発毛剤のタブレット(錠剤)とは?飲み薬の区分と市販の塗る発毛剤の違い

発毛剤のタブレット(錠剤)と塗る発毛剤の区分の違いを表したアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

「発毛剤 タブレット」で調べて、『毎日飲む形で済むなら、そっちのほうが楽かも』と思った方もいるかもしれませんね。毎日頭皮に塗るのは、正直なところ手間ですよね。

結論から言うと、ドラッグストアや薬局の通販で買える発毛剤は、頭皮に塗る外用の第1類医薬品です。髪のための錠剤(飲み薬)は、医師が診察して判断する医療用医薬品で、海外の錠剤を自分で取り寄せることには国が注意を呼びかけています。

この記事では、錠剤と塗る発毛剤の区分の違いと、手を出す前に知っておきたいことをお伝えしますね。

目次

発毛剤のタブレット(錠剤)は市販で買える?

先に答え
  • 市販の発毛剤(ミノキシジル配合の第1類医薬品)は、頭皮に塗るタイプ
  • 髪のための飲み薬は、医療機関で医師が判断する医療用医薬品
  • 市販の内服錠の中には第2類医薬品の物もあるが、効能の欄は発毛剤とは別物
  • 海外の錠剤の個人輸入は、健康被害の報告があり国が注意を呼びかけている

『タブレットの発毛剤って、普通に売っていないの?』と感じた方もいますよね。日本で「発毛剤」として市販されているミノキシジル配合の商品は、どれも頭皮に塗る液体やスプレーです。

例えば、大正製薬のリアップシリーズも、アンファーのスカルプD メディカルミノキ5 プレミアムも、用法は「1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布」と案内されています。どちらも第1類医薬品です。

「タブレット」と呼ばれている物は何を指している?

「タブレット」という言葉は、検索の場面によって指している物が違います。ここを最初に分けておくと、話が混ざりません。

「タブレット」で指している物区分どこで扱う?
医療機関で出される髪のための飲み薬医療用医薬品医師の診察・処方
市販の内服錠(生薬やビタミン等の医薬品)一般用医薬品(第2類など)薬局・ドラッグストア
サプリメントの錠剤食品通販・店頭
海外製の錠剤国内で承認されていない物を含む個人輸入(国が注意を呼びかけ)
第1類医薬品を買う時の説明用の端末物の区分ではない薬剤師の説明の場面

最後の「端末」は意外かもしれません。第1類医薬品を買う時に薬剤師が示す書面は、タブレット端末などに表示して示す形でもよいとされているんです。この話は後半でもう一度触れますね。

飲む薬と塗る発毛剤の区分の違い

錠剤と塗る発毛剤は、見た目だけでなく、法律上の区分も買い方もまったく違います。まずは表で全体を見てみましょう。

項目医療用医薬品(飲み薬)第1類医薬品(塗る発毛剤)医薬部外品(育毛剤)
形錠剤など外用液・スプレー液剤・エアゾール
買い方医師の処方薬剤師から購入店頭・通販で購入
説明の決まり医師・薬剤師から説明薬剤師が書面で説明決まりは無い(相談はできる)
効能の考え方医師が判断添付文書の効能・効果「育毛、薄毛、脱毛の予防」等の範囲
一般向けの広告できないできるできる

医療用医薬品は、医師の処方せんや指示で使うことを目的とした薬です。医薬品等適正広告基準でも、医薬関係者以外の一般の人に向けて広告してはならないとされています。

『ネットで飲み薬の広告を見かけたけど?』と思った方は、その広告が何の広告なのかを落ち着いて見てみてください。クリニックの診療の案内なのか、サプリメントの広告なのかで、話はまるで変わります。

塗る発毛剤は「第1類医薬品」

市販の発毛剤は、一般用医薬品のなかでも第1類医薬品に区分されています。法律では、第1類医薬品は薬剤師が販売し、書面で必要な情報を提供することになっています。

効能・効果は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」です。使える人にも決まりがあり、男性用の製品は20歳以上の男性が対象と案内されています。

塗る発毛剤(第1類医薬品)で分かっていること
  • 国内で承認され、添付文書で効能・用法が読める
  • 薬剤師から書面で説明を受けて買う
  • 副作用が出た時は医薬品副作用被害救済制度の対象になりうる
海外の錠剤を自分で取り寄せる時に分からないこと
  • 日本の法律に沿った品質や安全性の確認を受けていない
  • 表示が外国語で、正しく読み取りにくい
  • 健康被害が出ても救済制度の対象外

サプリメントの錠剤と見分けるコツ

通販でよく見かける「髪のための錠剤」は、サプリメント(食品)であることも多いんです。食品は医薬品ではないので、発毛や育毛の効能を表示できません。

厚生労働省は、錠剤やカプセルの形の健康食品は手軽な分、とりすぎにつながりやすいと注意しています。国民生活センターも、形が医薬品に似ていても、医薬品並みの品質管理がされているとは限らないと伝えています。

箱やページの表示分かること
「第1類医薬品」「第2類医薬品」一般用医薬品。添付文書がある
「医薬部外品」育毛剤などの区分。飲む形の育毛剤は通常ない
「栄養機能食品」「機能性表示食品」食品。表示できる内容が決まっている
区分の表示が見当たらない食品の可能性が高い。販売元に確かめる

『錠剤なら薬だろう』と思い込まず、まず区分の表示を探してみてください。

育毛剤と発毛剤の違いそのものは、育毛剤と発毛剤の違いで取り上げています。

髪のための飲み薬は医療機関で相談するもの

髪のための飲み薬が気になる時は、自分で探して手に入れるのではなく、医療機関で相談するのが基本です。日本皮膚科学会も、抜け毛に気づいたら皮膚科などの専門の医療機関で対策を聞くよう呼びかけています。

日本皮膚科学会のQ&Aでは、男性型脱毛症の治療に外用療法・内服療法・自家植毛術があり、有効な治療法の多くは保険診療で受けられないと説明されています。どの薬がその人に合うかは、診察で医師が判断することなんです。

診察の前にメモしておきたいこと

『病院に行っても、何を話せばいいか分からない』という方も多いはずです。次のことをメモして持っていくと、相談がスムーズになります。

受診前のメモ
  • 抜け毛や薄さが気になり始めた時期と、気になる場所
  • 今使っている育毛剤・発毛剤の名前(箱の写真でもよい)
  • 飲んでいる薬やサプリメント、持病
  • 家族に同じような悩みの人がいるか
  • 飲み薬について聞きたいこと(続ける期間・やめた時のこと・費用の考え方)

飲み薬・サプリ・塗る育毛剤の違いを広く知りたい方は、飲む発毛薬とは?内服薬・サプリ・塗る育毛剤の違いと注意点も参考にしてみてください。

市販の「内服錠」は発毛剤とは別物

ドラッグストアで「内服錠」と書かれた頭髪用の医薬品を見かけることがあります。例えば、ハツモール・内服錠は、生薬とビタミン等を有効成分とした第2類医薬品の錠剤です。

ただ、添付文書の効能・効果の欄は「粃糠性脱毛症,円形脱毛症」で、壮年性脱毛症の発毛剤とは目的が違います。さらに、15才未満は服用しないこと、適応症以外の人は服用しないことも書かれています。

見るところ塗る発毛剤(第1類)市販の内服錠(第2類の例)
効能・効果壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防粃糠性脱毛症,円形脱毛症
使い方頭皮に塗る水かお湯で飲む
販売できる人薬剤師薬剤師または登録販売者
確かめる場所添付文書・薬剤師添付文書・薬剤師・登録販売者

『錠剤ならこれでいいのでは?』と思っても、脱毛の種類を自分で決めるのは難しいものです。円形の脱毛があるなど気になる症状がある時は、まず皮膚科で相談してみてください。

この内服錠と医療機関での相談の違いは、ハツモール内服錠とAGA治療の違いは?区分と相談先の選び方でくわしく取り上げています。

海外の錠剤を個人輸入する前に知りたいこと

ネットで「発毛 タブレット」と調べると、海外製の錠剤を紹介するページが出てくることがあります。値段や手軽さにひかれる気持ちは分かりますよね。ただ、ここは一度立ち止まってほしいところなんです。

厚生労働省は、医薬品の個人輸入には健康被害などの危険性があり、通常はメリットより危険性のほうが大きい場合が多いと呼びかけています。偽造品や、不衛生な場所で作られた物かもしれないことも挙げられています。

国が挙げている注意どういうことか
国内の法律に基づく確認がされていない品質・有効性・安全性が分からない
偽造品かもしれない正規のメーカー品を装った物がある
誇大な効能をうたって売られることがある広告の言葉をそのまま信じられない
表示が外国語飲み方や注意を正しく読み取りにくい
救済制度の対象外健康被害が出ても公的な給付が受けられない

厚生労働省の「個人輸入やインターネット購入による健康被害」のページには、インターネットで入手した未承認のミノキシジル錠などを飲んだ後に、だるさや濃い色の尿が出て、肝機能の異常で入院治療が必要になった事例が載っています。くわしくは厚生労働省の健康被害事例のページで確かめられます。

SNSや広告で見かけた時の読み方

SNSの投稿や動画で「毎日飲めばいい」「海外ではみんな使っている」といった言葉を見かけることもありますよね。令和5年10月からは、広告であることを隠した表示(いわゆるステマ)は景品表示法の不当表示とされています。

投稿に「広告」「PR」の表示があるか、販売サイトが国内の許可を受けた薬局・薬店かどうかを見るだけでも、判断の材料になります。国内の正規の販売サイトは、厚生労働省の「一般用医薬品の販売サイト一覧」で検索できます。

ガイドラインでの扱いも知っておく

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、ミノキシジルの内服は「行うべきではない」とされています。解説では、日本では認可されておらず、一般の人が個人輸入で手に入れて飲むことが問題視されていると書かれています。

よくある失敗

「みんな使っているらしい」という話だけで、海外の錠剤を取り寄せてしまうこと。体に合わなかった時に相談できる先も、使える救済制度も限られます。気になる時は、取り寄せる前に医師へ相談してみてください。

個人輸入の決まりや数量の目安は、海外の育毛剤を個人輸入する時の注意点は?国の決まりとトラブル時で取り上げています。

第1類医薬品を買う時の「タブレット端末」の説明

ここで、最初に触れた「タブレット」のもう1つの意味の話です。塗る発毛剤を買う時、薬剤師は使う人の年齢やほかの薬の使用状況などを確かめたうえで、書面で必要な情報を伝えることになっています。

その書面は、紙だけでなく、タブレット端末などに表示して示す形でもよいとされています。店頭で薬剤師が画面を見せながら説明してくれることがあるのは、このためなんです。

塗る発毛剤を買う時の流れ
  1. 店頭なら薬剤師がいる時間に行く(不在の時は買えない)
  2. 年齢・性別・持病・ほかの薬について聞かれたら答える
  3. 書面や画面で、効能・用法・使えない人の条件の説明を受ける
  4. 分からない所はその場で質問する
  5. 家に帰ったら、添付文書を捨てずに保管する

通販で買う時も、薬剤師による確認と情報提供の流れがあります。ネット販売の仕組みは、育毛剤の通販でも触れています。

錠剤が気になった時の判断の目安

『結局、自分はどうすればいいの?』と迷った時のために、状況ごとの目安を表にしてみました。どれが正解というより、次に誰に相談するかを決めるための表です。

今の状況次にやること相談先
飲み薬に興味があるだけ塗る発毛剤・育毛剤との違いを知る薬剤師
抜け毛が急に増えた・円形の脱毛がある薬を選ぶ前に原因を確かめる皮膚科
治療として飲み薬を考えたい診察を受けて医師に聞く皮膚科・クリニック
海外の錠剤を見つけた取り寄せる前に立ち止まる医師・薬剤師
持病があり薬を飲んでいる自己判断で足さない主治医・薬剤師
女性・20歳未満男性用の製品を使わない医師・薬剤師

塗る発毛剤の「続け方」も知っておく

塗る発毛剤を考える時は、続け方の決まりも知っておくと判断しやすくなります。ミノキシジル5%外用液の添付文書には、効果が分かるまで少なくとも4ヵ月間は毎日使うこと、誰にでも効果があるわけではないこと、使うのをやめると徐々に元に戻ることが書かれています。

6か月使っても良くならない時や、脱毛がひどくなった時は、医師か薬剤師に相談するよう案内されています。始める前に「どのくらい続けるつもりか」を考えておくと、あとで迷いにくいですよ。

女性の方、妊娠中・授乳中の方、持病がある方は、塗る物・飲む物に関係なく、使う前に医師か薬剤師に相談してください。効き方には個人差があり、「必要な人に合う物」を一緒に考えてもらうのがいちばんです。

育毛剤えらび

買う前に、育毛剤の選び方を確認

医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。

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塗るケアを続けながら考えたい方へ

飲み薬を考える前に、今使っている育毛剤を見直したい方もいますよね。医薬部外品の育毛剤は、「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」の範囲で効能が表示されています。

育毛剤の基本や選び方は、育毛剤とは?効果の範囲・種類・選び方と使い方の基本から確かめられます。

発毛剤と錠剤の話で出てくる言葉

錠剤と発毛剤の話でよく出てくる言葉を、ここで一覧にしておきますね。広告や説明書を読む時に役立ててください。

言葉意味
医療用医薬品医師の処方せんや指示で使う薬。一般の人向けの広告はできない
第1類医薬品一般用医薬品のうち特に注意が必要な物。薬剤師が書面で説明して販売
第2類医薬品薬剤師または登録販売者が販売できる一般用医薬品
外用皮膚や頭皮に塗って使うこと
内服飲んで使うこと
個人輸入自分で使うために海外から取り寄せること
医薬品副作用被害救済制度医薬品を正しく使っても重い副作用が出た時の公的な給付の制度

よくある質問

発毛剤のタブレット(錠剤)はドラッグストアで買えますか?

市販されている発毛剤(ミノキシジル配合の第1類医薬品)は、頭皮に塗るタイプです。髪のための飲み薬は、医療機関で医師が判断して出す薬です。

塗る発毛剤と飲み薬を一緒に使ってもいいですか?

自分で判断せず、医師か薬剤師に相談してください。今使っている物の名前を伝えると、話がスムーズです。

海外の発毛タブレットは安全ですか?

個人輸入される医薬品は、国内の法律に基づく品質・安全性の確認がされていません。厚生労働省も健康被害の例を挙げて注意を呼びかけています。

サプリメントの錠剤は発毛剤の代わりになりますか?

サプリメントは食品なので、発毛や育毛の効能を表示できません。発毛剤とは区分が違う物と考えてください。

女性も発毛剤のタブレットを使えますか?

女性の髪の悩みも、まず皮膚科で相談するのが基本です。市販の塗る発毛剤にも女性用の製品があり、使える人の条件は添付文書で確かめられます。

第1類医薬品を通販で買う時も説明はありますか?

はい、あります。薬剤師が年齢やほかの薬の使用状況などを確かめ、書面や画面で必要な情報を伝える流れになっています。

まとめ

この記事の要点
  • 市販の発毛剤は、頭皮に塗る第1類医薬品
  • 髪のための飲み薬は、医師が判断する医療用医薬品
  • 市販の内服錠は第2類医薬品の物もあるが、効能は発毛剤とは別
  • 海外の錠剤の個人輸入には健康被害の報告があり、救済制度の対象外
  • 迷った時は、取り寄せる前に皮膚科や薬剤師に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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