発毛剤とロゲインの違いは?国内の発毛剤と海外製品の表示の読み方

ラベルの無いスポイト瓶と2枚の説明書、地球儀のイメージ

当サイトの記事は、編集部が公的機関・各メーカーの公式サイトで公開されている情報を調べて独自に執筆しています。

海外の情報を見ていると、ロゲインという名前がよく出てきますよね。『国内の発毛剤と同じ成分なら、何が違うの?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、大きく違うのは「表示のルール」と「困った時の守られ方」です。国内の発毛剤は日本語の添付文書で使い方が決められ、薬剤師の説明を受けて買います。海外で売られているロゲインは、米国の決まりに沿った英語のラベルで書かれています。

この記事では、日本の添付文書と海外のラベルで同じ項目をどこで読むか、トラブルの時に何が違うかが分かります。ロゲインの基本はロゲインとはどんな製品かの記事にまとめているので、ここでは表示の読み方に絞ってお話ししますね。

目次

発毛剤とロゲインの違いは?先に答え

先に結論
  • 国内の発毛剤は、日本の法律で承認された第1類医薬品で、日本語の添付文書がある
  • ロゲインは、米国では一般用医薬品(OTC)として英語のラベルで売られている
  • 対象・用法・相談先は、日本の添付文書と海外のラベルで書く場所も書き方も違う
  • 国内の承認品は、副作用で重い健康被害が出た時に救済制度の対象になりうる
  • 個人輸入した医薬品は、救済制度の対象外。ロゲインが国内の承認品かはPMDAで確かめる

『成分が同じなら中身も同じでは?』と思うのは自然です。ただ、医薬品は成分だけでなく、どの国のルールで、誰に、どう使うと決められているかまで含めて一つの製品なんです。

違いが出る場面国内の発毛剤海外で売られているロゲイン
説明書きを読む時日本語の添付文書英語のラベル(Drug Facts)
買う時薬剤師が書面で説明する個人で取り寄せると説明なしで届く
使い方に迷った時薬剤師・消費者相談窓口日本語で相談できる窓口が見当たらないことがある
重い健康被害が出た時公的な救済制度で給付を受けられる場合がある個人輸入品は対象外

表示の「型」がそもそも違う

まず知っておきたいのは、日本の添付文書と米国のラベルでは、並べ方の型が違うということです。同じ情報を探すにも、見る場所が変わります。

米国の一般用医薬品のラベルは、FDA(米国食品医薬品局)の決まりで「Drug Facts」という枠の中に、見出しを決まった順で並べます。日本の一般用医薬品の添付文書も、決まった欄の順で書かれています。

知りたいこと日本の添付文書の欄米国のラベル(Drug Facts)の見出し
何が入っているか成分・分量Active ingredient
何のための薬か効能・効果Purpose・Use
使ってはいけない人してはいけないことWarnings(Do not use など)
使う前に相談したい人相談することWarnings(Ask a doctor before use など)
使い方用法・用量Directions
保管の仕方保管及び取扱い上の注意Other information
添加物成分・分量の中の添加物Inactive ingredients
問い合わせ先消費者相談窓口ラベルに書かれた問い合わせ先

日本の添付文書は「してはいけないこと」と「相談すること」が分かれているのに対し、米国のラベルは「Warnings」の中にまとめて書かれています。ここが読み比べる時に一番迷いやすいところです。

英語のラベルを読む時の落とし穴

英語が読める方でも、医薬品のラベルは独特の言い回しが多いものです。例えば米国のロゲインのラベルでは、対象を「top of the scalp (vertex only)」と書き、頭頂部に限っています。

日本の添付文書では、効能・効果を「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」と書きます。同じ成分の製品でも、対象の書き方の考え方が違うんです。

翻訳アプリで読む時は

翻訳アプリで読むと、意味が少しずれることがあります。特に「Do not use」と「Ask a doctor」の違いは大事なので、訳を読んだら原文の見出しも一緒に確かめるようにしましょう。

対象・用法・相談先・救済、どこをどう読み比べる?

ここからが、この記事の中心です。国内の発毛剤とロゲインのどちらを手に取った時でも、次の4つの項目を順番に読んでみてください。

項目国内の発毛剤で読む所海外のラベルで読む所読み比べのポイント
対象効能・効果、用法・用量の「成人男性(20歳以上)」などUse、Directions の年齢の区分年齢の区切り方や部位の書き方が国によって違う
使えない人してはいけないことDo not use女性・急な脱毛・まだらな脱毛などの扱いを見る
用法1回の量と1日の回数Directions量の単位(mL・キャップ半分など)が違う
相談先相談すること・消費者相談窓口Ask a doctor・Stop use and ask a doctor日本語で相談できる先があるか
救済添付文書には書かれない(制度はPMDA)書かれない日本の救済制度の対象になるのは国内で承認・許可された医薬品

対象の書き方の違い

米国のロゲインのラベルでは、男性用は「For use by men only」とあり、「under 18 years of age」の人は使わないとされています。日本の国内のミノキシジル5%外用液の添付文書では、用法・用量に「成人男性(20歳以上)」と書かれ、未成年者(20歳未満)は使わないとされています。

この違いを見て『海外なら若くても使える』と考えるのは早合点です。日本で使う時は、日本の添付文書の条件で考えるのが基本ですよ。

用法の書き方の違い

米国のロゲインのフォームのラベルでは、用法は「apply half a capful 2 times a day」と書かれています。日本の発毛剤は「1日2回、1回1mL」のように、量をmLで書くことが多いです。

量の単位が違うと、どのくらい使えばいいか分かりにくくなります。量や回数を増やしても早く変わるわけではないので、手元の製品の書き方どおりに使うことが大切です。

相談先の書き方の違い

米国のラベルには、胸の痛みや動悸、めまいなどが出たら使うのをやめて医師に相談するよう書かれています。4か月で変化が見られない時も相談の目安とされています。

日本の発毛剤の添付文書にも、副作用の可能性がある症状が出たら直ちに使うのをやめ、説明書を持って医師か薬剤師に相談するよう書かれています。違うのは、相談する時に日本語の説明書と国内の相談窓口があるかどうかなんです。

トラブルの時に何が違う?相談先と救済制度

『もし体に合わなかったら』を考えた時、国内の発毛剤とロゲインで一番差が出るのがここです。

医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使っても副作用で重い健康被害が出た時に、医療費や年金などを給付する公的な制度です。対象は、製造販売の承認・許可を受けた医薬品で、薬局などで買った一般用医薬品も含まれます。

起きたこと国内の発毛剤を使っていた場合個人輸入したロゲインを使っていた場合
頭皮のかゆみ・赤み使うのをやめ、添付文書を持って医師・薬剤師に相談使うのをやめ、ラベルを持って皮膚科で相談
胸の痛み・動悸などすぐにやめて医師に相談すぐにやめて医師に相談
入院が必要な健康被害救済制度で給付を受けられる場合がある(PMDAに相談)個人輸入品は救済制度の対象外
使い方が分からない薬剤師・消費者相談窓口に日本語で聞ける日本語で聞ける窓口が見つからないことがある

厚生労働省は、個人輸入される医薬品は日本の法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がされていないこと、偽造製品の可能性があることを挙げて注意を呼びかけています。表示が外国語で正確に理解しにくいことも、その理由の一つです。

自分で取り寄せることはすすめません

海外から個人で取り寄せた医薬品は、もし健康被害が起きても救済制度の給付を受けられません。海外の製品を自分で取り寄せて使うことはすすめず、まず国内で薬剤師や医療機関に相談しましょう。

救済制度の相談窓口はPMDAにあります。制度の詳しい内容は、PMDAの公式ページで確かめてください。

PMDA 医薬品副作用被害救済制度

ロゲインが国内の承認品か確かめる手順

『結局、ロゲインは日本で売られているの?』という疑問もありますよね。これは、公的なデータベースで自分で確かめることができます。

PMDAで確かめる手順
  1. 下のリンクからPMDAの検索画面に入る
  2. 販売名の欄に、確かめたい製品のカタカナ名・英字名を入れて検索する
  3. 見つからなければ、成分名の欄に「ミノキシジル」と入れて国内の製品を一覧で見る
  4. 一覧の販売名・製造販売会社・リスク区分を確かめる
  5. 分からない時は、製品の箱やラベルの写真を持って薬剤師に聞く

PMDA 一般用医薬品・要指導医薬品 添付文書等情報検索

国によって、同じ系統の製品でも名前が変わることがあります。名前が似ているだけで同じ製品と決めつけず、国内の販売名と製造販売会社で見るようにしましょう。

検索の結果読み取れること次にすること
同じ販売名が見つかった国内の一般用医薬品の添付文書がある日本語の添付文書を読む
名前は見つからず、成分名で国内品が並んだ国内には別の販売名の製品がある国内の製品を薬剤師に相談する
何も見つからない入れた名前が違う可能性もある表記を変えて探すか、薬剤師に聞く

「海外製のほうが…」と迷った時の考え方

ロゲインが気になる理由は、人によってさまざまです。よくある迷いと、その時の考え方をまとめておきますね。

迷っていること考え方
海外製のほうが強いのでは国ごとに表示のルールが違うだけで、強さの順番は付けられない
若いので国内品は使えないと言われた年齢の条件は日本の添付文書で決まっている。医療機関で相談する方法もある
女性でも使える物を探している国内には女性向けの発毛剤もある。条件は薬剤師に確かめる
値段の差が気になる1か月あたりにかかる額と、相談・救済の有無まで含めて考える
泡タイプを使いたい国内の製品の剤形と容器の形を薬剤師に聞いてみる

『海外で長く売られているから安心』と考える方もいるかもしれません。ただ、日本で使う時の安心は、日本語の説明と相談先、救済の仕組みがそろっていることでもあるんです。

海外に住んでいる・旅行先で見かけた時

海外に住んでいて、現地の薬局で手に取ることもありますよね。その場合は、現地の薬剤師に年齢や持病、使っている薬を伝えて相談するのが基本です。

日本に持ち帰って使い続ける時は、日本の救済制度の対象にはならないことを覚えておきましょう。帰国後は、国内の医療機関や薬剤師に、使っていた製品のラベルを見せて相談してください。

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表示の読み違いで起きやすい失敗と防ぎ方

海外のラベルと日本の添付文書を行き来していると、思わぬ読み違いが起きます。つまずきやすいところを先に押さえておきましょう。

よくある失敗なぜ起きるか防ぎ方
「相談すること」を読み飛ばす英語のラベルでは Warnings にまとめて書かれ、目立たない日本の添付文書の欄の名前に置き換えて読む
年齢の条件を海外の基準で考える国によって年齢の区切り方が違う日本で使う時は日本の添付文書の条件で考える
量を自己流に変えるキャップ・mLなど単位がそろっていない手元の製品に書かれた量と回数を守る
名前が似た製品を同じ物と思う国によって製品の名前が変わる販売名と製造販売会社で確かめる
体調の変化を我慢して使い続けるどこに相談すればいいか分からない使うのをやめ、ラベルを持って医療機関へ

『せっかく買ったから、もう少し様子を見よう』と考えてしまう気持ちはよく分かります。それでも、体調の変化を感じた時は使うのをやめることを優先してください。

家族が海外の製品を持っていた時

家族が海外の製品を使っているのを知って、心配になることもありますよね。そんな時は、頭ごなしに止めるより、一緒にラベルを見てみるのがおすすめです。

「この製品、困った時にどこに相談できるか一緒に見てみない?」と声をかけてみてください。相談先と救済の仕組みの違いを知ると、国内の薬剤師に相談するきっかけになることもあります。

国内の発毛剤を考える時の段取り

ロゲインをきっかけに、国内の発毛剤を考え始めた方もいるはずです。決める前の段取りを順番に見ておきましょう。

相談までの段取り
  1. 気になる場所(頭頂部・生え際など)と、気になり始めた時期をメモする
  2. 抜け毛が急に増えた・円く抜ける時は、先に皮膚科で相談する
  3. 飲んでいる薬と持病を書き出す
  4. 薬剤師のいるお店で、国内の発毛剤を使えるか相談する
  5. 説明を受けて買い、日本語の添付文書を読んでから使い始める
相談の前に確かめておくこと
  • 年齢が国内の発毛剤の対象に入っているか
  • 女性か男性か(男性用と女性用で製品が違う)
  • 心臓・腎臓・血圧・甲状腺などで治療中の病気がないか
  • 頭皮に傷・湿しん・炎症がないか
  • 家族に同じような薄毛の人がいるか

発毛剤を使うほどではないと感じる時は、医薬部外品の育毛剤から考える方法もあります。区分の違いは育毛剤と発毛剤の違い、育毛剤の基本は育毛剤とはどんな商品かで確かめられます。

医療機関での相談が気になる方は、育毛剤とクリニックの違いの記事も参考にしてください。

よくある質問

発毛剤とロゲインは同じ成分ですか?

米国のロゲインのラベルにはミノキシジルが有効成分として書かれており、国内にもミノキシジルを配合した発毛剤があります。ただ、表示のルールや対象の書き方、困った時の相談先と救済の仕組みが違います。

ロゲインは日本で承認されていますか?

PMDAの添付文書検索で、販売名を入れて確かめることができます。見つからない時は、成分名「ミノキシジル」で国内の製品を探し、薬剤師に相談してください。

英語のラベルのどこを読めば使えない人が分かりますか?

「Warnings」の中の「Do not use」が使えない人、「Ask a doctor before use」が使う前に相談したい人です。日本の添付文書の「してはいけないこと」「相談すること」に当たります。

個人輸入したロゲインで体調が悪くなったらどうなりますか?

すぐに使うのをやめて医療機関で相談してください。個人輸入した医薬品は、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。

国内の発毛剤は誰でも使えますか?

使用しない人の条件が、製品ごとの添付文書で決まっています。例えば成人男性用の製品では、女性や20歳未満の人は使わないとされているので、薬剤師に相談して確かめましょう。

ロゲインのフォームと国内の液体タイプは何が違いますか?

剤形と量の単位が違います。米国のロゲインのフォームは「キャップ半分」、国内の液体タイプは「1回1mL」のように書かれ、どちらも書かれた量と回数を守るのが基本です。

まとめ

この記事の要点
  • 国内の発毛剤とロゲインの大きな違いは、表示のルールと困った時の守られ方
  • 日本の添付文書と米国のDrug Factsは、同じ情報でも書く場所と型が違う
  • 対象・使えない人・用法・相談先の4つを、それぞれの欄で読み比べる
  • 国内で承認・許可された医薬品は救済制度で給付を受けられる場合があるが、個人輸入品は対象外
  • ロゲインが国内の承認品かはPMDAで確かめ、使うかどうかは薬剤師に相談する
育毛剤えらび

育毛剤えらび 編集部

抜け毛や髪のボリュームが気になり始めた方に向けて、育毛剤(医薬部外品)・発毛剤(医薬品)・頭皮用化粧品の違い、成分と選び方、正しい使い方と続け方、市販と通販の買い方、定期購入の確かめ方をまとめている情報サイトです。 公式サイト

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