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ドラッグストアの売れ筋コーナーや通販の画面で、発毛剤の名前を見かけて『みんなが買っているなら、自分も試してみようかな』と思った方もいるはずです。
結論から言うと、発毛剤の売れ筋は「たくさん買われている」という目安にはなりますが、あなたが使える薬かどうかは教えてくれません。売れ筋の表示の根拠を読むのと同じくらい、添付文書の「使用しない人」の欄を先に読むことが大事なんです。
この記事では、発毛剤が売れ筋に並ぶ事情と、売れている物を自分が使えるかを確かめる確認表をお伝えしますね。
発毛剤の売れ筋は自分も使える?先に答え
- 売れ筋の表示は「どこで・いつ・何を数えたか」で中身が変わる
- 発毛剤は第1類医薬品で、使えない人の条件が添付文書に書かれている
- 売れ筋の順番より先に「使用しない人」「相談すること」の欄を読む
- 買う時は薬剤師の説明を受ける決まりなので、迷いはそこで相談できる
売れ筋は、多くの人が手に取ったという事実を表しているだけです。『売れている=自分にも合う』とつなげてしまうと、そこで判断を間違えやすくなります。
| 見るもの | そこから分かること | そこからは分からないこと |
|---|---|---|
| 売れ筋の表示・ランキング | ある売り場・ある期間で多く買われた物 | 自分が使える条件に当てはまるか |
| 添付文書の「使用しない人」 | その薬を使ってはいけない人の条件 | ほかの人にどれだけ売れているか |
| 添付文書の「相談すること」 | 使う前に医師・薬剤師に話すべき人 | 使い心地や続けやすさ |
| 薬剤師の説明 | 自分の年齢・体調・薬に合わせた注意 | 売れ筋の順番の理由 |
この表の上の段だけで選ばず、下の3段まで見てから決めるのが、売れ筋とうまく付き合うコツです。
発毛剤が売れ筋に並びやすいのはどうして?
『育毛剤の棚なのに、発毛剤も一緒に並んでいるのはなぜ?』と思ったことはありませんか。実は、売れ筋の中で発毛剤が目に入りやすい事情がいくつかあるんです。
個々の商品がなぜ売れているのかは、メーカーや売り場にしか分かりません。ここでは、外から見て分かる事情だけをまとめます。
| 目に入りやすい事情 | 中身 |
|---|---|
| 効能の書き方が違う | 発毛剤の効能は「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」で、医薬部外品とは表示できる範囲が違う |
| 同じ成分の製品が複数ある | ミノキシジルを配合した第1類医薬品が、いくつものメーカーから出ている |
| ネットでも買える | 一般用医薬品は、決まったルールのもとでネット販売ができる |
| 悩みでまとめた売り場 | 店頭や通販では「薄毛・抜け毛」のように悩みでまとめて並べることが多い |
同じ成分の製品が並ぶと、売れ筋の画面には似た名前がいくつも出てきます。名前の違いだけで別物と思わず、有効成分の欄を見比べてみてくださいね。
育毛剤と発毛剤の区分の違いを先に知りたい方は、育毛剤と発毛剤の違いを読んでおくと、このあとの話がつかみやすくなります。
「売れている理由」を広告から読み取る時の注意
広告に「売れています」とあっても、その理由までは書かれていないことがほとんどです。『効くから売れているんだろう』と想像でつなげないようにしましょう。
医薬品の広告では、売上の一番をうたう表示は認められていません。医薬品等適正広告基準で、最大級の表現として「売上げNo.1」が挙げられているからです。
もし発毛剤の売上の一番をうたう広告を見かけたら、その広告の書き方そのものに一度立ち止まってみてください。
売れ筋の根拠はどこを見る?集計元・期間・範囲
売れ筋の表示は、何を元にしているかで意味が変わります。ここでは、発毛剤を探す時に特に見ておきたい3つの点にしぼってお話しします。
| 見る点 | 確かめ方 | 発毛剤ならではの注意 |
|---|---|---|
| 集計元 | どの店・どのサイトの売上か、注記を読む | 店頭とネットでは買える時間や手順が違う |
| 期間 | いつからいつまでの数字か、更新日を見る | 新しい製品が出ると順番が入れ替わりやすい |
| 範囲 | どのカテゴリの中での順番か | 医薬品と医薬部外品が同じ一覧に混ざることがある |
例えば、大手の通販サイトには、売上をもとに1時間ごとに更新される売れ筋ランキングがあります。見た時間で順番が変わるので、画面を保存しておくと後で比べやすいですよ。
集計期間や更新の見方をもっと詳しく知りたい方は、今一番売れてる育毛剤の集計期間と更新の見方で扱っています。
- 一覧のどこかに「医薬品」「第1類医薬品」の表示があるか
- 男性用と女性用が同じ一覧に入っていないか
- 「PR」「広告」の表示が付いた枠ではないか
- 集計期間や更新日が書かれているか
店頭の売れ筋の棚に発毛剤が見当たらない時は
店頭で『売れ筋の棚を見たのに、発毛剤だけ無い』と戸惑う方もいますよね。実は、第1類医薬品は買う人が直接手に取れない場所に並べる決まりがあります。
カウンターの奥や、鍵のかかるケースに置かれていることが多いので、見当たらない時はレジや相談カウンターで聞いてみてください。棚に無いのは売れていないからではなく、並べ方のルールの違いなんです。
逆に言えば、自由に手に取れる棚に並んでいる物は、発毛剤ではない可能性があります。箱の区分表示で確かめておきましょう。
売れ筋より先に読む「使用しない人」の欄
ここが大事なところです。発毛剤の添付文書には「使用しないでください」という人の条件が、はっきり書かれています。
ミノキシジルを配合した男性向けの発毛剤では、次のような人が「使用しない人」とされています。売れ筋の順番を見る前に、自分が当てはまらないかを1つずつ確かめてみてください。
| 使用しない人(添付文書の例) | 書かれている理由・補足 |
|---|---|
| 女性 | 日本人女性における安全性が確認されていない |
| 未成年者(20歳未満) | 用法は成人男性(20歳以上)が対象 |
| 壮年性脱毛症以外の脱毛症の人 | 例として円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛などが挙げられている |
| 脱毛が急激、または髪が斑状に抜けている人 | 壮年性脱毛症以外の脱毛症である可能性が高い |
| 成分でアレルギー症状を起こしたことがある人 | 同じ成分で症状が出るおそれがある |
頭皮についても、きずや湿疹、炎症(発赤)がある所には使わないと書かれています。
『売れ筋の上のほうにあるのに、自分は使えないの?』と驚く方もいるかもしれません。でも、売れ筋はたくさんの人の合計で、あなた一人の条件までは反映していないんです。
女性が売れ筋で発毛剤を見かけたら
男性向けの発毛剤は、女性は使わないと書かれています。一方で、女性用として販売されている第1類医薬品の発毛剤もあり、用法は「成人女性(20歳以上)」と書かれています。
売れ筋の一覧では、男性用と女性用が並んで表示されることがあります。箱や商品ページの「成人男性」「成人女性」の言葉を、名前より先に見てくださいね。
「相談すること」に当てはまる時は
「使用しない人」には当てはまらなくても、使う前に医師や薬剤師に相談するよう書かれている人がいます。こちらも売れ筋の前に読んでおきたい欄です。
- 今までに薬などでアレルギー症状を起こしたことがある人
- 高血圧の人、低血圧の人
- 心臓や腎臓に障害のある人
- むくみのある人
- 家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人
- 高齢者(65歳以上)
- 甲状腺機能障害の診断を受けた人
血圧や心臓の項目があるのは、添付文書に「本剤は血圧に影響を及ぼす可能性が考えられます」といった理由が書かれているからです。持病がある方や、薬を飲んでいる方は、売れているかどうかより先に相談しておきましょう。
相談する時に伝えたいこと
相談の場で、何から話せばいいか迷いますよね。例えば、こんなふうに切り出すと話が早いです。
「売れ筋で見かけたこの発毛剤を考えています。毎朝、血圧の薬を飲んでいます。この薬と一緒に使えるかを見てもらえますか」
外箱の写真や商品ページの画面を見せると、薬剤師もどの製品の話かすぐに分かります。
誰に相談すればいい?
相談先は、気になっていることによって変わります。迷った時の目安を置いておきますね。
| 気になっていること | 相談しやすい先 |
|---|---|
| 自分が使える条件か知りたい | 第1類医薬品を扱う店の薬剤師 |
| 持病や飲んでいる薬との関係 | 処方している医師、かかりつけの薬剤師 |
| 抜け方が急・斑状・頭皮に赤みがある | 皮膚科 |
| 買った後の体調の変化 | 説明書を持って医師か薬剤師 |
皮膚科を探す時は、日本皮膚科学会の皮膚科専門医MAPで、地域から専門医を探せます。
売れ筋と自分の条件を並べる確認表
ここまでの話を、1枚の確認表にまとめました。売れ筋で気になった発毛剤があったら、上から順に〇か×を付けてみてください。
| 順番 | 確かめること | 見る場所 | ×が付いたら |
|---|---|---|---|
| 1 | 売れ筋の集計元・期間・範囲が分かる | 売れ筋の注記・更新日 | 参考程度にとどめる |
| 2 | 区分が第1類医薬品だと分かった | 外箱・商品ページの区分表示 | 医薬部外品の育毛剤と混同していないか見直す |
| 3 | 「使用しない人」に当てはまらない | 添付文書 | その発毛剤は使わない |
| 4 | 「相談すること」に当てはまらない | 添付文書 | 医師・薬剤師に相談してから決める |
| 5 | 頭皮にきず・湿疹・赤みがない | 自分の頭皮 | 先に皮膚科で相談する |
| 6 | 1日2回・1回量を続けられる | 用法・用量の欄 | 続け方を薬剤師と相談する |
3に×が付いた時点で、その製品はほかの欄が〇でも候補から外してください。売れ筋の順番は、そこで止めた判断をくつがえす理由にはなりません。
- 売れ筋で気になった製品の販売名と区分をメモする
- 添付文書の「使用しない人」「相談すること」を読む
- 持病・飲んでいる薬・お薬手帳を手元にそろえる
- 店頭なら薬剤師のいる時間に、ネットなら質問の画面で正直に答える
- 説明の書面を受け取り、分からない所はその場で聞く
添付文書は、PMDAの一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書検索で、販売名やメーカー名から探せます。買う前に読めるので、売れ筋を見ている段階で開いてみるのがおすすめです。
確認表で出てくる言葉の早見表
添付文書には、ふだん使わない言葉も出てきますよね。確認表を使う時に引っかかりやすい言葉だけ、短くまとめておきます。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 第1類医薬品 | 一般用医薬品のうち、使い方に特に注意が必要とされる区分。薬剤師が販売する |
| 販売名 | 承認を受けた正式な名前。商品名と少し違うことがある |
| 有効成分 | 効能のもとになる成分。分量も添付文書に書かれている |
| 用法・用量 | 誰が、1日何回、1回どれだけ使うか |
| 使用しない人 | その薬を使ってはいけない人の条件 |
| 相談すること | 使う前や使っている間に、医師・薬剤師に相談すべき場合 |
| 壮年性脱毛症 | 発毛剤の効能に書かれている脱毛のタイプ。当てはまるかは自分で決めつけない |
最後の「壮年性脱毛症」は、自分で当てはまると思い込みやすい言葉です。抜け方に心当たりがない時や迷う時は、皮膚科で相談してから考えても遅くありません。
発毛剤ではなく育毛剤から考えたい時は
確認表で×が付いた方や、まずは薬ではない物から始めたい方もいるはずです。その場合は、医薬部外品の育毛剤を候補にする方法があります。
| 区分 | 表示できる効能の範囲 | 買い方 |
|---|---|---|
| 第1類医薬品(発毛剤) | 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防 | 薬剤師の説明を受けて買う |
| 医薬部外品(育毛剤) | 育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛 | 店頭・通販で買える |
医薬部外品の育毛剤にも、使用上の注意は書かれています。頭皮に合わない時はやめて相談する、という点は発毛剤と同じなので覚えておいてくださいね。
育毛剤の基本は、育毛剤とはどんな商品かにまとめてあります。
育毛剤えらび
買う前に、育毛剤の選び方を確認
医薬部外品の育毛剤・医薬品の発毛剤・頭皮用化粧品の違いと、成分・使い心地・続けやすさ・買い方から自分に合う1本を選ぶ時に見ておきたいポイントをまとめました。
無料育毛剤の選び方を見る売れ筋で発毛剤を選ぶ時によくある失敗
売れ筋をきっかけに発毛剤を選ぶと、つまずきやすい所があります。どれも、知っていれば避けられるものです。
| よくある失敗 | どうして起こる? | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 女性が男性向けの発毛剤を選ぶ | 一覧で男性用と女性用が並んでいる | 「成人男性」「成人女性」の表示を先に見る |
| 家族の分も同じ物でいいと思う | 売れ筋なら誰でも使えると思い込む | 使う人ごとに条件を確かめる |
| 育毛剤と重ねて使う | 早く変化を見たくなる | 他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用はさける、という注意を読む |
| 量を増やして使う | 多く使えば早いと思ってしまう | 決められた以上に使っても効果の増加はほとんどない、という注意を守る |
| 海外の安い製品に手を出す | 売れ筋の名前と似た物が安く見える | 個人輸入は国内の確認がされていないことを知っておく |
『せっかく買ったのにもったいない』と、頭皮が赤くなっても使い続けてしまう方もいます。異常が出たら使うのをやめて、説明書を持って医師か薬剤師に相談してください。
売れ筋だから早く変化が出る、とは限らない
その他の注意の欄では、効果が分かるまで「少なくとも4ヵ月間、毎日使用してください」と案内されています。同じ欄には「本剤は誰にでも効果があるわけではありません」とも書かれています。
売れている製品でも、この書き方は変わりません。売れ筋の順番より、自分の記録で様子を見ていくほうが大事なんです。
使い始めてから別の売れ筋に替えたくなったら
しばらく使ったあとで、『もっと売れている別の発毛剤に替えたほうがいいかな』と迷うこともありますよね。そんな時は、替える前に一度相談するのがおすすめです。
添付文書には、6ヵ月使っても脱毛の程度や抜け毛の程度などに改善が見られない時は、使うのをやめて医師か薬剤師に相談するよう書かれています。同じ成分の別の製品に替えても、この判断の目安は同じです。
毎月同じ場所・同じ明るさで写真を残しておくと、相談の時に変化を伝えやすくなりますよ。
よくある質問
発毛剤の売れ筋の上位なら、効き目も高いのですか?
売れ筋は買われた数の目安で、効き目の順番ではありません。添付文書には誰にでも効果があるわけではないと書かれているので、自分が使える条件かを先に確かめてください。
売れ筋の発毛剤を女性が使ってもいいですか?
男性向けの発毛剤は、女性は使用しないと書かれています。女性用として販売されている発毛剤もあるので、外箱の「成人女性」の表示を確かめ、薬剤師に相談してください。
20歳になっていなくても売れ筋の発毛剤は使えますか?
ミノキシジルを配合した発毛剤は、未成年者(20歳未満)は使用しないと書かれています。抜け毛が気になる時は、まず皮膚科で話を聞いてもらうのも一つの方法です。
売れ筋の画面で第1類医薬品かどうかはどこで分かりますか?
商品名の近くや商品説明の欄に、リスク区分の表示があります。分かりにくい時は、PMDAの添付文書検索で販売名を入れて確かめられます。
血圧の薬を飲んでいても売れ筋の発毛剤を買えますか?
高血圧や低血圧の人は、使う前に相談することとされています。買う前に、処方した医師か薬剤師に飲んでいる薬を伝えて相談してください。
売れ筋の発毛剤と育毛剤を一緒に使ってもいいですか?
ミノキシジルを配合した発毛剤の添付文書には、他の育毛剤や外用剤の頭皮への使用はさけるよう書かれています。両方を使いたい時は、買う前に薬剤師へ伝えておきましょう。
まとめ
- 発毛剤の売れ筋は、多く買われた目安で、自分が使えるかは別に確かめる
- 売れ筋の注記で、集計元・期間・範囲を読む
- 添付文書の「使用しない人」に当てはまる時は、その製品は使わない
- 「相談すること」に当てはまる時は、医師・薬剤師に相談してから決める
- 確認表で順に〇×を付け、買う時は薬剤師の説明を受ける
売れ筋はあくまで入り口です。最後に決めるのは、あなたの条件と、薬剤師との相談の中身だと覚えておいてくださいね。





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