ち止まってみましょう。

サプリを使う前と使っている間
  1. 病気で通院中・薬を飲んでいる方は、先に医師か薬剤師に相談する
  2. 表示されている1日の摂取目安量を確かめ、それを超えない
  3. 飲み始めた日・量・商品名をメモしておく
  4. 体調の変化を感じたら、すぐにやめて医療機関を受診する
  5. 容器やラベルは捨てずに取っておく

厚生労働省は、体調に異常を感じたらすぐに使用をやめて医療機関を受診し、保健所へ報告するよう案内しています。どの商品をいつからどれだけ飲んだかのメモが、その時に役立ちます。

『体にいい成分なら、多めに飲んだほうがいいのでは?』と思う方もいるかもしれません。ここは逆で、目安量を守ることがいちばん大事なんです。

飲む育毛ケアの全体像は、飲む育毛剤はある?飲み薬・サプリと塗る育毛剤の違いで区分の違いからくわしく説明しています。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

無料育毛剤の選び方を見る

塗る・食べる・飲むを組み合わせる時の考え方

育毛剤を使いながら、食事やサプリにも気を配りたい方もいますよね。そんな時は、それぞれの役割を分けて考えると、何をどこまで頑張ればいいかが見えてきます。

役割やること目安にするもの
頭皮に塗る医薬部外品の育毛剤を使用方法どおりに使う箱の使用方法・効能・効果
毎日の食事主菜・主食・副菜のそろった食事を続ける食事のバランス
サプリ使うなら目安量を守る。無理に足さない商品の摂取目安量
生活睡眠をとる・頭皮をやさしく洗う日本皮膚科学会の生活上の注意

組み合わせると、1つのことだけに頼るより、毎日の習慣を見直すきっかけになります。ただ、どれか1つで髪が変わると考えず、続けられる範囲で取り入れましょう。

始める順番の例

いくつも同時に変えると、何が合って何が合わなかったのか分からなくなります。次のように、1つずつ足していくのがおすすめです。

無理なく始める順番
  1. まずは育毛剤を、使用方法どおりの回数・量で使い始める
  2. 慣れてきたら、1日の食事に主菜が入っているかを振り返る
  3. サプリを足したい時は、薬を飲んでいないか確かめてから相談する
  4. 1か月ごとに、使った日・食事・体調のメモを見返す

家族で話すと、こんな会話に

食事を作る家族とは、こんなふうに話しておくと協力してもらいやすいですよ。

「最近、育毛剤を使い始めたんだ。食事も主菜を抜かないようにしたくて」

「アルギニンのサプリは、今の薬と一緒に飲んでいいか薬局で聞いてからにするね」

よくある失敗

アルギニン入りのサプリと育毛剤を同時に始めて、どちらかが合わなかった時に原因が分からなくなること。新しい物は1つずつ始めて、様子を見てから次を足すと安心です。

抜け毛が気になる時は、成分より先に相談を

アルギニンのことを調べているうちに、抜け毛そのものが心配になってきた方もいるかもしれません。抜け毛が急に増えた時や、まだらに抜けている時は、成分を選ぶより先に皮膚科で相談しましょう。

抜け毛が出てきたら皮膚科などの専門の医療機関で対策を知ることが大切、と日本皮膚科学会も案内しています。普段から抜け毛の量や頭皮の状態を知っておくことも大切だそうです。

『このくらいで病院に行っていいのかな』とためらう方もいますが、気になった時に相談するのは自然なことです。早めに聞いておくと、気持ちも楽になりますよ。

こんな時相談先
抜け毛が急に多くなった・部分的に抜ける皮膚科
頭皮が赤い・かゆい・湿疹が出た皮膚科
サプリを飲んで体調が変わった医療機関(必要に応じて保健所)
育毛剤の使い方が分からない購入先の薬剤師・販売元

皮膚科でアルギニンのことを聞くなら

受診の時に、使っている育毛剤やサプリを伝えておくと、相談がスムーズになります。商品の箱や成分表の写真を見せられるようにしておきましょう。

「今この育毛剤を使っていて、アルギニンのサプリも気になっているんですが、一緒にとっても問題ないですか?」

「抜け毛が増えた気がするので、食事やサプリより先に診てもらいたくて」

よくある質問

アルギニンを飲むと、髪は増えますか?

サプリは食品で、髪が増えるといった効果を表示することはできません。髪のためには、バランスのとれた食事と規則正しい生活を基本にしましょう。

育毛剤のアルギニンは、有効成分ですか?

公式の表示で確かめられる商品では、その他の成分の欄に入っている例です。商品ごとに有効成分の欄を確かめてください。

「L-アルギニン」と「アルギニン」は別の成分ですか?

どちらもアルギニンを指していると読んで大丈夫です。区分によって表示の名前が少し違うことがあります。

アルギニンのサプリと育毛剤は一緒に使えますか?

塗る物と飲む物なので役割は別ですが、持病がある方や薬を飲んでいる方は、サプリを始める前に医師か薬剤師に相談してください。

子どもにアルギニンのサプリを飲ませてもいいですか?

子どもの体は大人と違うので、自己判断で飲ませるのはおすすめしません。まずは毎日の食事を整え、気になる時は小児科で相談しましょう。

アルギニンが入っていない育毛剤は選ばないほうがいいですか?

アルギニンが入っているかどうかは、育毛剤の効能を決めるものではありません。有効成分と効能・効果の欄、使い心地や続けやすさで選んで大丈夫です。

アルギニン入りのシャンプーは育毛に役立ちますか?

シャンプーは頭皮と髪を洗う物で、育毛の効能を表示できる区分ではありません。洗い心地や髪の手触りで選び、育毛は育毛剤の表示で確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • アルギニンはアミノ酸の一つで、育毛剤ではその他の成分の欄に入っている例がある
  • 成分表では「L-アルギニン」「アルギニン」など区分で名前が少し違うことがある
  • 効果は有効成分と効能・効果の表示で読み、アルギニンは配合目的で読む
  • 食事はたんぱく質を含む主菜を基本に、サプリは目安量と相談を守る
  • 塗る育毛剤の基本は育毛剤とは?効果の範囲・種類・選び方と使い方の基本で押さえる
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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